「懐かしいですね。南洋の日々・・・」
鹿島(かしま)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクター(艦娘)である。
モデルは日本海軍の香取型練習巡洋艦<鹿島>。CVは茅野愛衣。担当イラストレーターはパセリ氏。
2015年11月18日開始のイベント「突入!海上輸送作戦」第3海域突破報酬として実装された艦娘。同年2月のイベント「迎撃!トラック泊地強襲」で実装された香取に続いての登場となった。
姉の香取同様の練習艦であり、基本ステータスは同様(ただし、鹿島は終戦時残存艦なので運が「20」とやや高くなっている)。そして、その運用は他の巡洋艦とは大きく異なるものとなる。
香取は明らかな「お姉さん」キャラで、しかもおあつらえ向きに眼鏡を着用し教鞭を手に持ち、タイトなミニスカートを穿いているなど、一部の提督を狙い撃ちにするかのようなキャラクターであったが、鹿島はそこまでお姉さんではなく同年代~やや年下のイメージも持てるような外見と声、素直に提督に甘えてくる仕草も見せるボイスなど、幅広くあざとい多くの提督のハートを射抜くキャラクターであった。
キャラクター性はともかくとして、練習巡洋艦はゲーム内では香取実装からこれまでは「弱い[1]」「旗艦に置かないと意味が無い[2]」「経験値増効果が大したこと無い[3]」の3拍子で、実用性としてはすぐに空気のような存在にされてしまっていた。
しかし鹿島実装に伴いこれに大きなテコ入れがなされる。まず旗艦に置かなくても(効果は若干下がるものの)取得経験値増効果を得られるようになったこと、香取と合わせて練習巡洋艦が2隻になった事で「併用」ができるようになったこと、倍率そのものも引き揚げられレベル99で最大20%もの効果を得られる(ケッコンして100以上になればさらに)ようになった事から、決して空気ではなくなった。
また、鹿島は香取と比べて対潜値が高く設定されており(改で+7。LV99まで上げると69)4スロの恩恵で先制爆雷攻撃が現実的なレベルで運用可能(装備によって振れ幅があるが概ねLV75前後で運用可能になる)育成も比較的楽。
そこに上述のような魅力的(すぎる)なキャラクターデザインが合わさり、実装してそう経たないうちに爆発的に知名度と人気が高まり、鹿島に骨抜きにされる提督が巷に溢れかえることとなったのだった。
pixivやニコニコ静画ではとてつもないペースでイラスト数が増加。艦これに追加実装された艦娘のイラスト増加数では過去最速ペースであった(実装からわずか1ヶ月でpixivでは1500件以上、ニコニコ静画でも500件以上。彼女の登場から4年以上たつが、これを越えるペースの艦娘は未だに登場していない)。
機を見るに敏な同人界がそんな魅力的なキャラクターを放置するわけもなく、登場から年末恒例の冬の有明海域海戦の勃発まで僅か1ヶ月強しかなかったのに猛威を振るい、付いた二つ名が「有明の女王」である。
そして2016年2月、実装されてからまだ3ヶ月程度の新顔であるにも関わらず、figmaとねんどろいどが両方とも製作決定する(現在は発売済)という快挙。さらにはコンビニエンスストア「ローソン」とのコラボ企画商品の1つで、ローソンの制服を着た鹿島のオリジナルイラストまで描き下ろされるという大抜擢を受ける。
ゲーム本編でも実装直後である2015年12月24日に早くもサンタさんコスチュームに着てクラッカーを持った限定グラフィックが実装、2016年2月14日15:00よりバレンタインデーに合わせてエプロン姿の限定グラフィックが実装。しかも他の艦娘がアップデートに合わせての前倒しとも云える実装に対して、鹿島は「それぞれの行事(イベント)の当日」に実装という特別扱いである。
2017年9月には艦これ三越コラボ第三弾キャラクターに抜擢され、新グラフィックが実装された。色々とけしからんと好評であった。
ジェダイの海軍士官次代の海軍士官を育てるため1938年のマル3計画追加分で建造が承認された、香取型練習巡洋艦の二番艦が<鹿島>である。由来は茨城県鹿島町(現・鹿嶋市)に所在する官幣大社鹿島神宮。なお香取神宮にはJR鹿島線で利根さん渡って一本である。菜の花と海の色の電車が君を待っている。そして香椎神宮はとても遠い。なんせ福岡である。
1938年10月起工、翌年6月進水し、翌1940年5月に竣工。建造目的通り練習艦隊へ編入され、8月には遠洋航海に出発したが、日中戦争激化などにより9月には中止され本土・寺島水道に帰着と同時に特別役務艦になる。翌1941年12月に勃発した太平洋戦争に際してはトラック泊地へと派遣、1943年11月までのあいだ南洋方面を所管する第四艦隊の旗艦を務め、井上成美中将を司令長官に迎える。
ただし、本来戦闘を目的としていないこともあってか後方での指揮が中心であり、実戦にはほとんど参加していない。また第四艦隊と連合艦隊司令部との連携が良いとは到底言いがたい状況も多く、珊瑚海海戦での空母<祥鳳>の損失や、本来指揮下にあった第24航空戦隊も取り上げられるなど、(島嶼防衛の軽視やミッドウェー海戦に繋がる慢心が既にこの時からあったとはいえ)井上提督と<鹿島>にとって不遇の時は続いた。
1943年冬に本土へ帰投して以降は、悪化する戦況の中で船団護衛任務などを担当。1945年2月、海上護衛総隊に編入されなお船団護衛に奮闘して終戦を迎える。終戦後は復員輸送にあたり、1947年解体。現在広島県呉市の長迫公園(旧海軍墓地)に『有終之碑』がある(戦没ではないので慰霊碑ではない)
なお、「鹿島」の名は2代目で、初代はイギリス・アームストロング社で建造された香取型戦艦2番艦<鹿島>先代でも香取と姉妹。
そして現在、海上自衛隊の練習艦隊の旗艦として練習艦<かしま>が1995年から若きジェダイ次代の幹部自衛官の育成と日本の代表として海外に漕ぎ出しているが、こちらは老朽化した練習艦<かとり>の後継艦として生まれた。当代では<香取>とは親子?になるかもしれない。
姉の香取同様、礼装軍服風の服装と金の肩章をつけた正装姿で、タイトスカートとネクタイ姿の姉に対してプリーツスカートと胸の赤リボンが目立つ相違点である。姉より若干色素の薄い銀色の髪はツインテールに留めている。艤装は姉香取と同形で手に双眼鏡を持っている(詳しくは後述)。
落ち着いた雰囲気の香取に比べ、提督に対して「もうっ提督さん!」と膨れたり青葉に弄ばれるなど感情表現が豊か。「うふふっ♪」と微笑みを絶やさず、三食洋食を提供し、夜の執務中にはコーヒーを用意してくれるなど能く提督を補佐する優秀な秘書艦である一方で、実戦経験に乏しいからか戦闘に際しては動揺を見せることもある。
ほぼすべてのボイスで提督へ好意的な反応を見せているため、提督LOVE勢としても数えられる。
その他、南洋での活動が長かったことからその思い出を語ったり、指揮下にあった第六戦隊の面々や第四艦隊司令官として長く<鹿島>に座乗した井上成美海軍中将について言及している。井上提督は海軍兵学校卒業時の好成績から「恩賜の双眼鏡[4]」を下賜された。彼女が持っている双眼鏡はこの井上提督由縁のものと思われる。
教官と云える鹿島とは切っても切れない関係と云える井上成美(いのうえしげよし)提督は海軍きっての論客・軍政家、そして教育者である。
〈鹿島〉に乗艦していた第四艦隊司令長官の後に海軍兵学校校長に着任。当初は乗り気ではなかったが・・・
等、戦争中であっても世情に流されず世界に通用する人材を育成するという教育者の立場を貫き、海軍の多方面からの催促(半ば強要)からも孤軍奮闘を続けた。
この事は戦後卒業した候補生たちが敗戦を責める国民から差別される中(GHQにより候補生の大学への復学に制限があり、就職においても不利だった)であっても、帝国大学以上の学問を受けた事実は大きな拠り所になっており、その後の高度経済成長期において様々な業種で活躍した。井上提督がいかに教育を大切にしていたかが垣間見える。
戦後、地元神奈川県長井の子供たちや、かつて海軍御用達だった横須賀の料亭「小松」の給仕などへ(進駐軍相手にやっていけるように)英語を教えていたが、周囲からの大学や大企業の相談役などへの推薦を断り、慎ましい隠居生活を送っていた。
なお、上記の料亭「小松」は当時の佇まいのまま21世紀になっても営業を続け、予約利用者であれば寄贈された多数の海軍の遺産を見る事が出来たのだが、2016年5月に火災により全焼、残念ながら貴重な資料も焼失してしまっている。
2015年秋イベント開始時においては、メンテナンス終了の告知前にフライングでログインした不埒な提督が、信じて送り出した呂500が練習巡洋艦になって帰ってくるという謎のろーちゃんバグに迎えられることとなった。
告知を知らなかったなどの理由でログインした人も多かったが、まさかの展開に一部から「ろーちゃんがこんなに成長するなんて…」と驚く声があった。
先述の2016年2月のローソンとの企画における鹿島の景品はタペストリーなのだが、これがなんと各店舗12個限定と言う、明らかに激戦になるのが分かっている個数設定であり、しかもタペストリーを狙うのに購入しなければならない商品は栄養ドリンク「ユンケル」。早速「鹿島とユンケルしましょ」等と言う新しい日本語を創造する輩まで現れる始末で、ついには「ユンケルを半日で12万本売った女[5]」という二つ名まで付けられる有様であった。
「ダンケ」「地中海的」などのワードは既に検索結果が汚染されてしまっているが、現在のところ商品画像やタモリ・イチローで埋まっている「ユンケル」も侵食が始まるのだろうか?→流石に一過性のイベントだったためか、浸食というほどのことは無いが、画像検索するとイチローなみに鹿島が出てくる模様である。
2018年2月に限定発売(月刊ホビージャパン誌の通販のみ2017年6月~8月の期間限定)されたAMAKUNI社製の1/7鹿島フィギュアは、その余りの完成度の高さにデコマス(フィギュアにおける「見本品」の通称)公開時から骨抜きにされる提出が続出、その様子から「淫魔像」という有り難くない呼び名が付いてしまい、さらにあろうことか、Google検索で「鹿島」と打つと予測変換のトップに「淫魔像」と出る状態になってしまった(2019年現在も「淫魔像」で画像検索するとこのフィギュアの画像が大量にヒットする)。
さらに、2018年1月末から行われたローソンコラボ企画の目玉として、全国で22本のみ当選する「艦これローソン泊地スペシャル「練習巡洋艦鹿島」フィギュア」(上記AMAKUNI製フィギュアのカラーバリエーションでローソン制服着用版)が発表され、提督達は応募券入手のため対象商品を買い占めるのだった。おまえら自重しろ。
艦これアーケードにおいても、2017年10月に実装(単独演習・合同演習にて邂逅可能)されたが、鹿島のカード欲しさに閉店後のゲームセンターに不法侵入した不心得者が警察に逮捕される事件が発生。
なお艦これアーケードは、ゲーム内でドロップ抽選後、筐体内のプリンタでカード印刷を行うオンデマンド方式。盗んだとしても印刷前の無地のカードが入っているだけなので、バカなことはやめましょうね提督さん。
2015年秋イベント『突入!海上輸送作戦』 新規実装艦娘 |
香取型練習巡洋艦 - 鹿島 Graf Zeppelin級航空母艦 - Graf Zeppelin 陽炎型駆逐艦 - 嵐 萩風 |
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/09/10(火) 20:00
最終更新:2024/09/10(火) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。