「艦これ」瑞雲祭り 単語


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カンコレズイウンマツリ

7.9千文字の記事

「艦これ」瑞雲祭りとは、2017年から複数回行われている、艦隊これくしょん～艦これ～のリアルイベントの総称である。
主に原寸大の瑞雲模型を御神体として崇め、その周囲でトークショーと共にみんなで瑞雲音頭を踊るという、何を言っているのかわかないと思うが、実際にそうなんだから他に言いようがないものである。

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概要

艦これ運営は瑞雲に対して並々ならぬ愛情・こだわりを持っているらしく、艦これのゲーム内で瑞雲をゴリ押しするだけでなく、リアルイベントでも瑞雲をゴリ押しすることにした。
原寸大の瑞雲模型を造り上げ、瑞雲をテーマにリアルイベントを企画したのである。

後に瑞雲以外の模型も造られている。

御神体

瑞雲

第1回から登場している原寸大の瑞雲の模型。

サイズは全長は約11メートル、翼を含む全幅は約13メートル。
そんなものを重量のある鉄やアルミで造ることはできず、FRP製となっている。

下のフロートでは機体の重量を支えることができないため、フロート・機体下部・主翼・胴体後部を鉄骨を組み支えている。
パーツは尾翼部・胴体部・プロペラ部・プロペラ・フロート右・フロート左・右翼・左翼の八つで構成されており、外装を現地で組み合わせてて展示される。

第2回終了後に撮られた解体中の様子exit

製造した会社は高知市にある株式会社m.e.worksexitであり、ウェブサイトの実績の中に瑞雲の姿があるexit。
型枠を作っているので比較的安価で複製品を作ることができるexitとのこと（制作中の姿も見える）。

航空機の瑞雲を作っていた愛知航空機の戦時中の資料が失われているため、市販のスケールモデル同様、写真資料や既存のプラモデル等を参考にして作成していると考えられている。

戦艦日向

第2回のよみうりランドに登場した1/20フルハルの戦艦日向。exit
1943年に行われた所謂「航空戦艦」への改装後の姿となっている。
よみうりランドのプールに置かれたが、水に浮かないので艦底部に支えがある。

公開直後、ディテールの甘さや菊花紋章の色等で指摘を受けたが、翌週に改装が行われ細部まで造り込まれた。

烈風改

第3回の八景島シーパラダイスに登場した烈風改の原寸大の模型。exit
【春の烈風祭りexit】として作成され、シーパラ内の「ふれあいラグーン」に設置された。

尾翼に描き込まれた「AI-192」のマーキングの上から「352-722」が書き込まれており、空母赤城所属機から第三五二海軍航空隊に配置転換された設定のようだ。
試作機止まり幻の戦闘機ということで注目を集め、軍事情報誌『丸』2019年8月号で取り上げられた。

主脚だけでは自重を支えきれないようで、木箱風に作られた支柱で支えられている。exit

設置されたスペース。exit
形式番号は完全に遊んでいるexit。

第1回：『艦これ』鎮守府 瑞雲祭り in 富士急ハイランド泊地

2017年4月1日、艦これ運営は「1/1スケール、原寸大「瑞雲」の製作を開始していますexit」とよくわからないツイートを行った。
とはいえ日付からして「エイプリルフール企画だろう」と、殆どの人が真に受けなかった。
しかし4月1日を過ぎても原寸大「瑞雲」の話をするexitものだから、「本物の企画だったの？！」と一同困惑することになる。

それから少し経ち2017年5月29日、富士急ハイランドとのコラボ企画を行うと発表exit。初日には制作していた瑞雲の除幕式と一般公開、艦これ出演声優などのトークショーなどが開催されることを告知exitした。

メディア情報

どのような様子だったのかはメディアに任せて割愛する。

とりあえずここで幾つか紹介するが、他にも大量にあるので各自で探してみてほしい。

反響

艦これファンには概ね好評であった。
このイベントの結果、瑞雲を崇める「瑞雲教」という形容しがたい組織も生まれた。

批判？

元第六三四海軍航空隊の「瑞雲」搭乗員がこのイベントについて、苦言を呈したとされている。

しかしこのコメントは、展示された瑞雲が模型であることを説明していない等、恣意的な質問によって引き出されたものの可能性が高い。

『どういう団体がやってんのか知らんけども、瑞雲が展示されるということですけど、遊園地というのはどういうことですか。せめてね、自衛隊の資料館とか博物館とか、そういうところで展示してほしいですよね。おもちゃじゃないんだから。』

ミリタリー関係サブカルチャーを敵視する団体が関係している案件でもあり、回答内にも見られる「おもちゃじゃないんだから」という一文からしても誠実な説明をした上での質問ではないかもしれない。

また、この回答を確認出来る一次ソースが一般人の確認出来る状態で存在しないにも関わらず、観点が傾倒した人間によって回答が肉付けされ、SNS等でまことしやかに広められている点も留意したい。

事件

スタンプラリーで使用する三隈のスタンプが何者かに盗難防止のチェーンを切断され、盗難される事件が起きた。

第2回：「艦これ」鎮守府第二次瑞雲祭り よみずいランド

2018年3月25日、艦これ運営は第二次瑞雲祭りについてのツイートを始める。
よみうりランドには巨大な瑞雲を鎮座させる場所がなかったため、水上機らしく施設内のプールに浮かべることとなった（浮かべるといってもそのままでは沈むので、支えを使って「置く」が正しい）。

今度は1/20日向の作成も開始。間に合えば現地に……という話であったが、ぎりぎりで間に合って現地に到着。
しかし突貫で造った為かクオリティを指摘されたり、イベント途中改修が行われている。

スペシャルステージが行われた4月21日、海上自衛隊第3護衛隊群第3護衛隊の護衛艦ひゅうがから祝辞の電報が届いた。

メディア情報

施設内コラボ

榛名は…大丈夫です！

よみうりランドの目玉施設の一つ、らんらんエリアのバンジージャンプ。
コラボ期間中は着地マット（クッション）が、榛名が大きく手を広げた絵のクッションに変更となり、榛名の胸の中目掛けて飛び込むというアトラクションに変更となった。
ジャンプする際に使用するセーフティパッド（リンク先の黄色い部分）exitには金剛が巻かれた。
金剛が支えて、榛名が受け止めるから大丈夫ということである。

念のために言っておくが、今回のイベントは貸切ではなくコラボなので、何も知らずにやってきた一般の方々がジャンプする場合も、ジャンプする先には榛名が両手を広げて待っているという光景になる。

コラボ中に使用された榛名と金剛は倉庫に保管されていたようで、後に行われたイベント「鎮守府氷祭り」で展示物として登場。
「こんなになるまで頑張っていたんだな」と感慨深いコメントも。

このコラボ期間中のバンジージャンプはよみうりランド園内でも空前の稼働率となったようで、利用者が当初の想定をはるかに超えた事からバンジージャンプのゴム紐が使用限界に達してしまい急遽運用停止。
大慌てでアメリカの製造メーカーに発注する程だったらしい。

飲食

スモモジャムの入った程よい酸味がある甘ったるいカレーのルーに、鷹の爪をそのまんま一本突っ込むという暴挙。しかしインパクトに反して評判は良かったようで、昼前には売り切れて食べられなかった事を嘆く参加者が多く確認されている。

そのほか、ばくだん焼き本舗で『深海棲艦艦載機【黒】』（ブラックカレー味、滅茶苦茶辛いばくだん焼き）・『深海棲艦艦載機【白】』（イタリアンドレッシング味）、マリオンクレープで『瑞雲クレープ』、フードテラス・ループで『「阿賀野」のエビ抜きエビチャーハン』、CafeLanLanで『瑞雲フロート』など、複数のコラボ商品が展開された。

これらは奇を衒った調理ではなく、誰でも美味しく食べられる料理だったようだ。

白城なお氏の参加

今回のトークショーでは、艦これのイベントに初めて白城なおがシークレット参加。

コラボ期間最終日の6月3日には仕事ではなく一人で遊びに訪れていた。
大の巨人ファンである彼女は読売ジャイアンツ球場（2軍本拠地）も見て上機嫌。

しかし、コラボ最終日には料理やバンジージャンプこそやっているものの、瑞雲と日向はトークショーやイベント類が全て終了した後に撤去されており、本命のプールには何もないのを現地に行って初めて知ったのだった。

第3回：艦これ鎮守府第三次瑞雲祭り

2019年に行われた瑞雲祭りは、これまでよりはるかに規模の大きなイベントとなった。
なんと八景島シーパラダイスを含む八景島のほぼ貸し切りである。
そのくせ、「何をするのかは当日までほとんど情報なし」という暴挙だった。

八景島は入場無料の人工島であり、コラボフードや瑞雲の見学だけなら完全無料（交通費は別の話）。
スペシャルステージや公式物販に関してはチケットが必要という仕様だった。

本イベントは前段と後段に分かれており、御神体が異なる。
前半は瑞雲を御神体としたもの、後半は烈風を御神体としたもので、スペシャルステージも次の名称だった。

内田秀の描いたボクカワウソ、宮川若菜が描いたキリン改二も大々的に使われるようになり、艦娘遊撃隊と共にボクカワウソが園内を練り歩き、キリン改二はシーパラダイスの水族館「ドルフィンファンタジー」の壁面に大きなイラストを張り飾られた。
ついでにぬいぐるみまで作られた。
なんでかよくわからないが、最終日は練り歩くナマモノが増殖したexit。

八景島シーパラダイスにはコラボアトラクションが展開されたうえ、横浜シーサイドラインでは八景島駅の駅アナウンスをタニベユミ、野水伊織が担当した。
一部の車内アナウンスも変更されている。

2019年春、Mr.マリック氏監修で作られた「シーパラ来てます音頭exit」をパクって「ズイパラきてます音頭二〇一九」が作られた。
恐らくシーパラダイスには許可を取っているだろうが、Mr.マリック氏に許可を取っているのかは不明。

5月12日の後段からは瑞雲音頭を踊るサバトお祭りも、より大規模で行われるようになっている。

【拡張作戦】ヴェルニー公園での飲食店コラボ

4月17日からヴェルニー公園で「横須賀市の協力を得て」【拡張作戦】が行われexit、一部の飲食店でコラボメニューが提供された。

とはいえ……

などなど、どこもかしこも大変なことになっていたようである。

メディア情報

トラブル

盗難

4月27日、スタンプラリーで使用する榛名のスタンプが何者かに盗難防止のアクリル紐を切断され、盗難される事件が起きた。

この影響で一時期スタンプラリーが中止となった。
（これとは別に、スタンプラリーシートの在庫がなくなったことでも一時中止となった）

暴行

4月20日の17:00頃、年配のイベント参加者が小学生の男児を押さえつけて首を絞める暴行事件が発生した模様。
小学生が日向のタペストリーを蹴って遊んでいたのが許せなかったようで、被害を受けた小学生は怯えており、近くにいた小学生の友人達も同様に怯えていたとのこと。

周辺にいた方々は止めることもせず遠巻きで見ていたとのこと（「君子危うきに近寄らず」ともいうが）。見かねた方が引き留めて仲裁に乗り出し、警察に通報しようとしたところ犯人は逃走した。

刑事事件には発展しなかったが、顛末は当事者以外知る術は無い。

2020年・2021年

新型コロナウイルスの影響により開催は中止となった。
これまで関東でのみ行っているため、できることなら関西圏で行いたいと考えている模様。

2022年

艦これ運営はやる気のようだが具体的な情報は出ていない。

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