ニコニコ大百科

人権＜＜＜公益及び公の秩序

この思想は、「生きる価値のない生命」、公益の役に立てない者は虐殺する、に至らないだろうか。

日本の戦中にも、そういう歴史はあった。ドイツのように分かりやすいものではなく、世間の空気という最終兵器を使って。

改憲をどうするかと言う前に、天皇陛下のお気持ち表明でそれどころじゃなくなった雰囲気が

イギリスのＥＵ離脱に関する国民投票の騒ぎを見ていると、
憲法改正の発議後６０日から１８０日程の後に投票とするというのは
正直期間が短すぎる気がする
ましてや、テレビや新聞、ネットといった各種メディアに対する信頼が低い現状、国民投票の結果を妄信するのはリスクが高すぎると言わざるを得ない
短くても１年はあった方がいい気がする
その間に賛成、反対両方の意見を多くの国民に知らせることができるだろうし、落ち着いて考えられる
最悪なのが、何か大きな事件や、災害が発生した直後に改憲を通そうとする事だね。
国民の多くが感情的になっている時に憲法を改正すると憲法に問題があっても通ってしまいリスクが高くなる
だから、１年はほしいんだが今の改憲派、特にこの憲法を支持している層はそういう状況を狙っている可能性が高いように見えるのが怖いんだよな

最初の国民投票の内容は
「改正案の条文を選ぶ」
「現行の条文を選ぶ」
の二者択一で！　賛否でなく

この草案についての、アメリカの反応をぜひ知りたいもんだ。

少なくともアメリカは、東条英機らA級戦犯の名誉回復・日本政府による「白人から有色人種を解放するための聖戦」宣言は許さないはず。

>>3065アメリカ以前に果たして日本国民が許すか

日本国民がどうこうの場合9条以外のことを理解できるかが疑問だな
高校までの学校教育で憲法・人権に関して学ぶ機会なんぞ無いに等しい
言っちゃ悪いがそこらへんの人に憲法だの国民主権だの言ってまともに説明できる人少ないだろ
今の日本の環境下だと妙な方向で理解や議論がされそうで怖い

>>3063
米国の大統領選も、１年近くやるからなあ。議論の時間はあったほうがいい
（現在もやっとトランプが突っ込まれまくってる）

>>3067
それは基本的人権の概念や現行憲法が、現実には「上から与えられた」ものであり、国民自らが獲得あるいは作ったものではないからかもしれん
日本人に昔からある「お上意識」「お上任せ」のメンタリティーは法が変わったところで取り除けるものでもないだろうし
表面的に取り繕うだけでなく、本当に自らのものとして意識させるようにするのは大きな課題やね

まあ「日本国憲法」の限りはアメリカ政府の意向で好き放題に弄れるシロモノなのはバイデンが言ったとおりな訳で
今さら帝国憲法にしろとは言わないが、全く別の物にしないと今後もアメリカの戦争に巻き込まれる白紙委任だよ

自民の現草案を見ると、銀英伝の、同盟クーデターでの
二、国益に反する政治活動および言論の、秩序ある統制
四、全国に無期限の戒厳令を布く。また、それにともなって、すべてのデモ、ストライキを禁止する
一〇、有害な娯楽の追放。風俗に質実剛健さを回復する

このあたりがかなり重なる気がする。

本質的に、この草案は思想戦だ。近代そのもの、自由と民主主義、その根幹をなす個人主義に対する。

国民は、近代と自民のどちらを選ぶんだろうな…

バイデンの言葉が、日本を敵に回す…とまではいかないが、日米同盟に亀裂を入れてしまった

>>3070
アメリカの戦争に巻き込まれるかどうかの問題と憲法の問題は次元が違うよ
憲法変えたところで米国依存が治るとは限らん
要は安保体制の問題と、国としての姿勢の問題なんだよ
逆にアメリカのイラク侵略戦争の時に、大量破壊兵器の有無がはっきりしてないのに真っ先に賛成したり、後になってイラクにこそ大量破壊兵器がなかったことを証明する責任があったとか本気で知性を疑われても仕方ない発言をしてまで米国べったりの人間たちが作る憲法がどんなものになるかなんて言わずもがなだよ
結局は法の問題よりも政府、国民の姿勢の問題

>>3066-3069
ぶっちゃけ日本人が本当にその程度のレベルならば何年間議論しようが無駄だし、むしろ自民案のような憲法の方が相応しいんじゃないかって気がしてきた。
国民の実態を無視して啓蒙的に憲法らしい憲法を制定する方が「押しつけ」だし、また何十年後かに今と同じような議論が再燃するだけだろう。どうせこれを運用する政治家も日本人の一員だ。大それた事はできやしないよ。

>>3069>>3074
少なくとも戦前の日本（特に、大日本帝国憲法成立前や日本国憲法成立前）を見る限り、日本人は自前で議論して憲法を作る力はあるよ。どちらも政治状況が許さなかっただけで。

識字率は戦後のほうが高いし、情報も増えてる。そこまで卑下する必要はない。自民党憲法改正草案よりいい案は、現状でも出てるしね。

>>3074
流石に自民案みたいな憲法をよしとするのはなあ…、大それた事が出来ないというけど、こと人間の愚かさに関しては楽観は常に裏切られていくのが歴史の常だしな
なら今のままでいいわ。大それた事が出来ないというのなら、現行でも充分だ

参考までに
国立国会図書館
｢日本国憲法の誕生｣
http://www.ndl.go.jp/constitution/

>>3974
うーん、俺はだからこそ比較した場合、現行憲法の方が自民改憲案よりはマシだし、また「お上」の暴走の歯止めとしてもあったほうがいいという立場なんだよね

>>3075
俺が「一般大衆」に対して懐疑的に見過ぎなのかな
まぁ今んとこ世論の行方を見る限り自民の改憲案に賛成する向きがなさそうなのはまだ国民が冷静であると言えるかもしれん

>>3078
「私擬憲法」でググるといろいろあるが、大日本帝国憲法前に作られた村レベル、サークルレベルの民間案は平均的に国民主権的なものが多く、大日本帝国憲法よりも民主的（最終的に私擬憲法議論は禁止されたけど）。
基本的に日本人は江戸時代から識字率が高く、当時の民間案は西欧の憲法もきちんと参考にしてて、馬鹿に出来ない。
敗戦後も様々な団体が憲法案を出した（>>3077にもあるね）。殆どは無視されたが、憲法研究会の草案はGHQに取り上げられて、政府案（松本案）より優先され、日本国憲法にも影響を与えたと言われる。

まあ俺も自民草案がクソで、あれ続けるなら現行憲法のほうがはるかにマシ、という立場だけど。
ただ、日本人が憲法作る力がない、というのは東アジアで初の近代民主国家を作った国としては、卑下しすぎ。

今も含めて、私草案が表に出る可能性は皆無。

自民＋保守新聞社と、護憲以外の政治勢力が駆逐された。

>>3079
>>3080
左翼サイドの憲法改正案(全文ではなく条文のみ)もチラホラみかけるけどね…
９条を修正なり加筆して必要最低限の自衛力は認めつつ、
外国軍の駐留を憲法上認めないことを明記する、みたいな感じの。

内容はあまり賛同できないが、こういうのももっと表にだして活発に議論すればいいのに。

残念だけど>>3075はちょっと正確ではないと思う
正確には十分な憲法作成能力が過去にはあったってだけだ
人が勉強しないと馬鹿になるように以前の水準より確実に低下してる

できる人材は多分今もいるだろうけど、そういう人たちがイニシアチブを握れない情勢なんだから、できないと言っても過言ではないんじゃないかな
猿真似である時代はまだしも、強固にアイデンティティを確立した結果こういうものが外に出てくるってのは、やっぱり伝統ってやつなのかね

言語とか伝統とかそういうものとは付き合わざるをえないのかなって最近保守っぽい事を考えてる
人工物というにはあまりにも巨大すぎるそれを解体して再構築するには手間もリスクも大きい
そのうえでまっとうに人が暮らせるような憲法でも何でも方法論を作らないと

まぁ伝統と言われるものは大抵幾度かの改革によって新たな要素を加えてきた経緯があり、それによって現在に残っている
そのまま変わらなかったものはどこかで廃れてる
私見だが自民の改憲案は伝統的な思想の上に出来てるような上等なもんではないと思う
乱暴に言えばアメリカの押し付け憲法に対する反発心と、その現行憲法にある思想への反発心、しかしそれでもアメリカに頼らざるを得ない相矛盾する心理がない交ぜになって表れてる右派のコンプレックス丸出しの「みっともない憲法案」ってとこだろう

「地球を虐げた悪しき人類を赦そう」
平和主義のために、こう明記すべし

>>3084
問題は戦前戦中といったものが本当に伝統と無関係に出てきたものか、思想的系譜を探った方がいいんじゃないかなって
特に国学者とかがなにをしたかとか、日本語改革でなにが起こったかとか
もちろんこの草案は歴史の針を戻す愚というやつだし、本当に伝統に基づくかはわからないが
70年という時間は敗戦コンプレックスをどうにかしてくれなかったし
実用という思想も馴染んでいないし

人権という思想がなじまなくても、人権を捨て去るわけにはいかないし

>>3086
まああらゆる日本史、考古学、民俗史の類いの識者を総動員すれば「伝統の系譜」は作れるけど、さらなる問題が出るな。
時系列を特定しても、地域と地方、階層の差が出るから、どれか一つを正統とすると他は邪道とされかねない。ある意味で日本人のアイデンティティを割ることになりかねんよ。
伝統を依り代に憲法を作ろうとすると、最悪国が割れかねんのだ。

正直、押しつけ改憲論に関してはアメリカへのアンヴィヴァレントな状況や反近代・反西洋（要は国粋主義）が合わさった感情論と切って捨ててよいだろうよ。何かのアンチであっても、根底に通った思想に一貫性が無いというか、現憲法否定のために借用した思想のキメラでしかないように見える。

この草案の方向を支える存在として、市井かそれに近い反人権傾向で権力志向の人々がかなり重要になると思う。

要するに、極度に厳しい校則・体罰を当然としている教師・部活指導層、また絶対服従が当たり前の企業・公務員などでサディズムと自己正当化が激しい人たち、地方などで封建的な権力構造が強く残っている場の権力層。
かなりいると思う。

>>3087
「思想のキメラ」とは実に的確な表現だと思う
そうなんだよね、あたかも子供がブロックの組み立て遊びをする時にその時その時で気に入った部分をくっ付けていくようなイメージ
だから一貫性もないし、好きなところをつまみ食いして纏め上げたものだから出来上がったものは非常に醜悪だという

>>3089
左派もアンチで固まってるとキメラ化するけど（反原発の一部とか）、保守は伝統や歴史の継承って側面を掲げる分、その種のキメラ化の綻びって致命的なものたりうるんだよね。
なぜなら「結局自分達に都合がいいから伝統や歴史を持ち出してるだけ」って反論に対応出来なくなる。要は自分達の思想の拠り所の価値を自壊させてしまうから。

無論、明治期などには、風俗や思想でかなりの取捨選択が行われたけど、列強との争いって大目標があったし、それによってまさに「万民」に恩恵を享受させるという理念型もあった。
それに比すと、最近の右派急進派は、どうも全体というよりは、自分達とその礼賛者にしか恩恵を与えないような狭量さがあるように見える。権利の縮小とか、明治期の人間でも捨て去ったような考えをもう一度拾い直そうとしているかに見えるしさ。
そういった人物をプラグマティストというなら解るが、ならば左派思想を排斥する理由はないんだよな。所詮はアンチ感情を元にした理論はどっかで捩じれざるを得ないんじゃないかね。