悪魔城ドラキュラ(あくまじょう-)とは、1986年から現在まで続くコナミが発売しているアクションゲーム、またはその作品系列の総称である。
コナミ工業株式会社(現・コナミデジタルエンタテインメント株式会社 以下「コナミ」)が開発した、任天堂ファミリーコンピューター(ファミコン)ディスクシステム用アクションゲーム。コナミのディスクシステム参入第一弾ソフトでもある。
記念すべき一作目は1986年9月26日発売。ファミコン末期の1993年2月5日には、ROMカセットバージョンが発売されている。
ホラー映画を意識した世界観、圧倒的な音楽センスと映像構成、ゲームバランスのよさなど、当時のファミコンゲームの通常品質を遥かに凌駕しており、ディスクシステム普及の牽引役となった。
翌月には、コナミのMSX2専用ソフト第一弾としても発売されている。ファミコン版の移植とされることもあるが、発売時期から見て同時並行で開発されていた可能性も高い。
見た目はファミコン版とほぼ同一ながら、ゲーム内容はかなり異なっている。画面はスクロールせず、時間制限がなくなり純粋なアクションというよりも探索型に近い仕様となっていた。
ちなみに、1MbitROMカートリッジが採用されており、ファミコン版のようなロード待ちはない。
ファミコンよりもはるかに性能の高いアーケードへの「逆移植」も行われた。当時はアーケードゲームの人気が高く、ヒット作が(当然大幅に劣化するが)ファミコンへ移植されることも多かった。そういった潮流の中で、これは画期的な出来事でもあった。
日本でも人気シリーズとなったが、海外(主に北米)では日本より遥かに超える人気を誇り今でも大勢の愛好家がいる。海外での名前は「キャッスルヴァニア(CastleVania)」
また音楽のよさからMIDIコミュニティーでの耳コピーやアレンジ、公式サントラでのハードロック/ヘヴィーメタルアレンジなど行われている。特に『悪魔城ドラキュラ』1面のテーマ”VampireKiller”、『ドラキュラⅡ呪いの封印』で初登場した”BloodyTears(血の涙)”、『悪魔城伝説』1面のテーマ"Beginning"はシリーズ中1,2を争う最高傑作といわれ、その後のシリーズ新作でも使用される一曲である。
その後も『悪魔城ドラキュラ』は継続してシリーズ化され、ファミコンではアクションRPG志向の『ドラキュラⅡ 呪いの封印』や、シモン・ベルモンド登場以前の話である『悪魔城伝説』が発売されている。その後もゲームボーイやスーパーファミコンといった任天堂ハード以外にもX68000やPCエンジン、メガドライブといった様々なプラットフォームで制作されることとなる。
2002年のゲームボーイアドバンス2作目より、世界観にあわせる為、海外タイトルの『CastleVania(キャッスルヴァニア)』に統一された。だが、ユーザーにとっては単に分かりにくくなっただけである為に、DS版以降は「悪魔城ドラキュラ」に戻されることになったが、後にLords of Shadowでまたキャッスルヴァニアのタイトルが採用され、~2で再び悪魔城ドラキュラに戻された。
悪魔城ドラキュラはたくさんの種類が出ているが、基本的には伝説の吸血鬼「ドラキュラ伯爵」を倒すことが中心となる。
どの作品も個別に物語が完結しており、アクションゲームであること以外はストーリーも特にゲーム中に深く関わってない。そのため初めての人でも気軽に遊ぶことができる。
つまりこれから新しく悪魔城ドラキュラを遊ぼうとしている人はどの作品から購入してもいいよ。
ゲームボーイアドバンス(GBA)では「悪魔城ドラキュラ」という名前を海外の名前と統一させるために「キャッスルヴァニア」という名前で日本でも発売された。そのためキャッスルヴァニアと単純に言った場合、GBA3作品全てをさすことが多い(1作目は悪魔城名義である)。全3作とも探索型アクションである。
しかし、その後の作品名は「悪魔城ドラキュラ」に戻された。名前を変えたことで日本の従来のファンが離れることを考慮したため。
GBA版第1作目だけあってか操作性がやや悪い。探索型であるにも関わらず、ショップの概念がなかったり回復アイテムが貴重品だったりするため難易度は高めである。BGMの多くに過去作のアレンジが使われている。
ニコニコ動画ではTAS動画が有名。ワープバグを駆使し画面外からドラキュラ伯爵を粉砕する骨投げ暗殺やカードによる加速+ダッシュで城内を駆け抜ける悪魔城マラソンが特徴。→ホネイサン
表と裏という概念があるため、マップは大幅に広くなった。また画面も全体的に明るめの色が多く使われた。BGMはオリジナルのものが多い。
ニコニコ動画ではクリア後のおまけキャラであるマクシーム・キシンの変態的な動きのTAS動画で有名。→ムッムッホァイ
武器が選択できるようになった。またソウルと呼ばれるシステムも使われている。この作品のシステム部分の多くがDS版にも受け継がれた。ちなみにDS版の「蒼月の十字架」はこの作品の後日談である。
こちらもTAS動画が有名。主人公、来須蒼真の徐々に変態化していく挙動もさることながら、おまけキャラであるユリウス・ベルモンドのドゥエ、両者とも必見。→進化する変態、ドゥエリスト
悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物
ベルモンド一族
有史以前から吸血鬼と戦ってきた「ヴァンパイアハンター」の一族。あまりの人間離れした能力ゆえに人々から疎まれ、俗世から身を隠すようにして生きている。ムチを使って敵を倒すのが特徴。
個別記事→ シモン・ベルモンド / リヒター・ベルモンド
モリス一族
ベルモンドの分家。リヒター・ベルモンドによりヴァンパイアキラーを託されていた。しかしヴァンパイアキラーの力を引き出すためには同じ分家のリカード家の試練を受けねばならず、また、鞭の使用は体に大きな負担となり寿命を著しく縮める事となる。
リカード一族
モリス家と同じくベルモンドの分家。ヴァンパイアキラーに封じられた真の力を引き出す試練を行う事が出来る。
ヴェルナンデス一族
嘗て正教会の命でドラキュラを倒すために派遣されたヴァンパイアハンターの一族。強力な魔導士の家系として知られる。
闇の眷属
ドラキュラを初めとした闇の眷属達。矢張り基本的に敵が多い。
エクレシア
ベルモンド一族の消息が途切れた後、ドラキュラに対抗する、時の権力者達の組織。
悪魔城伝説で初登場し、その後シリーズで主役を務めるほどの中核メンバーとなった「アルカード(ALUCARD)」だが、初登場時は現在のような美形の銀髪青年ではなく、どうみても黒髪の東洋人、特に『とんねるず』の石橋貴明氏に似ていた。これがため、当時のゲームファンはアルカードを指して『タカアキ』『バシタカ』と呼ぶものが少なからずいた。
当時は現在のようなアルカード支持の女性ファンなど、いないに等しかったのである。
ちなみにアルカードをモチーフにしたとみられるのが、悪魔城シリーズの関連作品『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』のドラキュラくんである。ドラキュラの息子、特殊能力があるなど類似点があるものの設定に違いがあるためアルカードの少年時代というわけではなさそうである。が、後のシリーズ作品で宿敵ガラモスが登場したりと意識させる部分もいくつか見受けられる。
▶もっと見る
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/11(土) 22:00
最終更新:2024/05/11(土) 22:00
ポータルサイトリンク
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。