New Orderとは |
New Orderとは、イギリス・マンチェスター出身のロックバンドである。
メンバー
太字は結成時のメンバー
現メンバー
元メンバー
概要
前身のバンドJoy Divisionのヴォーカル、イアン・カーティスが自殺したのち、残されたメンバーでバンド名をNew Orderと変えて活動を継続。ニューウェイヴというスタイルを世に広めた存在である。音楽的な志向はJoy Divisionの頃からの陰鬱としたものから、フォーキーなもの、エレポップ的な打ち込みを取り入れたものまで幅広い。特にテクノ・ハウスなどの電子音楽の世界では彼らに影響を受けたフォロワーが多く存在している。
彼らの演奏能力や歌唱力の乏しさは特筆に値する。ド下手過ぎるのだ。New Orderの大ファンだった石野卓球が1985年の初来日ライブを見に行った際、その演奏を聴いて「2軍が来たのかと思った」と言わしめたというエピソードがある。
しかし、彼らは演奏能力や歌唱力の乏しさを味に変えてしまう素晴らしい曲を書く。そしてgdgdな演奏だからこそ「表現できない美しさ」が彼らにはある。数々のミュージシャンが彼らの曲をカバーしたが、オリジナルを超えるカバーはなかなか現れない。彼らにしか出せない下手さが最高の隠し味である証拠であろう。
なお、彼らも演奏能力や歌唱力の乏しさを気にしていたらしく、近年では往年よりはちょっとだけ上手くなっている。
1983年にリリースした代表曲「Blue Monday」は、イアンの自殺を歌ったダンスナンバーである。世界的にヒットしたが、ジャケットに凝り過ぎて「売れれば売れるほどコストがかかり過ぎて赤字になる」という代物であったため、当時所属していたファクトリーレコードは全然儲からなかったという。
1990年代に活動停止状態になったものの、2000年代前半に一度復活。オリジナルアルバムを2枚発表した。
しかし、フッキーと他メンバー間の確執が深くなり、2007年頃から事実上の解散状態に陥る。
2012年にフッキー抜きで再結成したと表明した(この際に2001年に子供の看病のため脱退したジリアンがメンバー復帰)。しかし、この動きに対しにフッキーは猛反発している。
明日使えない豆知識
- 電気グルーヴのヒット曲「N.O.」は石野卓球の好きだったNew Orderの略である。元々はレコーディング時の仮タイトルだったものがそのまま正式タイトルとなった。
- 代表曲の1つ「ビザール・ラブ・トライアングル」はなぜか他ジャンルのアーティストに非常に人気があり、アコースティックカバーなどが多いことで知られる。中でもFrente!によるバージョンは有名。→カバーアーティスト一覧
- 2005年のアルバム「WAITING FOR THE SIRENS' CALL」日本版ボーナストラックで、シングル曲「クラフティー」をバーニーが日本語で歌っている。日本語訳詞を担当したのはASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文。
- メディアミックス作品「エウレカセブン」にはNew Order(のみならずファクトリーレコード全般だが)から数々の引用が見られる。アニメ版「交響詩篇エウレカセブン」第1話のタイトル「ブルーマンデー」や、ゲーム版・コミック版登場人物の名前(サムナ、フッキ、スティーブン、ジリアン)など。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 3
- 0pt