Splinter Cell (スプリンターセル)とはUbisoftが制作・発売しているステルスアクションゲームのシリーズである。
Ubisoftの看板シリーズであるトム・クランシーシリーズの一つ。同シリーズとして、レインボーシックス・ゴーストリコン・H.A.W.Xなどと世界観を同じにする。
プレイヤーはアメリカ合衆国NSA(国家安全保障局)の秘密特殊部隊サードエシュロンのエージェント、サム・フィッシャーとなり、インプラント無線でランバート大佐はじめ多くの仲間の援助を受けながら単身敵地に乗り込み”公式には存在しない人間”として極秘の任務を遂行していく。
ステルスアクションゲームであるため、同ジャンルのメタルギアシリーズと比較される場合がしばしば見られるが、それぞれテーマやゲーム性・雰囲気の異なる、まったく別のゲームである。
2002年発売。日本語版ではPS2・Xbox・Windows版が、海外版のみではゲームキューブ・GBA・N-Gage・Mac OS X版が販売されている。開発はUbisoft Montreal、Ubisoft Shanghai、Gameloft。
2003年、アメリカ合衆国NSAは国家機密情報の漏洩防止と国際テロリズムに対抗する諜報活動を行なうための特殊組織サード・エシュロンを極秘裏に設立する。
そして、このサード・エシュロンには、単独で任務を行なう、スプリンターセルと呼ばれるエージェント達がいた。スプリンターセル達は非合法な諜報活動を行なうため、任務の失敗は許されず、また任務を遂行中であることをいかなる部外者にも悟られてはならないという、厳しい条件の下で活動を強いられた。スプリンターセルはトップエージェントの中のトップ達なのだった。
このスプリンターセルの一員、主人公サム・フィッシャーは、冷静沈着な精神力と高い戦闘能力を兼ね備えたベテランで、数々の困難なミッションを生き抜いてきただけでなく、そのどれをも成功に導いてきたという輝かしい経歴を持つ。そんな彼に、ある日、サード・エシュロン本部から“きな臭い”任務の要請が下る。
それは消息を絶った2名のCIAエージェントの「状況確認」というものだった。救出ではなく「状況確認」。場所は旧ソ連のグルジア共和国。面積にして日本の1/5程度しかないこの小国に独裁体制を敷くニコラーゼ大統領は、アメリカに強い敵対心を持っていることからCIAに内偵されていた人物だった。連日、精力的に移動し暗躍するニコラーゼ大統領、そしてこれに同調するかのように、日に日に活発な動きを見せているグルジア軍部。サムはこの任務が単なる「状況確認」で終わらないことを予感していた……。
2004年発売。日本語版としてPS2・Xbox・Windows版が、海外版のみではゲームキューブ・GBA・Java ME版が販売されている。開発はUbisoft Shanghai、Ubisoft Annecy、Gameloft。
本作から対戦要素としてオンラインマルチプレイモードが追加された。
2006年、アメリカは東ティモールに暫定的な軍事基地を設置し、「世界で最も若い民主主義」の防衛軍の訓練にあたっていた。 しかし東南アジアにおけるアメリカ軍の存在には抵抗感が強まりつつあり、ついにインドネシア民兵がティモールの民主主義に与える脅威がそれを上回ることになる。 アメリカに対する排斥運動が沸き起こったのだ。 この運動の急先鋒がスハディ・サドノという男の率いるゲリラ組織だ。 彼らはインドネシア政府内の腐敗した有力な一派から非公式な支援を受け、首都ジャカルタにあるアメリカ大使館を襲撃し、民間人、軍人を含む数十名の人質を取って占拠した。
「サム・フィッシャー、君を現地に派遣する。 今回の目的は人質の救出ではない。 スハディの部下が大使館内の極秘資料を手にする前に資料を破棄するのだ。 幸運を祈る・・・。」
2005年発売。日本語版としてPS2・Xbox・Windows版が、海外版のみではゲームキューブ・DS・N-Gage・Java ME版が販売されている。開発はUbisoft Montreal、Ubisoft Annecy、Gameloft。
本作からオンラインマルチプレイモードにCoop (協力プレイ)が追加された。
シリーズの中でも特に評価が高いが、手に入りづらい状況にあった。しかし、現在ではXbox版 (日本語版)がXbox360向けにXboxクラシックスで、Windows版 (海外版)がsteamでそれぞれ配信されている。
機密情報をにぎるエンジニアのブルース・モルゲンホルトがペルーで誘拐された。これを受けて、サードエシェロンはモルゲンホルト救出に動く。しかし、時すでに遅く、モルゲンホルトは誘拐犯らに拷問され死んでいる状態で発見された・・・。サム・フィッシャーは犯行現場に残された最新の武器から、その武器を輸送した貨物船を突き止める。武器はMCASバンコ・デ・パナマ銀行を介して売買されたものであると判明。サム・フィッシャーはまずその銀行に潜入し、調査を開始する。
コンピューターテロが起こり日本とアメリカ東海岸で情報システムが停止する。サム・フィッシャーは、バンコ・デ・パナマ銀行とモルゲンホルトを結びつける人物、ゼルケージを追って彼の住むペントハウスを調査しに、マンハッタンに向かう。しかし、ゼルケージは北海道に逃亡することに成功した。それに協力したのは、彼の旧友であるダグラス・シェトランドが組織する民間軍事会社、ディスプレイス・インターナショナル社とシェトランドの右腕である傭兵、マイラン・ネディチであることが判明。サム・フィッシャーはゼルケージを探しに北海道に向かうが、彼を確保する前にシェトランドによってゼルケージが殺害されてしまう。その間アジアでは、北朝鮮がJapanese I-SDF(日本の自衛隊の諜報機関)の結成に抗議し二国間の緊張が高まっていた。
アメリカと北朝鮮の緊張が最高潮に高まっている頃、アメリカの戦艦ウェルシュがミサイルに撃沈させられた。アメリカは北朝鮮からの攻撃を疑うが、北朝鮮はミサイルを発射したのは自国ではないと反論する。サム・フィッシャーは、北朝鮮のミサイル発射装置は何者かに介入され、北朝鮮の意向ではないままに発射されていたことを突き止める。しかし、追い詰められた北朝鮮は、韓国との国境を越え侵略を開始しようと試み、第2の朝鮮戦争の危機となる。中国は、もしアメリカと朝鮮のいずれかが核を行使した場合、自国も核を使用し世界的な核戦争になると警告する。エシェロンは北朝鮮で起こったコンピューターテロがソウルを経由して発せられたものであることを突き止めた。サム・フィッシャーがソウルのダウンタウンにあるデータタンクにアクセスし、データを復元して飛行機に転送した瞬間、機が北朝鮮の対空ミサイルの攻撃を受けた。サム・フィッシャーは一刻も早く残骸にたどり着き、朝鮮の手に渡る前にデータを破壊しなければならなくなる。エシェロンの調査で、ソウルのコンピューターテロは日本から発せられたことが判明した。シェトランドはあるグループと、機密情報の交換のため日本で準備を進めていた。そのグループがI-SDFであり、I-SDFの最高人物である大友敏郎が、コンピューターテロを操っていたことが判明する。大友は、テロを起こして自分の力を証明し、自分は情報戦争を世界規模に発展させることができるとして、日本政府へ憲法廃止を恐喝していた。サム・フィッシャーは世界の危機を煽ろうとしていた大友を殺害しこの地で起こる紛争を阻止するため、日本の防衛庁に潜入する。
なお、本作では日本も舞台にされており、洋ゲーならではの間違った日本の風習や日本建築が楽しめる。
2006年発売。日本語版としてPS2・Xbox360版が、海外版のみではWindows・PS3・Xbox・ゲームキューブ・Wii・Java ME版が販売されている。開発はUbisoft Shanghai、Ubisoft Montreal、Ubisoft Annecy。
同一タイトルでありつつもハードによって開発チームが異なり、ゲームの大筋は変わらないが、映像表現や演出のみならずマップやゲーム性にも違いがある。
アメリカNSAの秘密部隊サードエシュロンに所属するエリート工作員サム・フィッシャーは、任務のためNSAの若手工作員と共にアイスランドへ向かっていた。その時全てが狂い始めた・・・。若手工作員は任務中に殺害され、またサムは最愛の娘が交通事故で亡くなったことを知らされる。失意のままサムは現地での任務を遂行し、何とかその場を逃げ延びる。しかし自暴自棄に陥った彼は、事態を危険な方向へと向かわせる。どんな過酷な任務でも引き受ける決心をしたのだ。
サードエシュロンは、現在刑務所に服役中で、国内テロ組織ジョン・ブラウンズ・アーミー (JBA)に麻薬を密売している凶悪犯ジェイミー・ワシントンに近付くため、おとり捜査を企てる。それはサムを犯罪者に仕立て上げ刑務所に投獄し、ジェイミーの脱獄を助けさせ、ジェイミーの信頼を得てテロ組織のメンバーになり、スパイ活動をする、というものだった。
そして失意のサムは、この過酷な二重スパイという任務を引き受けてしまう。
サムがテロ組織JBAの犯罪計画が残虐なものだと理解するのに、それほど時間はかからなかった。NSAとしての本来の任務を遂行すればテロリストたちに正体がバレ、サムは命の危険にさらされる。しかしテロ組織に加担すれば、何千という民間人が命の危険にさらされてしまう・・・。
2010年発売。隠れるステルスから攻めるステルスへと大きく舵を切った作品。詳細は「スプリンターセルコンヴィクション」にて記事があるので割愛する。日本語版はXbox360版のみ、海外版ではWindows版が存在する。開発はUbisoft Montreal、Gameloft。
アメリカ国家安全保障局の秘密部隊「サードエシュロン」のエージェントであったサム・フィッシャーは、組織から離れ、単独で娘サラの死亡原因を調査していた。
調査の過程で容疑者の手掛かりがマルタ島にあることをつかんだサムは、マルタ島へと向かう。この地で彼は、かつて自分が信じ属していた組織「サードエシュロン」が娘の死にかかわりを持っているらしいという疑いを抱くに至った。衝撃を受けるサムの元を、突如サードエシュロンの工作員が急襲する。彼らによってワシントンD.C.に連行されたサムは、かつての同僚グリムから驚くべき情報と、倒すべき敵の正体を聞く。
サム・フィッシャーはもう、個性を殺し、ただ与えられた任務を忠実に遂行する、秘密のエージェントではない。過去に信じた組織、強大な敵に、サムは「一人の男」として立ち向かうのだ――。
2013年発売。日本語対応。対応プラットフォームはPC、Xbox360、Playstation3、Wii U。開発はUbisoft Tronto。
テロリストの奇襲により、アメリカ空軍基地に甚大な被害がもたらされた。そして、基地襲撃映像とともに犯行声明が全世界に公表される。
「エンジニア」と名乗るテロリスト集団が、アメリカ合衆国に対し、世界各国に駐留するアメリカ軍の即時撤退を要求。それが行われない場合は、「ブラックリスト」というアメリカ全土に向けた大規模テロを実行すると予告した。
事態を重く見たアメリカ合衆国大統領は、対抗措置として「フォースエシュロン」を組織。リーダーに「サム・フィッシャー」を任命し、「ブラックリスト」の阻止を命じる。
ステルス航空機「パラディン」を拠点とし、サムはフォースエシュロンのメンバーとともに「ブラックリスト」を阻止すべく、行動を開始する。
2017年発売のタクティカルシューターゲーム。2019年のボリビアを舞台とし、カルテルとの麻薬戦争を描く。
YEAR2ボーナスミッション「ウォッチマン作戦」の主要人物としてサム・フィッシャーが登場、ゴースト部隊との共同作戦に参加する。CIAエージェントのボウマンとは古い知人。
2015年発売のタクティカルシューターゲームにしてシリーズ最新作。2020年、YEAR5シーズン3「オペレーション・シャドウレガシー」において、サム・フィッシャーがコードネーム「ゼロ(Zero)」として参戦する旨が報じられた。
攻撃側オペレーターであり、遠隔操作可能なカメラを射出するガジェット「アーガスランチャー」を使用する。伝説の工作員として周知され、司令官のシックスからはレインボーの訓練プログラムの改善を期待されている。
Ubisoft MontrealとUbisoft Shanghaiの2スタジオが交互に開発している形となる。そのため早いスパンでシリーズが進展していた。各スタジオ毎に特色がある。
「二重スパイ」では、従来機はUbisoft Montreal、次世代機はUbisoft Shanghaiがそれぞれ開発を担当し、タイトルやストーリーラインは同一ながらもほぼ別のゲームとして作られている。
現在最新作となる「ブラックリスト」は新スタジオUbisoft Trontoが開発している。
スプリンターセルコンヴィクション以降の動画は各記事にて。
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最終更新:2023/03/23(木) 23:00
最終更新:2023/03/23(木) 23:00
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