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「よーう。あたいは夕雲型駆逐艦十六番艦の朝霜さ！
覚えといてよ！忘れんなよ！ なぁ！」
朝霜（あさしも）とは、大日本帝国海軍所属の夕雲型駆逐艦16番艦「朝霜」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場する艦娘（かんむす）である。
CV：茅野愛衣 キャラクターデザイン：藤川
いよっし！ あたいの概要だね！ まぁ、こう見えてエースだぜ、任せな。
2014年8月に行われたイベント「AL/MI作戦」にて、夕雲型駆逐艦は「早霜」と「清霜」が実装されたが、その後実装された駆逐艦は、陽炎型、白露型、朝潮型、そして秋月型であり、夕雲型は何故か中々実装されなかった。特に姉妹型とも言える陽炎型は次々と実装されて14隻という大所帯となったのに対し、夕雲型は史実では陽炎型と同数の19隻が存在するのに、実装されたのは5隻だけ、という状況が長く続いた。
そして長い沈黙を破り、2015年2月に行われたイベント「迎撃！トラック泊地強襲」にて、久しぶりに夕雲型駆逐艦の「朝霜」が実装された。特定面（E-2以降）のボスS勝利とE-5の道中S勝利ドロップのみ、つまり手に入れられる人はあっさり手に入るが、入らない人は徹底的に入らない艦娘の一人である。
2015年6月12日アップデートで追加されたEO海域4-5カレー洋リランカ沖「深海東洋艦隊漸減作戦」でボスドロップ出来るようになった（妹である「早霜」「清霜」と同時追加）が、難易度がイベント時と比較すると高く熟練提督でなければ邂逅はおろか海域に到達出来ない高嶺の花である。また、同年10月5日に実装されたEO海域6-5 KW環礁沖海域「空母機動部隊迎撃戦」においても、「高波」「沖波」と共にボスドロップするとの情報があるが、この海域の開放自体が高嶺の花…。
2019年10月25日アップデートにおいて鎮守府海域・南西諸島防衛戦（1-4）でのドロップが確認された（2020年3月6日現在も継続中）。当初期間限定ドロップと告知されていたが、朝霜改二に伴う措置の可能性（常設）もある。
服装は、夕雲型駆逐艦共通の臙脂色のジャンパースカートに青緑色のスカーフタイという服装である。何故か夕雲型には髪の色がツートンカラーの者が多い（「長波」「早霜」「清霜」）が、彼女もまたツートンカラーで表が白（銀？）で裏が薄い紫である。右目を前髪で隠している辺りは陽炎型の「浜風」を思わせる。ちなみに中破でも目は隠れたまま。
また、「大和」「矢矧」「磯風」「初霜改二」「霞改二乙」らの坊ノ岬参戦艦と同じように、左右長さの違うニーソックスを履いており、改造すると鉢巻姿になる。これは他の夕雲型には見られない特徴である。
ちなみに改造画面でのアップを見ればわかるが、改造前の彼女はギザ歯である。 ギザ歯である（ここ重要）。
勝ち気そうなその表情から窺い知れる通りの性格で、自分のことを「あたい」と呼ぶ姐御肌。割とさばさばしているが、お触りした提督に「イイ覚悟だほら！ 壁に手ぇつきなよ！ いくぜ！」と一喝している。（精神注入棒待ったなし）
見た目は「早霜+清霜」、中身は長波といった感じ。MVPセリフでは「まあこう見えてエースだぜ」だと言う自信満々ぶりだが、史実でもそれに裏打ちされる実績を持つ。
彼女の実装により、「北号作戦」の参加艦は全て史実艦で揃えられるようになった。戦争末期の南方方面作戦にしばしば顔を出す艦であるため、そういう意味で彼女の実装を期待していた提督も少なくないのではないだろうか。
ボイスでは「清霜」のことを気にかけているが、その他にも色々と艦これ実装済みの艦とのエピソードを持っており、今後の二次創作で活かされることに期待したいところ。
ちなみにややこしいが、坊ノ岬沖海戦で行動を共にした「初霜」は同じく「霜」が付くが、夕雲型ではなく初春型である[1]。あと、同じ「朝」が付く「朝風」（２代神風型）「朝潮」「朝雲」（共に朝潮型）とも、同じ駆逐艦というくらいしか関係はない（が、同じレア艦である「朝風」「朝雲」はともかく、コモン艦である「朝潮」と間違えて解体してしまうという人が出るのも、イベントではよくある風景だったりする）。
2015年12月8日追加実装任務「精強な「水上反撃部隊」を再編成せよ！」「「礼号作戦」実施せよ！」で必要となる艦の1人。
本任務ではコモン艦の「霞」「足柄」に加え超レア艦の「大淀」「朝霜」「清霜」が必要。２－５（「沖ノ島沖戦闘哨戒」）を駆逐３、軽巡１、重巡１＋任意艦でクリアするだけでも大変な上、通常海域では「朝霜」「清霜」は上記のとおり４－５（「深海東洋艦隊残滅作戦」）という廃レベルな海域での低確率ドロップ限定。同じく「大淀」も１－６（「鎮守府近海航路」）での低確率ドロップでしか入手できず、２－５を攻略する前に必須艦を揃えるのが至難の業という・・・。
2016年冬イベント「出撃！礼号作戦」のモチーフとなる史実「礼号作戦」参加艦のひとつ。史実編成で攻略する上で必要となるが、その第1海域でも比較的入手は可能であった。そのため、第一海域で入手後急速レベリングで第二海域に実戦投入した提督もちらほら。また、第二海域以降では31駆僚艦「沖波」も入手可能であった。
なお、「朝霜」は14年夏イベで実装された坊ノ岬沖海戦僚艦「磯風」に続き第一改装レベルが45であり、日本の艦で言えば後に実装された、同じく坊ノ岬沖組僚艦の「涼月」「冬月」の改装レベル55、松型「梅」（Lv52）同「竹」（Lv51）同「松」及び神風型姉妹（Lv50）、松型「桃」初春型「有明」（Lv48）に次いで駆逐艦の改装レベル同率3位→13位（2022年3月現在）である。改装すると上記の「坊ノ岬組」のような外見上の変化に加え、電探（１３号対空電探、２２号耐水上電探）が追加されと対空火器（25mm三連装機銃）も増量される。ゲーム内での改装後の装備は「12.7cm連装高角砲(後期型)」（通称「浦風砲」）、「三式水中探信儀」「25mm三連装機銃」。
期間限定グラフィック
新しい仲間が来たってよー(朝霜が言及する＆朝霜に言及する艦娘)
朝霜のセリフでは以下の艦娘に言及している。部隊別にまとめると以下の通り。大淀は完部隊、初霜・霞は完部隊・坊ノ岬組と重複。この他、”夜にうるさい軽巡”も登場している。
逆に、第三一駆逐隊「沖波・岸波」、第二駆逐隊「秋霜」、御蔵型海防艦「屋代」[2]から声をかけられるセリフが存在する。
第二一駆逐隊朝霜、出るよ！霞、初霜、ついて来な！(改二)
2019年10月25日のメンテを翌日に控えた10月24日、運営twitterアカウントのイラストが更新され、"YUGUMO class DD / Remember us / Kai-II"の文字に添えて、左右非対称のハイソックス、夕雲型改二共通のスカート、腰部及び左太腿に装備された61cm4連装魚雷発射管を装備した新改二艦娘の絵が登場した。"Remember us"を既存の艦娘のセリフで訳せば、朝霜の「覚えといといてよ？忘れんなよ……なぁ！」(邂逅・ログイン)や、藤波の「(でも、やれるだけやったんだ。)覚えておいてね！」(図鑑)を想起するだろう。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/1187590627254386688
この条件に当てはまる夕雲型姉妹は、下記の史実のとおり朝霜をおいて他にない。
改二への改装要求Lvは今までの姉妹を上回る77(但し、その後実装された沖波改二よりは低い)。改装設計図と戦闘詳報を要するのは姉たちと同様。
ステータスは「朝霜改」との比較で、火力50→68、雷装78→88、対空62→72、装甲51→53、対潜79→76(Lv.99時)、運18→28(Max:86)。
夕雲型改二共通の冬服を身にまとい、腕まくりをしているのが他の姉妹との違いになっており、他の夕雲型改二艦に存在する夏服(or水着)が彼女のみ存在しない。改で坊ノ岬スタイルになっていた脚部は、左右色違いのガーターストッキングに更新され、末期21駆で共通だった鉢巻がなくなっている。（雪風・野分・不知火・浦波の例もあるので、イベント限定で差分があるかもしれない）
ポージングが”現場猫”に似ているという指摘もちらほら見受けられる。中破での下着は改までと変化はない模様である。
このアップデートにて、改及び改二に時報が実装。時報では、（改までの「第三一駆逐隊」改二の「第二一駆逐隊」）出撃セリフで触れられていない第二駆逐隊時代（＝礼号組）の清霜・霞・足柄・大淀がセリフに登場する。また、節タイトルにもある通り、編成・戦闘開始時のセリフによる所属駆逐隊が改二では末期の21駆になり、坊ノ岬沖海戦を共に戦った霞・初霜へ呼びかけるものとなった。
この改二実装により、レイテ沖海戦・多号作戦ですべての僚艦・姉妹艦を失った初霜と籍を共にした末期第二一駆逐隊全艦の改二実装が完了したことになる。
なお、改二姉妹艦のうち、2020年の夏時点で朝霜のみ夏制服・水着のどちらも実装されなかったが、2021年梅雨グラの時期にようやく夏制服姿が実装された。なお、昨年新作水着グラ（改二限定）になっていた巻雲・風雲・沖波の各改二にも同時に夏改二制服modeが新規実装されている。
あー任せておきなよ。 史実でも護衛でも夜襲でもっ！
夕雲型駆逐艦16番艦「朝霜」は、1943年11月27日に、大阪の藤永田造船所にて竣工した。
……この日付を見ても判るとおり、ほとんど太平洋戦争末期に誕生した駆逐艦である。
翌44年2月には、姉妹艦である「沖波」「岸波」と共に、僚艦を失って「長波」１隻のみになっていた第三一駆逐隊に編入され、「能代」旗艦の華の二水戦所属となる。朝霜が編入された時点では「長波」は爆撃を受け修理中である。
とはいっても、この頃既に水雷戦隊が華々しく艦隊戦を行う余地など何処にも無く、「朝霜」達の任務といえば、輸送艦隊の護衛任務ばかりとなっていた（それも重要な任務であることは論を待たないが、夕雲型駆逐艦の想定していた任務ではなかったことに違いは無い）。
この時に艦長に就任した杉原与四郎中佐は、「五月雨」 艦長として第二次ベララベラ海戦での功績により恩賞の短刀一本を贈られた人物である。彼は「朝霜」の艦歴、その最後の時まで彼女と共に戦場を駆け巡ることとなる。
2月26日、グアムに向かう輸送艦隊の護衛を命じられた第三一駆逐隊は、沖縄本島と南大東島との間に差し掛かったところだった。「朝霜」は、深夜接近してきた米潜水艦「ロック」を発見し、魚雷を発射するために浮上してきたところを主砲で砲撃して追い払った。しかし損傷を与えたものの逃がしてしまい、「ロック」は輸送艦隊発見を報告する。
その報告を受信したのが、近くで哨戒任務を行っていた歴戦の米潜水艦「トラウト」だった[3]。直ちに輸送艦隊に接近した「トラウト」は、密かに接近して魚雷を発射、輸送艦１隻を沈め、１隻を大破させる。
だが、そこから「朝霜」は「俺のターン！」とばかりに爆雷を射出、見事に「トラウト」を沈めて仇を討った。[4]初陣ながら大手柄といったところであり、この武勲はその後夕雲型屈指の戦歴を辿る彼女の門出となる。
その後も船団護衛や対戦警戒に従事している。マリアナ沖海戦では第三航空戦隊・第四戦隊に所属して対空戦闘を行う。また、ここで修理中だった「長波」が復帰し第三一駆逐隊の四隻が勢揃いする。
10月のレイテ沖海戦においては、第二艦隊（第一遊撃部隊第一部隊：栗田艦隊）に所属していたが、出撃早々に「愛宕」「摩耶」が潜水艦に沈められ、「高雄」も大破する。「朝霜」は「愛宕」の乗員を救出した後、「長波」と共に漂流状態だった「高雄」の護衛にあたり、止めを刺そうと狙っていた潜水艦達は朝霜の厳しい対潜哨戒により断念したという。その後、「朝霜」は何とか自力航行が出来るようになった「高雄」を護衛してブルネイに戻ったため、その後のレイテ沖海戦には参加出来なかった。
その後、「朝霜」「長波」はレイテ島への輸送作戦である「多号作戦」に投入される。
第四次作戦においては「霞」に乗る木村昌福司令官の指揮のもと、損害は出すもののオルモック湾に人員の揚陸には成功する。そして、これは多号作戦最後の成功例だった。
入れ替わりに行われた第三次作戦において、「朝霜」「長波」「若月」は「初春」「竹」と入れ替わりで、早川幹夫少将が乗る第二水雷戦隊旗艦「島風」と共にこの作戦に参加することになる。
そして、この第四次船団と第三次船団は、まさしく明暗と言うべき結末を迎えてしまう。
もとより味方航空機の援護がほぼ望まれない無謀な輸送任務であり、早川司令官も抗議をしたものの強行突入を命令される。
そして、オルモック湾に突入せんとした船団を待ち構えていたのは350機にものぼる敵の大編隊だった。
一縷の望みをかけて楼座を試みようとした輸送船四隻は瞬く間に全滅し、「浜波」は航行不能、「若月」は撃沈、歴戦の僚艦「長波」も全弾を撃ち尽くした後に沈没、その速度で懸命に爆弾と魚雷を回避し続ける「島風」も至近弾と機銃を多数浴びて遂に動けなくなる。
「朝霜」ただ一隻のみが各艦の張った煙幕に巧みに隠れ、被害こそ受けるものの致命傷を回避していた。既に二水戦の早川司令官は激戦の中で戦死しており、「朝霜」は「島風」救援のためなんとか近づこうとする。しかし、敵の空襲は激しく、「島風」座乗の二水戦・松原先任参謀[5]から「帰れ」との命令を受けて救助を断念する。
「朝霜」は「浜波」の生存者を救助したのち、「屠殺場」となったオルモック湾からただ一隻生還したのである。
こうして、精強を謳われた第二水雷戦隊はその乗員と共にほぼ壊滅。
「朝霜」は、マニラに戻ると、日本への緊急輸送任務のため「隼鷹」「利根」「卯月」「時雨」らと共に臨時艦隊を編成し、ブルネイ、シンガポールへと向かう。その翌日、マニラは大空襲を受け、「木曾」「初春」「曙」「沖波」「秋霜」などの歴戦の艦が失われることになる。まさに間一髪の脱出であった。シンガポールに到着した「朝霜」は、改めて第二駆逐隊に編入されることになった。そこに待っていたのは、僚艦「早霜」｢秋霜｣を失っていた「清霜」だった。残された第三一駆逐隊も「岸波」の戦没により解体される。
12月、ミンドロ島への殴り込み作戦「礼号作戦」が行われる。再び木村司令官の指揮のもと作戦には成功するが、「清霜」はこの作戦で失われ、「朝霜」自身も機銃を浴びるなどで小破する。
作戦終了後、「朝霜」は懸命な捜索ののち「清霜」のカッターと生存者を発見し、駆けつけた「霞」と共に救出に携わった（詳細は「清霜（艦これ）」を参照）。
「清霜」を失った時点で19隻建造された夕雲型駆逐艦は「朝霜」を残すのみとなっていた。「清霜」の除籍と共に第二駆逐隊も解隊。「朝霜」は第二一駆逐隊へ異動する。そこにいたのは、初春型の「初霜」と朝潮型の「霞」[6] 。もはや「同一駆逐隊同一艦型」すら守れないほど、海軍は疲弊していた。
再編された第二一駆逐隊の任務は、日本への帰還と共に物資の輸送を行う「北号作戦」だった。航空機の援護も望めない状況で「完」部隊と名付けられた艦隊は、「伊勢」「日向」「大淀」「朝霜」「霞」「初霜」一隻も欠けることなく奇跡的に帰還に成功する。
これまで激戦をくぐり抜け、時には神がかり的な幸運を発揮した「朝霜」だったが、損害を受けることも多く本来なら徹底的なオーバーホールが必要なほど艦はボロボロだった。しかし、戦局がそれを許すはずも無く、不調を抱えたまま「朝霜」は再び戦場に駆り出される。
そして、それが最悪の形で噴出することになる。
「天一号作戦」 に関して、「朝霜」「初霜」は当初出撃の予定はなかったという。急遽参戦した結果、この二隻がまるで対照的な運命を辿ったのは皮肉としか言いようがない。
もとより無謀な特攻作戦には、勇敢な駆逐艦艦長たちも激怒し、普段は冷静沈着な「朝霜」の杉原艦長も「生死はもとより問題ではないが、絶対戦果を期待し得ないような自殺作戦には大反対だ。駆逐艦一隻といえども、今は貴重な存在だ。国家は誰が守るのか。国民は誰が保護するのか。無為に沈んで溜るものか！」と色をなしていた。
また「響」もこの作戦に参加する予定だったが、触雷によって航行不能となり離脱している。これを途中まで曳航したのが「朝霜」である。
1945年4月6日。「朝霜」を司令駆逐艦とする第二一駆逐隊は、戦艦「大和」と軽巡「矢矧」を護衛して沖縄本島へ向かう。それでも、最小の犠牲で押さえるべく、艦隊が輪形陣で航行を続ける中、よりによってここで、ついに「朝霜」の機関は限界を迎えた。
僅か12ノットしか出せなくなり、みるみる艦隊から落伍する「朝霜」。
しかし、このとき艦隊は接近する米軍戦闘機の大群に包囲されており、艦隊の速度を緩めることは出来なかった。
やむなく、「朝霜」を置き去りにする艦隊。
最後尾にいた秋月型駆逐艦「冬月」が、「朝霜」が戦闘を始めた砲煙らしいものを目撃。それが、日本側に残る「朝霜」の最後の姿だった。
戦後、米軍側の資料から、「朝霜」の最後が明らかになった。それによると、急降下爆撃機ヘルダイバー１０機に襲われた「朝霜」は右に舵を切りつつ逃げようとしたが、爆弾の直撃を受け、艦が真っ二つに折れて轟沈したとされている。
杉原与四郎艦長、北号作戦にて伊勢副長として作戦を共にした小滝久雄第二一駆逐隊司令以下、乗員326名は全員還らなかった。この作戦唯一の総員戦死となった艦であり、満身創痍になりながらも数々の無謀な作戦をくぐり抜けてきた殊勲艦の、あまりに悲惨な最期だった。
そして、「朝霜」の沈没により、夕雲型駆逐艦19隻はその全てが海に沈んだ。姉妹艦というべき陽炎型も、この日「浜風」「磯風」が沈み、数日後に「天津風」が喪失。19隻中唯一「雪風」を残すのみとなった。
1945年5月10日、除籍。
1956年、乗組員遺族を中心に結成された「朝霜会」により、静岡県三島市の妙法華寺に「駆逐艦朝霜戦没者之碑」が建立された（右静画参照）。
1980年、その隣に「軍艦愛宕戦没者之碑」が建立されている。これは上記艦歴にあるとおり、レイテ沖海戦、パラワン島沖にて米潜雷撃により戦没し、乗員を朝霜が救助した愛宕生存者・遺族が、助けられた縁により隣に建立したものである。
※愛宕・朝霜の繋がりについては公式4コマ198話(18年冬イベ回(1))でも紹介されている。
同境内には、更に1986年、朝霜と同じ藤永田造船所で建造された第43駆逐隊初代司令艦「梅」の慰霊碑も建立されている。
関連動画は…よし、まだ航行可能だぜ！ まだ進める！
MMDモデルは嫌いじゃないねぇ…。いよーっし投げるぜぇ！って痛え、清霜！あたいに投げんな！
おぅ～気が利く静画じゃん！いいねいいねぇ～
期間限定グラ
お！清霜じゃーん！や、お前ももっと飯食えよ。でかくなんねーぞ！（第二駆逐隊）
油断はしたくないしね。関連コミュニティは歓迎さ！
新しい関連項目が来たってよー
- 艦隊これくしょん～艦これ～
- 第二水雷戦隊(艦これ) 能代(艦これ) → 矢矧(艦これ)
- 所属駆逐隊 ※ ( )内：朝霜所属時点での戦没艦 薄字：未実装艦
- 礼号作戦 → 礼号組(艦これ)
- 北号作戦（「完部隊」） → 北号作戦(艦これ)
- 愛宕(艦これ) … 乗員救助の縁で慰霊碑が隣り合って建立された
- 屋代(艦これ) … 朝霜の最期直前に遭遇したとされる(異説あり)
- 杉原与四郎中佐（艦長） - 皐月(艦これ) - 初雪(艦これ) - 五月雨(艦これ) - 朝霜(艦これ)
- CV:茅野愛衣の艦娘たち → 茅野艦隊
- 藤永田組（藤永田造船所）夕雲型：巻雲 - 長波 - 大波 - 玉波 - 藤波 - 朝霜 - 秋霜
| 礼号作戦 挺身部隊 「礼号組」 | ||
|
| 天一号作戦 第一遊撃部隊 「坊ノ岬組」 | ||
|
| 2015年冬イベント「迎撃！トラック泊地強襲！」新規実装艦娘 | ||
|
| 夕雲型駆逐艦（夕雲型姉妹） |
| 1.夕雲 - 2.巻雲 - 3.風雲 - 4.長波 - 5.巻波 - 6.高波 - 7.大波 - 8.清波 - 9.玉波 - 10.涼波 11.藤波 - 12.早波 - 13.浜波 - 14.沖波 - 15.岸波 - 16.朝霜 - 17.早霜 - 18.秋霜 - 19.清霜 |
脚注
- *艦歴の最後に寄せ集めの第二十一駆逐隊で僚艦となり、北号作戦及び坊ノ岬沖海戦で戦っている。
- *(否定的な意見もあるものの)屋代が坊ノ岬沖海戦において落伍しつつあった朝霜に接触したという乗組員からの証言が元となっている。
- *この「トラウト」は、何気に日本と縁が深い潜水艦で、最初の航海では「潮」と「漣」のミッドウェー島砲撃を目撃したり、ミッドウェー海戦では「三隈」唯一の生き残りを救助していたり、第三次ソロモン海戦では「霧島」に魚雷を当てたり（ただし不発）している。
- *沈没した輸送艦の救助、残った輸送艦の護衛、対潜哨戒で手が足りなくなり応援に駆けつけたのが付近で千歳の護衛をしていた「雪風」と「初霜」である。→ゆきしも
- *松原瀧三郎大佐。第7次多号作戦で｢竹｣に救助され生還。45年7月、最後の第17駆逐隊司令に着任し宮津湾空襲を指揮した。五月雨艦長の先任でもある。
- *この時点での「霞」は第七駆逐隊の所属で、第二一駆逐隊には「初霜」の他に「時雨」がいたが作戦行動は別にしており、朝霜編入前の1月24日戦没。｢霞｣の21駆編入は北号作戦の後。
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