2009年より富士見ファンタジア文庫(富士見書房)から刊行。イラストは森沢晴行。既刊8巻。
概要
第20回ファンタジア大賞準入選受賞作。
また、『このライトノベルがすごい! 2010』では新人賞1位、総合で10位を取るという記録を達成。
同じ「第20回ファンタジア大賞」の佳作受賞作の『これはゾンビですか?』のアニメ化により人気を奪われた。
元々のタイトルは『全ては授業参観のために』であり、第1巻はまんまの内容である。
また、巻ごとに物語が別次元かと思うほどぶっ飛んだ展開をするのが特徴(実際にある巻では別次元ネタが出てくるが)であり、読者からは(※ネット調べ)「色々な設定がでてるのに、破綻や矛盾せずに物語が進む」ことがかなり定評がある。
物語
SF騎士っぽい何か。
空獣が人々を襲う世界、その空獣と闘うための「蒼穹園騎士団」の中でカリスマ的人気を誇るカルマ。
騎士団最強と言われたカルマ、美しさと冷静な判断力が人気で誰からも尊敬され褒め称えられる。
だが彼女は世界の平和や騎士団より在紗を優先する変態であった…
※ 注、この物語に「鋼殻のレギオス」とかの騎士団っぽい物を期待するのはおやめください。全然違いますので。
騎士設定などあって無いようなものと覚悟しないと、頭痛くなりますよ。
登場人物
鷹崎駆真
蒼穹園騎士団のカリスマと言われる凄腕の騎士。鷹崎隊という自分の隊を持つ。階級は少尉である。通称、変態という名の騎士。
元々は中学校時代にフリーランス(無所属騎士)で空獣を倒しており、中卒で騎士になったという異例の戦歴。
射撃能力や総合能力は低いが、操作技術と格闘術においては右に出るものはいない。
元々は金髪で「先天性白皮症」とも言われるが、空獣を使った薬により治療し、黒髪になっており体重も軽い。
騎士団だがその実態は主人公にて極度のシスコン、世界の平和よりも在紗を優先する究極の変態。
巻が進むごとにどんどん変態になっていく。
勇者や神(キャンディ神)などの称号を持っている。
駆真ではなく、タイトル通りカタカナ三文字カルマの方が多い。
twitterもあり、家の中以上に在紗と本音でかわしているというカオスっぷりでもある。ここ
※ネタバレ、巻ごとの暴走っぷり
一巻、授業参観のために色々と暴走する。
二巻、残念賞賞品のそうきゅんゲッツーのために大会に出る(が勝ち進んでしまう)。
三巻、在紗のいる学校に入ったために、在紗を教室から日々監視する。
四巻、緊急指令を受けるも、そのために在紗と旅行できなくなりそうになり、騎士を辞める。
旅行代80万苑のために、AV女優を目指そうとしてしまう。
魔王になった後、人類を奴隷化させ金を得るため本格的な資本主義国家を目指そうとする。
在紗が母親に行ったショックで本当にAV女優を目指そうとしてしまう(三谷原に止められる)。
五巻、在紗を止めるため魔法少女になり闘ったり、女王と一騎打ちをする。
六巻、在紗に性的な働きをすると鼻血により出血死する呪いにかかる。
七巻、精神が赤子になるがセリフが太字の間がカルマであり、細字のときはもぅもどってるっぽい。
鷹崎在紗
カルマの妹、正確にはカルマは叔母であり、駆真の兄の娘である。
原作ではたびたび「漂白剤につけたような娘」と記載される。
駆真とは実際には両思いであり、駆真も彼女の話ならちゃんと聞く。
6巻では未来の在紗が現れ、何でも出来るその秀才ぶりが目立った。
ちなみに彼女のtwitterもある、ここ。
※ネタバレ
空獣の女王、ヒューゼシカの娘であるため、空獣の能力がある。
鷹崎冬香
蒸発していた在紗の実の母親。4巻で在紗を迎えに来る。現在は鷹崎家の隣に住んでいる。
※ネタバレ
本名はヒューゼシカといい、空獣の女である。、本来は空獣を集めて命令する能力を持つが、
蒼穹園の世界にいる空獣は野生化しており、集まるだけで命令は聞かない。
そのため空獣が近づかないように、在紗が幼い頃にすぐに家を出る。
また、彼の夫で在紗の父親は妻と娘の能力を抑える方法を探すため、
危険地域を何度も旅をした結果、死亡することとなる。
本人も空獣の中で最強の戦闘能力を持ち、騎士部隊を壊滅に追いやるが、
魔法少女状態のカルマによってダメージを与えられ、カルマとの一騎打ちに負ける。
松永衛二
カルマのストーカーに片思いし、そうきゅん人形のおかげでカルマの部隊に入った男。匂いだけでカルマを探せる。
能力はそこそこ。
三谷原
鷹崎隊の一人であり、射撃の名手。鷹崎両親のことを知っている一人でもある。
駆真のプライベートの話である妹のことも知っている。
4巻で騎士を辞めた後も、色々と話に乗っている。
(借金を背負わされそうになったり、カルマがAV出演しそうになったのを止めたり)。
ナイフで武装したチンピラ学生を返り討ちにしたりと、素の戦闘能力は高い。
鳶一槙奈
騎士団の一員で、駆真と同じく独自の隊を持つ。努力家である。元々黒髪だが染めて茶髪にしている。ちなみに松永とは同級生。
中学時代は根暗で三つ編みでオタクであったため「排水溝」と呼ばれていた。
カルマをライバル視し、大会では「審判買収」「カルマの武装のダッシュ用のガスを抜く」など、卑劣な行為もする。
槙奈は自分の実力をカルマに見せ付けたいが、実はカルマによる槙奈の評価は、
「あいつは強いぞ。近接格闘に持ち込まねば、私には勝ちの目など出てくるまい。」
「鳶一の戦闘スタイルは、全てが空戦の基礎に裏打ちされたものだ。そのまま騎士学校の教科書に載せられるくらいにな。 」
と高い。カルマに褒められてもそれを素直に喜べない槙奈が空回りしているだけである。
また、巻ごとにひどい目にあう定番の不幸キャラでもある。
ある巻では彼女は本を出版し、有名人にもなる。
彼女の黒歴史作品「ダークパラディン」である。
『主人公の設定:<黒衣の聖騎士>ヴァリアルド・ヴァン・シュナーヴェル。
武器は巨大な十字架型のロザリオ・セイバー。
新進の鬼才・鳶一槙奈が贈る次世代エンターテイメント!
あなたは伝説の逝きくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」』
※ネタバレ
2巻「スカートを破かれ、カルマにぼこぼこにされる」
3巻「音音に割と無視される、魔王を呼んだりもした」
4巻「魔法陣の上を飛んでたら一緒に空を飛ばされ、ふとももがいいという理由で遊び人にされる」
5巻「体操服の格好で反省、バニー姿がばれる、魔法少女の格好が解けて裸になったカルマに服と武装を奪われ下着姿になる」(そういやあの時、カルマはノーパンか)
6巻「キャンディカルマの真似をしたのがカルマにばれる。それで記憶を消すのに失敗する」
7巻「史上最悪。記憶喪失の原因に黒歴史ダークパラディン伝説を10万部売らなくてはならなくなる。その時の評価が
『ダwww-wwwクwwwパwwwラwwwディwwwンwwwwwww』
『フォレストの評価ネタばっかじゃねえかwww』
『おい、お前ら読んでもいないのに駄作とか言うんじゃねえよ。俺はちゃんと読んだぞ。駄作だった』
などと、〇AGEROUや恋〇を連想させる出来であった模様。
リサ
6巻で出てくる未来の在紗の一人。右目に眼帯を付けている。
7巻ではヤバイこと暴走する。
※ネタバレ
6巻の黒幕。並行世界という、カルマの死から分岐したのではなく、
父親も生きている時代で、カルマが死んだショックでヤンデレ化したもの。
騎士や空獣両方の戦闘能力が高く、時の神の称号も持っている。
7巻では精神幼児化したカルマを捕まえ自分好みに育成しようと考えていた。
最終的には槙奈のピコハンで叩かれ姉との思い出を思い出し、元の世界へ帰っていく。
アステナ
異世界レーベンシュアイツの宮廷魔術師。格は高いほうである。
バリアを張ったり異世界に送り込んだりと色々とできる。
槙奈に魔法を教えたりもしている。何だかんだで槙奈と一緒に行動することが多い。
魔王の危険がなくなった後でも、カルマと色々と関わっている。
ウタ
自称魔人。旧世代に作られた機械人形である。しゃべり方はチョロイユニーク。
カルマをご主人と慕い、常に付きまとってくる。
戦闘能力は非常に高く、空獣の集団も返り討ちにできるほど。
双子神
天由良と霊由良の双子神。片方が地、片方が海の神である。
迷宮を抜けたカルマを神の座につける。何かきめぇ丸に見える。
※ネタバレ
※異世界からやってきた空獣に最高罪を与える。
その内容が「地と海に近づくことが出来ないという罰」である、
その罰により、空獣は一生を空中で過ごし野生化することとなる。
女王は例外的に普通に地上で暮らすことが出来る模様。
魔王
レーベンシュアイツを支配しようとした魔王。〇ストバーンみたいな精神集合体が本体である。
魔族のために世界を支配しようと考えており、根っからの悪人ではない。
槙奈に一度召喚され蒼穹園に来たときに、一目見た在紗に惚れている。
今はそうきゅん人形の中にいてカルマと悪巧みをすることが多い。魔術は使えるが首が取れると死ぬ。
※ネタバレ
かつて世界を支配したことがあるが、空獣の軍団との戦いであっさりと敗北した。
あまりにも多すぎる空獣、それを護衛し自由に動かす女王軍団を倒すために、
長時間をかけて作り上げた魔法陣で彼女らを異世界に送り込み、送り込めなかった空獣は城の地下に閉じ込めた。
草薙音音(くさなぎ ねおん)
蒼穹園の名門、草薙家当主にして蒼穹園騎士団の総帥。
驚異的な戦闘能力を持つ。
ダークパラディンの出版時には槙奈を全力で追い詰めバックアップした。
※ネタバレ
その正体は、ウタ同様に旧世代の人形技術で作り上げられた人造人間オト。
非常に戦闘能力が高く、1km級の空獣もどうにかした。
草薙沈音
在紗のクラスメート。
※ネタバレ
実際は蒼穹騎士団の総帥であり前総帥の実の娘。
沈音とオトを二人入れて「音音」になる。頭はいい。
在紗の家に隠しカメラを設置し、常に観察している。無論着替えや風呂の中まで。
空獣の力を持つが、人工的に遺伝子を組み替えられたことによるものであり、在紗とは異なる。
在紗に体の変化を抑えるための薬をプレゼントしたりもしている。
空獣(エア)
毎度おなじみ、何かのファンタジーに出てくる魔獣。
騎士の武装などは空獣の死骸をもとに作られており、カルマや在紗などのように医療目的にも使われる。
※ネタバレ
※元々はレーベンシュアイツに存在した魔獣軍団である。
その危険性ゆえに魔王に別次元に送り込まれ、蒼穹園世界へと辿り着く。
地上で好き放題暴れまくり、困り果てた神々(双子神含む)に最高罪を喰らう。
それが「地上と海に近寄れず、永遠に空を漂う魔物となる」という罰である。
その結果、さらに凶暴化し、女王の命令も聞かなくなる。
関連商品
関連項目
外部リンク
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