紅魔城伝説Ⅱ妖幻の鎮魂歌とは、
インディーズゲームサークルである「Frontier Aja」が製作する二次創作ゲームである。
前作「紅魔城伝説 緋色の交響曲」の続作にあたる。
概要
東方projectのキャラクターが登場する、2Dアクションゲームである。
C79にて頒布され、Frontier Ajaのホームページで体験版が公開されている。
OPムービーの製作に南方研究所が参加しているほか、各キャラクターに対してボイスが付いている。(ボイスのON/OFFは可能)
- 1.01パッチ(2010年12月30日配布開始)
ステージセレクト実装、難易度調整など - 1.02パッチ(2011年2月1日配布開始・1.01に上書き)
Phantasm(以下Ph)ステージ実装、自動アップデート機能実装、難易度調整、スコア算出方式の変更など - 1.02aパッチ(2011年4月27日配布開始・1.02に上書き)
進行不能バグおよびその他バグ修正
また2011年3月13日からサウンドトラックがとらのあな等の同人ショップで頒布されている。
システム面
主人公は前作ボスである十六夜咲夜であり、全8ステージ/Phステージを攻略する。
攻撃、回避等はスタイリッシュアクションとなっている。前作との相違点は以下の通り。
- 操作の変更
下キー+ジャンプ操作がスライディングからバックステップに変更された。 - 気力ゲージ
空中浮遊の際にこのゲージが消費され、前作とは異なり飛行時間が制限されている。
また特殊攻撃を行った際にも気力ゲージを消費する。
特殊攻撃とは、ソウルスカルプチュア(上キー+攻撃)・ドゥエ飛び蹴り(空中で下キー+ジャンプ)・
バックステップナイフ(バックステップ中に攻撃、御霊も消費する)のことを指す。 - サブウェポン/パートナー
今回は複数の候補から最大3つまで選択し、装備できる。またボタン1つで使用ウェポンを変更できる。
御霊(ソウル)を使用して発動するのは前作と同じ。
登場キャラクター
キャラクター名(声優名)
2面以降のネタバレ部分は[]でくくり白字表記。2面までは体験版でプレイ可。
- 十六夜咲夜: 沢城みゆき
本作の主人公である紅魔館のメイド。行方不明になった紅魔館の住人を探すべく、妖幻紅魔城に乗り込む。 - レミリア・スカーレット: 喜多村英梨
紅魔館の主。咲夜が買い物へ行っている間に行方がわからなくなる。
[本編のラスボス。実際には囚われの身どころか異変の協力者と言って差し支えないポジションであり、西行妖の力を取り込んで「妖幻レミリア」と化す。異変参加の動機は詳しく語られないが、OMAKEを見ていれば想像に難くない。Phではパートナーとして援護してくれる。] - 紅美鈴: 佐藤聡美
紅魔館の門番。寝込みを襲われ、縛られたまま妖幻紅魔城の門前に放置されていた。パートナーの一人。 - アリス・マーガトロイド: 戸松遥
1面ボス。咲夜と偶然妖幻紅魔城の門前で鉢合わせるも、美鈴を攫った犯人と誤解され咲夜に叩きのめされる。当然ながら冤罪であるし、異変には一切関わっておらず不吉な気配を感じて紅魔城に来ただけである。
[その後城内で別行動を取っていた(魔理沙を追いかけていたらしい)が蔵書庫で再び鉢合わせ、なし崩し的に咲夜についていく事に。パートナーの一人。Phではパートナーとして選択できるにもかかわらず一切ストーリーに絡まない。] - 橙: 新谷良子
2面ボス。大広間にて咲夜を迎撃する。「猫相手に話し合いは無理」と一蹴されてしまうが、話を聞いてないのはどう見ても咲夜さんです。困った時にはとりあえず猫じゃらしを使うといいかもしれない。
[Phでは中ボス2番手を担当。弾の量の増加や高機動化によりPhで一番強い、との声も。] - 小野塚小町: 戸松遥
何故か地下で渡し守をしている。サボりの一環だろうか。船に乗ると「いいところに連れて行ってあげよう~!」と、向こう岸まで運んでくれる。上記カギ括弧は『ドラキュラⅡ 呪いの封印』『月下の夜想曲』の船頭のセリフが元ネタ。
[本編・Ph両ED共に姿が見えない。OMAKEでは白玉楼に酒のアテとしてエゾバフンウニを携え月見にやってくる。] - 魂魄妖夢: 広橋涼
3面ボス。白玉楼の庭師。しかし登場場面はどう見ても庭木とは縁がない。半霊に接触判定はないがダメージを通す事はできるため、本体と合わせて攻撃すると素早く倒せる(但しHARDでは半霊から撃ち返し弾が飛んでくる)。
[異変の関係者ながら大して何も知らない。OMAKEではウニとイクラ、そしてそれを平然と食す幽々子にに引いており(曰く「馬糞」「赤いぶつぶつ」)、紫と小町にイジられていた。PhではEDでのみ登場。] - パチュリー・ノーレッジ: 力丸乃りこ
紅魔館内図書館の主。本編開始時点ではレミリアと同じく行方不明。
[蔵書庫におり、今回の異変にレミリアが関わっている事を示唆する。パートナーの一人。OMAKEやPhではテンションが妙である。] - 霧雨魔理沙: 新谷良子
4面ボスを担当する普通の魔法使い。今回の異変について何か知っているそぶりを見せるが……。
[実際は何も知らない。異変解決より蔵書庫漁りを優先したためパートナーには加わらず、EDまで登場しない。PhでもEDのみの登場。なお、OMAKEの登場回数が4話中3話と最多である。] - 博麗霊夢: 佐藤利奈
5面ボス。妖幻紅魔城の城主として行く手に立ちふさがる。その姿はまさに『月下の夜想曲』仕様のリヒター・ベルモンドそのものである。元ネタでは下僕に丸投げしてどこかに行ってしまうが、こちらは直々に相手してくれる。
[実際は藍に依頼され雇われ城主をしていただけで、異変に深く関わっていたわけではない。撃破後、パートナーとして同行。] - 八雲藍: 小林ゆう
6面ボス。今回の異変に関して特に深く関わる人物である。中の人の演技もあいまって非常に(悪役的な意味で)ノリノリである。よくある「尻尾モフモフ」とかまったく想像できない。でも橙の寝言から察するにOKらしい。
なお、中の人は本家最新作『キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ』にクローディア役で出演している。
[撃破しても大して何も教えてくれず、よく言ってヒント程度の事しかわからない。戦闘時には橙を援護につけている。Phでは中ボス4番手を務める(但しこの時は単独)。OMAKEでは最もキャラが崩壊しているであろう人物。] - フランドール・スカーレット: 金元寿子
レミリアの妹。通称イカ娘様妹様。OPでは彼女だけハブられており、さほど安否などを心配されてはいなかったようだ。
[後に暇をもてあまして単身妖幻紅魔城に乗り込み6ボス戦後に乱入、藍を殺しかける。結局未遂に終わったものの、その後パートナーとして同行してくれる。本編・Ph両ED共に美鈴を相手に遊んでいたが、いずれも美鈴が死にかける程の暴れぶりである。] - 西行寺幽々子: 椎名へきる
7面ボス。白玉楼の主。妖幻紅魔城・桜の塔最上部におり、西行妖の前で対峙する。
余談ではあるが、中の人は本作の元ネタになったゲームの一つ、
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』でも声を当てている(妖精・半妖精・一部敵キャラを担当)。
[西行妖とレミリアとの関わりについて話してくれる。OMAKEでは紫・小町と珍味談義を繰り広げる。PhではEDで声のみの登場。冥界組も八雲の客人扱いらしい。] - 八雲紫: 遠藤綾
今回の異変の首謀者。OPにて紅魔館の住人の誘拐と「春が来ない」事について仄めかす。
[動機の詳細はOMAKEを参照……しかしレミリアといい、何故それほど幻想郷の有力者は埋蔵金と城に惹かれるのか。なお密かにゆかれいむを狙うようなそぶりを見せるが、中々苦慮している様子。Phではボスを担当。彼女の本気を垣間見る事ができる。また本編・Ph共に藍と橙を援護につけている。] - [リリーホワイト]
[Ph序盤にザコ敵扱いで登場。耐久力が高いが倒すとソウルをそこそこ出してくれる。] - [サニーミルク: 喜多村英梨]
[ルナチャイルド: 力丸乃りこ]
[スターサファイア: 金元寿子]
[Ph中ボス1番手としてまさかの登場。声はついているが会話はない。3人で1本のゲージを共有している。]
サブウエポン/パートナー
- ナイフ(消費: 1発あたり1)
正面にナイフを投擲する。地上と空中で連射速度が違い、地上の方が速い。画面端まで届くように見えるが、厳密にはそれより若干射程が短い。 - 懐中時計(消費: 40)
敵・トラップの動きを止める。一部の敵は動きが遅くなるに留まる事があり、更にごく少数の敵とボスには効かない。
元ネタの大体の作品もこの仕様である。 - 美鈴(消費: 25)
2面から使用可。最初に天井か画面上端まで飛び蹴りで急上昇し、その後再び飛び蹴りで急降下する。元ネタで言う「斧」に相当するが、軌道が放物線でなく直線的・鋭角的であることに注意。上方と前下方に強い。 - [パチュリー(消費: 35)]
[5面から使用可。賢者の石と魔道書が咲夜の周囲を回転しシールドになる、防御系の援護攻撃。突撃も可能だが接触による攻撃力はそれほど高くないので過信はできない。元ネタでいう「魔法の書」に相当。] - [アリス(消費: 20)]
[5面から使用可。爆弾人形を前方に複数放つ。人形は地上を直進し敵に当たると爆発する。接地するまで判定が出ないため近距離や空中の敵(ボス含む)では扱いにくいものの、地上敵相手なら遠距離から安全に撃破でき、低燃費のためバラ撒きも十分可能。元ネタの「聖水」を強化した感じ。] - [霊夢(消費: 35)]
[6面から使用可。陰陽玉を前方に放つ。陰陽玉はある程度直進した後戻ってきて後方へ飛ぶ。貫通力があり至近距離でも判定があるため近~中距離で強い。元ネタの「クロス(十字架)」に相当。] - [フランドール(消費: 50)]
[7面から使用可。レーヴァテインを一閃、画面全体を薙ぎ払う。高コストだけあって本編中では最高の威力を持つ。] - [レミリア(消費: 60)]
[Ph限定で使用可。グングニルを前方に投擲する。またレーザーも出るため前方広範囲をカバーできる。最大のコストに目を瞑れば威力・使い勝手共に前方攻撃系では最強。投擲後にレミリアが画面から消えるまでに何らかの攻撃を当てると無消費でもう一発投げてくれるというバグがある。但しタイミングが早いと攻撃判定なしのグングニルが出てしまうので気持ち遅めに。なお1.02aパッチのバグ修正対象になっておらず現在も使用可能。]
関連動画
隠し要素
- OMAKE
本編を1度クリアすると登場するおまけエピソード集。キャライメージ崩壊の注意書きを読んだ上で閲覧されたし。 - Phantasmステージ
1.02パッチを当て、本編を1度クリアすると選択できる(適用前にクリアしていればすぐに選択可)。全1面。
新キャラの追加や一部の敵が強化、ボスも攻撃パターンが変わっており、本編より難易度は高い。
関連項目
- 6
- 0pt