血を流せ…
アラケスとは、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」の登場人物である。
概要を流せ…
かつて魔王がアビスから召喚した四魔貴族の1人で、ピドナ旧市街にある魔王殿のアビスゲートを守護する。魔王殿は600年前の宿命の子である魔王の居城だったが、現在は部下であるアラケスが使っていることになる。
アラケスの「実体」は300年前の聖王との戦いでアビス側に押し返されたので、実際にアビスゲートを守護しているのは不完全なアビスゲートから投影している「幻影」のアラケスである。
魔王殿最深部に鎮座しゲーム内で先に会う幻影は、双頭の獣にまたがり赤熱した槍を携えた巨大な鬼のような姿。一方アビスに棲まう実体は他の四魔貴族同様ヒトに近く、斬打突の武装をした金の長髪の偉丈夫といったところ。ただ右腕は幻影のものと似た巨大な手甲で覆われており、アシンメトリーなシルエットはドット絵でも目立つ。
貴族らしく爵位があり「魔戦士公」とも呼ばれるが、これは自称しているのか人類側の呼称なのかは不明。
得意地相は「白虎」。だが本人は力押しの肉弾戦を好むため白虎術は使わないので、こちらが白虎術を使わない限り地相で回復する事はまず無い。
またアラケスを撃破することでランスのアンナから、最強術の1つ「超重力」を習得できるようになる。
脳筋な見た目に反して頭脳派な一面もあり、作中でファルスとスタンレーの争いを影で煽動していたという裏設定もある。天文学の知識の持ち主。
四魔貴族の中では、カウンターなどで対策しやすい事もあり倒しやすいと評判。アビスゲート前を守るモンスター・アラケスの戦鬼もまた、体当たりや骨砕き、フェロモンなど様々な見切り技を閃くのに便利な敵として知られている。魔王殿は開放時期が速いうえにアクセスも良く、幻影四魔貴族は全滅してもゲームオーバーにならないのでアラケスは所謂閃き道場としても有名。お世話になり印象に残っているというプレイヤーも多いだろう。
一方海底宮までが長くあのバンガードも関わるフォルネウス、ロアーヌ襲撃やグゥエインとの共闘で攻略法が2通りあるビューネイと比べるとアウナス共々イベント面での印象は薄くなりがち。加えて4人グループの中にア〇〇スが2人いるという妙な被りからあまり記憶に残っていない、あるいは名前がごっちゃになってしまうようなプレイヤーもいるようだ。
奪われた槍
300年前聖王に敗れた際に「魔槍」を奪われており現代のアラケスは新たな槍を装備している。この槍はまだ鍛えた時の熱を持っており「やきごて」技にも利用されている。
ちなみに奪われた「魔槍」をピドナの工房で鍛え直したのが「聖王の槍」である。
ゲームの進め方次第では、エンディングでピドナの工房に槍が無事戻っている。
使用技
- やきごて
アラケスの新たな魔槍を利用した攻撃。単体攻撃なので脅威は少ないがアラケスを代表する攻撃。
熱属性なのでセルフバーニングや炎のマントなどで無効化できる。 - 大回転
武器をブーメランのように投げつける全体攻撃。アラケスの中では強力な攻撃だが「ブレードロール」の見切りで無効化が可能。 - ブラックジャック
単体。棍棒で殴打する技。当たると眠ってしまうこともある。 - エイミング
単体。狙い澄ました、槍の一撃を当てる技。必ずクリティカルヒットになる上に必中(盾防御も不可能)なので、見切りがほしいところ。 - 地震・大震撃
地震は幻影が、大震撃は本体が使用。大きな地震を起こして全体を攻撃する。「地震攻撃」の見切りで回避可能だが、浮遊タイプのキャラ(ようせい、または浮遊タイプの防具を装備したキャラ)にも効かない。 - ぶちかまし
強力な体当たりをかます全体攻撃。「体当たり」の見切りで回避可能。 - 爪(攻撃表示名なし)、ファングクラッシュ
アラケスの乗る双頭獣が使う。いずれも単体攻撃。 - テラーボイス
アラケスの双頭獣が使う、全体攻撃。怪奇な叫び声で混乱させる。音波攻撃なのでシルバーチェイルや蒼龍の鎧などを装備すれば防げるが、ない場合は神秘の水、万能薬などの治療手段を用意しておかないと戦線が崩壊する危険もある。
以下、本体が使用する技
- ブラックジャック、やきごて、エイミング、大回転、大震撃
上記の幻影戦と同様。大震撃は威力が上昇しているので、見切りか地震を回避する装備がないと大震撃1発でパーティが半壊する危険がある。 - 脳削り
単体。頭上をかすめるように槍を突く。ダメージに加えて混乱させられる事もある。 - 最強打・明王拳
筋骨隆々の肉体を活かして拳で攻撃していると思われる。強力な単体打攻撃。
明王拳はアンデッド特効なので、レオニード伯爵が食らった場合は大抵、一撃で即死させられてしまう。 - ミヅチ
単体。毒蛇の姿をした邪気を槍の穂先から撃ち出す槍技。毒を付加させられる事がある。 - 舞千鳥
単体。>字に斬りつける、龍尾返しとよく似た剣技。見切りも可能。 - 払い抜け
単体。走りながら接近し、すれ違いざまに斬り抜ける大剣技。斬り払いの見切りで回避可能。 - スクリュードライバー
単体。小剣をドリルのように回転させながらえぐる技。見切り可能。
女性特効なので、女性キャラが狙われた場合はHPが満タンでも即死の危険がある。
リマスター版の変化
ボスクラスの敵が動くようになったため、アラケスにも動きが追加された。
魔王との関わりを流せ…
魔王よ、その日が楽しみでならぬ。
原作では情報量の少なかった四魔貴族だが後年の外部作等である程度補完されており、特に魔王に下るまでのやりとりは詳細に描かれている。
アラケスの元を訪れた魔王は「我が道は血の河となる、我に従いその河を征け」と勧誘。しかしアラケスは「力を求めるものは我を求めた。しかし人はいつか安楽を望み戦いを捨てる。汝も然り」と返す。それに魔王は「その時はその魔槍で我を貫くがいい」と言ってみせ、その心に感服したのかアラケスは冒頭の台詞と共に従うことを決めた。
ビューネイ同様に問答のみで配下に下った組。見た目や戦闘スタイルから脳筋的なイメージを持たれやすいアラケスだがこのイベントでは理知的なやり取りを見せてくれる。聖王の将ヴァッサールもアラケスは強大な武力と知略を持つと評しているので戦士を束ねる将としての能力も相応に高いようだ。
もっとも本人は純然たる戦いと戦士であることを強く望んでおり、魔王に関しても「あれは自分と真剣に戦わなかったから戦士ではない」と述べている。
ロマサガRSでの活躍を流せ…
他の三魔貴族に複数のSSスタイルが実装、ビューネイやフォルネウスに至っては実体版までもが実装される中1人スルーされ続けたアラケスだったが2021年5月特にストーリーやイベントと関係なくついに幻影版がプレイアブル参戦。ファンにとっては念願の四魔貴族勢揃いとなった。
敵対時は多様な武器技や体術を使うため実装にあたり武器種への関心が寄せられていたが、オーソドックスに槍装備のキャラとして登場。使用属性は斬打突の物理を中心に、「やきごて」からのフィーチャーか熱属性を含んでいることが多い。
実装時に関連イベントが無かった都合か、他の三魔貴族にはある配布のSレアスタイルを持たないため、アラケスが使いたければSSレアを入手するしかないという妙な欠点がある。
ビューネイやフォルネウスは明確だったが、キャラクター解説を見る限りアラケスもアビスに飽きロマサガ3世界を満喫しているエンジョイ勢の1人らしい。台詞はとにかく戦士であること、戦うことについての言及が多いので、いつか似たポジションであるダンターグあたりとぶつかってみてほしいところである。
メインストーリーでかませとして若干の出番があったためか2周年記念のドットアニメにも登場。おなじみのBGMと共にアビスゲートから登場し突進しながら槍を一閃、攻撃を右手の籠手で受け流すという一連の美麗なアニメーションは必見。
ドットつながりでは自キャラ仕様のドットも出来が良い。特に幻影のものは原作で隠れているアラケスの下半身や四足獣の全貌が分かりやすくなっており、幻影は実体と似た緑のパンツをはいていたという衝撃のおしゃれ要素が判明したりする。
[戦士の価値を示せ]アラケス
前述の通り2021年5月に実装された幻影版。極限まで周回に特化した構成により、実装当時は全体攻撃の一発屋・継続火力どちらも最上位に君臨していた。中でもアビリティは2ヵ月前に登場した実体フォルネウスのほぼ上位互換と言っていい代物であったため業界を震撼させた。
「灼熱大回転」を使えば1ラウンドを1人で抜け、「岩爆撃」を使えば2~3ラウンドを蹂躙するという極めて単純明快な脳筋全体アタッカー。下記の実体版が実装されても旧版として下位互換になるどころか、技を貰えば挙動の安定度でむしろ勝るという完成度の高さを誇る。
流石に1年以上経過し環境も変わった現在では特化キャラに見劣りするようになったものの、弱点範囲の広さで雑に周回する分には使いやすいためアラケス好きにはたまらないだろう。
[戦いを求める本能]アラケス
幻影からおよそ半年後の2021年10月に無事実装された実体版。巨大な右腕の異形さは自キャラドットになってもよく目立つ。
相変わらず周回に特化しているが、安定した挙動と火力を持つ幻影に対してこちらの強みは条件込みの爆発力にある。中でも敵の撃破時に一定のBP(技コスト)が返ってくるというアビリティのおかげで、撃破を組み込めれば高コストの技を使い続けられるという幻影には無い動きができるのが特長。トドメを狙う必要があり、火力アビリティが弱点時やHP満タン時限定という繊細さはあるものの、うまく組めたときの総火力はこちらが上なので同キャラ内で上手く住み分けていると言える。
[魔戦公能く猛牛を御す]アラケス
2022年9月開催の佐賀県コラボイベント第三弾において、四魔貴族から男3人が佐賀コラボキャラに大抜擢された。
スタイル名やイラストの通りアラケスは佐賀牛を担当しており、彼らを上手く乗りこなしその突進力に大満足、「何の策も無く突進で勝利を得るのは最高の勝ち方」と大いに盛り上がっている。やはり特産品を戦力扱いしている…
性能面は周回特化の過去2つからうってかわって高難度向けとなった。防御面のアビリティを備えながら直接攻撃の攻撃・被弾両方で火力バフも発動する、強敵と正面から殴り合えるファン待望の本体である。特に直接攻撃被弾時にかかる「ヒートアップ」というバフが強力で、これはバトル中永続・重複可能・減衰なし・気絶しても解除されないという優れもの。最大10回までという上限はあるが付与されるたびに火力がモリモリ上がっていく、優れた長期戦アタッカーである。この手の火力キャラとしては行動にLPを消費する必要がなく、LP攻撃に強いというのも長所。
当然というべきか範囲攻撃・火力の周回戦力としては過去スタイルに大きく劣る。そして高難度向け本体としては精神の低さが大きな欠点。精神は術防御だけではなく状態異常の防御にも関わるので相手はよく選ぶ必要がある。
上記紹介ツイートからもわかる通り外見は実体をベースに新しくなった。手足の鎧が黒く刺々しいものとなり、脚甲が短くなったほかマントはより赤く長く、赤い綱のような飾りが増えていたりと多くの違いが見て取れる。ポーズも結構変わっており、「発動」のものは右の小手が赤熱化しているなど細かく作りこまれているので入手出来たら前のものと見比べてみると楽しめるだろう。
使用技(ロマサガRS)
- 突進突き
突打の単体槍技。消費コストが0なのでBPを温存しながら攻撃できる。モーションはシンプルな突進突き。 - やきごて
シンプルな名前がおなじみの単体槍技。低コストの打熱複合攻撃で、腕力デバフと骨系への特効を副効果に持つというやたら豪華な技。 - 破衝撃
低コストの突打全体槍技。シンプルな槍突きモーションが全体攻撃になる辺りにアラケスの力強さが伺える。幻影実体共に途切れない全体攻撃として重宝する。 - 岩爆撃
打熱の全体槍技。高く跳び上がってから地面に打ち付けた一撃は地を割り溶岩まで噴出させる。岩を放り投げる技ではない。 - 灼熱地獄
突熱の単体槍技。アラケスには貴重な単体高火力技で、幻影は確定2連続使用で高い2ターンダメージを出せ、実体は撃破すれば3ラウンド使用し続ける単体攻撃引率ができたりする。モーションは全身を赤熱化させてのインファイト。 - グランドトランプル
突打の全体槍技。消費コストが灼熱地獄と同じなため挙動も同じ。フォルネウスのスピントランプルと似ているが直接攻撃な分威力が少し高い。敵陣で槍を振り回しながら大暴れするモーションは見ごたえがある反面やや長いので厄介でもある。 - 灼熱猛牛槍
突熱の単体槍技。攻撃の威力もさることながら4ターンの挑発状態と2ターンのガードアップを備えており、佐賀アラケスの被弾戦法を支えてくれる。佐賀牛のオーラを纏い渾身の突進を行うモーション。 - 最強打
打の単体槍技。佐賀アラケス3枠目は原作再現のこの技となった。高コストでなんの補助効果もない分シンプルに高火力。アラケスはこれを槍依存で使うがロマサガRSには同一技の武器違いがいくつかあるので、そのうち体術等で使うキャラが来るかもしれない。 - 灼熱大回転
斬熱の全体槍技。アラケスの名物ともいえる「大回転」が燃え上がって再登場。高火力にふさわしい高コストだが、幻影はこれを開幕から使えることで1ターン全体攻撃ランキングを蹂躙した。また発動モーションが術詠唱のものとなっており、幻影は右手でガッツポーズをとってからぶっ放すのでどことなく愛嬌を感じる。
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