能代(艦これ)とは、艦船擬人化ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する大日本帝国海軍の阿賀野型軽巡洋艦2番艦「能代」をモデルとしたキャラクター(艦娘)である。
概要はこの能代に任せて!
阿賀野型1番艦「阿賀野」とともに、2013年11月1日からのイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」において、第2海域「ルンバ沖海域」の突破ボーナスとして実装された。また、イベント後半になって阿賀野型3番艦「矢矧」が追加投入され、阿賀野型は全4隻中3隻がこのイベントで一挙に投入されたことになる(残る「酒匂」はその後のイベントにて実装された)。
更に、同年12月24日より実装された「大型艦建造」にて本実装がなされた。大型艦建造の中では比較的少ない資材での建造報告が出ている(最少量の資材での開発も報告されている)。
ノースリーブの白セーラー服に赤いミニスカート、白手袋に黒のニーソックスを左足に履く。
髪は栗色のロングヘアを三つ編みにしてサイドにまとめている。服装のデザインが「大和」と似ているが、これは「能代」が「大和」と同じ栗田艦隊として活動した関係かもしれない。性格は阿賀野姉一途なところもある(というか、二次創作等では天然ボケな阿賀野の世話係になっていることが多い)が、戦闘時はかなり凛々しく、しっかりものの妹と言った印象を与える。能代特製カレーも作ってくれるぞ! また胸部装甲は姉や妹と同様に軽巡とは思えないレベルの豊かさである。ぴゃー・・・
性能は流石、最新鋭大型軽巡洋艦だけあって、「初期ステータスでは」長良・球磨をも凌駕している[1]。初期の装備スロットが3であることも特徴である。
彼女の言うチャームポイントである「独特な航空機運搬軌条(レール)」は、航空甲板上のレール一組が直角に交わっていることを指す(「阿賀野」はほぼ並行に近い)模型や図面などで確認するとよく分かり、ゲーム内の艦船図鑑でも確認可能である(阿賀野型の艦娘の航空甲板は左足首に装着されるデザインになっているため、母港画面では確認できない)。
初期兵装は新兵装である15.2cm連装砲と8cm高角砲であり、改造するともう1組持ってくる。このうち、8cm高角砲は微妙なステータス、という評価があるが、10cm連装高角砲を小型軽量化したものの威力が低く、複雑さは変わらず、更に命数(砲身の寿命)も短いなどいった評価があることに由来するという指摘もある。なお、これは伊吹型軽空母(未完)にも配備予定であった。
15.2連装砲改の妖精さんが能代似なのだが、砲塔の上で布団を敷いて、寝そべりながらうどん(もしくはラーメン?)を食べている(結構器用だな…)というグータラぶりで、能代の本質を表しているのではないか等とネタにされている。
能代の改二ですね!感謝です!!
2021年2月5日の節分イベント終了後のアップデートにて能代改二が実装。阿賀野型姉妹では初の改二であり、告知は漠然とした形で2020年末からされていたが、提督間では姉妹一番手は史実における鮮烈な印象やアニメ第二期PVでも写っていた矢矧の予想が多かっただけに驚いた声も。
必要な練度・資材はLV85+改装設計図+戦闘詳報と軽巡としてはかなり大量。
ステータスは軽巡として(夕張改二系含む)8人目の4スロット装備可能(但し4番スロットには魚雷装備が出来ない)火力78・雷装88と夜戦火力では神通改二に迫る第二水雷戦隊旗艦に相応しい数値であり、他の改二軽巡と比較してバランスよく高く(4スロ軽巡は対潜値が低い艦娘が多い中、能代改二は「84」)純粋に砲撃戦から夜戦までボーダーレスで運用出来るようになっている
装備可能になった特殊装備として特二式内火艇・熟練航空要員・中型艦用バルジ。改から実装されていた補助増設設備への8cm高角砲系統装備可能も健在なので装備の選択幅が広く(航空要員を装備して弾着観測射撃が可能・先制対潜しつつ弾着観測等)、高い火力と相まって水雷戦隊の旗艦として様々な戦場で活用出来る。
意匠は特徴的だった袖無しのセーラーに赤いスカートから暗めの軍艦色のスカートに長袖セーラーとガラッと変更。黒のガーターベルトと姉妹でもお洒落な印象があった能代の印象がかなり大人っぽくなっている。
同時に午前9時の時報ボイスが更新された。内容はワイドショー番組についての言及なのだが…改二になると、テレビを見ていた能代の側に神通が…
はいっ!テキパキと史実解説、片付けちゃいましょう!
元ネタである能代は阿賀野型軽巡洋艦2番艦として、1941年9月4日に横須賀工廠で起工され1943年6月30日に就役した。なお、「阿賀野」の轟沈後、「阿賀野型軽巡」は「能代型軽巡」と呼ばれていた。
コロンバンガラ沖で奮戦しつつ沈んだ「神通」の後を継いで大日本帝国海軍の精鋭、第二水雷戦隊旗艦としてデビューし、水雷戦隊旗艦として活躍……する予定だったのだが、戦況悪化と時代の変化のため本領発揮の機会はなかなか巡って来ず、もっぱら輸送任務に従事していた。それでも、能代本人も当時最強と謳われた「第二水雷戦隊」の旗艦であることを誇らしげにしている印象もある。
第二水雷戦隊としての働きとしては、1944年6月20日マリアナ沖海戦以降多くの海戦に参加。10月24日のシブヤン海海戦では対空攻撃を敢行し、僚艦と合わせて米軍機10機程度撃破の戦果を挙げるも「敵の潜水艦を発見!」と誤報を報告してしまい、艦隊を混乱させてしまう。
同月25日のサマール島沖海戦では妹の「矢矧」とともに米機動部隊追撃を行う。しかし、煙幕とスコールによりこの艦隊を見失う。その後の戦闘では、巡洋艦1隻撃沈・巡洋艦及び駆逐艦1隻撃破を記録した他、こちらの対空戦闘でも僚艦と合わせて米軍機20機弱撃破の戦果を挙げた[2]が、機動部隊の再発見には至らなかった。なお、あくまで一連の戦果報告は能代側のものであり、実際には米軍の「巡洋艦」は大型駆逐艦を誤認したものだった。当時はスコールの発生や護衛の駆逐艦の煙幕などにより、栗田艦隊でも護衛空母を正規空母と誤認するなど艦種の識別は困難な状況であった。
翌26日、米第38任務部隊の空襲を受け、爆弾1発・魚雷1本を被弾する。この応急修理は完了したもの、洋上停止中の能代に更なる空襲が襲い掛かる。この空襲で魚雷1発を受け、ついに沈没してしまう。ただし、最期まで敢闘し、僚艦と合わせて10機弱の米軍機を撃破している。被弾時の「まだ沈まないわ...まだ撃てるっ!」というセリフは非常にガッツ溢れる彼女の戦い様を表現しているかのようである。
彼女の沈没後、二水戦の旗艦は妹の「矢矧」が引継ぎ、坊ノ岬沖海戦に臨むことになる。
戦後、その名前は海上自衛隊の沿岸警備の主力を長く担ったちくご型護衛艦の末女へと継承されており、26年間日本近海の守りを全うした末にちくご型の中で最後に現役を退いた。余談ではあるが、後の海上自衛隊となる「新海軍構想」では、能代型をタイプシップとした艦隊旗艦巡洋艦4隻を建造することがかなりの有力案であったとされる。更に、2021年6月、もがみ型護衛艦の3番艦が「のしろ」と命名された。2022年12月15日に三菱長崎造船所で竣工して自衛隊に引き渡され佐世保基地に配属となった。
大切な関連動画、感謝です!
提督の関連静画のご趣味って味がありますよね。…あ、そういう意味じゃなくって
関連コミュニティもちゃんと大丈夫?
関連項目は十分よ。撃ちまくれ!
2013年 秋イベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」 新規実装艦娘 |
阿賀野型軽巡洋艦 - 阿賀野 能代 矢矧 伊号潜水艦 - 伊8 伊19 大和型戦艦 - 武蔵 |
第二水雷戦隊(旗艦:能代) 所属駆逐艦 <神通(艦これ) <長良(艦これ) | | 矢矧(艦これ) > | |
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第二四駆逐隊 | 海風(艦これ) 涼風(艦これ) + 満潮(艦これ) |
第二七駆逐隊 | 白露(艦これ) 時雨(艦これ) + 五月雨(艦これ) 春雨(艦これ) |
第三一駆逐隊 | 長波(艦これ) 巻波(艦これ) 大波 + 沖波(艦これ) 岸波(艦これ) 朝霜(艦これ) |
第三二駆逐隊 | 藤波(艦これ) 早波(艦これ) 涼波(艦これ) 玉波(艦これ) + 浜波(艦これ) |
第二駆逐隊 | 早霜(艦これ) 秋霜(艦これ) 清霜(艦これ) |
附属 | 島風(艦これ) |
脚注
- *ただし、限界まで改修すると……
- *撃破数のうち、共同撃破が半数である。また、「撃墜」と「撃破」は異なっており、不確実も含まれるため実際の撃墜数は延べ12機程度となっていると推測される。なお、この報告自体は能代側の記録である。
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