残り一日で破滅フラグ全部へし折ります: ざまぁRTA記録24hr.単語

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残り一日で破滅フラグ全部へし折ります: ざまぁRTA記録24hr.とは、福留しゅんによるライトノベル小説である。

概要

　構成としては、第一部と第二部と別登場人物主人公の物語として分かれており、第二部は第一部から十数年後の隣国を舞台としている。悪役令嬢として糾弾され・没落するパーティーの24時間前に自身が破滅することを知ってしまった令嬢が24時間以内で足を掻くというストーリーは共通している。

第一部から第二部へと繋ぐにInterlude（間章）が連載されていたが書籍としては未刊行。第三章や第四章の構想はアルファポリス内の作者の活動報告で記されているが執筆までは至っていない。

　本作は小説投稿サイト『アルファポリス』において連載されており、アルファポリス社の刊行で書籍化が決定したことから規約により第一部については無料公開は取り下げている。書籍版はレジーナブックスレーベル（アルファポリス）より新書・四六版で2020年 9月5日に第1巻が発売された。イラスト・装丁は、天城望が担当した。レジーナブックスの公式サイトにクライマックス後の番外編『悪役令嬢付侍女は一日で攻略されます』が掲載されている。しかし第二部の部分など続刊は以降発売されてない状態であった。

　しかし漫画版が出版社KADOKAWAのレーベル『FLOS Comic』より2021年 12月から開始し、ニコニコ漫画やComicWalkerにおいて連載を開始した。漫画版は原作イラストを担当した天城望がそのまま作画を担当している。2022年 6月17日に第1巻が発売し同年11月に第2巻が発売。2023年 7月発売の第3巻をもって完結した。

原作者によれば、漫画と原作書籍版では設定が少し違うため、間章や第2章（書籍版第2巻）とは繋がらず、よって漫画版の未来では独自のルートで進んでいくとのこと。（→ソース）

　漫画版の発売に合わせてなのか、原作書籍版の文庫化が決定し、レジーナ文庫（アルファポリス）より第1巻が2022年 6月20日に発売した。イラストは新書版と同様のものを使用している。文庫版では文庫版独自の書き下ろしエピソード『残り十数年で次回作の女王を育てます』が収録された。第二部と繋ぐ話となっている。文庫版では巻数表示がついたため続刊の可能性があるようである。

2022年 8月31日に第2巻がレジーナブックスより単行本で発売された。発売に合わせてレジーナブックスのサイトで『隣国王子レオンは静かに寄り添う』が公開された。

登場人物

アレクサンドラ: 　タラコネンシス王国の公爵家長女で第二子。幼い頃から王太子の婚約者として決まっており、公爵家のためそして国のため、王太子としても愛そうと努力し愛していた。しかし、ルシア男爵令嬢に夢中な王太子のせいか王太子との関係がうまく行っていなかった。そのため学園のルシアへの嫉妬を煽ったり、裏社会の人間にルシアを暴漢に襲わせようと工作していたが後者は未遂に終わっている。
　そんな中、パーティー前日の自室で椅子に座った瞬間に、自分が前世が彼氏いない歴＝年齢の痩せ気味貧乳OLだったことと趣味はゲームラノベ漫画を読むことで、『ときエデ』という乙女ゲームの世界の悪役令嬢のアレクサンドラに転生していることを思い出す。; 　ヒロインのルシア男爵令嬢が逆ハーレムエンドを進行し、自身との友情エンドを進んでいることに激怒し、この状況を打破しようと24時間で色々な手段を取り始める。　
セナイダ: 　長くアレクサンドラに仕えお世話をしていた公爵家のメイド。幼少からお世話してきたものの、近年のアレクサンドラの様子から情はなく冷めて見放しており、アレクサンドラが没落しかつ、公爵家ではなくアレクサンドラ自身に仕えるという買収をしない場合、アレクサンドラを見捨てる選択肢を取ってしまうらしい。アレクサンドラの変化を好意的に見て時にからかったり心配する様子をとる。アレクサンドラの指示を受け様々な方面へ使いや手紙を出すなどやり取りを行う。貧乏子爵家の三女の出自であり、学園では才女として見なされておりアレクサンドラの兄セシリオとは同学年同級生で親しい間柄だった。
イシドロ: 　恰幅のいい、悪役顔の王国の有力な大商人。アレクサンドラと懇意にしており、アレクサンドラの突然の呼び出しと持ち物の売却と情報収集の商談を引き受ける。
ジェラール: 　王国の第三王子。幼少の頃から助けてくれた義理の姉になるアレクサンドラを慕っている。兄の婚約者だからと恋心は引いていていた。自身の記憶では王太子がルシアに夢中になるまではアレクサンドラは常に優しい女性だったと認識であり、兄の王太子へ不信感を持っている。

ヒロイン・攻略対象たち

ルシア: 　乙女ゲーム『ときエデ』の主人公ヒロイン。男爵令嬢でもとは平民だったが、男爵家の養女となり男爵令嬢となる。逆ハーレムルートを目指しており、公爵家の執事や、アルフォンソ王太子、おじや騎士などをすでに攻略している。アレクサンドラの妹のヒビアナと親しい。なおアレクサンドラに王太子を身分でしか見てないと啖呵を切ったが、ルシア自身が肩書しかみていないらしい。アレクサンドラは芋女と呼んでいる。逆ハーレムルートは『ときエデ』の中でも最高難易度であり、それを成し遂げようとしている彼女は転生者であるとアレクサンドラは推測している。
アルフォンソ: 　王国の王太子。乙女ゲーム『ときエデ』の攻略対象の1人。公爵家の令嬢アレクサンドラとの婚約を結んでおり、過去は心を込めた贈り物を送るほど親しかったがルシアと出会ってからは転がるように堕落し、アレクサンドラも敵視するようになる。学園のパーティーで断罪し婚約破棄することを画策している。
ヘラルド: 　公爵家執事。乙女ゲーム「ときエデ」の攻略対象の1人ですでにルシアに堕ちている。アレクサンドラの行動を逐一記録を取っており、断罪シーンの際に証拠になる代物を自室に置いていた。
マリオ: 　王国の屈指の商会ドミンゴ商会の子息。攻略対象の1人ですでにルシアに堕ちている。
バルタサル: 　将軍嫡男で攻略対象の１人。攻略対象の1人ですでにルシアに堕ちている。
ロベルト: 　攻略対象の１人。頭が固いと言われているが、ルシアに骨抜きにされている。宰相を務める三大公爵家の嫡男。
フィリペ: 　王弟殿下。攻略対象の１人。公爵となって王家から離れず兄の政務を支えている。秘書として学生時代から美人として有名だったレティシア侯爵令嬢を据えていたが長らく独身だった。ルシアの毒牙にかかりレティシアを遠ざけるようになるが…。
テオドロ: 　学園教師。攻略対象の１人。ルシアを母親のように見立てていた。アレクサンドラから話を聞いたカロリーナと相対することになる。
エリアス: 　巷で暗殺稼業をしていた少年のような男。攻略対象の１人でルシアによって道具から人間的な感情を取り戻すことになる。逆ハーレムルート以外ではアレクサンドラを暗殺する可能性がある。

その他

ヒビアナ: 　公爵家令嬢で次女。アレクサンドラとの仲は非常に悪い。ルシアと同学年で仲がいい親友で、アレクサンドラを断罪する場合非難側に回るらしい。アレクサンドラが王家との婚約解消を公爵家当主に申し出て、代わりヒビアナが候補に推薦されると、姉の自室に殴りんでくるが……。
セシリオ: 　公爵家令息で長男かつ第一子で嫡男。アレクサンドラから見て兄にあたる。若いながら優秀なため数年後には当主に就く予定となっている。
ブラシド: 　公爵家令息で次男。アレクサンドラとは2つ違いで年下。ヒビアナとは双子で生まれた。すでに婚約相手がおり家を出て婿に出ることが決まっている
エスメラルダ: 　公爵家令嬢で末子で三女。
アレクサンドラの父: 　公爵家当主。公爵家としての仕事に忙しいが毎日の夕食は必ず参加し家族で取るようにしている。アレクサンドラが学園内でしたことを擁護し、王太子からの関心を失っていることは知っていたが、アレクサンドラの王太子との婚約辞退の申し出と提案を飲み、労いの言葉を掛けた。
アレクサンドラの母: 　公爵夫人。多忙な当主に変わり子どもたちの教育に熱心に取り組んでいた。アレクサンドラが王太子との婚約辞退を申し出た際にはアレクサンドラが頑張ってきたことを言い励ましたが最終的に婚約辞退と提案を認める。
カロリーナ: 　公爵家令嬢。アレクサンドラたちとは別家の三大公爵家の令嬢。アレクサンドラとは友人で深夜の緊急の会談でも応対するほどは親しい。ゲームの『ときエデ』ではそれほど出番はないものの中立派の立場を取りヒロイン・アレクサンドラのどちらとも結託する。公爵家令嬢として学園内で大きな影響力を有するためアレクサンドラは味方につけようと画策する。
マリアネア: 　タラコネンシス国の王妃。深夜に届いたアレクサンドラからの手紙を見て状況を憂慮する。侍女であり子爵令嬢のエロディアから状況を聞き、明日に息子のアルフォンソがアレクサンドラとの婚約破棄しようと画策していることへ焦りを隠せないほど危機感を持つ。
エロディア: 　王妃付きの侍女。王妃から王太子への意見を求められた際は一般的に褒め称えることしかしなかったが、もう一方の立場である子爵令嬢としてからの視点で語れと命じられた際は、王太子たちの素行不良について正直に打ち明ける。
レティシア: 　侯爵令嬢。フィリペを慕っていたが当初は結婚しなくても支えることが出来る喜びで締められていた。ルシアの介入を受けたことにより嫉妬を募らせる。ゲームでは最終的に自殺に追い込まれるが、アレクサンドラがある物を渡したことで……。
ノエリア: 将軍家に勤めていたキッチンメイド。イシドラの要請により嫡男へ工作を行う。

書籍・短編一覧

巻数	配信媒体	サブタイトル
1巻	文庫版追加書き下ろし	残り十数年で次回作の女王を育てます
1巻	(レジーナブックスサイトでWeb 無料公開)	悪役令嬢付侍女は一日で攻略されます
2巻	(レジーナブックスサイトでWeb 無料公開)	王子レオンは静かに寄り添う