第九駆逐隊とは、大日本帝国海軍が編成した駆逐隊の1つである。大正7年以降の隊は横須賀鎮守府所属艦により編成された。
本記事では、主に第5代を中心に第4代・第5代の概略(略年表、駆逐隊司令)及び、同隊をモチーフとするブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」における同隊所属艦娘について解説する。
1935年3月25日 | 初春型駆逐艦5番艦「有明」竣工(神戸・川崎造船所)。 |
4月1日 | 初春型駆逐艦6番艦「夕暮」竣工(舞鶴海軍工廠)。「有明」「夕暮」で第九駆逐隊を編成。第二航空戦隊(旗艦・赤城)隷下 |
11月15日 | 第一艦隊第一水雷戦隊(旗艦阿武隈、翌年12月旗艦は川内に) |
1936年8月20日 | 白露型駆逐艦1番艦「白露」竣工(佐世保海軍工廠)。第九駆逐隊に編入。 |
9月7日 | 白露型駆逐艦2番艦「時雨」竣工(浦賀船渠)。第九駆逐隊に編入。編成完結。 |
1938年12月15日 | 佐世保鎮守府に転籍。第二七駆逐隊に改称。 |
以降の年表及び駆逐隊司令等は、第二七駆逐隊の項を参照されたし。
艦名 | 型式 | 原所属 | 異動先 | 喪失日 | 喪失した状況 |
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朝雲 (艦これ解説) |
朝潮型駆逐艦 | 第四一駆逐隊 ⇓ 第九駆逐隊ⅴ (初期所属) |
第十駆逐隊 第四駆逐隊 |
1944/10/25 | レイテ沖海戦 (西村艦隊) |
山雲 (艦これ解説) |
第四駆逐隊 | ||||
夏雲 (艦これ解説) |
--- | 1942/10/12 | サボ島沖海戦 | ||
峯雲 (艦これ解説) |
--- | 1943/3/5 | ビラ・スタンモーア夜戦 | ||
薄雲 (艦これ解説) |
吹雪型駆逐艦 | 第十二駆逐隊 第五艦隊付 |
第十八駆逐隊ⅳ | 1944/7/7 | 米潜「スケート」雷撃 択捉島近海オホーツク海 |
白雲 (艦これ解説) |
第十二駆逐隊 第二十駆逐隊 |
--- | 1944/3/16 | 米潜「トートグ」雷撃 愛冠岬沖北太平洋 |
|
霞 (艦これ解説) |
朝潮型駆逐艦 | 第十八駆逐隊ⅲ | 第十八駆逐隊ⅳ 第七駆逐隊 第二一駆逐隊 |
1945/4/7 | 坊ノ岬沖海戦 |
不知火 (艦これ解説) |
陽炎型駆逐艦 | 第十八駆逐隊ⅳ | 1944/10/27 | レイテ沖海戦 (志摩艦隊) |
1938年1月15日 | 朝潮型駆逐艦6番艦「山雲」竣工(藤永田造船所) |
2月10日 | 朝潮型駆逐艦7番艦「夏雲」竣工(佐世保海軍工廠)「山雲」「夏雲」にて第四一駆逐隊を編成。 |
3月31日 | 朝潮型駆逐艦5番艦「朝雲」竣工(川崎造船所)第四一駆逐隊に編入。 |
4月30日 | 朝潮型駆逐艦8番艦「峯雲」竣工(藤永田造船所)第四一駆逐隊に編入。編成完結。 |
1939年11月15日 | 第九駆逐隊に改称。 |
1940年11月15日 | 第二艦隊第四水雷戦隊(旗艦「那珂」) |
1941年12月31日 | リンガエン湾上陸作戦 「山雲」 - 作戦支援中に接雷。翌2月まで現地で応急修理。5月帰国。15日、損傷修理のため第九駆逐隊から除籍、特別役務艦指定。損傷修理後、第四駆逐隊に編入。 |
1942年2月 | スラバヤ沖海戦 「夏雲」 - 24駆「海風」とともに輸送船団護衛 「朝雲」「峯雲」 - 四水戦・二水戦・第五艦隊と共にABDA連合軍と交戦。「朝雲」損傷。 |
3月 | クリスマス島攻略戦 - 四水戦旗艦「那珂」9駆「峯雲」「夏雲」、第十六戦隊「名取」「長良」、16駆「天津風」 「那珂」損傷、四水戦旗艦を「夏雲」が継承。後に「由良」へ。 |
10月12日 | サボ島沖海戦 - 「夏雲」戦没。11月15日除籍。 |
1943年3月3日 | 「朝雲」第81号作戦に従事、僚艦「白雪・朝潮・荒潮・時津風」戦没 ("ダンピールの悲劇"、連合国側呼称「ビスマルク海海戦」) |
3月5日 | ビラ・スタンモーア夜戦 - 「峯雲」戦没。4月1日除籍。 |
4月1日 | 第五艦隊第一水雷戦隊(旗艦「阿武隈」)に転籍。 (第12駆逐隊→)第五艦隊付より「薄雲」、(第12駆逐隊→)第20駆逐隊より「白雲」を編入。 |
6月6日 | 「白雲」「薄雲」、「沼風」の対潜哨戒の応援に駆けつけるも「白雲」が「沼風」と接触事故 |
7月 | 「薄雲」「朝雲」、キスカ島撤退作戦に参加。 |
9月1日 | (第18駆逐隊→)呉鎮守府予備艦(11水戦)より「霞」を編入。 |
10月31日 | 「朝雲」第三艦隊第十戦隊第十駆逐隊に転出。(のちに第四駆逐隊〈「西村艦隊」の一員〉へ) |
1944年3月1日 | (第18駆逐隊→)第九艦隊より「不知火」を編入。 |
3月16日 | 「白雲」米潜「トートグ」雷撃を受け戦没。3月31日除籍。 |
3月31日 | 解散。残存艦「薄雲」「霞」「不知火」により第十八駆逐隊(第4代)編成。 |
以降、第十八駆逐隊の項を参照。
以下の記事は「艦隊これくしょん ~艦これ~」の記事として記載されています。 |
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」において、「第九駆逐隊」への関連を言及する艦(艦娘)は、2014年秋イベント「発動!渾作戦」で追加実装された「朝雲」と2019年冬イベント「邀撃!ブイン防衛作戦」で追加実装された「峯雲」、2022年夏イベ「大規模反攻上陸!トーチ作戦!」で追加実装された「夏雲」。編入艦「薄雲」も9駆所属を自称する。
2014年12月26日追加実装の「山雲」は開戦時の僚艦だが、むしろ「西村艦隊」の一員としての位置づけが強い。(第九駆逐隊の所属期間が短いからか。)
「夏雲」が2022年8月26日開始の夏イベで実装され第九駆逐隊開戦時編成及び朝潮型姉妹が全て揃った。
「公式4コマ」では、第217話Part.1(19.10月更新)で艦隊に「峯雲」が合流した。
第十八駆逐隊(ⅲ)解散後、修理を終えた「霞」と「不知火」が第九駆逐隊に編入されたが、後に第十八駆逐隊(ⅳ)を再襲名したため、ゲームセリフ等では第九駆逐隊所属艦としては意識されることはない。
同じく第十二駆逐隊(ii)解散後、異動先で損傷し修理を受けた「白雲」「薄雲」も旧18駆組に先んじで第九駆逐隊に編入されているが、艦これには「薄雲」が2020年6月、「白雲」が2023年8月にそれぞれ追加実装され、第4代9駆に続き第5代9駆も全艦揃った。
詳しくは第二七駆逐隊の記事及び各艦娘記事へ。
Illust: 玖条イチソ CV:タニベユミ
初春型駆逐艦5番艦 有明(艦これ) |
初春型駆逐艦6番艦 夕暮(艦これ) |
白露型駆逐艦1番艦 白露(艦これ) |
白露型駆逐艦2番艦 時雨(艦これ) |
山雲・朝雲揃って2016年12月22日に期間限定Xmasバージョンが実装。2人揃って後ろ身で、中破絵も後ろ身。前側がどのようなデザインになっているかに関しては、絵師描き下ろし以外知る術がない。
また、山雲・朝雲は2017年秋イベ「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」・2018年冬イベ「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」に併せ"決戦mode"が実装され、西村艦隊僚艦の満潮(コニシ担当艦娘)にも改二限定で同デザインの上着及び鉢巻を身に着けた。
17年秋イベ~18年冬イベの戦間期(Xmasシーズンを除く)では、鉢巻差分の"秋冬mode"が追加されており、19年冬シーズンも実装された。峯雲は、実装直後の更新時(19冬イベ終了時)に節分modeが実装されている。また、峯雲には春の私服modeも実装されている。
※各艦の名称は戦後「やまぐも型護衛艦」1番艦「やまぐも」3番艦「あさぐも」(他、「風雲」を除く第十駆逐隊(第4代)の名称を継承。)、「みねぐも型護衛艦」1番艦「みねぐも」2番艦「なつぐも」(3番艦は第十二駆逐隊(第2代)「叢雲」を継承。)に引き継がれた。全艦退役済み。
2015年秋イベントで追加実装された朝潮型姉妹5女。当駆逐隊初のスタメン実装艦である。
MVPを取れば「ほら、私じゃない?陽炎型なんかに、まだまだ負けないわ。あったりまえじゃない!」とライバル意識が高い。
「そう。第九駆逐隊。有名でしょ?え、知らないって?私、冗談ってあまり好きじゃないの。覚えておいてよ!」とは言うものの…艦これ提督たちにとっては9駆全員未実装だったし知らなかったのは無理もないかも。なんか、叢雲に似てる気もする(個人の感想です)…
緒戦から次々と僚艦を喪いながら(山雲損傷離脱、夏雲・峯雲戦没)も第四水雷戦隊の中核を担い、第三次ソロモン海戦では臨時旗艦を務め、あのダンピールの悲劇をも生き延びた。
第一水雷戦隊に編入され、ダンピールでも指揮を執った木村昌福少将の下キスカ島撤退作戦を成功させる。9駆を末妹霞に譲った(司令駆逐艦も移譲)後、巻雲・夕雲を喪った第十駆逐隊に転籍。10駆はさらに秋雲・風雲を喪い、第四駆逐隊に編入される。その後については山雲の項で触れる。
詳しくは → 朝雲(艦これ) 第十駆逐隊 第四駆逐隊(艦これ) 西村艦隊
「あら~朝雲ねぇ?一緒に行く~?」
2015年12月に追加実装された朝潮型姉妹6女。当駆逐隊2人目のスタメンである。
しっかり系の姉に対しぽわぽわ系の妹。
何かにつけて姉の朝雲について行こうとするが、史実では開戦直後に潜水艦に襲われ9駆を除籍され長期離脱を余儀なくされる。その後の9駆は夏雲・峯雲が喪われ朝雲単艦となる。
修理を終えた山雲は横須賀鎮守府警備駆逐艦を経て第四駆逐隊に編入。この時点での4駆で残っていたスタメンは野分・舞風であったがトラック島空襲で舞風戦没。上記朝雲が編入される時点で4駆は【野分・満潮・山雲・朝雲】の編成となっていた。
1944年10月25日、西村艦隊に属した4駆(野分除、27駆時雨臨時編入)はスリガオ海峡に突入。時雨を除く艦隊全て――9駆僚艦であった朝雲とともに――戦没した。
詳しくは → 山雲(艦これ) 第四駆逐隊(艦これ) 西村艦隊
村雨さん… あっ、提督。はい、峯雲、いつでも抜錨できます。もっ、もちろん!
2018年12月26日深夜(27日未明)より開始された期間限定海域「邀撃!ブイン防衛作戦」第1海域突破報酬として実装された朝潮型姉妹8女。「峯」の字義どおり朝潮型姉妹にあるまじき豊かな双乳が特徴のおしとやか系村雨さんLoveっ娘。
9駆所属艦の「運」初期値は、朝雲の8を筆頭に山雲の7と低い傾向があるが、峯雲は6。ちなみに、駆逐艦娘の「運:6」は大東亜戦争開戦2週間で戦没した綾波型「狭霧」、単艦での護衛任務の帰路に誰に看取られることなく戦没した改白露型「山風」、味方の誤射・誤爆により戦没した独Z1型「Z1」「Z3」並み。
朝雲が生還したダンピールの悲劇直後の1943年3月5日、第四水雷戦隊臨時旗艦も務めたことのある第2駆逐隊司令駆逐艦の村雨と共に輸送任務を終え帰投中、米軽巡・駆逐艦のレーダー射撃の餌食となり(ビラ・スタンモーア夜戦)戦没した。村雨は同じ造船所で建造された文字通り先任艦であり、共に電探射撃の餌食となったことから9駆僚艦と同等・それ以上に慕っているものと思われる。
詳しくは→峯雲(艦これ)
2022年8月26日深夜(27日未明)より開始された期間限定海域「大規模反攻上陸!トーチ作戦!」第2海域ドロップ艦として実装された朝潮型姉妹7女。彼女の実装により朝潮型姉妹・初代第41駆逐隊=第5代第9駆逐隊初期編成全艦が勢揃いした。黄色チェック柄スカーフを首元に結び(結び方が若干僚艦と異なっているが、4代目第10駆逐隊の「風雲」と僚艦ほどの差ではない。)、峯雲同様のスカートで、中破グラにならないと分からないがスパッツ着用。峯雲ほどではないが、朝潮型姉妹としては上位の胸部装甲を持つ。野分よりも白が強い銀髪で肩にかからない程度の髪。後見姿がわからないので何とも言えないが後ろ髪が広がっているので後頭部で一旦まとめているのかも知れない。髪型からか、見た目では朝潮型で一番幼い印象を受ける。
長姉朝潮と同じ佐世保海軍工廠で建造され緒戦の山雲9駆脱落後も第4水雷戦隊第9駆逐隊の中核を担い続けていたが、1942年10月のサボ島沖海戦において吹雪・叢雲らとともに戦没した。朝潮型姉妹2番め・第9駆逐隊最初の戦没艦である。
山雲が朝雲と、また峯雲が白露型の村雨と仲がいいのを少し寂しく感じているようだ。まあ、それぞれ最期を共にした間柄なので無理もないことではあるのだが…
詳しくは→夏雲(艦これ)
2020年6月追加実装された「薄雲」が改装前の状態で、また、2023年8月9日に実装された「白雲」が改装後当駆逐隊及び第一水雷戦隊所属を自称する。なお、薄雲は改装後、改称後の第十八駆逐隊所属を名乗る。
ちなみに、第一水雷戦隊所属を自称するのは、旗艦の阿武隈改二、開戦時所属だった電・有明(薄雲と同期実装)および薄雲しかいなかった。後に薄雲の時報でも登場する曙の改二実装に併せて、曙改二が一水戦所属を名乗るようになった。また、白雲に先んじて実装された有明の僚艦である先代9駆の夕暮も改装前に限り一水戦所属を名乗る。
Illust: 薄雲・白雲=しばふ 霞・不知火=コニシ
CV: 薄雲=森山由梨佳 白雲=上坂すみれ 霞=宮川若菜 不知火=藤田咲
吹雪型駆逐艦7番艦 薄雲 |
吹雪型駆逐艦8番艦 白雲 ※9駆→18駆への改称前に戦没。略戦歴は二十駆記事へ |
朝潮型駆逐艦10番艦 霞 ※朝雲離脱後の司令駆逐艦 |
陽炎型駆逐艦2番艦 不知火 ※編入後、霞より司令駆逐艦を継承(18駆解散まで) |
※霞(艦これ)および不知火(艦これ)は第十八駆逐隊記事参照。
※薄雲(艦これ)・白雲(艦これ)は第十二駆逐隊(艦これ)記事も参照。
1944年3月31日、残存の「霞・不知火・薄雲」の9駆は名称を「第18駆逐隊」と改められた。
2019年冬イベでは、作戦期間後半からの追加配備により友軍艦隊の1パターンとして上記3名による「第9駆逐隊」が登場した。 |
参考動画 |
通常グラmode |
2017年秋・決戦mode→西村艦隊/第四駆逐隊 |
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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