オモリ
ホワイトスペースへようこそ。
あなたはずっとずっと、
ここにひきこもってる。
OMORIとは、ひきこもりの少年が主人公のホラーRPGである。
英語のPC(対応OS:Windows・Macintosh、プラットフォーム:Steam)版が2020年12月25日に発売。日本語のPC版も2021年12月16日に発表済みである。
英語・日本語のコンソール(Switch)向けデジタル版は2022年6月17日配信開始(→My Nintendo Store)。PS4などの他のハードに関しては直接の言及は現時点ではないが、公式サイト
ではSwitchとPS4が並んで表示されている。Xbox One,Xbox Series S|Xについては17日時点では英語版のみ配信だったが、7月25日に日本語版対応した。
先行して2022年3月には英語パッケージ版の予約が開始されており、発送は6月17日より2週間後以降となっている。日本語のパッケージ版は11月24日より配送・店頭販売開始。販売する法人ごとに特典の内容や料金が異なる。販売法人・グッズ等の詳細は公式HPを参照。
タイトルの「OMORI」は主人公の名前。名前の由来は恐らく「ひきこもり(HIKIKOMORI)」[1]。Steamには以下のような説明がある。
個性豊かな友達、そしてエネミーでいっぱいの奇妙な世界を探検しましょう。 忘れ去られた過去を明らかにすべく、色とりどりの世界を、そして色あせた世界を進みましょう。 やがて、あなたが選んだその道が、あなたの運命を決定づけるでしょう。 おそらく……他の誰かの運命も。 |
最序盤のストーリーがパッケージ版同梱の説明書に以下のように書かれている。任天堂のIndie Worldの「Hello! インディー」に詳しい最序盤のあらすじが絵付きで掲載されているので、そちらも参照。
文章だけだと世界観が伝わりにくいので、下記ツイートのトレイラーも見てみるとよい。
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | RPG |
開発元 | OMOCAT, LLC |
販売元 | OMOCAT, LLC |
機種 | Steam(Win/Mac) Nintendo Switch |
発売日 | [Steam] (英)2020/12/25 (日)2021/12/16 (中韓)2022/03/18 [Switch](日英中韓) 2022/06/17 |
価格 | [Steam]1,980円 [Switch]2,980円 |
ゲームソフトテンプレート |
Steamには上記以外に2つのトレイラーがあり、左から2番目が2017年、3番目が2014年のトレイラーである。製品版に採用されなかった内容も含まれるが、この2つのトレイラーも評価が高い。特に「My Time」を楽曲に使った2014年のトレイラーは多くの反響を呼んだ(後述)。
ほかのゲームからの影響として、『MOTHER』シリーズ・『ゆめにっき』がよく挙げられており、OMORIの作者であるOMOCATも、それらのゲームと肯定的に比較されるのを好意的に見ている[2]。また、ゲーム『Undertale』の作者として知られるトビー・フォックスもOMORIに曲を提供している[3]。OMOCATはほかにも多くの日本のゲーム作品やアニメ、VOCALOID作品を影響を受けたものとして挙げている[4]。
ただし、ストーリーや題材で他のゲームとの差別化も図られている。例えば『Undertale』とは、どちらもMOTHERシリーズをリスペクトした作品であるため、「2Dドット絵」「多彩で愉快なNPC」などの要素は共通する。しかし、ストーリーを進めるうちにUndertaleとは異なる方向性が見えてくる。クリアしたプレイヤーのSteamレビューでは「Undertaleとは似ていない」とする感想が多い。また、『ゆめにっき』ほどに意図が不明というわけではない。
ホラー描写については後で詳しく述べるが、「全体の8割程度は一般的なゲームとして楽しめるもので、ホラーに感じられるシーンが残りの2割程度に含まれる」ぐらいである。Steamのタグには「精神的恐怖」がついており、ホラー要素が含まれるが、それがメインのゲームではない[5]。びっくり要素はあるものの、ホラーゲームという括りで見れば控えめで、頻度も少なめである。CEROはC(15歳以上対象)。
ストーリーの核心部のネタバレは致命傷になりうる。できるだけストーリーやキャラクターについては事前に何も調べず、ゲームを進める中で理解しながらプレイするのがおすすめである。当記事の掲示板や公式Twitterアカウントなどの閲覧も避けた方がよい。
2020年12月30日にはファンによる創作物などにかかわるポリシーが公開されている(PCからの閲覧推奨)。配信・収益化は可能[6]。すでに公式グッズ販売
も行われているほか、パッケージ版の発売とともに350ページ・100枚の新規イラストが含まれる公式攻略本兼アートブックが発売予定。
下の画像の左から順に5人、さらにもう1枚の画像で1人説明する。
基本的に戦闘に参加するのはオモリ・オーブリー・ケル・ヒロの4人。また、「タッチ」を使うことでリーダーを変更できる。
戦闘はターン制のバトルであり、レベル・ハート(HP)・ジュース(MP)・ポケット(持ち物)・装備・逃げるコマンドなど、RPGによく見られるシステムになっている。
ただし、大きな特徴として味方・敵それぞれに「感情」が設定されることが挙げられる。感情は戦闘中に味方・敵の行動によって変化するほか、以下のように感情による能力の変化・相性も決まっている。以下の3つの感情が3すくみの関係になっている。
基本的に2段階目(るんるん・むかむか・どんより)まで感情の重ねがけが可能で、オモリなどの一部のキャラクターのみが3段階目(さいこ~・ぷっつん・がっくり)まで感情を変化させられる。
上記以外には恐怖を感じているときの「びくびく」の感情がある。この状態では何も行動できず、受けるダメージが1.5倍になる。例えばヒロはクモ恐怖症なので、クモを連想させる敵に遭遇すると「びくびく」になる。
また、「畳みかけ」と呼ばれるサブコマンドも存在し、うまく使うことで追加攻撃をしたり、仲間同士で協力して攻撃することも可能。ただし、「畳みかけ」を使うには、敵の攻撃を受けることで十分に「やる気」のゲージを貯める必要がある。また、畳みかけのコマンド選択にも制限時間が存在する。
ゲーム内の世界はかわいらしい不思議な雰囲気に包まれており、全体の7~8割程度は一般的なRPGとして楽しめる。しかし、OMORIは「死」と「うつ病」、「精神的恐怖」の要素を含むゲームであり、サイコホラー・狂気的なシーンも一部に登場する。ゲーム開始時の注意書きにも「うつ病・不安神経症・自殺の描写が含まれる」と書かれている。
「どうしても死の要素を含むものは受け付けない」という場合や、プレイヤー自身の精神が不安定な場合のプレイはおすすめできない。また、『ゆめにっき』のような「正体不明のもの、不条理なもの」に対する恐怖が苦手な人は注意を要する。
また、漢字には振り仮名がなく、CEROのレーティングではC(15歳以上)となっているため、まだ漢字があまり読めない小さい子向けに購入するのもおすすめできない。
ただし、突然画面が切り替わってびっくりさせるジャンプスケア的な演出は、ストーリー上にあるものは指で数えられる程度である。そのような演出が含まれるホラーの場面に突入する前には、一部の行動をとったときを除いて何らかの怪しい予兆があるので、ある程度の心の準備はできる。
ジャンプスケアもむやみに大きな音が鳴るわけではなく、いたずらに驚かせるゲームではない。「急に来る」というより、「じわじわくる」タイプのホラーである。『ゆめにっき』か『ドキドキ文芸部!(DDLC)』をプレイできた人は、おそらくOMORIをプレイしても、恐怖感によってプレイ続行が不可能になることはないと思われる。
先述したようにOMORIは楽しいシーンが多いので、「ホラーゲームだから…」という理由でプレイしないのはもったいないという声もある。ただし、先に述べたMOTHERシリーズやUndertaleよりは一歩踏み込んだ描写も一部にある[7]ので、本当にどうしてもホラーが苦手な人はSteamのレビューや2020年トレイラーの後半部分、下記Q&Aを見て判断しよう。
もともとは2011年~2012年にOMOCATが作ったブログ「omori ひきこもり」、ならびにそこで登場したキャラクター「OMORI」としてスタートした。その後、短編漫画「OMORI'S STORY
」などを経て、2013年にゲーム化が発表された。
2014年の春にトレイラーが公開され、ポップなデザインと不安感を煽る映像編集、眠りに落ち夢を見ているかのような印象のあるBGMがマッチしており話題を呼んだ。アーティストであるbo enの「My time」がアレンジの上楽曲として使われており、歌詞に日本語が入っている。
その後Kickstarterで寄付金を募ったところ、目標の22,000ドルを大幅に超え203,300ドルが集まった。その後、製作チームのメンバーを募集し開発を続け、2017年にプレイ画面の様子を映した新たなトレイラーが公開された。さらに2018年には寄付者向けにデモ版が発表
された。ただし、当初の予定では2015年リリースとされていた。
2019年時点では同年末の発売予定で、日本語版はNintendo Switch、PS4、Xbox One、Steamで2020年春に発売予定とアナウンスされていた。しかし、同年12月に1~2ヶ月ほど発売が遅れることが告知され、さらに2020年に入ってから新型コロナウイルスの感染拡大を理由にさらに発売日が延期
された。このように延期続きの作品であったが、2020年11月末に、新トレイラー
の公開とともに同年12月25日のリリースが発表され、その予定通りクリスマスの日に発売となった。
日本語への翻訳がPLAYISMによって進められ、「2021年配信予定」[8]という情報のみが発表されていた。当初は2021年5月発表予定だったようだが、あまりにもボリュームが多すぎたため「翻訳にもう少しかかる」という状況であることが同月のPLAYISMの公式生放送で言及された(→生放送リンク/放送中に流れた動画
)。
同年12月以降、英語の投稿が中心だったOMORI公式アカウントから、日本語の書かれたイラストが1日、そして10日~13日の毎17:00に投稿され、16日の日本時間午前2時に原語版のSwitch移植が2022年春に配信開始予定であること(ツイート)、10時に日本語版のSwitch移植も同時期であることが発表され、そして同日の17時に初の日本語版がSteamで公開された[9]。
PS4, Windows(Microsoft Store)への移植も継続中である[10]。中国語・韓国語版については2022年3月18日にSteamで配信開始された。
見たい場合は各質問をタップ。情報は核心部を避けて必要最小限に留めるようにしたが、一部のネタバレを含み、執筆者個人の見解も含まれるので、閲覧は自己責任で。
時間的にはホラーパートの割合は短め。描写としては様々な表現が含まれるため、怖いかどうかは人によるところが強い。ただ、このゲームは「恐怖の克服」もテーマの1つとなっているので、できればホラー表現を事前に知らずに、現れた恐怖を乗り越えていくのがいいのかもしれない。血・びっくり要素については苦手な人も多いと思われるので後述。
ある。時間的には短く、スプラッター映画ほどリアルに描写されるわけではないが、CERO:C程度にはショッキングなものもあるので注意。ただ、ほんわかした雰囲気の場面では登場しないので、常に身構える必要はない。
「画面全体が変わったり、比較的大きな音が出たりする」ものをジャンプスケアとするならば、ストーリー上回避できないものは以下の通り。
また、以下の行動でジャンプスケアが発生することがある。中にはごく稀にしか発生しないものもあるので、以下の全てに遭遇するわけではない。
ただし、これ以外にも「画面全体が変化するレベルではないにしろ、何かが突然現れる」ぐらいの要素はあるので注意。ゲーム内のフィールドが暗い雰囲気になったら音量を小さめにして周りを明るくし、画面から離れて見ることをおすすめする。
ゲーム進行のうえで必要なキーのうち、まだ取っていないものは赤い足跡が近くにあるので、それを目印にするとよい。また、攻略の進行順とキーのアルファベット順は大まかに一致する(いくつか例外があるが、ゲームを攻略していくと、概ねA→B→…という順でKEYを回収できる)。以下の場所がヒント。
T:取り逃しても、後で簡単に回収できる。
「G」「Y」「Z」については、進め方次第で回収不能となる。2周目以降に回収しよう。
G:特定の進め方をした場合のみ取得可能。「あと1日」にスペース元旦那の家に行き、そのあとSかき氷の売店の近くにある氷の家へ。売店が分からない人はイセカイをくまなく探索する。
H:ヒバナ森の熊のいる滝の右側。一番奥のランタンの周りを調べる。
R:序盤からヒロビロ森で見ることはできるが、海に隔てられているため取得することはできない。サイゴノ楽園から行ける。
X:ヒロビロ森から行けるオレンジオアシスの全ての場所(屋内含む)をくまなく探す。
Y:特定の進め方をした場合のみ取得可能。Gからさらに進んでいったところをしらみつぶしで探す。
Z:特定の進め方をした場合のみ取得可能。有料道路の左端。最後に回収する方がいいかも。
「あと3日」の朝にケルのノックに応じるか、無視してベッドで寝るかで異なる。ちなみに「あと2日」でも同じ分岐があり、あと3日~2日の間では大きくストーリーは変化しないので、効率重視ならあと2日の朝の時点のセーブデータを残しておくのも1つの方法である。
最終日の夜に1回起きた場面の行動で複数分岐する。また、最終戦の選択肢でも分岐する。
最後に切り株が映るエンドだけでも見てほしい。また、最終戦での分岐によるもう1つのエンディングも評価が高めだが、他のエンディングを見てから少し時間を置いた後のほうがいいかもしれない。
また、片方の世界で水やりをこまめにしていると、最後に切り株が映るエンドで、スタッフロールと切り株の絵の間に短い映像が挿入されるので、水やりをこまめにやっておくとよい。
他の動画については「手描きOMORI」「OMORI音MADリンク
」で検索(ネタバレ注意)。
ネタバレを含むため、攻略サイトなどはなるべく手詰まりになったときのみの閲覧推奨。
掲示板
856ななしのよっしん
2023/01/27(金) 13:56:28 ID: n7TGR8DWEN
>>855
ブラックキー拾ったときに見れる木を伐ってる人のイベント、最初よくわかんなかったけどクリア後みたら「ああ、そういうことか…」って気分になるよね
857ななしのよっしん
2023/01/27(金) 16:27:08 ID: 5gxPuFTwUO
>>852
え、もしかして古いバージョンのsteam版ならクリック操作できていたのか...
現在なら多分switch or MicrosoftStore版ならクリック操作ができるはず(ただし海外版のみ、日本語版はできない)
あとsteam版はペンタブ使えば今でもクリック操作できるかも
858ななしのよっしん
2023/01/31(火) 10:24:31 ID: eWZTTzNVrf
現実世界とファンタジー世界を行ったり来たりするゲームって一周まわって最近じゃ珍しいよな
そういうのやりたかったからちょうどよかった
急上昇ワード改
最終更新:2023/02/05(日) 04:00
最終更新:2023/02/05(日) 04:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。