慶應義塾大学とは (ケイオウギジュクダイガクとは) [単語記事]

**慶應義塾大学**
けいおうぎじゅくだいがく
設立	1920年
本部所在地	東京都港区三田二丁目15番45号
学校種別	私立大学
設置者	学校法人慶應義塾
キャンパス	三田（東京都港区）日吉（神奈川県横浜市港北区）信濃町（東京都新宿区）矢上（横浜市港北区）湘南藤沢（神奈川県藤沢市）芝共立（東京都港区）
学部	文学部経済学部法学部商学部医学部理工学部総合政策学部環境情報学部看護医療学部薬学部
研究科	文学研究科経済学研究科法学研究科社会学研究科商学研究科医学研究科理工学研究科政策・メディア研究科健康マネジメント研究科経営管理研究科法務研究科薬学研究科システムデザイン・マネジメント研究科メディアデザイン研究科
塾長	長谷山彰
略称	慶大、慶應
スクールカラー	紺と赤（三色旗）
外部リンク	慶應義塾

慶應義塾大学（けいおうぎじゅくだいがく）とは、日本の私立大学である。

概要

本部は東京都港区三田二丁目に所在する。略称は慶大（けいだい）もしくは、慶應（けいおう）。

1858年に啓蒙思想家の福澤諭吉により築地鉄砲洲に蘭学塾として設立。1868年、芝への移転に伴い慶應義塾に改称、1890年大学部設置、1920年に大学令による旧制大学となり、1949年新制大学となった。
2008年に共立薬科大学と合併、薬学部・大学院薬学研究科を設置した。

早稲田大学と共に日本を代表する私立大学としてその名を知られており、「早慶」と一くくりにされることが多い。

入学難易度は、私立大学としてはトップクラスである。早稲田大学同様、一部学部は東大・京大に次ぐレベルとなっている。

医学部:難易度としては東京医科歯科大学、東大理科一類や東大理科二類より少し上

理工学部:難易度としては東京工業大学と互角で、阪大理工系より少し上

年表

1890年 - 大学部が発足し、文学・理財・法律の三科を設置。
1906年 - 大学院設置
1920年 - 大学令による旧制大学（文学部・経済学部・法学部・医学部）となる。
1944年 - 藤原工業大学を統合し工学部を設置。
1949年 - 学制改革により新制大学となる。日吉キャンパスの接収解除、返還される。
1957年 - 商学部を設置。
1981年 - 工学部を理工学部に改組。
1990年 - 湘南藤沢キャンパスに総合政策学部と環境情報学部を設置。
2001年 - 看護短期大学を看護医療学部に改組。看護短期大学の募集を停止。
2008年 - 共立薬科大学と合併、薬学部と大学院薬学研究科を設置。

三田キャンパス

文学部2，3，4年、その他の文系学部の3，4年生が通うキャンパス。最寄駅はJR 山手線田町駅と都営地下鉄三田線三田駅。

1，2年生を主とする日吉キャンパスに比べ、学内の雰囲気は常に閑散としたものとなっている。しかし、例年11月の下旬に三田キャンパスで行われる三田祭は、国内最大級の客入れを誇る学園祭であり、大いに盛り上がっている。三田祭期間中、午後5時あたりを過ぎたころから、東門から西校舎を繋ぐ通りに、ナンパしようとする者、ナンパ待ちの者が溢れてきて、妙な雰囲気を醸し出していく。

よく、大学紹介のパンフレットや、テレビ等のイメージ画像で流れるレンガの建物は、ここにある旧図書館である。この旧図書館は、基本的に学生生活には縁がない建物なので、注意が必要である。大学生活の4年間で一度も入ったことない人がほとんどではないだろうか。

日吉キャンパス

多くの学部の1，2年生が通うキャンパス。理工学部の3，4年生が通う矢上キャンパスもすぐ隣にある。最寄駅は東急東横線日吉駅。

人口のほとんどが1，2年生ということもあり、若々しい雰囲気に包まれている。最近になって、協生館、独立館という大きな建物が建った。日吉駅から、大学の奥に位置する日吉記念館に至るまでの道の銀杏並木が特徴的で、ギンナンが落ちる季節になると独特の香りが漂う。

一般的な学生は1，2年間日吉キャンパスで学び、その後三田（矢上）キャンパスに通うようになるが、日吉で必修単位を落としたまま3年生に上がってしまうと、その単位を取るためだけに日吉キャンパスに通わなくてはならない。（通称『来日』）また、2年生から3年生に上がることができず、日吉でもう一年。というようなことを『在日』とも言ったりする。さらには日吉キャンパスで大学をドロップアウトしてしまうことを『日没』と言うらしい…。

湘南藤沢キャンパス（通称：ＳＦＣ）

総合政策学部と環境情報学部、そして看護医療学部の学生が4年間通うキャンパス。多くの学部生が学年によってキャンパスを移動する慶應の中では珍しい存在。最寄駅は小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーラインの湘南台駅。そこからさらにバスで15分ほど揺られる必要があり、そのアクセスの特殊さから、学生からはしばしば「陸の孤島」や「辺境」と呼ばれる。

日吉や三田の様な、いわゆる「大学のキャンパス」然とした雰囲気とは一線を画し、自由で独特な空気が流れている。学問分野の垣根を越えた「問題発見・解決」を理念に掲げており、AO入試で入学した一芸に秀でた個性的な学生が多いのも特徴。PC必携であることや、学生の研究環境が重視されていることから、他のキャンパスの学生からは「意識高い系」と見られることもあるが、当のSFC生はあまり気にしていない様子。

広大な敷地に自然が広がり、中央にはカモがいる池（通称「鴨池」）が存在する。各校舎にはα（アルファ）、β（ベータ）、γ（ガンマ）…といったギリシア文字の名前が付けられているのが象徴的。また、研究会に所属すれば24時間キャンパスに滞在可能になるなど、研究や制作活動に没頭できる環境が整っている。そのため深夜でも煌々と明かりが灯っており、「眠らないキャンパス」と称されることもある。