あぶくまちゃん絵本シリーズとは、みくま社が刊行、デビノレマソ氏制作の、リンガ泊地を舞台に軽巡洋艦阿武隈と艦娘たちが織り成す物語である。
概要
初回投稿日は、2015年08月02日の『あぶくまちゃんのほっとけーき』。2024年01月01日現在、172作が投稿されている。
元々は絵本『こぐまちゃん』シリーズ(こぐま社刊)のパロディであるため、基本的には数ページ構成の絵本形式であるが、四コマ(『2』移行前は余談扱い)で投稿される場合もある。随所に差し込まれる小ネタのジャンルも幅広く、時事ネタのみならず、第二次世界大戦期および戦前に開発された世界各国の珍兵器から、アラフォーやアラフィフ世代を中心に直撃するネタなど様々。また、話中に巧みに実写やMMDを用いた画像を混ぜ込んだりといったデビノレマソ氏の作画能力の高さも、パロディを引き立てる要素となっている。
おもなキャラ
リンガ泊地
駆逐艦
- ふぶきちゃん
- あぶくまちゃんに次いで、登場回数が多い特型の長女。ほぼツッコミ役で、『のすたるじーあしがらさん』シリーズでは、しばしばあしがらさんの逆鱗に触れている張本人。
- もちづきちゃん
- はつゆきちゃん
- ゲームを愛する、ひきこもりコンビ(愛称はもちゆき)。ひた隠しにしていたゲームオタクの側面をうっかり露呈してしまったアイオワさんを、同志として歓迎している。
- しらぬいちゃん
- ぬいぬい。潜入工作が得意。割と世間知らずなところがあり、それ故に落ち度の振り幅は小さく高い。フィギュア愛が強く、もちゆきから好意的な眼差しを向けられている。
- くろしおちゃん
- りゅうじょうちゃんとともに、艦娘を代表する大阪人枠。生粋の大阪生まれの姉妹艦で唯一、関西弁を話す。広島文化を愛する妹のうらかぜちゃんとは、よきライバル。
- うらかぜちゃん
- にっしんちゃんとともに、艦娘を代表する広島人枠。大阪生まれの姉妹艦で唯一、広島弁を話す。大阪文化を愛する姉のくろしおちゃんとは、よきライバル。
- たにかぜちゃん
- すずかぜちゃんとともに、艦娘を代表する江戸っ子枠。生粋の大阪生まれの姉妹艦で唯一、江戸言葉を話す。同じ東京方言である武州弁を話すすずかぜちゃんとの掛け合いはあるものの、姉二人との絡みは、現状もんじゃ焼きが出てきていないので今のところない。
- あきぐもちゃん
- ある筋の漫画家を掛け持ち。しょっちゅう締め切りに追われており、その都度臨時のアシスタントを確保すべく、一般公募型のイラストコンクールを実施している。あしがらさんと並んで、なかなかコアなネタを知っていたりする。
- おきなみちゃん
- 軒並みクセの強い眼鏡勢の中で、かなり大人しい性格の子。少々押しが弱く、あきぐもちゃんから伝授された持ちネタが発端で、ふぶきちゃんの善意(とばっちり)に巻き込まれたりしている。一方で画力が非常に高いので、やはりクセが強いかもしれない。
- タシュケントちゃん(どうし ちゅうくらいの)
- どうし でっかいのとコンビを組み、祖国の復活を夢見るでっかい駆逐艦。万能パパーハは、空を飛んだり〇ン〇ンハウスにもなれる優れもの。
軽巡洋艦
- ゆうばりちゃん
- あかしさんと並ぶ、海軍の発明枠のツートップ。とはいえ、開発と製作の大半は彼女が行っており、とくに図体のでかいものは全て本人作。他にも重機を扱えたり、「地球ファーム作戦」のきっかけを作りかけたこともある。
- おおよどさん
- あらゆる情報を管理する秘書艦。有事に於いても自らが指揮を執っており、解決の背景は彼女の采配とていとくの犠牲によって成り立っている。
重巡洋艦
- みょうこうさん
- 自他ともに厳しい、あしがらさんのお姉さん。憲兵の役割として泊地内の治安と規律に常時目を光らせ、乱す者には相手の身分を問わず厳しい処罰を下す。それに対し、ビスマルクさんは……。
- あしがらさん
- 『のすたるじーあしがらさん』に登場。昔懐かしいネタに詳しく、他人の会話で出てきたときにもよく反応するが、その都度ふぶきちゃんから余計なことを言われる。しかし、発端としてはあしがらさんの善意にあったり。
海防艦
- さどちゃんさま
- ダイ(だいとうちゃん)
- いたずらがめちゃんこ大好き。メントスガイザー魚雷を立案するも、実験前に機材一式をあかぎさんに接収された。なお、三日間の奉仕活動で、誰もがよく知る、大量のごっつい植物(の苗と思われるもの)を花壇に植えた。
請う食う母艦
航空母艦
- ほうしょうさん
- リンガ泊地のみんなの安寧を常に気遣う、寮母さん的なお姉さん。お料理絡みで登場することが多い。温和な人ほど、一番怒らせてはならない。なお、最初期の航空戦隊を務め、実戦も経験してきただけあり、高度な戦術をこなすくらい練度は高い。
- りゅうじょうちゃん
- くろしおちゃんと並ぶ大阪人枠で、もっぱらギャグ担当。ほっぽちゃんと仲良し。
- ずいかくさん
- 何かとかがさんとマウントし合っている、第五航空戦隊のラッキーウーマン。今のところ全戦全敗。
- しょうかくさん
- 第五航空戦隊の穏健派。自分から一切揉め事を起こしていないにもかかわらず(妹が熾した火種を、図らずも煽ったことはある)、必ずかがさんからとばっちりを受けている。
水上機母艦
戦艦
- ひえいさん
- 金剛会幹部きりしまさんのお姉さん。クレーンゲームのアームや養成ギプスなどを活用した、乾麺の戻しやトーストなど簡単な調理の成長に、姉妹から絶賛されている。その腕は、熟達の技術を要する料理を、独りでそつなくこなせるほど。今日も、気合! 入れて! 食事を用意します!!
- きりしまさん
- 金剛会直系霧島組組長。艦娘の健康管理を担当。
- ながとさん
- 駆逐艦と海防艦のアイドルになりたいお姉さん。見た目はかっこよく、中身は乙女であるためか、似た者同士のやまとさんに対抗意識を抱いている模様。ながももビームはまだ撃てない。
- ふそうねえさま
- やましろさん
- 何かと大変な目に遭っている姉妹。不幸指数を凶バイトで示しているようで、やましろさん曰く「凶キロバイトはかなり羨まし(く妬まし)い」とのこと。
- やまとさん
- 駆逐艦たちから人気のある、戦艦のお姉さん。ながとさんや妹のむさしさんとは異なり、恥ずかしがり屋さんであるため、行動力としてはやや控えめ。
- むさしさん
- きよしもちゃんが憧れる戦艦。面倒見がよく竹を割ったような性格で、喧嘩の仲裁に於いては最善の手段で納めるなど優秀であるが、姉のやまとさん以上にお茶目なところが多分にある。まさかのMUSASHI'Sまで履修済み
陸軍
- あきつまるちゃん
- あぶくまちゃんたちととても仲良しで、いろんな兵器を開発する。ウォっぽさんを除いた祖国の誇り(略)たちとは異なり、実際に試験運用を実施しているうえに、成果もウォっぽさんとは正反対に(史実とは真逆の結果の意味でも)まともに挙げている。
- しんしゅうまるちゃん
- しらぬいちゃん同様、潜入工作が得意。現代技術寄りのぬいぬいに対して、彼女は忍術寄り。
瑞雲
- ひゅうがししょう
- 万能多用途水上機『瑞雲』の普及に全力を投じる航空戦艦。普及のためなら、睡眠学習からグッズ展開、テーマパーク建設まで何でもやる。
- もがみちゃん
- ひゅうがししょうと共に、瑞雲の普及に日々切磋琢磨している航空巡洋艦。ししょうとともに、何処かの可変戦闘機ばりの改造案を思案しているが、自航自体はどうし ちゅうくらいのが先駆ける形となり、改造も含めると呉所属のもがみが更に先行している。
祖国の兵器は世界一(
- ビスマルクさん
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター一番手にして、一番のいじられ役。彼女自身のキャラも相俟ってギャグ色が強いものの、売り込んだ兵器の多くは概ね力学的に理に適っていたりと、至極真っ当だったりする。他のドイツ艦娘たちも、アシスタントの役割などで一緒に登場することが多い。いずれ日本戦艦とは、あるエナジードリンクを巡ってラムネとどっちが人気を集めるか、長期にわたって勝負を繰り広げるかもしれない。
- アイオワさん
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター二番手。工業力と経済力に於いては、他のプレゼンターに引けを取らない。どうしガングートとは、あらゆる面でライバル。爆弾処理も大体張り切る。
- ウォースパイトさん
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター三番手。唯一、ビスマルクさんからもいじられている。彼女自身にしろ登場する兵器にしろ何かと可愛いが、ニワトリにつけた名前だけはひどい。ウォースパイトであると同時に、ウォっぽさんでもあり、相棒のボクカワウソ(名前はおそらくボン――)と一緒に工作をする。
- ローマさん
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター四番手。コマンダン・テスト同様、現在のところメンバーの中で出番最少。
- どうしガングート でっかいの
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター五番手。声も態度もでかい。劇中で登場する各国兵器の中で、一番厄介なものをマウントに用いている。どうし ちゅうくらいの着任後はコンビを組む機会も増えた。
- コマンダン・テストさん
- 祖国の誇りある兵器プレゼンター六番手。今のところ、メンバーの中でローマさんとタイで出番最少。
ていとくラブ勢
- しぐれちゃん
- ていとくの身の回りのお世話をしている艦娘。彼の健康管理も担当している。
- ゴトランドさん
- ていとくの幼馴染であり、初期艦でもある。他の艦娘が知らないていとくの秘密について、彼女は何かを知っている。
- じんげいさん
- 御三家の中で、一番の若手。ゆえに、提督への愛情度は現在のところ未知数であるが、少なくとも時雨ちゃん以上。度々「好きって言ったのに」と訴えるあたり、ていとくはじんげいさんの着任後の何処かで「好きさ」と口ずさんだのかもしれない。
その他
- ていとく
- リンガ泊地の一応偉い人。勤務外では、超人たちの憩いの場っぽい小屋(本来は第二司令部として建設された拡張施設)で生活している。下ネタが過ぎてみょうこうさんにお仕置きされたり、御所車の牛役に抜擢されるなど咬ませ犬の役どころが多いが、基本的には常識人であり、艦娘たちから一応は信頼されている。
- あかしさん
- 海軍の発明枠の片割れ。基本的に開発や整備よりも医療スタッフとしての登場が中心で、艦娘とていとくで処置の方法を棲み分けてしている。大型の機材を制作する傾向にあるゆうばりちゃんに対し、小型装置の制作が多い。
呉鎮守府
- 呉ていとく
- ハンマーヘッドではなく、ちゃんとしたヒトヘッド。名字は呉用でないと思われる、たぶん。
- ひゅうが(呉)略して『ひゅうご』
- ひゅうがししょう同様、瑞雲の刷り込みに余念がない。もがみ(呉)を「自航可能な航空巡洋艦」にするため、呉ていとくを姉の私物で釣ったりと(呉ていとくから条件を持ち掛けた可能性もあるが)、邪念は多分にある。
深海の面々
深海移動母艦
- せんかんせいき
- しゅうせきちせいき
- せんかんタきゅう
- 深海棲艦トリオ。トリオなので、何時も三人で行動している。しばしば、あぶくまちゃんたちを自分の基地へ招いたり、逆にリンガ泊地へ直接遊びに乗り込んで行ったりしている。あぶくまちゃんたちとのお付き合いから十年を迎える直前にあたり、超大物級を二名(うち一名は、正真正銘のチート級と判明)、指揮官として順次迎え入れる計画を進めている。
深海前哨基地
- ひこうじょうき
- くうぼせいき
- 艦載機使いコンビ。前述の深海棲艦トリオ同様、せんかんすいきとの折り合いが悪い(現場の事情と噛み合っていないことなど)が、彼女たちにもやる気があるので、受けた命令はしっかりとぞんざいにこなす。
関連静画(漫画)
関連項目
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