クソゲーオブザイヤー2010

クソゲーオブザイヤー2010（KOTY2010）とは、2010年の1月1日から12月31日の間に発売されたゲームの中で、2010年一番のクソゲーを選評・総評したものである。

KOTYの選考基準・ルールなどについては、2chの本スレ、まとめサイト、ニコニコ大百科「クソゲーオブザイヤー」の記事等を参照のこと。

2010年について

黒船到来とも揶揄された『戦極姫～戦乱に舞う乙女達～』の09年KotY受賞により、『四十八（仮）』『パーフェクトクローザー』に続き新たなKotYの可能性が拓かれた…修羅の国からの刺客（移植）である。果たしてこの開国は吉と出るか凶と出るか。

議論が沈静化し家庭用KotYの総評が上梓されたわずか2日後、アメリカ帰りの尖兵が現れた。1月28日の『ラストリベリオン』（通称：スベリオン）である。しかし発売当時のスベリオンは前評判が最悪だったこともありプレイヤーが少なく、雌伏の時を強いられている。その後に続いたのは乙女ゲーからの刺客『ラブルートゼロ』（通称：√）。こなれたハードであるPS2のソフトであるにも関わらず発売日を1年も延期し、いざ発売すれば内容のほとんどが目に見えて手抜きという、分かりやすいクソゲーであった。
かくして2つの門番が脇を固めた後に、09年大賞を争った大作（？）の続編である『戦極姫2～葉隠の乙女、風雲に乗ず～』と『人生ゲーム ハッピーファミリー』が堂々の登場。両者とも相変わらずのクソゲーぶりを見せつけたが、門番のクソさには今ひとつ及ばなかった。
最終的に『ラストリベリオン』と『ラブルートゼロ』の一騎打ちとなったが、√は原作者譲りの線画やそれなりに熱演した声優などのいわゆるファングッズとしての評価点があるものの、スベリオンは完全オリジナルでありながら全方面がクソであり、しかもクソ部分が縦横に深いということでKotY受賞と相成り、初の「最初にノミネートされた作品が大賞を取る」先行逃げ切りを果たした。ユーザーが与えたスベリオンの座右の銘「レベルを上げて物理で殴ればいい」は総評の大トリを務めた。

一方、携帯版では08年据置機の七英雄と同じく7タイトルが候補に上がるクソゲーラッシュ。大賞候補は超絶難度で誰得な内容なのにスレで流行した『ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!』（通称：覇王鬼帝）、バグだらけで女の子たちを不幸のどん底に叩き落した『プーペガール』、そして相変わらずのバグっぷりで大賞争いに乗り込んできたSSαの『大戦略 PERFECT』が選ばれた。しかしどれもクソ要素が三者三様で優劣がつかず、翌年3月まで選考がもつれ込んだ末、「巧妙に用意されたクソ要素」が評価されて「鬼帝」が大賞となった。

乙女ゲー版では、据置・携帯双方でノミネートされた作品が激突する形となった。据置でも話題になった『ラブルートゼロ』を推す声も挙がっていたが、セーブはキャラごとに１つで勝手に上書きされる等システム周りが不評な上、完全シナリオが２キャラ分しか収録されず続きは携帯でとでもいいたげな『天下一★戦国LOVERS DS』が大賞に輝いた。なお、今年度は大賞候補が他ジャンルでもノミネートされた他、ノミネート作品にPCゲームがなく、代わりにケータイ移植作品がノミネートされるなど、時代が大きく変化したことを表す結果となっている。

エロゲー版は前2年の大賞に匹敵する超絶クソゲーがなく、多数の次点候補が並ぶどんぐりの背比べ状態。「クソゲーとして弾けたものはなかった」とされ、最終的に4つの次点が並立する事態になった。五行ならぬ苦行バトルや手抜き選択肢の『恋刀乱麻～わたしが、アナタを、守るからっ!!!～』、ホモ等の誰得要素&高額アクティベーションの『Cross Days』、大量のパクリ・トレスを修正したらかえってつまらなくなった『Floating Material -The hill where the star born-』などが現れて議論が大きく紛糾したが、大賞は異常な選択肢の多さ・「前後ぉぉぉぉん！！！」などのカオス展開・有能メーカーまさかのクソゲーと地雷要素が満遍なく存在し『色に出でにけり わが恋は』に決定した。真のクソゲーが小粒な一方で有名どころの「売れた」ゲームの選評・批評が数多く届くなど業界全体が不振の年だったと言われている（しかし総評に「来年は不況を吹き飛ばす、笑いを導くようなクソゲーを！」と余計な事を書いてしまった結果なのか、翌年の2011年は大変なことになる）。

据え置きハード版　クソゲーオブザイヤー2010　大賞作＆次点作

大賞作  “レベルを上げて物理で殴ればいい”

• ラストリベリオン （日本一ソフトウェア）
  最近の選考でよく取りざたされる重大バグはあまりないが、その内容は不満点や残念な要素ばかりで構成されている。発売時はスレでの評価もぱっとしなかったが時間を掛けてクソさの評価が積み上がり、対抗馬のラブルートゼロに比べ褒める所が全くなかったため、大賞に選ばれた。多彩な魔法属性や部位攻撃を利用して、弱点部位を探して魔法でトドメをさすといった野心的なシステムがあるものの、Lvが上がるたびに全能力が極端に上がるため、そんなことをせずともレベルを上げて物理攻撃で殴り倒したほうが早く楽に終わってしまう。
  調整ミスによりこれら独自のアイデアが全てがスベっており、攻略wikiでは「レベルを上げて物理で殴ればいい」の迷言が誕生した。
  当初2009年発売予定だった本作は、遅刻してきた年末の魔物だったのかも知れない。

次点作（次点の詳しい理由などはこちら）

• ラブルートゼロ Kisskiss☆ラビリンス （ディンプル）
• 戦極姫2～葉隠の乙女、風雲に乗ず～ （システムソフト・アルファー）
• 人生ゲーム ハッピーファミリー （タカラトミー）

据え置きハード版　関連動画

クソゲーオブザイヤー2010据置版動画

プレイ動画一覧

携帯ゲーム版　クソゲーオブザイヤー2010　大賞作＆次点作

大賞作  “ＨＥＬＬＯ！ＫＯＴＹ！！”

• ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!! （ドラス）
  可愛さとは裏腹に、製作者の悪意すら感じられる超難度のステージが頻発し、絵に釣られた購入者を地獄の底へ叩き落した。もはや経験より運が左右する未知の玉当てゲーを越えた先のご褒美CGは公式サイトで公開されているなど誰得な内容で、強いていうなら人類ゲーマーへの挑戦状としか思えない。しかしスレではクソゲーと分かっているのになぜか買う者が後を絶たず、一様にクソゲーと評しているのにまた挑戦者が…と、あの「たけしの挑戦状」や「いっき」を彷彿とさせる妙な流行が起こり、AAも誕生する人気ぶりを作り出した。

次点作（次点の詳しい理由などはこちら）

• ゲームブックDS アクエリアンエイジ Perpetual Period （ブロッコリー）
• 現代大戦略DS～一触即発・軍事バランス崩壊～ （システムソフト・アルファー）
• 大戦略PERFECT ～戦場の覇者～ （システムソフト・アルファー）
• 天下一★戦国LOVERS DS （ロケットカンパニー）
• どんだけスポーツ101 （スターフィッシュ・エスディ）
• プーペガール DS2 （アルヴィオン）

RPGツクールDSはバグや不満点があり話題にはなったものの、グラフィックや音楽は評価され、普通に楽しんでいる人も多いということで選外となった。

携帯ゲーム版　関連動画

クソゲーオブザイヤー2010携帯版動画

ちぇりお氏による総評の「読んでみた」動画

プレイ動画およびプロモーションビデオ一覧

乙女ゲー版　クソゲーオブザイヤー2010　大賞作＆次点作

大賞作  “貴方は危険だ。……クソゲーすぎる。”

• 天下一★戦国LOVERS DS （ロケットカンパニー）
  「乙女ゲーム・オブ・ザ・イヤー2009」モバイル部門第1位となった作品の移植作…なのだが、ストーリーだけでなくシステムまで携帯電話版のものを移植。そのため、セーブはあってもロード不能、回想モードがないなどコンシューマ作品としてはありえないほど不便な面が多い。また、主君を攻略するには家臣を先に攻略する必要があるが、何故か家臣シナリオを引き継いで主君シナリオがはじまるので、どうあっても寝取られ展開になる。ここまででも乙女ゲーとしては重症レベルだが、攻略可能キャラ9名のうち、DSでストーリーが完結しているのは2名のみで、残り7名は『続きは携帯で！』と言わんばかりの投げっぱなし酷薄シナリオ。パッケージや公式サイトでこのことに一切触れられていないという惨い事実も判明し、据置機でもノミネートされたラブルートゼロを抑えて大賞受賞と相成った。

次点作（次点の詳しい理由などはこちら）

• ラブルートゼロ kisskiss☆ラビリンス （ディンプル）
• 大和彼氏 （アニメロ Dear Girl）
• 湘南★初カレDiary （VOLTAGE）
  

関連動画

• 【KOTY乙女ゲー版】クソゲーオブザイヤー2010（乙女四天王）

エロゲー版　クソゲーオブザイヤー2010　大賞作＆次点作

大賞作  “前後ぉぉぉん♪不覚に陥ってこんな色を出さないでください。”

• 色に出でにけり わが恋は （ういんどみる）
  主題歌にエロゲー業界で知らぬ者はいないとされるほどのシンガーソングライター片霧烈火を起用し、CG・BGMも高品質であるにもかからわず、この作品がKotYeに推された最大の理由がライターの手によるお粗末かつ意味不明なシナリオ・セリフである。
  特にヒロインたちの口から発せられる「前後ぉぉぉぉん！！！」「勃起ン勃起ンの、ボッキンボッキンスティック☆」「ムスメさんシコシコでイッちゃうぅぅ！」「おっぱい～～～ん♪♪ぷるぷるぷるゥ～～～ン♪♪」などの、聞いたら確実に後遺症が残る電波台詞がシナリオの数割を占め、シナリオ以外が目当てであったプレイヤーの精神力を削りとった。
  さらにこんなシナリオなのになんと100以上もの選択肢が存在し、そのたびにテキストのスキップが止まるため、悪夢のようなテキストを無視しても快適にシーン回収を進めることができないなど、開発者の正気を疑いたくなるような誰得仕様がてんこ盛りである。おまけにヒロインたちがキモくなるのは体験版の後で、普段は安定したクオリティの萌え作品を作る信頼されたブランドであったため多くの被害者を出したのもポイント。
  
  また、未確認情報ながら、このゲームの狂気に満ちたセリフ回しに辟易した声優がボイス収録中、スタッフに「キャストから降ろさせてくれ」と懇願したという噂が立った。発売前にキャスト変更があったのは事実だが、その真相は不明である。
  

次点作（次点の詳しい理由などはこちら）

• 恋刀乱麻～わたしが、アナタを、守るからっ!!!～ （戦略性など皆無の苦行でしかない戦闘を延々とさせられる）
• Cross Days （ホモ・セックスなどの見るのが苦痛なHシーンが全回想シーンの1/3を占める。極め付けはアクチ付きで中古買取不可）
• Floating Material -The hill where the star born- （CG・テキスト、果ては公式サイトのCopyright表示にいたるまでトレス・パクリ。2010年度において最も大きな騒動を巻き起こした作品）

エロゲー版　関連動画

関連項目

• クソゲーオブザイヤー
• スベリオン / √
• レベルを上げて物理で殴ればいい
• ハローキティといっしょ！ブロッククラッシュ123!!
• 覇王鬼帝
• クソゲーなんて一本も出ないのが一番良い

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