概要
「End of Eternity」 (エンド オブ エタニティ) とは、セガ販売のPS3、XBOX360用ゲームソフト。ジャンルは銃撃多重奏RPG。略称はEoE。国外でのタイトルは「Resonance of Fate」(レゾナンス・オブ・フェイト)。
発売日はPS3版、XBOX360版どちらも2010年1月28日。
開発は「ヴァルキリープロファイルシリーズ」、「スターオーシャンシリーズ」で有名な トライエース。音楽は桜庭統、田中公平が担当。
遥か未来の荒廃した地球。大地にそびえ立つ巨大な塔のような機械「バーゼル」を舞台に、数々のドラマが繰り広げられる。
独特の戦闘システムが最大の特徴であり難所。取っ付きにくい一方で、戦闘システムが把握できるようになると、他にはないゲーム性を楽しむことができる。
その一方で、発売されるまで発覚しなかった、終盤近くにまで散りばめられたギャグイベントシーンの数々は、本来のシリアスな世界観とあまりにもかけ離れていることも相まって、見た者の腹筋にダイレクトダメージを叩き込んでいった。代表的なシーンは「なんじゃこりゃあ・・・」と「ヴァシュロンダンス」だろうか。
戦闘システム
簡単な操作で銃火器による派手な攻撃アクションを繰り出す「t・A・B」(トライ・アタック・バトル)を採用している。ただし、操作自体は簡単でも理解するまでに苦労する独特なルールで構成されているのが難点である。
I.S.ゲージ
攻撃・守備の両面で要となるゲージで、以下の特徴を持つ。ゲージが0になると非常に危険なので、常に切らさないように立ち回りたい。
攻撃方法
- 通常攻撃
I.S.ゲージを消費しない、立ち止まった状態での行動。
敵の攻撃でチャージが中断されてしまう事があるほか、チャージを欲張り過ぎた結果行動時間を使い切って、攻撃する前にプレイヤーの行動が中断されることもある。下記のインビンシブル・アクションが攻撃の要である事もあり、接敵前の削りや牽制以外で使う機会はあまりない。 - インビンシブル・アクション(IA)
I.S.ゲージを1消費して出来る行動。指定した直線ルートを走りながら攻撃する。
「インビンシブル」の名の通り、ルートの終点に到着するまで完全無敵状態で攻撃出来るのが最大の特徴。
また、IAの途中でジャンプする事も可能で、一度ジャンプするとルートの終点まで着地しない。そのため、限界いっぱいまで遠くに終点を指定した状態でIAの開始と同時にジャンプした場合、半ば重力を無視した軌道で空中を移動するさまが見られる。
なお、空中にいる際の攻撃は敵の向きを無視して複数の部位にランダムヒットする様になる。敵の部位を無視して本体にダメージを与えたい時に有効だが、ランダムヒットゆえにダメージが分散しやすいのが難点である。
下記のレゾナンス・アタックと共通する注意点として、障害物や巨大な敵に接触すると強制的にIAが中断されてしまう点が挙げられる。中断された瞬間に無敵ではなくなる上に、その場に倒れ込んで大きな隙を晒してしまうので、ルートを指定する際には地形や敵の配置に気を配る事。 - レゾナンス・アタック(RA)
3人の間に引かれた3角形のライン上を移動しながら3人同時に攻撃するインビンシブル・アクション。
レゾナンス・カウントが1以上ある状態でI.S.ゲージを1消費して発動出来る。 レゾナンス・カウントは、インビンシブル・アクションで他の2人の間を通過するごとに1溜まる。
ただし、通常攻撃や手動での移動をしたり、他の2人の間を通過しないルートでIAを実行したりすると、それまで溜めていたカウントはリセットされてしまう。 レゾナンス・カウントに応じて周回数が変わり、カウントが3の時に実行した場合は3角形のルートを一周して元の位置に戻る。また、カウントをどれだけ溜めていようと、消費するI.S.ゲージは1のままである。
スクラッチ・ダメージとダイレクト・ダメージ
- ダイレクト・ダメージ
通常のダメージ。ダメージ数値が赤色で表示される。
すでに蓄積されたスクラッチ・ダメージを、ダイレクト・ダメージとして確定させる効果も持つ。 - スクラッチ・ダメージ
時間経過で回復してしまう仮のダメージ。ダメージ数値が青色で表示されるほか、敵味方のHPゲージでも青く表示される。あくまで「仮の」ダメージなので、スクラッチ・ダメージのみで敵を撃破する事は出来ない。
武器・装備品
本作で扱える武器は3種類あり、それらの武器で敵の本体にダメージを与える事で経験値が溜まり、武器の熟練度が上昇する。武器の熟練度が多重チャージの最大数となるほか、3種類の武器の熟練度の合計が味方のレベルとなるので、出来るだけ3種類の武器を万遍なく使っていった方が強くなりやすい。
なお、プレイヤーのレベル上昇で強化されるのは最大HPと装備可能重量の2つのみで、プレイヤーの攻撃力は装備している武器とチャージ回数、そして確率で発生する武器のスキルに左右される。
- ハンドガン
威力は低いが、ダイレクト・ダメージを確実に与えられる。チャージを重ねると、敵のHPゲージを分割しつつ気絶させる「ゲージ・クラック」の発生率が上昇していく。I.S.ゲージの項目でも触れたように、割れば割るほどゲージの回復量も増えるほか、敵の攻撃を気絶で妨害する効果も見込めるため、ゲージ回収や敵の封殺などの活躍の場も多い。 - マシンガン
威力は高いが、スクラッチ・ダメージしか与えられない。チャージを重ねると、攻撃力が1.1倍刻みで上昇していく。元々の威力が低いハンドガンや、チャージ速度に難がある上に消耗品のグレネードではうまくダメージを稼ぐ事が出来ないので、スクラッチ・ダメージを与えて敵のHPを一気に削り取る下地を作るという意味で、この武器の存在はとても重要。また、チャージを重ねれば重ねるほど発生しやすくなるスキル「フル・スクラッチ」は、こちらの攻撃力に関係なく敵の本体や部位のHPを全てスクラッチ・ダメージで青く染めるという凶悪な代物。 - 投擲
ターゲットを中心とした一定範囲にダイレクト・ダメージを与える。グレネードボックスを装備しないと使えない上に、そのボックスも1つしか無いので、投擲で攻撃出来るのは1人だけとなる。さらに、ボックスを装備していても消耗品のグレネードが無ければ攻撃出来ない、爆発範囲内にいる味方もダメージを受けるなど、主力として扱うのは難しい。
ただし、戦闘中でも使用するグレネードの変更が可能で、シンプルに爆風でダメージを与えるものから状態異常を付与する属性付きグレネード、果ては精神ダメージは極大であろう犬の糞など、様々なグレネードを使い分けて攻撃出来る。また、敵をよろめかせる能力が元々高い事に加え、確率で敵のチャージを中断する「チャージ・キャンセル」のスキルも発生するため、敵の攻撃を妨害する能力はハンドガンに負けず劣らず高い。
システム解説動画
前述の無敵攻撃を使用する度に味方のダメージを肩代わりするI.S.ゲージを消費し、I.S.ゲージが0の時に味方が一人でも戦闘不能になるとゲームオーバーになってしまう。かといって、敵の撃破や敵の装甲破壊でI.S.ゲージは回復するので、無敵状態になれない通常攻撃に頼ってばかりだと効率的にI.S.ゲージを回復出来ずにジリ貧に陥りやすいという一面も持つ。
上述した従来のRPGからかけ離れた独特の仕様に加え、敵をよく見つつ積極的に攻めなければならないという少し敷居の高い戦闘システムために、序盤から取っ付き辛さを感じるプレイヤーも多かった様である。
そのため、先にチュートリアルを見ることを薦めたい。以下は公式チュートリアル動画、製品版内のチュートリアル。
登場人物
メインキャラクター | サブキャラクター |
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関連作品
- PROJECT X ZONE (2012年10月発売)
ニンテンドー3DS用のシミュレーションRPG。バンダイナムコゲームス・セガ・カプコンの3社が過去に発売した様々なゲームをクロスオーバーさせた作品。ゼファー、リーンベル、ヴァシュロンが参戦しており、一部のザコモンスターも敵ユニットとして登場する。 - PROJECT X ZONE2(2015年11月発売)
ニンテンドー3DS用のシミュレーションRPG第二段。前作同様、バンダイナムコゲームス・セガ・カプコンの3社が過去に出したゲーム(一部ゲーム以外の人)をクロスオーバーさせた作品。
ゼファー・リーンベル・ヴァシュロンが引き続き登場する。
前作との相違点はペアユニットの構成がゼファー&リーンベルからゼファー&ヴァシュロンに変わり、リーンベルがソロユニット(他のペアと自由に組み合わせられる独立ユニット)になった。
関連動画
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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