説明は以上です
オーメル・サイエンス社との繋がりを強くする好機です
そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが
オーメル・サイエンス・テクノロジー(OMER Science Technology)は、ゲーム『アーマード・コア4』『アーマード・コア フォーアンサー』に登場する架空の軍需企業である。
組織概要
西アジアを拠点とする総合軍事企業。製品名や資料集「A NEW ORDER of “NEXT”」の記載から、おそらくは現在のイスラエルにルーツを持つものと思われる。
所属人員がなかなか優秀らしく、政治・技術両面で高い能力を持つ。特に政治力においては4シリーズの企業体では屈指であり、『4』『fA』両作で様々な陰謀に関わっている(ものと思われる)。『4』時代ではレイレナードとアクアビット以外で唯一、コジマ技術の独自開発に成功している。
欧州に母体を置くローゼンタール社と提携している。『4』の時代ではローゼンタールより下の位置という扱いだったが、『fA』時代では立場が逆転し、ローゼンタールを明確に傘下としている。資料集では後付け設定として「『4』当時から資金・政治的にはオーメルの方が上だった」と解説されている。
その他、歴史的経緯からイクバール/アルゼブラ社とも近い関係にある他、コロニー・アスピナを母体とするアスピナ機関との繋がりも深い。
『4』時代のリンクス戦争においては、レイレナード陣営と対立し、アクアビットに宣戦布告されたGAを支持。本来対立するGAとイクバールを繋ぎとめる形で「GAグループ - オーメル(ローゼンタールグループ) - イクバールグループ」のオーメル陣営を形成。両社にコジマ技術を供給し、最終的に戦争の勝者となる。
……が、開戦直後にイクバールのGA重役暗殺作戦を支援していたことが後に明らかになり、GAとの関係は決裂した。
戦後は旧レイレナード社員を吸収し、技術力を大幅アップ。ローゼンタールとアスピナ機関を傘下に収め、新設された企業統治連合(企業連)の政治ゲームでも主導権を握り、『fA』時代には実質的な企業連の支配者となっている。
カラードのミッション仲介人は若めの男性声(CV:最上嗣生)。資料集の各企業インタビューページに登場するオーメル社員「アディ・ネイサン」は彼と同一人物と思われる。※例によってキャラデザインは公開されておらず、本記事冒頭の引用イラストは作者のイメージである点に注意※
インテリ気質で理路整然と話すが、いちいち他社を過小評価して皮肉を付け加えたり、露骨に主人公(首輪付き)を軽く見るような言い方が多く、初見のプレイヤーをイラっとさせてくれる。とはいえよくよく聞いていると、作戦説明は要点を漏らさずわかりやすく話しており、スライドの内容も他2社よりは丁寧な作りになっていることが分かる。重要な作戦や本当にやばい局面では主人公への皮肉も控えめになっており、本作をやりこんだプレイヤーほど、彼への評価は軟化する傾向にある。
保有ネクスト / 所属リンクス
4時代
テスタメント / No.6 セロ
TYPE-HOLOFERNESをベースとした、ライフル・レーザーライフル・PMミサイルでコンスタントに削ってくる軽量2脚ネクスト。軽量級ながら滞空しての中距離射撃戦を主とする独特の戦術をとる。
リンクス・セロは「オーメルの寵児」と称される紛れもない天才。
アンズー / No.8 パルメット
TYPE-JUDITHをベースとした、滞空しての射撃戦を主とする軽量2脚ネクスト。ぶっちゃけテスタメントと被っている。
リンクス・パルメットは安定した戦績もさることながら、オーメル標準機の基本戦法を確立した功労者。しかしシミュレータのみの登場で一切のセリフが無く、機体も戦術もセロ/テスタメントと被っているので、悲しいまでに印象が薄い。
ナル / No.30 ミド・アウリエル
TYPE-JUDITHをベースに、レーザーブレードを搭載した近接戦指向の軽量2脚ネクスト。残念ながらインナーパーツの選択が今一つであり、設定はともかくゲームプレイ上の脅威度は低い。
リンクス・ミドは『4』の宣伝ブログ「リンクスレポート」の筆者(主人公)。ゲーム本編では難関ミッション「MARCHE AU SUPPLICE」にて登場する。
fA時代
ステイシス / Rank 1 オッツダルヴァ
新標準機TYPE-LAHIREをベースに、中距離射撃戦に傾倒した軽量2脚ネクスト。LAHIREのコンセプトを完全に無視した構成であるが、機動力を維持しつつ優れた火力を発揮する武装選定により、その脅威度は高い。
リンクス・オッツダルヴァはご存じ水没王子カラードトップランカー。旧レイレナード出身と言われており、オーメル中枢とは微妙な距離感がある模様。
ルーラー / Rank 12 リザイア
TYPE-LAHIREをベースに、レーザーブレードと補助ブースタを搭載してより近接戦指向を強めた軽量2脚ネクスト。LAHIRE本来のコンセプトを更に特化させた機体だが、ブレード選択が今一つであり、他の剣豪ネクストと比べるとイマイチ怖くない。
リンクス・リザイアはオーメル生え抜きの人材。そのためか、ランクの低さとは裏腹に重要作戦に投入されることも多い。
ネクストACパーツ
企業標準機は機動性を重視しつつも、トータルバランスにも配慮した扱いやすい機体に仕上がっている。半面、レイレナードやイクバールの特化した軽量機には劣るところも多く、あちらの強みを押し付けられると力負けする一面もある。
レイレナード系技術を取り込んだ『fA』では完全に軽量高機動に振り切った機体をリリースするようになった。
武装は実弾・エネルギー両方を生産している。オーメル陣営では唯一のEN兵器供給メーカーであり、後にローゼンタールにも技術給与を行っている。
形式番号規則はローゼンタールと同じく「【部位記号】-【O】【シリーズ・製品名】」。シリーズ名は旧約聖書からの引用が多い。
企業標準機・フレーム
- TYPE-JUDITH(ユディト)
ローゼンタール社製コア・CR-HOGIREを中核に、軽量化した「JUDITH」パーツを組み込んだ軽量2脚機体。HOGIREコアによって一定の防御力と安定性が担保されているが、正真正銘の軽量級コアを採用した他社の特化型機体には機動力で劣る。
ゲーム中のフレーム性能としては、ピーキーな軽量級の中では扱いやすい部類に入る。
- TYPE-HOLOFERNES(ホロフェルネス) ※Xbox360版ではTYPE-KRAKEN(クラーケン)
TYPE-JUDITHの頭部を、更に軽量化した「HD-HOLOFERNES」に、サイドブースタをクイックブースト性能を重視した「AB-HOLOFERNES」へ換装したアセンブル。より高機動戦闘に特化している。
シリーズ恒例の「皿頭」機体。
- TYPE-LAHIRE(ライール)
旧レイレナード系の技術を取り込み、HOLOFERNESで培った高機動ブースト技術も発展させて構築された、fA時代の新標準機。事実上、旧レイレナード標準機「03-AALIYAH」の発展形と言える。
空力性能を重視した非情に鋭角的なデザインと、前腕部が長い軽量腕部「AM-LAHIRE」、常に前傾姿勢で起立する軽量2脚「LG-LAHIRE」が生む独特のフォルムが特徴。他企業のパーツと混ぜると浮くことが多いのが難点だが、性能は文句なしに高い。
この他、コトブキヤのプラモデル「V.I.シリーズ」オリジナル商品として発売されたLAHIREの試作後継機「プロジェクト・マグヌス」も存在している。大雑把に言うとTYPE-LAHIREの脚部をアスピナ機関のX-SOBREROに換装したもので、より高機動化したLAHIREというコンセプトで開発された。
搭載武装はプラモの金型の都合でいずれも非オーメル製品。中にはGA陣営に下ったBFF製品も混ざっている。
FCS
- FS-JUDITH
『4』『fA』共に優れた性能を発揮する中~近接戦向けFCS。中~近接アセンで迷ったら、とりあえずこいつを積んでおけば何とかなる。 - FS-LAHIRE
アクアビットの「INBLUE」の設計思想を継承した『fA』新製品。INBLUEとJUDITHの中間的性能だが、両者の性能が良いだけに半端感が漂う。
ジェネレータ
- GN-JUDITH
重量を大きく削減した軽量級製品。少しでも速度を確保したい機体の心臓として。 - GN-LAHIRE
旧レイレナードの影響が強い『fA』新製品。軽量級製品では屈指の性能を持ち、大半の中量級製品の採用意義を怪しくしている罪深いパーツ。
ブースタ
- JUDITHシリーズ
上昇性能に優れた製品。メインブースタは空中戦主体の4シリーズと相性が良く、ミッション・対戦共に活用できる。オーバードブースタも「とりあえず」で選択できるそつのない性能を誇る。一方サイドブースタは『4』『fA』を通し、他社製品と比べて採用意義に乏しい微妙な性能。
『fA』ではアサルトアーマーを搭載した新型OB「KRB-JUDITH」も登場。 - AB-HOLOFERNES
クイック噴射時間を延長した高出力サイドブースタ。癖は強いが、特化機や重量機用として需要がある。 - LAHIREシリーズ
HOLOFERNESの流れを汲む新型ブースタシリーズ。旧レイレナードのAALIYAHとVIRTUEの中間的立場の製品で、やや上級者向けの高機動型が揃う。オーバードブースタはアサルトアーマーを標準搭載している。
武装
700番代以降の型番は『fA』新登場製品。LAHIREに合わせて開発された新型品と思われる。
レーザー兵器の光線色は、『4』では武装ごとに異なるが、『fA』ではオレンジで統一されている。
- AR-O700(アサルトライフル)
旧レイレナード「MARVE」の流れを汲む、オーメル最新の突撃型ライフル。銃身下部にナイフのような整流板を装着している。MARVEの軽量版という立ち位置であり、あちらが搭載できない機体に。 - ER-O200(レーザーライフル)
発射時の消費ENを抑えた機動戦用のエネルギーライフル。『4』最初期レギュレーションではぶっ壊れクラスの強さを誇り、「機動レーザー」の通称で恐れられた。 - EB-O600(レーザーブレード)
コア格納可能な小型エネルギーブレード。メイン採用は心もとないが、最後の切り札としては申し分ない。 - EB-O305(レーザーブレード)
汎用性を重視したエネルギーブレード。初心者から熟練者まで対応する良好な性能を持つ。 - EB-O700(レーザーブレード)
「居合」の要素を取り入れた短射程ブレード。PA減退性能に特化しており、コンボパーツとしての採用が前提となる。 - KB-O004(コジマブレード)
実質的なナックルダスターであり、炸裂時にコジマ爆発を引き起こす。アルゼブラの射突型ブレードでおk - MP-O200(散布型ミサイル)
小型弾頭を一斉発射する面制圧用ミサイルランチャー。撃墜された際の自爆に注意。 - MP-O200I(散布型ミサイル)
O200の同時発射数増加型。 - MP-O203(散布型ミサイル)
『4』では微妙極まるマイナーチェンジ製品だったが、『fA』では一転して異常に高い追尾性能を獲得。強武装として名を轟かす。 - MP-O700(散布型ミサイル)
こちらも高い追尾性能を持つが、弾速が速すぎるため上手く当たらないこともしばしば。 - MP-O601JC(PMミサイル)
2発同時発射型の特殊誘導ミサイル。高速のロック・リロードがウリの、嫌がらせ用ミサイル。 - MP-O901(PMミサイル)
4発同時発射型の特殊誘導ミサイル。キャノンにしか見えない外見が特徴。 - EC-O300(レーザーキャノン)
通称「エコレーザー」。軽量型EN砲で、軽量級の火力増設に一役買う。 - EC-O307AB(3連レーザーキャノン)
通称「破壊天使砲」。非展開時に翼のようなシルエットを形成する連装EN砲。威力は絶大だが搭載負荷も絶大。 - RDF-O200(レーダー)
バランスの良いレーダー。 - RDF-O700(レーダー)
近距離高速戦用レーダー。対ECM性能も高く、その割に軽め。近接軽量機向け。 - ACB-O710(背部追加ブースタ)ASB-O710(肩部追加ブースタ)
それぞれ、メイン・サイドブースタの出力を大幅にアップさせる装備。アセンブルによっては操作すら困難な暴れ馬が出来上がる。 - AR-O401(ECMメーカ―)
対ミサイル装置。より確実に妨害できるフレアに使い勝手で劣るため、余り見ることは無い。
一般兵器
- アカディール級潜水艦
氷砕能力を持つ潜水艦。ミサイルで攻撃してくる。 - サフィ級特殊潜水艦
自爆兵器の運用能力を持つ潜水艦。 - TYPE-ARGINE(アージン)
ノーマルAC。フィオナ・イェルネフェルトがよく「オーメルの飛行型ノーマル」と表現している機体。編隊を組んで飛び回りつつレーザーライフルを撃ってくる。ネクストのPAも貫徹してくるため、中々に鬱陶しい相手。 - EX-DAGON
サフィ級潜水艦から発射される飛行型自爆兵器。非常に小さな飛行爆弾で、ネクスト視点では無数の赤い蛍のように見える。 - UE-NANAFUSI
『4』のチュートリアルに標的機として登場する浮遊ガードメカ。形式番号規則はオーメル製品のそれだが、なんだこの名前……。 - UB-HYMENOPTERA
ガトリングガンを搭載した浮遊ガードメカ。
この他、形式番号的にはどう見てもメリエス製品であるエネルギー砲台「MFA72HL-PROCYON」も、劇中ではオーメル製品と呼称されている。もしかするとOEMしているのだろうか。
アームズフォート
- アンサラー
インテリオル・ユニオンと共同開発した超巨大飛行型AF。『fA』パッケージを飾る本作の象徴的AF。企業連の主たるオーメルらしく、地上へのコジマ汚染被害を完全に度外視した「飛行コジマ要塞」とも言うべき悪魔の機体。
なお、セレン・ヘイズの「イクリプスか… オーメルも本気モードか」というセリフから勘違いされやすいが、飛行型AFイクリプスはオーメル製ではなく、インテリオルとトーラスの製品である。セレンのセリフは「わざわざインテリオルからAFを借りてくるとは、オーメルも本気ということか」という意味合い。
ストーリー中の活躍と考察
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この節は、AC4/ACfA最終盤の 内容を記載しています。 |
『4』の主人公・アナトリアの傭兵はGAを後ろ盾として傭兵業を行っており、リンクス戦争では必然的にオーメル陣営の戦力となって多大な戦果を挙げた。しかし最終ミッション「SEED A HOSTILE EARTH」ハードモードでは、コロニー・アナトリアはコロニー・アスピナのジョシュア・オブライエンが操縦するプロトタイプ・ネクストによって甚大な被害を受けたばかりか、後詰めとして投入されたセロのテスタメントにも攻撃された(両者共にアナトリアの傭兵が迎撃、撃破)。
『4』プレイヤー間では「アナトリア襲撃の黒幕はオーメルではないか」とする考察の人気が高い。生き残りのオーメル陣営で勢力を維持するオーメルが、戦後の主導権争いに備え、制御不能の個人戦力となりうるアナトリアとアスピナの傭兵を共倒れにして消しておこうとしたのではないか……というフロム脳である。
同じく、『fA』で企業連に宣戦を布告したORCA旅団のスポンサーもオーメルだったのではないか、とする説がある。ORCAの兵力が一企業に匹敵する程に大きすぎること、首魁マクシミリアン・テルミドールがオッツダルヴァと同一人物であること、そして企業連は最終局面で全面的にORCAの要求を呑み、ORCAもあっさりとそれに同調したことなどが主な根拠である。
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