NightCryとは、ヌードメーカー開発、アクティブゲーミングメディアから発売の、ホラーアドベンチャーゲーム。
2016年3月29日にPC版がSteamおよびPLAYISMで配信開始された。当初発表されていたPSVITA版はそれから三年ほど遅れて2019年1月31日に配信開始。
開発にクロックタワーの河野一二三氏が携わっており、クロックタワーの精神的続編となっている。
シザーマンのオマージュであるシザーウォーカー・ポイント&クリック式の操作・マルチエンド・もたもたした走り・バグの多さと全体的に似通っている部分もある。
なお、開発時にクロックタワーの版権を持つサンソフトとカプコンから許諾を得て開発されている。
氏が最後に関わったクロックタワー2から進化した部分もあり、グラフィックがPS2並みになったほか、QTEも増え、ボイスも(申し訳程度に)ついた。
本ゲーム制作プロジェクトの開始後、当初はPSVITA/スマートフォン/タブレット向けゲームとしての制作資金は確保できていたが、PC版の制作資金には十分でなかった。そのためクラウドファンディングサイト「KickStarter」で支援募集し、そこでの目標金額調達に成功したことでPC版の制作が決定した。また、別のクラウドファンディングCAMPFIREにおいても目標金額を達成したことで日本語ボイスの提供が可能となった。
概要
3章構成で、章ごとに操作キャラが変わる。
同時進行なので時系列は複雑になっている。
チャプター1(モニカ編)・チャプター3(ルーニー編) 正体不明の殺人鬼から逃げつつ、謎を解き豪華客船オシアネス号からの生還を図る。
チャプター2(レナード編) デッキからかがり火が見えたのでゴムボートで向かい、孤島に辿り着く。
そこで謎の儀式を行う仮面の集団から隠れつつ、殺人鬼の正体や船に何が起こったのか調査する。
登場人物
3人の主人公
- モニカ・フローレス(CV日:名塚佳織、英:ハンナ・グレース)
チャプター1の主人公。21歳、金髪のロングヘアの女学生。
パーティから抜けだし自動販売機の前で男友達と話していたところ、シザーウォーカーに遭遇する。
危機的状況下でもマイペースで、動きにくいドレスを着替えない/足の部分を裂かない・ホコリまみれのダンボールを「触る気がしない」とスルーする。
性格は社交的で友人は多いが親友は少ない。
対照的な性格のルーニーとは仲が悪い。 - レナード・コスグローブ(CV日:小山力也、英:ジャック・マルジ)
チャプター2の主人公。55歳、小太りの男性。
モニカやルーニーたち学生を引率する教授。
生き残った学生を倉庫に避難させたあと船の乗員とともにゴムボートで孤島の調査に向かう。
「疑う余地のない」オカルトを求めている。 - ルーニー・シンプソン(CV日:松井恵理子、英:ジェニー・シマ)
チャプター3の主人公。22歳、茶髪ボブの女学生。
パーティで出会ったジェロームに誘われるがままに、彼の部屋に行くがそこでシザーウォーカーに襲われる。
前2人はチャプター3で脇役に成り下がってしまうので、実質真の主人公と言える。
幼いころ、両親の離婚の際に双方から引き取りを拒否され、遠戚にあたるレナードに預けられた。
ある事件から死ぬことに希望を持ち(自殺願望ではない)、「"死にたがり"のルーニー」と呼ばれるが本編ではそのような描写はほとんどなく、むしろ生きるために努力している。
この事件と関連してか彼女に恨みを持つ少女の幽霊が見える。
これらの経歴からかあまり社交的ではなく、周囲からは浮いた存在。
敵
- シザーウォーカー 黒いオーラを発しながらでかいハサミを持って近づいてくる謎の多い殺人鬼。
どんなにダメージを受けてもすぐに復活したり、なにもないところから現れたりする。
しかし銃で撃たれても平気な割に、防犯スプレーで撃退される・小走りすら追いつけない・男一人に抑えられる・ハサミの柄を抑えると勢い余って転倒するなど身体能力は低い。
他人の部屋でシャワーを浴びてたり、ダーツが得意だったりおちゃめな一面も。
「マン(=男)」じゃないのは版権以外の理由があるのかもしれない。 - 仮面の集団 孤島で処刑・儀式・見張りをしているあやしい集団。
シザーマンとは違い反撃手段がないので、逃げる・隠れるのみの選択となる。
レナードを見つけると四人か三人がかりでで囲んでくる。
乗務員
- ヴィゴ(CV日:柴田秀勝、英:バリー・ジャーディ) 船のオーナー。
義眼をつけた気さくな男性。
チュートリアルでモニカに義眼を煮沸消毒する手伝いを頼む。
シザーウォーカー出現後は倉庫に避難している。 - サウル 副船長。
死ぬ間際にビリヤードの玉を使ったダイイングメッセージを遺す。 - エリック(フロントマン)(CV日:宮野真守、英:クリス・ウェルズ) 全チャプターの要所要所にいる乗務員。
怪しい行動や場面が多いが…
乗客
- ハリー(CV日:岩﨑洋介、英:エリック・ケルソ) モニカの男友達。
自動販売機でジュースを取ろうとしたところ、シザーウォーカーに右腕から引きずり込まれ死亡。
本編初の死亡者。 - ジェシカ(CV日:伊藤あすか、英:ドナ・バーク) 茶髪の女学生。
シザーウォーカーから隠れつつ唯一連絡のついたモニカに助けを求める。
スルーするとBADEND確定。 - ケリー(CV日:小泉喬生、英:ドナ・バーク) ボーイッシュな女学生。
シザーウォーカーから隠れる際に映画館で転倒し気絶していたところをルーニーに発見される。
一旦別れたあと倉庫に避難し、ルーニーを誘導する。 - マリア(CV日:清水じゅん、英:ドナ・バーク) 黒人の女性。
ルーニーを疎んでいて、レナードに身を固めるよう示唆する。
倉庫に避難していた。 - ジョン・トンプソン エレベーターで息絶えていた電気技師の男性。
モニカは彼の死体からスマホを借り、別の場所にあったちぎれた腕から指輪を拾う。 - アンジー・トンプソン(CV日:舞原ゆめ、英:ドナ・バーク) ジョンの妻。
チャプター1ではジョンのスマホ越しにモニカをサポートしてくれる。
チャプター3では倉庫に避難していて、ルーニーにモニカの連絡先(ジョンのスマホの)を教えてくれる。 - ジェローム・テュリオ(CV日:水野駿太郎、英:ジョナサン・シェア) 世界的指揮者の男性。
ルーニーと似た境遇・思想を持つ。
シザーウォーカーからルーニーを庇うが普通に生還する。
その後いつの間にか仮面の集団にさらわれる。
その他
アイテム
- スマートフォン…連絡はもちろん、SNSで情報収集をして謎解きにも使う。
- 充電器…スマホを一瞬で充電(=セーブ)できる。
電気が通ってなさそうな孤島、しかもカビだらけの小屋になぜかあったりする。 - 義眼…GOODENDに使うアイテム。
関連動画
関連リンク
関連項目
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