SlipKnoT(スリップノット)とは、アメリカ合衆国アイオワ州出身の9人によるバンド。
ヘヴィーミュージックで有名なバンドの一組で、メンバー全員がホラーチックでユニークなマスクを着用している。ライブではマスク着用のまま、演奏を行う。
日本国内では最大の敬意を込めて『猟奇趣味的激烈音楽集団』というキャッチフレーズがつけられている。彼らのファンは『Maggots(マゴッツ:蛆虫の意)』と呼ばれる(推定命名者:ジョーイ)。
1999年に1stアルバムを発表。新作アルバム発表時やフェスで来日ライブをし、2014年の9度目の来日では自らが主催のフェス"KNOTFEST JAPAN 2014"を行った。
メンバー
- #0 シド・ウィルソン (ターンテーブル)
よくライブでは暴れる方の双璧の一人。しょっちゅうダイブするけど、ステージから戻りたいときは客を殴ってでも戻ろうとするし、場合によっては後述のショーンと戦うこともある。なお、ソロではDJスタースクリームとして活動。なお、DJスタースクリームという名義は自身が大のトランスフォーマー好きであることから。
着用しているマスクはガスマスク型、ドクロ型マスクを経て、現在はやはりトランスフォーマーのスタースクリームを意識したややメカニカルなマスク。5thアルバム時はガスマスク型。 - #1 ジョーイ・ジョーディソン (ドラムス)
身長158cmというちっちゃい見た目とは裏腹に強烈なドラミングを披露するバンドの要。グラインドコア譲りの超高速のブラストビートが持ち味。例えドラムセットが台ごと90度傾いたまま反時計周りに周ろうが、踵が亀裂骨折しようが、その腕前は衰えることが無い。故に、大掛かりなギミックがあっても安心できる。
バンド一奇行が多く、バンドショットでも大抵一番おかしなポーズをとっており、股間にマスクをつけて全裸になったり、ミックら複数名に肩車されたりする。可愛い。
着用しているマスクは白塗り/コープス・メイクをイメージしたマスク(最近は茨もつけて優雅になっている)。ちょっとだけ、どっかのマンソンに似ている。
自称「世界一のKornマニア」 - #2 ポール・グレイ (ベース、ボーカル)
唯一、カリフォルニア州出身のベーシスト。コリィが加入するまでは彼がリードボーカルを担当し、現在でもたまに歌う。レフティなので、海外では右利き用とレフティ用シグネイチャーモデル、両種類が発売されているが、日本では右利き用しかない。
着用しているマスクは、初期は鼻ピアスのブタだったが、ハンニバル・レクターをイメージしたものややシェイプな代物。 2010年5月24日、アイオワのホテルで亡くなっているのを発見された。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。 - #3 クリス・フェーン (パーカッション、ボーカル)
元トランペット少年のコーラス要員。来日した際には自身のマスクと似ている日本の天狗に興味深々だった。彼が着用するマスクの鼻は現在、19cmまで成長している。よく演奏できるな、あの鼻で。
その鼻をよくシコシコしごいているが白い何かが出てくるわけでもなく、決していかがわしくはない。
つまり、彼が着用しているマスクは妙に長い鼻と装飾のある死人風のマスク。ショーンプロデュースだという噂。
浅草でマスクを買ったという噂も…。
なお、プライベートはスポーツに勤しむ。大学時代にはアメフトのキッカーを務め、現在もオフにはゴルフをよく楽しんでいる。 - #4 ジェイムズ・ルート (ギター)
悟りを開くことを目標にしている2m超のギタリスト。通称「Jim(ジム)」コリィとはストーン・サワーでも活動している。現在交際中の女性と、いつ結婚するかが楽しみである。
着用しているマスクについてだが、1stアルバムの時点では前メンバーが被っていた黒のゴム(もしくは革)のフェティッシュマスクだった。が、通気性が最悪であったためか、2ndアルバム以降はジョーカー風/デビル風ペイントのマスクに変更。
実は凄まじいテクニックの持ち主で、クラシカルな超高速のアルペジオなどを得意とするが、初期2作品ではソロどころかちょっとしたテクニカルなリードすら弾かなかった。できるならなぜ最初からやらなかった。 - #5 クレイグ・ジョーンズ (サンプラー)
素顔がわからない謎のサンプラー。インタビューにも出てこないので、ファンも妄想しがいのある人なのだろう。仮に出たとしても絶対に喋らない。公式サイトとYoutube公式チャンネルの管理もこの人。別名:133MHz。
「私は音楽に感謝している。音楽がなければ私はきっと殺人者になっていた」という発言が有名で、過去にパンクバンドのベースをやってた以外は一切不明。本当に何者だ、この人。なお、普段のライブでは持ち場から離れないが、ショーンとのバトルで2メートル以上動いたという出来事が発生。
着用しているマスクはダイバーヘルメットに長く鋭い釘のようなものが突き出たマスク(マスク名:ボブ)。が、そのマスクでコリィに怪我を負わせてしまったという過去がある。周りには気をつけましょう。 - #6 ショーン・クラハン (パーカッション)
よくライブでは暴れる方の双璧のもう一人。オズフェストでは高確率でカートを乗り回しては警備員に捕獲される。これはWikipediaにも掲載されるくらいだから、間違い無いだろう。元溶接工で、バンドのパーカッションの溶接はこの人。信じられないことに、この人のサイドワークがバンド内では一番ポップで、マイホームパパでもある。
この他にも、40ビロウサマー、マッドヴェイン、downthesunなどのエグゼクティブプロデューサーを務める。
着用しているマスクはピエロをモチーフにしたマスクと、家族も安心である。IT(スティーブン・キング作のホラーに出てくるピエロ)ではない。
- #7 ミック・トムソン (ギター)
猟奇的殺人事件に関する話題とぬこが大好きなギタリスト。きっと、ニコニコのぬこぬこ動画を見せたら喜ぶに違いない。腕のタトゥーに日本語で「嫌悪」と刻まれている。家族に「綺麗な虹」と説明しているが、バレてると思うぞ。なお、近年ではギターに「seven」の文字が刻まれている。ジムと並んでかなり演奏技術が高く、元々はギター講師を務めていたほど。こちらはザック・ワイルドばりのマシンガンピッキングスタイルである。
ライブでは腰曲げ90度の凄い態勢でギターを弾くが、大丈夫なのだろうか。
着用しているマスクはクワイエット・ライオットのアルバム"メタル・ヘルス"のジャケットのパクリ面長なメタリック/スティール風のディーモンをイメージしたもの。 - #8 コリィ・テイラー (ボーカル)
ストーン・サワーでもフロントマンを勤めるヴォーカリスト。素面を知りたい人はストーン・サワーをチェック。凶悪なグロウルのイメージが強いが、ストーン・サワーや他のヴォーカル参加作品でもわかるとおり、高い歌唱力を持っている。最近では2ndアルバム発表後から酒とタバコを止めて以来、声が良くなったのもあり、声質が変化している。アメリカ国外でのライブでは可能な限り、現地の言葉でMCを行う。が、幕張メッセで「サーケーベー! タカマツゥゥゥ!」と、Wikipediaに掲載されるほどの天然発言をブチかましてみせた。
着用しているマスクは腐死体/ゾンビ人形風タイプであったが(~3rdアルバム)、4thアルバムでは一転、非常にシンプルでスマートなデザインのもの(本人いわく『顔無し』)へと変更。微妙にオサレである。
音楽性
大まかな分類をするならヘヴィ・ミュージックやらラウド・ロックに入る。が、細かい分類で言うと、それこそ議論の的になるので、ここでは敢えて大まかな分類であるヘヴィ・ミュージックかラウド・ロックとして取り扱う。細かい分類を避けるのは、様々な音楽が組み合わさっている、いわゆるミクスチャーであることが原因。
最大の特徴として、なんといっても、9人編成ならでは厚みのある演奏である。クレイグのサンプリング音源とシドのターンテーブルからなるデジタルサウンドを効果的に使用しつつ、リズム主体のツインギターに骨太のベースとドラム、さらには破壊音にも聞こえるパーカッションサウンドが一体となり、オーディエンスに襲い掛かってくる。さらにはコリィが時に激しい怒りを叫び倒し、そして時にはモノが強いメロディを歌い上げる。大雑把に説明するとこのようになる。
「All Hope Is Gone」ではメロディアスなギターパートを設けたり、コリィによる叙情的な歌声が増えたりと、単なる凶暴なヘヴィー・ミュージックに留まらない、広がりのある楽曲も増えつつある。
ライブは9人による演奏やパーカッションズ、DJシドが動き回る見所あるパフォーマンスが人気である。
備考
バンド名である英単語「SlipKnoT」は日本語訳すると「引き結び」という紐の結び型の一種であり、図案化されてバンドのマークとしてバンド衣装などにあしらわれている。
林田球の漫画「ドロヘドロ」にて、登場人物「ニカイドウ」の私室の扉に、1stのコリィっぽいというかそのまんまな男が描かれた「ヒキムスビ」というポスターが貼られており、他にも明らかにスリップノットとしか思えないようなバンドが登場している。そもそもこの漫画はツナギとかマスクがやたら多い。
PV
3rdアルバム「Vol.3:(The Subliminal Verses)」
LIVE
MAD / PLAYERS / etc.
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