山形新幹線とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線の名称である。
概要
奥羽本線福島駅~新庄駅の区間の名称で、1992年7月1日の福島駅~山形駅間の標準軌開業時から使用されている。在来線では160km/hまで容認されているが、設備制約上130km/hとしている。
使用車両は下記に書いてあるがE3系/E8系である。かつては400系も使用していた。秋田新幹線をE6系に置き換えた際、山形新幹線は未だにE3系であることもあり、地元からは新車両の要望が出されたが、新デザインへの塗替えに留まっていた。このほか、新幹線初のジョイフルトレイン「とれいゆ」が運行されていた。詳細は「E3系新幹線電車」およびこちらを参照のこと。
ただ、2024年3月16日のダイヤ改正から順次E8系に置き換えられている。
定期列車ではつばさ121・160号以外は全列車が東北新幹線(東京駅~福島駅間)においては「やまびこ」と併結して運行されている。開業当初の併結相手は200系であったが、E4系・E2系を経て現在は全てE5系に置き換えられている。山形新幹線においては単独運行となる。
定期列車は東京駅~山形駅で16往復、山形駅~新庄駅で9往復運転。そのうち東京駅~新庄駅で運転するのは上り9本、下り8本だけ。
福島駅では連絡線が1つしかない為に下り用ホームで連結・解除を行う。その為ダイヤ改正時には緻密な計算を担当者は求められる。
なお、上り用ホームへ向かう連絡線は長年の検討の末に2021年度に着工し、2026年度末に完成する予定である。
全線で輸送力が不足している傾向にあり、繁忙期に入ると、全区間で立ち席を余儀なくされるため、福島駅で比較的座席を確保しやすい連結相手の仙台発の「やまびこ」に乗り換えるために「つばさ」の乗客がダッシュする、いわゆる「福島ダッシュ」を見ることができ、一種の名物となっていた。ただし、山形新幹線は2022年に全車指定席化されたため、あまりこの光景は見られなくなった。
なお、実際には山形から東京に向かう場合、仙山線経由で仙台から新幹線に乗って東京に向かう方が到達時間が早くなる場合があり、この時期には座れる可能性が高いためか乗客が集中し、本来閑散としている仙山線も非常に混雑する。
福島駅〜米沢駅間は山岳区間を通ることから、天候ならびに動物との衝突による運休・遅延を受けやすいことから、山形県から新トンネルの整備を要望する声があり、2022年にJR東日本と山形県との間で覚書が結ばれている。奥羽新幹線計画を考慮して200km/hで走行できる予定となっている。
1999年12月4日に新庄駅まで改軌の上延伸した。地元では酒田駅や大曲駅への延伸などを求める声もあるが、JR東日本が改軌に使用した機材を新庄延伸後に使う予定が無かった為に売却している事や財政上の事情もあって、構想の域を出ない状況にある。
※ちなみに、かつては東京駅から山形駅へ行くには山形新幹線に乗るより仙台駅から仙山線の特別快速に乗って行けば山形新幹線より20分くらい早く着くことが出来た模様。
駅一覧
●:停車 ┃:通過 ▲・▼:一部通過 ○:7往復のみ停車 (いずれも定期列車において)
▲は104・109号が通過
▼は103・104・109・114・124・129号が通過
○は101・102・105・106・112・113・116・117・120・121・125・126・130・131号が停車
使用車種
E8系及びE3系2000番台が使用されている。かつては400系・E3系1000番台も使用されていた。
400系は2009年秋までにE3系2000番台にほぼ置き換えられ、最後まで残ったL3編成が2010年4月18日に引退した。いずれも7両編成。
そのE3系は今後E8系に置き換えられる。
なお、山形線の普通列車としては719系5000番台と701系5500番台がある。いずれも2両編成。
関連動画
関連静画
関連項目
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の車両 |
200系 - 400系 - E1系 - E2系 - E3系 - E4系 - E5系/H5系 - E6系 - E7系/W7系 - E8系 |
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の列車 |
東北・北海道: はやぶさ - はやて - やまびこ - なすの - あおば 上越: とき - たにがわ - あさひ 北陸: かがやき - はくたか - つるぎ - あさま 山形・秋田: つばさ - こまち ※下線付きは現在不使用 |
親記事
子記事
兄弟記事
- 4
- 0pt