殺し屋の推し 単語

コロシヤノオシ

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殺し屋の推し(The Hitman‘s Fave)とは、大島太郎作の漫画である。雑誌ハルタ』にて連載されている。

概要

殺し屋の推し
基本情報
作者 大島太郎
出版社 KADOKAWA
掲載 ハルタ
掲載期間 2022年11月 - 
巻数 既刊3巻
(2025年2月現在)
漫画・アニメテンプレート

大島太郎氏初の長期連載作品。

「『史上最強殺し屋』と呼ばれた主人公アイドルオタクとなったことをきっかけに殺し屋引退する」という、所謂「殺し屋引退モノ」のお約束を踏襲した作品だが、現代のアイドルオタクわる多岐にわたる描写と大島氏の高い画力により独特な世界観が生み出されている。

ストーリー

社会から恐れられる伝説殺し屋エンドウオワルは、ある時地下アイドルグループ「ろ~ゼシア」のメンバーカオリン)を推すために突如引退する。自身の殺し屋としての過去を背負いつつ、エンドウカオリンを推し続ける事ができるのか!?

登場人物

オタクたち

アイドル愛しアイドルのために応援を続ける者たち。

エンドウオワル

本名:淵堂終? 性別:男 職業殺し屋フリーター 年齢:29歳?[1]

本作の主人公。常に特性スーツ(極めて高い耐熱性・品耐性・撥水性・防弾性を持つ)に身を包んでいる。
暴力団藤山会」に所属する殺し屋だったが、地下アイドルグループ「ろ~ゼシア」のメンバーと出会って以降次第に殺しをするようになり、物語の冒頭で引退することとなる。現在は「推し活にはクリーンな金しか使わない」という誓いを立てアルバイト布教活動に邁進している。

プログラムされたような精密な動作と一切のを見せない冷仕事ぶりから”藤山殺人機械”と呼ばれて闇社会から恐れられ、暴力団同士の抗争を防ぐ抑止力として機していた。引退後もその戦闘力は健在であり、襲い掛かって来た武装集団に対し命を奪わず返り討ちにする活躍を幾度も行っている。現役時代は拳銃ナイフの他、状況に応じてその場にある工具や日用品なども用いて殺しを行っていたが、現在ではペンライトタオル団扇などの推し具を用いて戦闘を行う。

幼少期から殺しの技術を磨く傍ら「己を特定しうるあらゆる情報も残さない」訓練を受けており、カメラを向けられると本的に体が動き撮されることを拒んでしまうためツーショットチェキ(アイドルファンと撮るインスタント写真)が撮れないことに苦悩していたが後にした。

吉田

性別:

「ろ~ゼシア」のメンバー山本小梅ファンである丸眼鏡オタクで、推し活中はを模ったヘアゴムを始めとする小梅を連想させる衣類を常に身に着けている。

学生時代「オタクがバレたら社会的に死ぬ」と思い込み、当時推していたアイドルライブを休んで友人との飲み会に参加した結果推しの引退に立ち会えなかった過去から「もう現場に後悔は残さない」と決め、常に全力で推し活に取り組んでいる。

エンドウとはろ~ゼシアを推す同志として互いに信頼しあっており、初心者オタクであるエンドウ小野に対しアドバイスを授けることが多い。

小野

性別:

「ろ~ゼシア」のライブに通い始めたばかりの若いオタクで、を推している。

当初ライブハウスの異様な雰囲気に戸惑っていたが、エンドウ達とのろ~ゼシア写真交換をきっかけに推し活にのめり込んでいく。知識も推し活につぎ込める財力も未だ乏しいが、熱意は本物でありろ~ゼシアエンドウ達を救う活躍をすることもしばしばある。

アイドルたち

やがて芸能界のスターとなるべく活動を続けるアイドルたち。

ろ~ゼシア

エンドウ達が推している4人組の地下アイドルグループで、「キラキラ正統派」とも形容される王道・万人向けグループである。メンバー全員名前バラ植物の果実が入っている。

皆星香(みなぼし かおり)(ろ~ゼシアイエロー)

本名:皆菱香 性別:女 職業高校生 年齢16歳

本作のヒロインで、ろ~ゼシア最年少のメンバー愛称カオリン。

ろ~ゼシアの中でも特に「王道」を前面に押し出しアイドルであり、自身の才を信じて常に全力で活動に邁進している。仲間から「化け物」と評される極めて強な精神を持ち、初ワンマンライブの直前にロシアマフィア誘拐された際も他のメンバーの前で全な静を装いライブを成功させた。機転もよく利く。ただしリズム感は乏しく、ライブダンスで失敗してしまう事もしばしば。経験の乏しさから努力が回りしてしまうこともある。

エンドウのことは「えんど~さん」と呼ぶ。「自分を誘拐犯から救ってくれた人」としてエンドウオワルの名は知っているが自分の常連ファンであるエンドウと同一人物だとは気づいていない。

自身もアイドルファンであり、他グループと共演するイベントの際には仕事の合間にサインを貰いに回るほどである。特にDIVE≈ヒロインメンバー野辺望々果とはアイドルフェスの撮現場で起こったトラブルを通してしい仲となった。

山本小(やまもと こうめ)(ろ~ゼシアレッド)

性別:女 職業高校生 年齢17歳

外見・性格共に小学生男児のようにも見えるが香と同じ高校2年生のアイドルに対してもしい友人相手のような男口調で話す。特撮ヒーローロボットアニメをこよなく愛しTシャツプラモデルなどのグッズを所持している。

ダンス意識に独自のアレンジを加えた上で振付師に絶賛される天才肌な側面もある。

詩田津姫(しだ りつき)(ろ~ゼシアブルー)

性別:

長身踊り完璧なろ~ゼシア姉貴分。は良くない。

宇井(うい さくら)(ろ~ゼシアピンク)

性別:

アイドルとして高い才を持つが重度のあがり症を持つメンバー。なのに何故か体育会系のファンが多い模様。

スタッフ

ろ~ゼシアの活動を支えるスタッフたち。

花摘ヨシキ(はなつみ よしき)

性別:

ろ~ゼシアプロデューサーアイドルたちのプロデュースの他マネジメント、演出、衣装デザインなどを1人でこなす。自身の人選に強い自信を持っており、ろ~ゼシアメンバー4人の才チームワークに大きな期待を抱いている。

森田

性別:

警察官の大柄な男性。表向きは会場スタッフとして働いているが、元は総理大臣である香父親に雇われたボディーガードである。当初香ファンに対して威圧感のある彼を快く思っておらず、森田の側も香を「首相」として接し互いにぎくしゃくしていたが今では打ち解けている。

R!ngnote(リングノート)

岩木行が催するマイナーグループ向けアイドルフェスクイーンズ・オブ・ジ・アイドルフェスティバルQIF)』出場グループの内の一つ。4人組の王道清楚系グループとして圧倒的な人気背景に予選を突破した。出場グループが一堂に会したプロモーション写真の際にも周囲の空気に流されない堂々とした演技で貫を見せつけた。

DIVE≈ヒロイン(ダイブヒロイン)

QIF予選を2位通過した3人組の地雷パンク地下アイドルグループ

野辺望々果(のべ ののか)

性別:女 職業:清掃員 年齢22

DIVEヒロインセンターポジション作詞を務めるアイドル愛称ののぴ。

アイドルとして極めて挑発的なキャラ作りを行っており、QIFプロモーション写真の場で用のQIFロゴマークを破壊する写真を撮り他の参戦グループを挑発した。

本音では本業の清掃員の仕事と両立した上でのアイドル活動を望んでおり、QIF優勝によるメジャーデビューは望んでいなかったが、以前からのDIVEヒロインファンであり写真を通して結果的に仲良くなった香からの励を受けて全力でQIFに挑むことを決意する。

その正体は藤山会直属の掃除屋「ハッピークリーニング」に所属する闇社会死体処理人。"藤山殺人機械エンドウオワルの大ファンであり、DIVE≈ヒロインの代表曲『だいぶ≈深淵』の歌詞は初めてエンドウ仕事撃した際の衝撃歌詞にしたものである。アイドルとしての人気が高まり多忙を極めながらもエンドウとの再会を見て掃除屋の仕事を続けている。

おしノビ!

QIF出場グループの内の一つである4人組のくノ一アイドル忍者装束に身を包み手裏剣矢・煙玉等を所持しておりイベントMVでは殺陣も披露する。

team562(チームコロニー)

QIF出場グループの内の一つである14人組の組体操アイドル14全員が同じ容姿・髪型チアガール衣装をしており、人数と一体感を生かした組体操パフォーマンスを行う。

ミラージュ

QIF出場グループの内の一つである双子デュオシンガーいのマスクツナギを身に着けを所持しており、スタッフを巻き込んでSMプレイパフォーマンスを行う。

ドバ×ドバ

QIF出場グループの内の一つである3人組の仮装メタルバンド。スプラッタセーラ衣装を身に着け血糊を撒き散らしながら演技を行う。

極悪少女隊

QIF出場グループの一つである3人のマッチョが売りの少女exitたち。筋々な体にプロレス衣装を身に着けパフォーマンスを行う。

闇社会の住民

一般社会の裏に潜み非合法な活動を生業とする者たち。本作作中に登場する闇組織は一般社会に対しても非常に大きな力を持っている様子である。

藤山会(ふじやまかい)

日本の闇社会を統べる巨大闇組織都内某所にある超高層ビルフジヤマタワー」に本部を構える。下部組織の長から構成される「連合幹部会」により運営されているが、会長カリスマ性に依存している部分も大きい様子である。幹部全員日本の名峰の名と同音の名字を持つ。

藤山英義(ふじやま ひでよし)

性別:

藤山会の初代会長。群雄割拠状態だった日本の闇社会を統一し下泰したとされる。

殺し屋時代のエンドウの雇いだったが、アイドルオタクとなり殺しをするようになったエンドウを「使いもんにならねぇ」と言って引退を許し、その後も連合幹部会の反発を押し切りエンドウ自由生活を送れるようサポートしている。

篠崎鉄也(しのざき てつや)

性別:

藤山会本部会長付。の運転から政府への根回しまで様々な業務をこなす。引退後のエンドウとも度々会っており、「殺人機械」からアイドルオタクへと変貌したエンドウを見て感慨にふけると同時に困惑もしている。

エンドウの師匠

性別:男 職業殺し屋

エンドウを一流の殺し屋に育て上げた人物。顔や手に数の古傷が刻まれている。

エンドウに対し時に暴力的な導を行う一方で別の師にも教えを受けさせるなど柔軟性も併せ持っていた様子である。

シモダ

性別:男 職業殺し屋

日本最高峰の腕を持つスナイパー。左眼の周りに大きな傷跡がある。少年時代エンドウ狙撃術を授けた。

予測不能な事態が発生するリスクを最小化するため、そして標的に死の恐怖や苦しみを感じさせないためにたとえ複数の標的であっても一撃で仕留めることを信念としている。

八久島組(やくしまぐみ)

藤山会の下部組織の内の一つ。

八久島盛隆(やくしま もりたか)

性別:

八久組長藤山副会長連合幹部会議長を兼任する。その立場ゆえか藤山会全体の利益を代表した発言をすることが多い。

岩木興業

藤山会の下部組織の内の一つ。一般社会では芸能プロダクションとして活動している。

岩木彰(いわき あきら)

性別:男 職業:実業芸能プロデューサー

岩木業総裁。藤山会幹事長も務める。に対してもフランクだがくたびれた雰囲気の口調で喋る。

一般社会では「芸能界のドン」として知られており、「あの人に逆らえる人は芸能界に居ない」と言われるほどの人物でありながらフットワークは軽く、現役プロデューサーとして現場に立つことも多い。「芸能界ではあらゆるものを踏み台にする胆力がなければ才があろうと生き残る事はできない」という持論を持ち、ろ~ゼシアに対しては一定の評価をしつつも物足りなく思っている。

清水[2]

性別:

岩木の秘書芸能界・闇社会両方の業務を補佐している。

巳輪組

藤山会の下部組織の内の一つ。関西トップシェアを誇る委託殺人業者である。

巳輪加雅志(みわ かがし)

性別:

父親の跡を継ぎ輪組六代組長となった若者喩でなく物理的に舌が2枚ある。に対しても慇懃礼な態度で接する。どの登場シーンたい焼きを食べている大のたい焼き好きだが何故か尻尾は残す。

エンドウ引退混乱が広がりつつある闇社会の中での勢力拡大と、エンドウ殺し屋に復帰させた上での自営への取り込みを論んでいる。

金剛一家

藤山会の下部組織の内の一つ。

金剛力(こんごう りき)

性別:

金剛一家総長。エンドウ本人が出席している会議で「用済みなら始末すべき」と[3]し、輪に発言と人格を咎められると暴力に訴えるなど粗暴な性格の人物。

タイガーボウル

ボウリング場。地上は何の変哲もない遊戯施設だが、地下には裏社会でも限られた人間しか仕事依頼する事ができない秘密武器工房が存在する。

虎幡

性別:女 職業:経営者・武器職人

タイガーウルオーナーを務める伝説武器職人エンドウとは10年来の商売相手である。金払いはいいものの職人気質を理解していないように見えるエンドウを快く思っていなかったが、殺し屋引退後のとある依頼をきっかけに和解する。

玉田

性別:

々なタイガーウルチーフスタッフオーナーの護衛も務めており、メイスのような突起の付いた2個のボウリング球を操り闘う。

前田

性別:

タイガーウルのドリラー。売店での接客やマイボール製作の傍ら地下工房への案内人を務める。最近度々訪れる、どこからか地下工房の噂を聞きつけた一般人の冷やかしに辟易している様子である。

ロシアンマフィア

ろ~ゼシアの初ワンマンライブ直前に香誘拐した犯罪集団の実働部隊20全員が軍隊や諜報機関の出身である。

レフ・ポポフ

性別:

ωの口元が特徴的なマフィアリーダー。以前彼のボスと関係を築いていたにもかかわらず地位を得た途端に縁を切ろうとした皆菱首相への報復のための香誘拐したが駆けつけたエンドウにより制圧されたのち警察逮捕された。

中国マフィア

10年前日本国内のクリーニング工場を人身売買の拠点としていたが、エンドウの襲撃を受けて以降藤山下で活動していた犯罪組織。エンドウの死の噂をきっかけに藤山会による支配からの離脱を論み手始めにタイガーウルを襲撃するが、偶然顧客として居合わせたエンドウの活躍により阻止された。

その他

皆菱

性別:男 職業政治家

父親日本総理大臣アイドル活動を続けることを許す傍らボディーガードを付けることを強制している。

藤山会やロシアマフィアなど、裏社会と強い結びつきを持っている様子である。

関連静画

関連項目

脚注

  1. *本名・年齢は第6話『殺し屋ファン(前篇)』作中に登場する報道によるものであり、真実であるかは不明
  2. *第18話『殺し屋フェス④』より
  3. *エンドウの立場と独立した際に想定される危険性から考えると一つの正論ではある
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