Skeb 単語

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スケブ

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Skebスケブ)とは、コミッション支援サービスサイトである。

この場合の「コミッション」とは、クリエイター創作者)にクライアント依頼者)が作品制作を有償で依頼すること。

イラストコミッションを扱うが、それ以外にもボイステキストを含めた3種類の作品に対応している。

要するに「憧れのあの人に、自分の要望通りのイラストボイス小説を作成してもらえる!」というサービスである。

運営株式会社Skebが行っている。老舗出版社「株式会社実業之日本社」などを擁するシークエッジグループに属しており、一時は実業之日本社子会社であったが、スケブ系列用の会社「株式会社スケブベンチャーズ」を設立(正式には社名変更)し、現在はそちらの子会社となっている。

概要

2018年11月30日BETA版としてスタートしたウェブサービス。当初は「喜田一成」(ハンドルネーム:「なるがみ」)氏の一人会社「外神田商事株式会社」による個人運営の事業であった。2020年12月に外神田商事株式会社が「株式会社Skeb」に商号変更。そして2021年2月12日株式会社Skeb株式会社実業之日本社子会社となった。

コミッション」の文化海外では盛んであったが、日本ではあまり普及しているとは言い難かった。また、言葉の壁の問題がありを挟んでのコミッションには困難があった。さらに支払い方法が煩雑であったり、「注文と違う」などといったトラブルが生じる可性もあった。

Skebはこういった点を解決させるための工夫を凝らしたサービス内容となっており、

  • リクエストの自動翻訳(対応言語は100以上)によって、言葉の壁を乗り越えられる。
  • 支払い方法を統一し、なるべく簡単に支払い・受け取りができるようにしている。これにより、料金未払いなどのトラブルも避けられる。
  • 初回のリクエスト以外の「打合せ」や「リテイク」を最初から規約で排除することで、面倒なやりとりが生じないようにしている。

といったように、なるべく簡便に安心してコミッションが行えるような体制を整えている。

ログインにはメールアドレスあるいは、TwitterMisskey.ioアカウントが利用できる。Twitterアカウントがあれば、Skebを一度Twitter連携サービスとして承認するだけで簡単にSkebアカウント作成/ログインが可である。逆に言うと、Twitterアカウントければアカウントが作成できない。そのため、Twitterユーザーを対としたサービスと言うことになる。2018年には「近日中に、Twitterアカウントしでもサインアップが可となる予定」と言った内容がアナウンスされたこともあったが[1]、その後に方針の変更があったようで2021年には「Twitter以外のSNSメールアドレスを利用してのログイン実装2021年1月現時点では計画していない」[2]アナウンスされていた。

細かい打合せ・やり取りは一切できず、「最初のリクエスト文が全て」という仕組みとなっている。これはサービス名称の「Skeb」からもわかるように、同人イベントなどでの「スケブ依頼のようにあくまで簡単なやりとりのみに特化した、簡易コミッションとでもいうべきサービスであるため。また、クリエイターへのリテイクなども一切行えないと規約で定められている。

リクエストに応えて制作され納品された作品の権利は基本的にはクリエイターが有しており、その後の発表も自由となっている。クライアントは個人での鑑賞や、アバタープロフィール画像としての利用などの個人的使用のみの権利を有する。それ以上の使用(例えば商業的な利用など)についてはリクエスト文に最初から盛り込んでおくなどにより、クリエイターからの特別な許可が必要である。

こういった点から、どちらかと言えばクリエイター側に有利な条件のサービスとなっている。これは、そもそも創業した外神田商事株式会社クリエイターの諸問題を解決することを理念とした企業であったため。同じ2018年に全クリエイター向けに開放された「pixivFANBOX」や、やはり同年に立ち上げられた「OFUSE」等と同様に、「クリエイター支援」の性質が大きいウェブサービスであると言える。

逆に言えばクライアントにとっては不利とも言えるのだが、Skebの「利用規約exit」や「クリエイターガイドラインexit」、「クライアントガイドラインexit」において上記の点は全て明示してあり、「クリエイターが必ずしも内容通りの作品を納品するとは限らず、クリエイターは一切の修正を行いません。過去の作品一覧を確認し、依頼するクリエイターは慎重に選定してください。」とまで注意喚起している。それを了承したクライアントしかそもそもSkebを利用しないため、トラブルは起こりにくいと思われる。

これらの「クリエイター側に寄り添った」利用規約はTwitter上で話題となり、サービス開始日の2018年11月30日中にはTwitter日本語利用者における「トレンド」に「Skeb」が表示された。そのこともしてか、公式Twitterアカウントによればサービス開後48時間で登録ユーザーは13,021名(うちクリエイターは3,402名)に達したという。

その後、サービス開始から約1週間で登録ユーザー数2万人、そのうちクリエイター5000人を突破したとアナウンスされた。

さらに、サービス開始から約半年弱の2019年5月25日にはクリエイター数が1万人を突破した。この時点での登録ユーザー数は5万8000人。

その後も「クリエイター数や成立した依頼数が増える」→「そのイラストを見てSkebを知った人が登録する」という連鎖に入ったのかユーザー登録数もクリエイター登録数もどんどんと増え続け、2021年2月にはユーザー登録数100万人、クリエイター登録数5万人を突破した。

有名であったりプロであったりするイラストレーターにも登録者は多い。中には、ニコニコ動画ニコニコ静画への投稿者だったりしてニコニコ大百科に記事がある人物も(この記事の「関連項目」参照)。

なお翻訳を利用しての海外からの利用者も増えつつあり、開始から2週間時点でクライアントは3664名と全体の約20%を占めた。日本語以外では英語圏の利用者が最も多く、韓国語中国語繁体字・タイ語中国語簡体字と続くという。

ただし、現状(2022年3月27日現在)では報酬の振込先には「日本銀行口座」あるいは現在日本語のみ対応しているウォレットアプリKyash」のみが対応しており、クリエイターとしてリクエストを募集するにはメールアドレスの登録と日本銀行口座が必要とされている(Kyashで受け取るためにも、その前に一度は銀行口座経由での報酬の受け取りの実績が必要[3])。そのため、現状では「海外クライアント日本クリエイター依頼する」ことはできても、「日本人クライアント海外クリエイターリクエストする」用途には使い難い。

コミッションの流れ

クライアント(依頼者)側

クライアントの操作は概ね以下の4ステップのみ。

  1. 事前に自身のアカウントを作り、クレジットカードを登録しておく。使用できるクレジットカードVISAMasterCardJCBDiscover、AMEX(ただし、DiscoverはNSFW(R-18)での依頼に使えないので注意)
    (該当のクレジットカードを所持していなくても、「Vプリカ」などのプリペイドカードを、あるいはスマートフォンアプリKyashexit」で発行したバーチャルカードを、VISAカード扱いで使用することもできる。VプリカKyashコンビニなどで購入/チャージが可。また、Skebポイント事前購入するという形で、銀行振込・Pay-easyコンビニ決済での支払いも可となった。)
  2. 依頼したいクリエイターのskeb個人ページを開く。
  3. 「新規リクエストボタンクリックリクエスト募集中でないクリエイターでは表示されない)
  4. 開いた入力フォームで、以下の情報を入力/選択してから、「送信」ボタンで送信する。
    1. 「金額(下限はクリエイター定、上限は30万円未満)
    2. リクエスト本文140文字以内/1,000文字以内/10,000文字以内いずれかでクリエイターが設定可)
    3. 翻訳の有
    4. 匿名希望の有
    5. 「宛名希望の有希望する場合はその宛名も)
    6. 「非希望の有(非開の場合、検索で表示されず、クリエイターの作品リストにも「PRIVATE」表示で中身は確認できない。クリエイター自身が他のサイト表するのは自由
    7. NSFWNot Safe For Workの略で、訳すると「職場では閲覧注意」、つまりR-18要素のこと)の有
    8. マルチポスト(複数のクリエイターに同時に依頼する機か一人のクリエイター依頼を承認すると、他のクリエイターへの依頼は自動的に消滅する)の有

この操作で、相手のクリエイターリクエストが飛ぶ。リクエストが飛ぶと、クリエイターが登録しているメールアドレスにもメールで通知される(1日最大1通)[4]。Skebは依頼料から手数料を受けとるビジネスモデルであるため、最大9.8%の手数料が差し引かれた金額がクリエイター側には提示される。

なお、リクエストが飛んだだけの時点ではまだクレジットカードは決済されないが、デビットカードプリペイドカードの場合はリクエストを飛ばした時点で一旦決済されてしまう(リクエストが成立しなかった場合は後日返金はされる)。そのため「おすすめはしません」とのこと[5]

あとはクリエイター側の納品まで待つだけ。納品期限はリクエスト送信から、クリエイターが設定した「納品締切日数」経過するまでとなっており、クリエイターユーザーページで日数が確認できる(14日120日と、クリエイターによって設定に大きく幅があるので注意)。期限切れなどで納品されなかった場合、その時点で依頼料は返金される。

納品後には、依頼料を任意で追加払い「ブースト」することができる。必須ではないが、ブーストされた作品は検索された際に黄色付きで表示されるため、作品ごとにブーストの有は容易に判別できる。お礼のコメントも付けられるので、少額でもブーストしておくとお互いに以後の印が良くなるだろう。ブーストされたクリエイター側の評価が上がるのはもちろん、ブーストしたクライアント側も「追加ブーストをしてくれる人」ということで今後の依頼を受けてもらいやすい。

なお、納品された作品について修正を要することはできない。また、作品はあくまでクリエイター自身に帰属するため、クライアントが勝手に他に開することはできない。

クリエイター側

まずはクリエイター登録を行う。現在イラスト」「ボイス」「テキスト」「ムービー」「ミュージック」「アドバイスの6通りの作品タイプで登録することが可である。

クリエイターは飛んできたリクエストを見て、「このリクエスト内容/金額ならば受けたい」と思ったならばリクエストを承認する。承認が行われた時点で、クレジットカードが決済される。承認されないまま30日間経過したリクエストは消滅する。

承認後、クリエイターリクエストを受信してから納品締切日数分経過するまで(自分で事前120日までで設定、正確には翌日の9:00まで)にSkebを通して作品を納品する。納品した時点で、手数料差し引き済みの金額がクリエイターアカウントに移動する。なお、現状のSkebはデジタルデータでの納品のみに対応しており、例えば物理的なキャンバスなどでの納品は不可。

誤って別の作品を納品してしまった、他の依頼と間違えて納品してしまったなどの場合は、納品期限前であれば再納品(作品の差し替え)ができる。ただし、上限回数が定められている上、納品の差し戻しはできないため新しい作品で差し替えるまで納品ミスした作品は表示されっ放しになるので注意。

納品が行われずに期限が過ぎてしまった場合やクリエイターギブアップした場合にはキャンセル扱いとなる。依頼料が受け取れないのはもちろん、各クリエイターアカウントページには「締切厳守率」がきっちり表示されるので安請け合いは許されない。

リクエスト自体は受けたいがリクエスト内容を一部のみ変更して欲しい(資料が見つからない、NSFW設定の付け忘れなども含む)場合は、「再送要請」機リクエストの再送を依頼することができる。納品期限切れ後の期限延ばしにも使える機ではあるが、締切厳守率はきっちり減るので注意。

納品された作品は、クリエイターの個別ページにて開され、トップページの「新着作品」にも表示される。このとき開されるのは依頼文の原文と翻訳文、作品みで、金額は開されない[6]クライアント依頼の時に「非表示」に設定していればその作品はクリエイターページでも開されないが、これはSkeb内で開されないというだけであり、作品の権利がクリエイターにある以上、クリエイターは例えばTwitterpixivなどといった場で自由に再掲することはできる[7]

クリエイターアカウントに移動した金額は、クリエイターが登録した銀行口座またはKyashへの出金申請が可となり、申請後は銀行口座の場合は最短で翌日、最長で翌末に振り込まれる。Kyashの場合はさらにく、原則として申請後すぐに出金が了する。ただし出金申請一回につき458円(Kyashへの出金申請の場合は254円)の事務手数料が別途取られるため、今後もリクエストを受け付ける予定のクリエイターは金額が溜まってから一度に出金した方がお得になる。

なお、サービス開始当初は利用していた銀行システムの都合から、出金するには出金可残高が1万円以上必要となっていた[8]が、2019年1月7日から1万円未満の残高でも出金できるように改善された[9]

また同じく、サービス開始後は出金申請ができるまでに30日経過しないと出金申請が可とならず、また出金申請した後に実際に振り込まれるのは翌末になるという長めのタイムラグがあった。これには、クレジットカード会社からの振り込みに1かかかり、またクライアントからの返金依頼に備えるための期間も必要という、やむを得ない事情があったようだ。[10]しかし2019年1月中旬には「遅くとも出金申請の翌の最終営業日」に振り込まれるようになり、[11]また2019年1月下旬には納品後に即時で出金申請ができるようになり、納品から振り込みまでの時間が最短で1日となるように再改善された。[12]ただし振り込み処理は自動化されておらず作業として行われているため、1日となるのはあくまで最短の場合で、最長では翌末になるとのこと。[13]さらに、2019年5月に行われたウォレットアプリKyash」との提携後は、クリエイター側がKyashとSkebを連携させており自動出金機申請機も有効にしていれば、納品後約10Kyashへの出金が可となった。[14]

手数料について

メインとなるのはサービス手数料」であり、クライアントが支払った依頼料から、Skebへ手数料が一定率で差し引かれる。その他、出金やブーストの際などにも手数料が掛かる。

元々は手数料15%であったが、複数回価格が改定されており、現在は以下の通り。

ただし、ブーストの手数料は13.6%と基本料金の手数料より多くなるので注意。

また、総登録者数100万人突破などのタイミングで、「リクエスト手数料無料キャンペーン」が行われている。この期間は手数料が無料となり、クライアントが支払った全額クリエイターに届くようになる。

なお、既に終了済ではあるが、2021年6月には「想定を著しくえる収益が発生しているため」との理由でSkebは全ての手数料を全に無料化すると発表。2021年6月1日から7月末まで手数料無料となった。法人化による節税の一環ではあったようだが、2ヶもの間一の収入である手数料を無料にするという異例の事態に当時は大きなニュースとなった。

よくある疑問

よくあるっぽいこサービスへの疑問点を列挙してみる。

Skeb(スケベ)?

Skeb(スケブ)。

でも「スケベかと思った」「スケベと読んでしまう」と言う人はスタートしてからの数日でもTwitter上で軽く人はえていた。スケベと読んでしまったあなたの心が特別汚れているわけではない。

運営会社の社長もそう読んでしまう人が多いだろうことを先読みしていたらしく、「https://ske.beexitでも飛べます!」というの下準備をしている[15]

手数料最大9.8%は他のサービスと比べてどうなの?

高いか安いかは個人の感覚や較対によって変わるので何とも言えないが、「ボッタクリ的に高い」と感じる人も居れば「良心的に安い」と感じる人も居る。Skebのサービススタート時には、双方の意見のツイートをまとめたTogetterまで作成されたほど。

このTogetterサービス開始当初の手数料が13.6%だった時点での議論が挙がっているが、この時点でも「安い」という意見の方が多数だったようだ。

運営会社の社長は、「高い」という趣旨の意見に対して、各種経費について述べたうえで「この手数料でも1000万円売上がないと赤字」というしょっぱい現実を語っている[16](ただしその後、画像配信ネットワークを見直すことでサーバー維持費を大幅に下げることができたため、売上528万円(運営側の手数料売上は約52万円)だった2018年12月でも少し利益を出すことが出来たという[17])。とりあえず暴利を貪るためのボッタクリ価格というわけではないようだ。

また、上記のようにSkebサービス開始時に「Skebの手数料13.6%は高いか、安いか」という議論が巻き起こったことを受けて、ウェブサービスを複数作った経験がある人物が経費などから考察した、説明記事なども投稿されている。

ちなみに他サービスで9.8%より高い例を挙げると、スマートフォンアプリラットフォームのAndoroidの「Google Play」やiOSの「App Store」やゲームラットフォームの「Steam」は最大30%、「依頼して何かしてもらう」という類似サービスの「ココナラ」は最大25%+税、「SKIMA」は最大20%コンテンツ販売プラットフォームの「FANZA」は最大67%(ただし非常に低額のものを売るなど、極端に割高となるケースのみ)、「DLSite.com」は最大50%(こちらもFANZAと同様、極端なケースのみ)。同人誌委託販売業の「メロンブックス」は30%、「とらのあな」は36%

逆に9.8%前後、もしくはそれより安い例を挙げると、クリエイター支援サービスファンティア」は10.8%、「Patreon」は約5%+決済手数料(多くの場合5%で、合計10%)、「OFUSE」は9%。「pixivFANBOX」は5%2019年から。2018年中は無料)、「BOOTH」は3.6%

(以上全て2018年12月時点。長期利用で、あるいは金額が多くなることで、などと様々な条件で上記の最大料金より安くなるものなども多い、詳細は各々のサイトで。)

なお、コミッションサービスの競合最大手である「pixivリクエスト」は10%とほぼ同額。ただし、こちらは上記のようにTwitterURL記載等の条件を踏めば減額され、しばしば無料キャンペーンも実施している。

お金が絡んでいるサービスだけど、詐欺じゃないの?

運営会社が明示されていて、その社長運営会社のウェブサイトexitで実名と顔写真開している。

さらに、この社長は以前ドワンゴに所属していた頃「ニコニ立体」の開発に関わった、との記載があるが、その職歴についても過去ニュースサイトCNET Japan」が掲載した「ニコニ立体開発インタビュー記事において、写真付きで確認できる。

そして、この人物が9年前から使用しているTwitterアカウントexitでSkebに関するツイートを盛んにしており「名前写真を勝手に使われただけで実際には関わっていない」という可性もほぼない。

これらの材料から、少なくとも詐欺的ではないと判断できるのではないだろうか。

二次創作をリクエストしたり引き受けたりしてていいの?

Skebの「利用規約exit」(2022年4月1日版)には、第7条「禁止行為」に

1.第三者の著作物を二次利用する場合において、権利者利益を不当にする行為

とあり、それを噛み砕いて表現したものとして

重要なポイント

他の方に迷惑がかかる行為はしないでください。二次創作の場合は、各作品の二次創作ガイドラインに従ってください。(略)サービス持続可能運営困難にする行為が発見された場合、予告なくアカウント凍結削除する場合があります。

と記載されている。

2018年12月5日現在までのところでは、上記の通り「二次創作ガイドライン」でコミッション許可されている作品(東方ProjectUNDERTALE)のリクエストが複数成立している。

なお、ボイスミュージックムービーについては商業書籍の朗読は規定で明確に禁止されている。ボーカロイドなどの合成音声NG

エロい作品はリクエストしたり引き受けていいの?

NSFW」設定が可な時点で、エロいイラストボイス小説等はある程度許容されていると思われる。

ただし「利用規約exit」(2022年4月1日版)の第7条「禁止行為」において、

5.過度に暴力的な表現、な性的表現人種籍、信条、性別、社会的身分、門地等による差別につながる表現、自殺、自傷行為、物乱用を誘引または助長する表現、その他反社会的な内容を含み他人に不快感を与える表現を、投稿または送信する行為

が禁止されている。

Skebが何をもって「露な性的表現」とするのかは明記されていない。

運営会社社長ツイートによると、性的表現については

日本法令を遵守し、クレジットカード会社さんが怒らない範囲であれば、自由に表現してもらって大丈夫です!々は引っかからないと思います[18]

クレカ会社さんが怒らない範囲であれば「NSFWリクエストを募集する」をアカウント設定でオンにした上で募集いただけます[19]

とのこと。

検索機能がなんか不便じゃない?

コミッション開された作品、及びクリエイターについてはページ上部にテキスト検索フォームがある。

しかし、これについては率直に言ってそれ程使いやすいものではない。テキスト検索しかできず、タグ検索検索された作品のソート(並び替え)もできない。デフォルトの並び順もかなり乱雑で、検索結果を逐一チェックしていない限りどれが新しい作品かも判別困難になっている。

好きなキャラクターや作品名、シチュエーション作者名など一通りの情報検索することはできるため辛うじて致命的ではないが、表記揺れに対応できなかったり、評価の高い作品だけをピックアップして見られなかったりと、大手の作品サイト較するとその差は歴然としている。

これについては単なる技術不足や優先度の問題という訳ではなく、運営のなるがみ氏がクリエイター検索較することは単価の低下を招くので、検索を拡充させたり(略)することは今のところありません。」と述べており、人気クリエイターや安いクリエイターを選別されないようにする措置の一環であることが明言されている。

とは言え、それを抜きにしても使いづらい部分も多く、上記の内容もある程度(技術や手間の理由がより強い上での)建前が含まれているのでは、と見る向きはい訳ではない。

トップページの女の子のイラストは誰が描いたの?

漫画家の「缶詰」氏であるとのこと[20]

ちなみに、公式サイト内、「Skeb」のアカウントページexitにも、おそらく翻訳リクエストの例示として、「Японские девушки」というロシア語リクエストを「日本女の子」と翻訳した上で描かれた、「缶詰」氏による和服女の子イラストが掲載されている。

ただし「トップページイラストやこの和服少女イラストが素敵だから、この作者さんにイラスト依頼したい」と思った場合でも、この「Skeb」のアカウントページリクエストするより「牛野缶詰」氏のアカウントページexitリクエストした方がよいと思われる。

ケモノや獣人の作品が多くない?

サービス開始から間もない2018年12月9日時点では、Skebのトップページ「新着作品」に表示されている48作品中、「ケモノ」「獣人ジャンルとみなせる作品は約12作品(獣耳のみの絵や、通常の動物の絵を除外した場合。基準があいまいであるため「約」が付く)。

ケモノ」「獣人ジャンルメジャー大人気ジャンルというわけではないにもかかわらず、「最近コミッションが成立した作品の1/4がこれらのジャンルの作品」という状況は確かに偏りがあったように思える。しかしこの偏り現の理由は推測可である。

そもそも、「ケモノ」「獣人」のジャンル日本よりもむしろ海外での方が活気があるジャンルとされる(英語圏ではこれらのジャンルは「Furry」「Anthro」などと呼ばれる)。そして海外では日本よりコミッション文化が根付いている。

よって、以前から「ケモノ」「獣人ジャンルイラストを好む日本国内の人々はイラストを探すうちに海外の「Furry」「Anthro」文化に至りやすく、その結果としてコミッションに関する知識にも触れやすかった。また日本国内の「ケモノ」「獣人ジャンルイラストの描き手が、海外からコミッション依頼を持ちかけられることもあった。

このような経緯から、「ケモノ」「獣人ジャンル好するクリエイタークライアントも、ともに元々コミッションへの知識があって心理的障が少なかった。そのため、Skebを初期から積極的に利用していく人の率が他のジャンルより多くなったのだろうと思われる。

なお、ケモノ獣人系のイラストも得意とするフリーランスのとあるイラストレーター(「し」扱いとならないよう名しは避ける)のツイートによると、「矢継ぎコミッション」「海外からが8割なのも想像してなかった」とのこと。海外のFurry/Anthro好きな人々がコミッション申し込みに熱心であることがうかがえる。

ただしその後、Skebの知名度が上がりユーザー数が増していくにつれて「ケモノ」「獣人」のジャンルへの偏りは最初期ほどのものではなくなったようだ。

対応するクレジットカードを持ってないけど依頼できる?

上記「コミッションの流れ」でも触れたように、プリペイドカードVプリカ」を、あるいはスマートフォンアプリKyash」で発行したバーチャルカード[21]VISAカード扱いで使用できる。

Vプリカネットで、あるいはコンビニで購入することができる。詳細はVプリカ公式ページを参照。

Kyashも、ネットコンビニで、あるいは銀行ATMでチャージが可である。詳細はKyash公式ページを参照。

Kyashについては、Skeb公式からもアナウンスがなされており、

ただしKyashクレジットカードをSkebアカウントに登録する際には、与信確認の関係上、最低10円Kyashにチャージされた状態でないと登録が通らないことには注意。[22]

また、VプリカVisa/Mastercardデビットカードを使用した場合は、決済されるタイミングクレジットカードとは異なる。[23]

さらに、2022年10月1日以降は『Skebポイント』を事前購入する形で、銀行振込・Pay-easyコンビニ決済(ローソンファミリーマートデイリーヤマザキミニストップセイコーマート)での支払いが事実上可となった。ただし、いずれの支払い方法においても150220円の決済手数料が必要となる点に注意。

価格表(price list)を載せられないのは不便では?

Skebのサイト内には、類似サービスにあるような「こういった作品なら○○円から引き受けます」といった詳しい価格表を載せられるような機は全く付いていない。

これは意図しての仕様であり、異常な低価格の価格表を掲載するユーザーの登場によってサイト全体で依頼価格に安くなるような圧力がかかることの予防、と言う意図がある。この問題は既存のクラウドソーシングサービスで既に前例があるとのこと。[24]

ただしそれだけではクライアント側からは「いくらくらいで注文すればよいのかわからない」という不安が生じ、またクリエイター側にも「リクエストを待つだけの気軽なサービスのはずなのに、TwitterDMで頻繁に価格を聴かれてしまって煩雑だ」という問題が生じかねない。

そのため運営としても、Twitterなど「Skebのサービス外で」価格表を載せることは全く問題ない、と表明している。[25]

過去には上記のような発表もあったが、現在では価格表の提示は明確に禁止事項とされている。価格による完成度保に繋がるためであり、現在クリエイター依頼キャンセルした理由を提示することも可となっている。「安すぎるかもしれない」は気にせず依頼を投げてみて、価格理由によるキャンセルであれば値段を上げて再送するとよいだろう。 [26]

Twitterでプロフィール画像を変えたのにSkebで反映されない

Twitter仕様の関係上、「1時間に最大1回、ログイン時に非同期に取得される」とのこと。[27]

1時間待てない場合は、アカウント設定のところにある同期ボタンから手動で同期できる(こちらも即時ではない)。

関連静画

Skebではクリエーター側が作品の権利を保持しつづけるので、クライアントに納品した後で自分のサイトSNSpixivニコニコ静画などにも作品を掲示することができる(規約に明記してあるため、クライアントもそれを承知の上で依頼している)。

そのためニコニコ静画にも、Skebでのコミッションによって描かれたイラスト投稿され始めている。

関連項目

関連リンク

紹介記事など

利用者のレポートなど

クライアント(依頼者)側

クリエイター側

脚注

  1. *Skebさんのツイート: "近日実装予定の機能についておしらせします。 ・プロフィールにタグ、おすすめ価格、イラストSNSへのリンク、アイコンの変更、ヘッダー画像の変更を追加します。 ・Twitterアカウントなしでサインアップが可能になります。 ・新規リクエスト画面に別途ライセンスを相談する欄を追加します。"exit
  2. *Skebさんのツイート: "SkebアカウントはTwitterのフォローリストを活用してクライアントの方にクリエイターの方を推薦しているため、検討の結果2021年1月の現時点では他のSNSやメールアドレスによるログインの実装は計画しておりません。"exit
  3. *SkebのアカウントページKyashと連携する」節の注意書きより
  4. *なるがみさんのツイート: "登録時にお届けした確認メール内のリンクを開いてメールアドレスが確認済みとなれば、1日最大1通新規リクエストのお知らせメールが届きますー… "exit
  5. *クライアントガイドライン | Skebexit」より
  6. *なるがみさんのツイート: "納品が完了したリクエストはこのように公開されます。掲載されるのは原文と翻訳文、イラストだけで金額は第三者には表示されません。またクライアントが事前にリクエストを「非公開」に設定すると全て非公開になります。(イラストは昔やすもさんに描いてもらった同人誌の表紙) #Skeb"exit
  7. *なるがみさんのツイート: "非公開設定はサービス上で非公開であって権利は全て描いた人のものなので自由に再掲できます。詳しくはこちらをご覧いただければ!"exit
  8. *Skebさんのツイート: "また、現在は銀行のシステムの都合上、1度にシステムが自動的に振込可能な件数に上限があり、出金可能金額に下限を設定させていただいておりますが、今後別の銀行を利用するなどで解決を図っていく予定です。皆様にはご不便をお掛け致しますが、今後ともSkebをよろしくお願いいたします。"exit
  9. *Skebさんのツイート: "また今まで、銀行の振込件数の制限を回避するために、出金可能金額を1万円からとしておりましたが、本日より1万円未満の残高でも出金できるようになりました!"exit
  10. *なるがみさんのツイート: "申し訳ないです!カード会社さんからの振込が1ヶ月かかるのと、返金が発生した時に作家さんの残高が残ってないといけないのでそういう仕様になってます。ゆくゆくは自動振込にしようと考えてますー… "exit
  11. *Skebさんのツイート: "【出金サイクル短縮のお知らせ】 今まで売上は、当月中の出金申請で翌月末振込とさせていただいておりました。 本日より「遅くとも」翌月末振込とさせていただきます! 先程までに出金申請をいただいた方は1月16日にご指定の口座に振込予定です。"exit
  12. *Skebさんのツイート: "【即時出金申請と自動出金申請対応のお知らせ】 納品後30日を待つことなく、納品後即時に売上の出金申請が可能となりました!(試験運用でトラブルがあったら元の仕様に戻します。) アカウントから自動出金申請を有効にすると、納品後即時に自動的に出金申請が行われ、都度の出金申請が不要となります!"exit
  13. *なるがみさんのツイート: "僕が手の空いた時に振り込み処理するから申請から振込までの期間は今まで通り最長で翌月末。結構手作業多いから1ヶ月に2回ぐらいかな。"exit
  14. *Skebさんのツイート: "Skebの報酬の受け取り方法にウォレットアプリ「Kyash」が増えました。 自動出金機能と併用すると「納品後約10秒」で報酬の受け取りが可能です! KyashはAmazonや楽天などVisaカードがご利用可能な店舗でクレジットカードのようにご利用いただけます!発行やご利用は無料です。"exit
  15. *なるがみさんのツイート: "◯ Skebがスケベに見える  https://ske.be でも飛べます!"/exit
  16. *なるがみさんのツイート: "決済手数料3.6%、サーバ維持費20万円、人件費40万円、税理士や弁護士への費用も考えるとこの手数料でも月1000万円ないと赤字です。PV素材などをご用意してくれたイラストレーターさんにお支払いする費用もここから捻出しています。大きな会社さんと違って基幹事業の利益をこちらに転嫁できません。"exit
  17. *なるがみさんのツイート: "Skebのリリースから1ヶ月!!!皆さんありがとう!気になる売上は528万円でした。運営側の手数料売上は約52万円。画像の配信ネットワークを見直すことで少し利益も出ました。来年もSkebをよろしくお願いします!… "exit
  18. *なるがみさんのツイート: "日本の法令を遵守し、クレジットカード会社さんが怒らない範囲であれば、自由に表現してもらって大丈夫です!早々は引っかからないと思います… "exit
  19. *なるがみさんのツイート: "クレカ会社さんが怒らない範囲であれば「NSFWのリクエストを募集する」をアカウント設定でオンにした上で募集いただけます… "exit
  20. *なるがみさんのツイート: "サイトのイラストレーターさんどなたですかって問い合わせがあったので!牛野缶詰先生(@con_beef)に素敵なイラストを描いていただきました!依頼してから1年経ってしまって申し訳なし・・・!"exit
  21. *Skebさんのツイート: "SkebではKyashをご利用いただけます。Kyashのバーチャルカードを利用することで、2%のキャッシュバックを受けられる他、コンビニ払いや銀行払いを利用することが可能です。バーチャルカードの発行は無料ですので、クレジットカードをお持ちでない方は是非ご検討ください。"exit
  22. *Skebさんのツイート: "SkebにKyashをご登録いただく際は、残高が10円以上必要です。チャージの上ご登録いただければ幸いです。"exit
  23. *Skebさんのツイート: "Skebではコンビニで購入可能なVプリカなどのプリペイドカードにも対応しています! ただし、通常のクレジットカードとは異なり、決済はリクエスト承認時ではなく送信時に行われますのでご注意ください。 (返金の流れはクレジットカードと同様です。)"exit
  24. *Skebさんのツイート: "【よくいただくご質問】価格表と最低価格について Skebは一貫してサービス内での価格の表示を行いません。これは既存のクラウドソーシングサービスで、50円や500円でご依頼を受ける方が登場し、サービス全体において価格が下降方向に圧力が掛かってしまうケースが多発しているためです。"exit
  25. *Skebさんのツイート: "【よくいただくご質問】サービス外での価格表の掲載について Twitter等外部で価格表を掲載されるのは問題ありません。もちろん価格表を見ずに、または言語の問題で理解できずに依頼される方も多数いらっしゃいますので、「価格表を見た方限定」のような制限を掛けないでいただければ幸いです。"exit
  26. *Skebさんのツイート: "Skebで規約違反となるケースを挙げさせていただきます。(中略)
    ❌料金表の掲示
    例: 何に対する料金表が明記せずにSkebのURLと共にツイート。(後略)"exit
  27. *Skebさんのツイート: "【よくいただくご質問】プロフィール画像の同期タイミングについて TwitterのAPIの制限上、1時間に最大1回、ログイン時に非同期に取得されます。今後サービス側でプロフィールは独自に設定できるようになる予定です。"exit
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最終更新:2024/11/13(水) 10:00

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