時雨(しぐれ)は、ソーシャルゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。
また2022年11月3日から放送されたアニメ「艦これ」いつかあの海での主人公でもある。
モデルは日本海軍白露型駆逐艦二番艦であり、「呉の雪風、佐世保の時雨」と謳われた幸運艦・時雨。
CV:谷邊由美 キャラクターデザイン:玖条イチソ 図鑑No.80,145(改二),561(改三)
どことなく物静かな雰囲気を感じさせる話し方のボクっ娘。白露型5番艦まで共通の赤のラインの入った濃紺のセーラー服を着用している。両肩に背負った短砲身の砲から、ガンキャノンと呼ばれることも。ただし、時雨スキーだけでなく絵師もこの呼ばれ方を良く思ってはいない為、気をつける事。
図鑑の台詞のせいでたまに厨二呼ばわりされるが、史実で挙げたレイテ沖海戦(スリガオ海峡海戦)の顛末を知れば、また違って見えてくるだろう。
名前のせいか、「雨は、いつか止むさ」「この雨と・・・そう、提督のおかげだよ」と言った感じに、台詞の端々に雨と関連するものが入る。総じて謙虚ではあるが、その一方で攻撃時には「ここは譲れない」と言うなど芯の強さを見せる。
入手当初は他の白露型と同じく、普通の駆逐艦のステータスではあるが、2013/10/23のアップデートで改二となる2回目の改装を妹艦の夕立に続き、時雨も可能となった。改装に必要なレベルは60。
運が50まで上昇し、雪風に次ぐ数値[1]になる他、駆逐艦の中では非常に高い対空値72が光る。まるゆによる運上昇も上限が88と幸運艦の名は伊達ではない。初期の改二のため、度々アップデートされており2018年8月時点での対潜最大値(LV99時点)が76になり白露型姉妹だと白露改二(83)・村雨改二(77)に次いで3番目と護りに強い特性になっている。2019/1/22のアップデートでは三式水中探信儀を装備する事で火力・回避・対潜値に+補正が付くようになり、通常ならより対潜値が高い四式聴音機よりも上になっている(19年2月時点では三式水中探信儀2個と試製15cm9連装対潜噴進砲を装備すると先制対潜攻撃がLv62で可能になっている)
装備は22号電探と13号電探を持ってきてくれるので駆逐艦の小型電探不足の提督にとっては非常にありがたく、後継装備の素材にもなるので無駄ない運用も可能。
見た目も大きく変わりアホ毛が増え、若干大人っぽい雰囲気に。新しく髪飾りも付いた。また、犬耳っぽい横跳ねがつき、もともとのセリフと相まって忠犬と呼ばれるようになった。砲塔が増え、従来通りの艤装を背負う他に手に単装砲を装着する形に。佐世保の時雨と称された通りの活躍が期待できる。
なお、背部の艤装は分割し、逆手に持って扱う模様である。 バスターガンダムとか言うなよ。
犬っぽい見た目同士白露型改二同士、夕立とペアの公式・二次絵が多いが、実際に一緒に行動したのは白露や春雨・五月雨である。
2023年2月に放映・配信された【「艦これ」いつかあの海で】第7話で登場した「時雨改三」。ゲームには2023年6月14日ようやく実装された。
改装には練度(Lv)97、改装設計図2枚、新型兵装資材3つ、戦闘詳報2枚、開発資材(ネジ)77個を要する。関連任務には時雨改三を旗艦とし僚艦3隻以上を組み込んだ艦隊での演習任務まで存在する。運営のお気に入りのため各種期間限定海域での強補正を何度も受けている時雨のため、気がつけばLv99に到達済みの鎮守府も多く、更にLv97から演習して演習で得られる経験値が…とか、Lv99で演習しても経験値をドブ捨てとか、色々思うところも…。
なお、その当該演習任務報酬燃料1935、弾薬518はそれぞれ史実白露型駆逐艦・時雨の進水日(1935年5月18日)、鋼鉄2023ボーキサイト614は時雨改三実装日(2023年6月14日)にちなんだもの。
持参装備に対するフィット補正が特に回避でものすごく、元の回避や装備の素パラメーターをあわせて回避120オーバーというとんでもない回避値に到達する。運も初期値が55と、国内駆逐艦幸運艦第2位の地位を初霜改二から奪回することに成功している。
季節限定グラフィック実装が多い白露型だが、その中でも時雨改二は特に多い。
2014年12月(いずれも翌年以降同時期に再実装)にはクリスマス限定でサンタの帽子と大きな袋を持ったグラが実装。夕立改二のマフラーもしている。袋の中には夕立っぽい生物が入っている。
2015年2月にはバレンタイン衣装が実装。通常絵ではエプロンを身に着け、チョコレートを湯せんしている。中破絵では出来上がってラッピングされたチョコレートを大事そうに胸に抱えている。
2015年7月には水着衣装が実装。浮き輪とクーラーボックスを装備している。他の白露型と比べると控えめなことが確認された。
2016年3月にはすき屋コラボによる牛丼を食べる姿が実装。通常絵では艤装を椅子にして腰かけ、牛丼を食べている。中破絵では立ち上がっているが、牛丼をこぼしたりはしていない。
2016年10月には秋の秋刀魚祭りに合わせて七輪でサンマを焼く姿が実装された。いつもの衣装とは違い、スカートがチェック柄の私服になっている。通常絵ではサンマを焼いているが、中破絵ではサンマが焼きあがっている(18年同シーズンに再実装)
こちらの私服姿は雑誌「娘TYPE」でフィルム式の一眼レフカメラを持ち、赤フレームの眼鏡姿で表紙を飾り、後に立体化もされる(2018年6月発売)イチソ氏によると「お出かけ用の伊達眼鏡」とのこと。
2017年11月17日秋期作戦『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』開始とともに時雨改二に白鉢巻を巻いた決戦衣装が実装された。先立つ10月25日アップデートで最上・朝雲・山雲の『スリガオ海峡突入mode』、扶桑・山城の改二、そして時雨と同日に実装された満潮改二と共に西村艦隊の共通アイテムになっている。これまでの季節限定グラフィックとはうって変わって、決意を込めた表情が特徴。同装束は1期最後のイベントだった『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』でも再実装されている。
2018年冬イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』も佳境の3月17日、長崎県佐世保市即ち佐世保鎮守府で艦これ運営鎮守府と佐世保市地方創生プロジェクトチーム合同によるキックオフイベント「艦これ」佐世保コラボが開催。地方自治体と艦これ運営がコラボする初めてのケースとなった。
このイベントの『顔』として抜擢されたのが他でもない『佐世保の時雨』その人。見出しの冒頭にある新衣装「佐世保の時雨」modeに身を包んだラッピングが佐世保市の主要な場所を彩り(イベント終了に伴い撤去された箇所もあるが、一部は2018年GWまで展開。19年9月現在も展示している店舗ありとの報告)、
時雨の声の担当である谷邊由美さんによる九州各地から佐世保に向かう西肥バスの高速バス内でのアナウンスを担当(同じく谷邊さんが担当である由良も参加。ちなみに由良も佐世保海軍工廠生まれの佐世保鎮守府所属で生粋の佐世保っ娘だったりする)
17日のピアノコンサートには時雨の姿に扮した谷邊さんが進行役を務め、翌18日のスタンプラリーにもチェックポイントを担当するなど正に時雨尽くしと云っても過言ではないイベントだった。
冬イベント真っ盛りであり、運営鎮守府からの告知自体は開催まで3週間を切ったかなりの強行スケジュールだったにもかかわらず、初日の17日のみで6000人、二日間で10000人もの提督が佐世保に集結したとの佐世保市からの発表があり、実行に携わった佐世保市の人からも「今後につなげていきたい」との意欲を見せた。
なお、冒頭の『佐世保の時雨』modeは8月17日にスタートした2期(HTML版)のローディング画面に採用(背景には駆逐艦時雨の最期の地であったタイランド湾周辺の地図が採用されている)
以前の表紙絵の私服姿と違う二眼レフカメラをもっており、同時期にゴツイ一眼デジカメを持っていた磯波やミラーレス一眼を持っていた浦波と共に「カメラ艦娘」とも呼ばれてるとか呼ばれてないとか・・・
2019年9月14日から16日の三日間も再び開催。2019年は佐世保港開港及び佐世保鎮守府開府130周年記念とのタイアップもあり、前回以上に大規模で13日からラッピングバスが佐世保と九州各地を往復し多くの人が訪れた。14日には18年時の衣装で佐世保バーガーを手に上着を着崩した姿(上記静画左側)が公開、15日には普段の制服を白黒反転させたかのような(+黒インナー)肩出し新衣装が披露(上記静画右側)。大いに提督を沸かせた。
前年比でコラボ対象店舗が四倍強、佐世保中心のローソン・長崎県の各交通会社・佐世保市内のホテルも参加協賛し、地元TV局の報道によると20000人以上の見込みとの事
2022年も呉コラボ2022やローソンコラボで新私服を披露。双方ノースリーブに肩出しと19年に引き続き開放的なスタイル。
白露型駆逐艦「時雨」は1933年に浦賀船渠で起工され、1936年9月に竣工。
太平洋戦争開始後は珊瑚海海戦やガダルカナル島への輸送作戦、第三次ソロモン海戦など様々な作戦に参加する。ソロモン海戦での損傷を修理した後、1943年8月には13度の輸送作戦に従事し、その間一発も被弾しなかったという。
その後の輸送作戦中に発生したベラ湾夜戦ではアメリカ海軍の新戦術に大苦戦し、萩風・嵐・江風が撃沈される中、唯一、時雨だけが撤退に成功する。
その次に時雨が参加することになった第一次ベララベラ海戦ではこれといった戦果はなかったものの、第二次ベララベラ海戦においては五月雨と共同で駆逐艦「セルフリッジ」を大破させる。実際には撃沈していなかったのだが、情報の錯綜もあってこの戦果は過大報告され、時雨艦長である山上少佐は恩賜の短刀を賜ることとなった。
そして続くブーゲンビル島沖海戦では川内が撃沈、白露・五月雨が互いに衝突して損傷する中、第一警戒隊としては唯一無傷で帰還した。(なお、当海戦では他に初風が撃沈、羽黒が損傷、妙高が初風との衝突により損傷している。ちなみに白露と五月雨が衝突したのは川内が時雨に急接近したことで隊列が乱れたため)
西村艦隊。前列中央が時雨。後列に扶桑・山城姉妹、時雨から右手に最上、同左手に満潮。本作品投稿後に朝雲・山雲が「艦これ」に配備されている。 |
その後も様々な作戦に従事したが、いよいよ当人も言っているレイテ沖海戦が訪れる。この作戦では西村艦隊として山城・扶桑・最上・山雲・満潮・朝雲と共にスリガオ海峡に突入した。
しかし、扶桑がまず雷撃により戦線離脱後に爆沈、続く雷撃で山雲が轟沈。満潮・朝雲も航行不能に。
山城の轟沈。記録に遺されている彼女の最期の言葉は姉・扶桑に宛てたものではなく、時雨ら僚艦に自らが亡き後のすべてを託すものであった。 |
それでも残った三隻で前進を続けたものの、今度は山城が攻撃を受け、
「ワレ魚雷攻撃ヲ受ク、各艦ハワレヲ顧ミズ前進シ、敵ヲ攻撃スベシ」との命令の後に轟沈する。
その後戦場から待避しようとした際に最上は後続の那智に敵艦と誤認され、慌てて回避しようとした那智と衝突。さらにその後の空襲によって行動不能になり、曙によって雷撃処分されてしまう。
西村艦隊で生き残ったのは、時雨ただ一隻だけであった。 |
レイテ沖海戦終結後の編成替えにより、時雨の所属する第二水雷戦隊も旗艦の能代や島風などを失ったため、機動部隊が壊滅し護衛対象を失った第十戦隊及び島風戦没時に司令部を失ったため第一水雷戦隊から司令部及び残存艦をかき集めるかたちで統合され、五月雨戦没時に司令が退任した27駆は初霜を残すのみとなった21駆に編入された。ただ、この時点で駆逐隊単位で行動できていたのは第十戦隊から編入した第17駆逐隊ぐらいなもので、時雨はこの17駆と行動をともにしていた。(ヒ87船団も17駆等との作戦行動であった。このため、最後まで編入先僚艦と行動をともにする機会はなかった。)
最後はヒ87船団に属し(詳しくは「神威(艦これ)」記事参照。)、1945年1月24日、護衛任務中にタイランド湾で潜水艦「ブラックフィン」の雷撃を受け沈没。3月10日に除籍された。-雨は、いつか止むさ-
白露型姉妹 / 白露型駆逐艦 |
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[27駆] 1.白露 - 2.時雨 (+ 春雨・五月雨) |
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最終更新:2024/11/08(金) 12:00
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