『グラディウス リバース』とは、横スクロールシューティングゲーム「グラディウス」シリーズの作品である。
開発はコナミデジタルエンタテイメントとM2(株式会社エムツー)。
「Wiiウェア」ダウンロード販売専用タイトルとして2008年9月より配信開始。その後、内容を再調整した更新版が2009年10月に配信された。[1]
コナミ製クラシックタイトルの再生作「ReBirthシリーズ」の第一弾で[2]、レトロゲームとしての設計が徹底された。ディレクターは本作はゲームボーイ版『ネメシス』のリメイクとしているが、それ以外にも多くの過去作の要素[3]がふんだんに取り入れられ、特にSEは初代作とMSX版『グラディウス2』のものが非常に多く流用されている。
音楽も同様。M2所属の並木学により編曲された楽曲はすべて過去作からのアレンジで、使用音源もYM2151とPCM音源(『グラディウスIII-伝説から神話へ-』などと同じ)である。さらに、オリジナルサウンドトラックにはアーケード版タイトルの曲をSCC音源でアレンジした楽曲も収録。
本編未使用のところに至るまでファンサービスが充実した、まさに生粋のグラディウスファンのための一作といえる。
宇宙歴6664年。
「サイレント・ナイトメア事件」の2年前。
グラディウス帝国の保護国である惑星アンティクトンが突然沈黙するという事件が発生した。
宇宙科学技術庁長官ヴェノム博士の報告で、同惑星のマザー・コンピューターがバクテリアンによって密かに侵食されていたことが明らかになった。
事態を重く見た政府は同惑星に宇宙軍を派遣することを決定。
その中には、かつてバクテリアンを退けた超時空戦闘機ビックバイパーと、そのパイロットである特別大佐ジェイムス・バートンの姿があった。(公式サイトより
)
本作ではMSX版『グラディウス2』の前日談が綴られ、初代作とMSX三部作との間をつなぐビギニングストーリーとして、それらの登場人物がプロローグ等に顔を出している。
主人公。後にグラディウス皇帝・ラーズ18世となる人物。
ビックバイパーのパイロットとして惑星アンティクトンへ向かう。
グラディウス軍の科学者で、通信を通じてジェイムスに指示を送る。やたらメタな台詞が多い。
人物としての詳細は個別記事へどうぞ。
従来のシリーズ作品同様、開始時に武器タイプを選択。今作ではバリアーもタイプごとに固定となった。
ミサイル・ダブル・レーザーの3種は二段階パワーアップが可能。
最初は3タイプだが、周回クリアによって最終的に5タイプから選択できるようになる。
各タイプには『グラディウスジェネレーション』と同様に武装のコンセプトが名称に割り当てられている。
| SPEED UP | MISSILE | DOUBULE | LASER | OPTION | SHIELD | |
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| 正真正銘の初代装備。 これといって記述する必要ないくらい標準的なタイプだが、変に攻撃範囲が拡がらない分4面の骨処理は楽かも。 |
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| タイプB -広範囲攻撃- |
SPEED UP | 2-WAY | TAIL GUN | RIPPLE | OPTION | FORCE FIELD |
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| いわゆるグラII4番装備である。 火力が低いが、今作は堅い敵が出てくる場所がかなり限られるため、そこさえ注意すれば充分に使える。 |
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| タイプC -攻撃力重視- |
SPEED UP | SPREAD BOMB | VERTICAL | TWIN LASER | OPTION | SHIELD |
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| 高火力のミサイルとレーザーが売り。 ガンガンいこうぜ戦法でいけるが、守備力が心許ないので無理をしてはいけない。 |
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以下、周回クリアによって追加されるタイプ。
『グラディウス2』の主人公機メタリオンの試作機で、自機のカラーリングがビックバイパーと異なっている。
| タイプD -試作型- |
SPEED UP | NAPALM MISSILE | DOUBLE | UP LASER | OPTION | SHIELD |
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| 一周クリアで解禁。 『グラディウス2』で猛威を振るったラインナップ。しかしオプションが2つしか取れないところまでご丁寧に再現されてしまった。 強いことは強いが、さすがに仕様の違いには勝てなかったか、原作ほどの頼もしさはない。 |
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| タイプE -初心者向け- |
SPEED UP | 2-WAY | V-SHOT | VECTOR LASER | OPTION | FORCE FIELD |
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| さらに一周クリアで解禁。 これまでのシリーズを統轄したようなラインナップで、オプションもちゃんと4つ装備できる。 が、実は破壊壁の攻略が猛烈に苦手で、それが出てくる2面で初心者殺しを発揮する本作最大の地雷タイプ。エクストラステージだって?やめとけ!やめとけ! |
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今作は5ステージ構成。エクストラステージは寄り道のようなものなので攻略面数とは数えなくて良いだろう。
やや物足りないようだが、必要なWiiポイントの量(およそ千円分)を考えれば妥当だし、追加武装やストーリーの補完のためには3周クリアが必要なので、実際のボリュームはかなり濃い。
おなじみの火山ステージだが、1面に配置されるのは実に初代以来である。
ステージ冒頭、向かい合う2基の気象装置のどちらを先に壊したか、または壊さなかったかでステージの展開が3通りに変化する。
どちらも壊さなかった場合はそのままの面攻略になる。これが一番簡単。
上の赤い装置を先に壊すと、雪景色になる。すると中ボスとしてアイアンメイデンが出現。硬い敵なので、ここまでに装備を調えたいところ。
下の白い装置を先に壊すと、面全体が真っ赤になり、すべての火山から噴火するようになる。一番難しいが、スコアが稼げるので腕に覚えのある方は是非。
雪景色以外のパターンでは、中ボスゾーンで2座の火山からの火山弾を処理するようになる。
ボスはイメチェンしたビッグコア。火山を消滅させるほどの火力で登場してくるが対戦はいつも通りなのでちゃっちゃと撃破しておこう。
荒廃した機械要塞が多量の細胞に覆われているステージ。グラディウス2の要塞惑星と同じ場所だろうか?
前半は増殖する細胞が障害物となって行く手を阻む。先述の通りタイプEでの攻略はものすごく難儀する。
後半は上下の地形をつなぐ筋を破壊しつつ、後方から飛来する細胞を回避して進むパート。
ここの面展開は完全に『ゴーファーの野望 Episode II』のセルステージのオマージュになっている。
中ボスはいつもより有機的な姿のザブラッシュ。カプセルは出さないので、やられないように。
ボスは『ネメシス』のクロウラーを強化したような敵。
2本の腕でのパンチ攻撃や、地形を大きく揺らす攻撃など、かなりアグレッシブかつ激しい攻撃をしてくる。
上下に無限スクロールする、いつものモアイステージ。後半には風車のように回転するモアイが出てくる。
配置が散漫な上、稼ぎになるほどイオンリングを吐いてくるわけではないので、手詰まりにならないうちに抜けるのが吉。
中ボスは取り囲むように円陣を組む飛行モアイを攻略。壊して攻略するゾーンではないので、復活時などはとにかく回避した方が良い。
ボスはアルカノイド巨大モアイ。
ボス部屋ではグラディウス2の1面に出てくる巨像ソッドが壁になって塞がる。額のコアが弱点で、ボス部屋内を跳ね回っている状態でダメージを与えられる。
稲妻を発生させてモアイを召喚してくるが、実はこの稲妻には喰らい判定がない。とにかく注意すべきは額に隠れたときのレーザー攻撃である。
撃破すると、なぜかイントルーダの断末魔の悲鳴を上げて崩壊する。
『ネメシス』4面の遺跡が砂漠化した場所。ステージ2のボスと共に、本作が『ネメシス』のリメイクである事を証明するステージである。
前半は元ネタよろしく恐竜の骨が散見されるパート。この骨を撃つと飛散して撃ち返し弾になる。破壊不可能なのでヘタに撃つと回避が難しくなり、特に広範囲を攻撃できる武器ほど危険。青カプセルを迂闊に取ってしまわないこと。
後半は人間の脊髄(ムカデとも言われる)のような敵が勢いをつけて突進するゾーン。直進するものもあるが、多くは『沙羅曼蛇』のプロミネンスのように半円状に突進してくる。動作が素早いので、出現の兆しが見えたらとにかく離れるのが良い。
中ボス地帯は恐竜の頭蓋骨のようなモンスターが編隊を組んで襲来する。弾を吐いてくるが、道中の方が激しく厳しかったので、ある種の休憩地帯である。
ボスは再びビッグコアだが、一度撃破しかけるとパワーアップ。イオンレーザー砲6門にくわえ、さらに2つの砲門から大きなレーザーを発射してくる強敵に化ける。
このレーザーでワインダーをかけ、こちらの動作を制限してくるのでなかなか手強い。
最終目的地である惑星アンティクトンの本丸に潜入。
従来の要塞面と比べギミックは少ないが、敷き詰められたハッチ、砲台をダッカーが縫う面構成はやはり難しい。
中盤のエレベーター地帯はちょっとした休憩地帯。カプセルが多く出るので復活時には確実に利用したい。
壁ボスはMSX版『沙羅曼蛇』のエニグマと同じ挙動をするコア。
エニグマと違い、防壁のコアをすべて破壊しないと、奥部にある本体を攻めることが出来ない。壊すべきところが多く、それで大量の弾をばらまいたり突進攻撃をしてきたりと、まともに戦えば強敵である。
しかし出現時に防壁の奥に入ってしまえばそこに安置があり、安全に自爆待ちが出来てしまう。壁ボスの宿命には逆らえなかったのだ…
後半もまた多くの敵機に、レーザー砲が行く手を阻んでくる。地形の凹凸が激しくなり、せり出しこそしないもののスクロールに潰されないよう注意する。
その先には電磁ユニット地帯。まだ蟹になってないので上下の端がとりあえず安置だが、ダッカーの処理を忘れずに。
その奥にあるマザーコンピュータを破壊し、ミッションクリアへ――
ステージ2に二箇所、ステージ4に一箇所の特定の場所に自機を重ねると移動できるステージ。[6]
初代グラディウスの2面のように破壊できる粒で埋め尽くされている。掘り進むように進んでいくと、通常ステージではお目にかかれない黄色いカプセル(スコアアップ)と緑色のカプセル(エクステンド)が大量に出現、回収して稼ぐことができる。
進入元のステージボスをスキップすることが可能で、エクストラステージ内でミスした場合はそのまま次のステージまで飛ばされて復活する[7]。
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最終更新:2025/12/08(月) 09:00
最終更新:2025/12/08(月) 09:00
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