ウルトラマンべリアルとは、ウルトラシリーズに登場する悪のウルトラマンである。
CV:宮迫博之『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
小野友樹(『ウルトラゼロファイト』以降)
「ウルトラ戦士の心なんて、何万年も前に捨てたよ……」
邪悪な心を植えつけられ、野望に染まり巨大な力を手にしてしまった、悪のウルトラマン。
にせウルトラマンやウルトラマンシャドーなど、悪のウルトラマンと呼べる敵はこれまでにも登場しているが、光の国出身の純粋なウルトラ戦士で悪役となったのは彼が初めて。
他の戦士のように、手を組んで光線を発射するところは確認されていないが、ギガバトルナイザーを棍棒のように振り回して他のウルトラ戦士たちと戦い、ウルトラの父をも圧倒するほどの戦闘力を見せた。
また、レイブラッド星人によって確立された「怪獣を操る能力」を持つ、「M78星雲・光の国出身のレイオニクス」としては事実上唯一の存在でもある。
同時期に登場したウルトラマンゼロとは幾度となく激闘を繰り広げたライバルの様な存在であり、2017年に登場したウルトラマンジードは息子である。
数万年前に力に固執するあまり、光の国のプラズマスパークタワーのエネルギーを手に入れようとして失敗。光の国を追放された所を、レイブラッド星人によって心を悪に染められ、光の国に対し反乱を起こしたという。
この時ウルトラマンキングによって封印され、以降数万年に渡り宇宙の牢獄に幽閉されていたが、『銀河伝説』で脱獄。ザラブ星人から、100体以上の怪獣を同時に操ることのできる『ギガバトルナイザー』を与えられると、かつてウルトラ戦士によって葬られた怪獣達を蘇らせ、ウルトラの星の壊滅を図った。
悪心に染まり、禍々しい現在の姿になる前は、多少釣り目なことを除けばオーソドックスな容姿を持つシルバー族のウルトラ戦士だった。この頃のベリアルは「アーリースタイル」としてフィギュア化などがされている。
ウルトラ戦士の仲間に化けたザラブ星人によって脱獄を果たすが、直後に彼を消滅させるという非道ぶりを見せる。
その場でタロウをはじめとする戦士達に見つかり、戦闘となるが、無名の戦士達を叩き伏せつつタロウをも圧倒。つかみ合ったままウルトラの星に突入し、迎え撃つ戦士達を次々と撃破する。
戦士達の健闘むなしく、プラズマスパーク・タワーからプラズマスパークを奪い取り、ウルトラの星を氷の覆う死の国に変えた。そして怪獣墓場へ降り立つと、スパークの力で怪獣達をよみがえらせ、総勢100体の怪獣軍団を結成した。
が、宇宙空間へ放り投げたメビウスと、スパーク喪失による寒波を退けたマンとセブンだけは生き残っており、地球人のレイオニクスであるレイの力を借りた彼らと再び対決する。
怪獣軍団の圧倒的な手勢と、自らの持つ戦闘力で4人を圧倒するが、修行を終えたウルトラマンゼロの登場・時空を越えて旅をしていたウルトラマンダイナの加勢によって形勢が逆転。ギガバトルナイザーも奪われ、とうとうゼロによって墓場の溶岩流に叩き落される。ここで、バトルナイザーの力なしに怪獣達を強引に自分の体に引き込み、百体怪獣ベリュドラとして復活。 戦士達を再び追い詰めるが、放棄されたギガバトルナイザーを通じてレイが怪獣達に念を送ったことで反抗されて体の構成が不安定になり、最期は戦士達の必殺光線一斉射撃と、スパークの力を得たゼロのプラズマスパークスラッシュによって撃破された。
が、エンドロール後、どことも知れぬ小惑星の上に打ち伏せられながらも、怪しく目を光らせていた……。
黒を基調とした体色に赤い線が入った、いかにも悪役らしい容姿を持つ。
「こいつは悪い」と一目見てわかるようにデザインされたという。地球人とさして変わらないボディラインのウルトラ戦士達に対し、獣のような凶悪なシルエットとなっている。
いわゆる「アルカイックスマイル」と呼ばれる穏やかな表情のウルトラ戦士達と比べて、とにかく目つきが非常に凶悪で他の戦士と比べてオレンジ色が強い眼色。顔の形や顎(?)も肥大化しており、非常に屈強な体つきをしている。また、手も獣のように大きくなっており、鋭い爪がついている。姿勢も若干前のめりであり、今にも相手に飛び掛りそうな様相をしている。
『ベリアルの最強ルーム』なる微笑ましいサイトを持っている。やたらと『俺様が~』と連呼しているほか、『はじめてフラッシュ使った! 俺様は最強だから3秒で出来たぞ!』『おまいら要ちぇっくだ!』発言など、非常に和やかな管理人として君臨している。
顔文字は『(▼皿▼)』。その他、『v(▼ω▼メ)ゞ』『( ▼艸▼)』など、非常に再現度の高い顔文字を生み出して、自分の気分を巧みに表現している。
ニコニコ動画では、『今週の俺様』という動画を毎週投稿している。ギガバトルナイザーを携えたベリアルが、どこか薄暗い部屋でパソコンを使ったりしているだけのシュールな動画だが、どうもニコニコ動画も見ていることがわかっている。また、この動画の中で、キーボードを人差し指だけでたどたどしく打っていることが判明した。
大百科にウルトラマンゼロの項目はあるのに対して自分のが無いのを不満に思っていたらしく、10月末にとうとう自分で記事を作ってしまった(というネタでファンが作ったのか、本当に本人なのかは不明)。
そして、10/02/20 20:06・・・・ ベリアル様は飽きちゃったらしいw
2010年12月23日、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』にも満を持して降臨。
自らが築き上げた“ベリアル銀河帝国”の皇帝となった姿で、宝玉が埋め込まれた真紅のマントを纏い、右目を中心に縦に傷が入っている。
本作では格闘戦用の鋭利な鉤爪“カイザーベリアルクロー”および腕を組んで放つ必殺光線“デスシウム光線”などギガバトルナイザーに頼らない独自の技を行使している。
ウルトラマンゼロの戦いに敗れたベリアルであったが、一命は取り留めており、別次元の宇宙に流れ着いたベリアルはそこで“鋼鉄将軍アイアロン”と“暗黒参謀ダークゴーネ”を配下につけて宇宙帝国“ベリアル銀河帝国”を建設し、その皇帝であるカイザーベリアルとして君臨していた。
“帝都要塞マレブランデス”を根城に“帝国機兵レギオノイド”および“帝国猟兵ダークロプス”を率いてその宇宙のエネルギー源であるエメラル鉱石を求めて星々を次々と侵略していた。さらに再度ウルトラの星を攻め入ろうと偵察隊としてダークロプス隊をウルトラの星に送り込み、そこからさらなる危機を感じ取って宇宙を飛び越えてやってきたゼロ、そしてゼロが味方につけたグレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボット達と帝国を上げてぶつかり合う。
ダークゴーネとアイアロンは倒されてしまったが、自分は要塞内の大量のエメラル鉱石を取り込んで超巨大怪獣形態“超銀河大帝アークベリアル”となってゼロ達を圧倒、一度はゼロをエネルギー切れに追い込むも、そのゼロがウルティメイトゼロとなって復活し、さらにミラーナイト達の陽動に翻弄された挙句、ゼロのファイナルウルティメイトゼロを受けてカラータイマーを砕かれ、今度こそ滅ぼされた・・・
と思われたのだが・・・
ウルトラゼロファイト第2部『輝きのゼロ』にて現れた謎の強敵、カイザーダークネス。当初はアーマードダークネスとして現れたが、すぐにその兜を取る。そこにあった顔は、まさしくベリアルそのものであった。
ゼロとの戦いに敗れ亡霊となり、肉体を失ったベリアルではあったが、その怒りや怨念はいまだ健在であった。彼は自身のカリスマ性に惚れ込んだ5人の宇宙人"ダークネスファイブ"を従えてウルティメイトフォースゼロの仲間たちともども葬り去らんと画策していた。バット星人グラシエを手駒にゼロの新たなる力を知ったベリアル達は、満を持して怪獣墓場で戦いを挑む。
アーマードダークネスの鎧が撃破されるもゼロの肉体に憑依したベリアルの魂は、ゼロをゼロダークネスへと変化させ、ウルティメイトフォースゼロの仲間たちを次々と惨滅、拠点であるマイティベースを崩壊させ、彼を絶望へ追い込む。しかし、ゼロダークネスが手にかけた仲間たちがゼロの精神に叱咤激励を与えたことにより、彼はシャイニングウルトラマンゼロへと変身。ベリアルの魂は肉体から追い出され、そのまま完全消滅に追い込まれた・・・
と、思いきや・・・
シャイニングゼロが発動した時間逆行能力『シャイニングスタードライブ』でゼロの仲間達は復活。マイティベースは元に戻ったが、その影響は消滅したはずのベリアルにも及び、肉体を失う以前の状態まで時間が逆行、完全復活を遂げたのである。
新たなる配下、ダークネスファイブを手に入れ肉体を取り戻したベリアルであったが、自身がゼロに敗れた事を自嘲し、組織を解散させてその場を去ろうとする。しかしダークネスファイブの説得と覚悟もあり改めて彼らを受け入れ、ゼロを超えるための強さに必要な"守るべきもの"を求め、新たなる宇宙・プラズマギャラクシーへと旅立った。
このようにアナザースペースで仲間が出来た事、絶対に諦めず何度でも甦る不屈の精神、一度は仲間を捨てようとする行動、これらはゼロも経験しており、彼らは鏡写しの存在になっていると言える。いずれはゼロのように、プラズマギャラクシーやどこかのアナザースペースの地球や似た惑星で人間などと一体化し、ダークヒーローとして自身の邪魔者を蹴散らすといった武勇伝を作る日が来るのかもしれない。
2016年7月より始まった『ウルトラマンオーブ』及び『データカードダス ウルトラマン フュージョンファイト!』ではフュージョンカードとして登場し、ウルトラマンオーブを他のウルトラ戦士と組み合わせた形態にフュージョンアップさせたりと、お茶の間の皆にもその闇の力を披露しており、初めてヒーロー的な役割を果たすことになる。
『オーブ』本編におけるベリアルのカードは主人公のクレナイ・ガイがゾフィーのカードと共にオーブリングにリードすることによって、オーブを光と闇の力を借りた形態・サンダーブレスターへとフュージョンアップさせることが出来る。しかし、余りにも強大な闇の力を宿していることからジャグラスジャグラーは「黒き王の力」と称しており、玉響姫は「強すぎる力は災いをもたらす」とガイに警告している。
元々は惑星侵略連合のリーダー・メフィラス星人ノストラが所持していたものであったが、マガオロチの復活を目論むジャグラーに奪われ、それをダークリングで飛ばしてゾフィーのカードを弾くことによってマガオロチを復活させた。その後、弾じき飛ばされたベリアルのカードはゾフィーのカード共に玉響姫からガイの元へ渡り、当初はその強大過ぎる闇の力故にリードを拒否したが、玉響姫がマガオロチに消し去られるところを目の当たりにしたガイの憎しみに呼応したためにリードが可能となり、オーブをサンダーブレスターにフュージョンアップさせることが可能となった。
それでも周りの被害を顧みない暴虐な戦い方から制御は難しく、これが原因でオーブはギャラクトロンを内部にとらわれていたナオミに構わず破壊して彼女に深手を負わせたことでガイ自身に深い傷心を負うようになる。しかしゼッパンドンとの戦いで最後までオーブを信じるナオミの励ましでガイは闇を恐れず抱きしめる勇気を持ち、最終的にはオーブがサンダーブレスターの状態でゼッパンドンの攻撃を身を挺してナオミ達を守り抜いたことで制御は完全なものとなった。
本作では息子ジードが登場し、新たな配下に伏井手ケイ(=ストルム星人)を置いており、自身も怪獣カプセルで新たな強化形態を得る。
再びギガバトルナイザーを手に取り、同作の次元の地球を襲撃する「オメガ・アーマゲドン」を引き起こす。ウルトラ兄弟と宿敵ゼロを退け、超時空消滅爆弾で地球もろとも宇宙を崩壊させる「クライシス・インパクト」を起こすが、キングが宇宙と一体化して修復されたことで失敗に終わり、自身も爆発に巻まれて肉体を失った。
その後、銀河の端にある異空間に潜み、自身の完全復活のために伏井手ケイに光の国からウルトラカプセルを盗ませ、さらにケイの提案の元、リトルスターから生成されたウルトラカプセルの起動を効率的に進めるため、自身のDNAを元にウルトラマンとなる存在で息子のジードを作らせた。
しかし、ケイと対話中の電波をAIBの逆探知で居場所を知らされ、偵察にやって来たゼロに嫌がらせと称して異空間の出入り口を塞がれる。それでも、ケイがストルム器官に6つのウルトラカプセルを打ち込ませて力を取り込んだことで不完全ながら復活を果たし、異空間を脱出して再び地球に降り立つ。
ファイブキングとゾグ第2形態のカプセルで、新形態となるベリアル融合獣「キメラベロス」にフュージョンライズしてジードを取り込み、月面へ一時撤退すると、ジードを誘惑して自身と完全融合させることを目論む(直後、追撃に出たゼロビヨンドと再び対決するが、精神世界ではゼロと悪心に取り込まれつつあるジードと対決する演出がされている)。だが、キングの力を得て精神世界にやって来たライハの呼びかけで我を取り戻したジードが自身の体内から離脱、再び地球へ移って戦いを繰り広げた末、ジードの新形態・ロイヤルメガマスターのロイヤルエンドを受けて爆散した。
しかし、直後に石刈アリエに乗り移っており、ケイと接触してその動向を見守っていた。沖縄でケイがジードに敗れると、彼の体内からストルム器官を取り出し、エンペラ星人とダークルギエルのカプセルで「ウルトラマンベリアル アトロシアス」にデモニックフュージョン・アンリーシュする。
ゼロビヨンドとジードロイヤルメガマスターを退け、ゼガンを撃破する程の圧倒的な強さを見せるが、ウルトラの父がフォースフィールドの内部に閉じ込められたことでジードの次の変身のための時間稼ぎを許してしまい、キングの力で分身したジードの各形態の一斉必殺交線を浴びて通常形態に戻ってしまう。その後、ゼガンとの戦いで作り出された異次元空間の中で戦いを繰り広げる中、自身の攻撃から伝わるこれまでの過去を知ったジードにその荒んだ心を労われる(精神世界では体内からレイブラッド星人が抜けてアーリースタイルに戻る描写がされている)。
それでもなおも抵抗してデスシウム光線を撃つが、ジードのレッキングバーストに打ち破れ、ジードの名を叫んで爆散。その最期を見届けたジードもまた、初めて「父さん」と呼んで別れを告げた。
掲示板
146 ななしのよっしん
2023/06/25(日) 12:38:20 ID: L7SCo+NaWe
ケンは力への渇望とか劣等感とか抱かなそうだから単にベリアルを祝って終わりな気がする
147 ななしのよっしん
2023/06/25(日) 17:23:00 ID: axIsr3DaDv
148 ななしのよっしん
2024/05/12(日) 18:57:27 ID: NHhAJf4GkA
ダークショット(ウルトラショットの悪いやつ版)の見学スペースあったから見てたら思いの外ファンサがよくてめっちゃ面白かった。
握手をあしらうわ、ゼロのぬいぐるみにパンチするわ、メンチ切り合うファンもいるわ、抱っこした子供を攫おうとするわ、なんかいた潘めぐみともメンチ切ってるわでなんかする度に盛り上がってた。
あの手で下手な触り方したらと思うとあの仕草一つ一つにも細やかな気配りしてんだろうなって(中の人にも)感心。
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/01(金) 09:00
最終更新:2024/11/01(金) 09:00
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