Skeb(スケブ)とは、コミッションの支援サービスサイトである。
この場合の「コミッション」とは、クリエイター(創作者)にクライアント(依頼者)が作品制作を有償で依頼すること。
主にイラストコミッションを扱うが、それ以外にもボイス/テキストを含めた3種類の作品に対応している。
要するに「憧れのあの人に、自分の要望通りのイラスト/ボイス/小説を作成してもらえる!」というサービスである。
運営は株式会社Skebが行っている。老舗出版社「株式会社実業之日本社」などを擁するシークエッジグループに属しており、一時は実業之日本社の子会社であったが、スケブ系列用の親会社「株式会社スケブベンチャーズ」を設立(正式には社名変更)し、現在はそちらの子会社となっている。
2018年11月30日にBETA版としてスタートしたウェブサービス。当初は「喜田一成」(ハンドルネーム:「なるがみ」)氏の一人会社「外神田商事株式会社」による個人運営の事業であった。2020年12月に外神田商事株式会社が「株式会社Skeb」に商号変更。そして2021年2月12日に株式会社Skebは株式会社実業之日本社の子会社となった。
「コミッション」の文化は海外では盛んであったが、日本ではあまり普及しているとは言い難かった。また、言葉の壁の問題があり国境を挟んでのコミッションには困難があった。さらに支払い方法が煩雑であったり、「注文と違う」などといったトラブルが生じる可能性もあった。
Skebはこういった点を解決させるための工夫を凝らしたサービス内容となっており、
といったように、なるべく簡便に安心してコミッションが行えるような体制を整えている。
ログインにはメールアドレスあるいは、TwitterかMisskey.ioのアカウントが利用できる。Twitterアカウントがあれば、Skebを一度Twitter連携サービスとして承認するだけで簡単にSkebアカウント作成/ログインが可能である。逆に言うと、Twitterアカウントが無ければアカウントが作成できない。そのため、Twitterユーザーを対象としたサービスと言うことになる。2018年には「近日中に、Twitterアカウント無しでもサインアップが可能となる予定」と言った内容がアナウンスされたこともあったが[1]、その後に方針の変更があったようで2021年には「Twitter以外のSNSやメールアドレスを利用してのログインの実装は2021年1月現時点では計画していない」[2]とアナウンスされていた。
細かい打合せ・やり取りは一切できず、「最初のリクエスト文が全て」という仕組みとなっている。これはサービス名称の「Skeb」からもわかるように、同人イベントなどでの「スケブ」依頼のようにあくまで簡単なやりとりのみに特化した、簡易コミッションとでもいうべきサービスであるため。また、クリエイターへのリテイクなども一切行えないと規約で定められている。
リクエストに応えて制作され納品された作品の権利は基本的にはクリエイターが有しており、その後の発表も自由となっている。クライアントは個人での鑑賞や、アバター・プロフィール画像としての利用などの個人的使用のみの権利を有する。それ以上の使用(例えば商業的な利用など)についてはリクエスト文に最初から盛り込んでおくなどにより、クリエイターからの特別な許可が必要である。
こういった点から、どちらかと言えばクリエイター側に有利な条件のサービスとなっている。これは、そもそも創業した外神田商事株式会社がクリエイターの諸問題を解決することを理念とした企業であったため。同じ2018年に全クリエイター向けに開放された「pixivFANBOX」や、やはり同年に立ち上げられた「OFUSE」等と同様に、「クリエイター支援」の性質が大きいウェブサービスであると言える。
逆に言えばクライアントにとっては不利とも言えるのだが、Skebの「利用規約」や「クリエイターガイドライン」、「クライアントガイドライン」において上記の点は全て明示してあり、「クリエイターが必ずしも内容通りの作品を納品するとは限らず、クリエイターは一切の修正を行いません。過去の作品一覧を確認し、依頼するクリエイターは慎重に選定してください。」とまで注意喚起している。それを了承したクライアントしかそもそもSkebを利用しないため、トラブルは起こりにくいと思われる。
これらの「クリエイター側に寄り添った」利用規約はTwitter上で話題となり、サービス開始日の2018年11月30日中にはTwitterの日本語利用者における「トレンド」に「Skeb」が表示された。そのことも影響してか、公式Twitterアカウントによればサービス公開後48時間で登録ユーザーは13,021名(うちクリエイターは3,402名)に達したという。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/skeb_jp/status/1068986715296096256
その後、サービス開始から約1週間で登録ユーザー数2万人、そのうちクリエイター数5000人を突破したとアナウンスされた。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/skeb_jp/status/1071316575309811714
さらに、サービス開始から約半年弱の2019年5月25日にはクリエイター数が1万人を突破した。この時点での登録ユーザー数は5万8000人。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/nalgami/status/1131944172330541061
その後も「クリエイター数や成立した依頼数が増える」→「そのイラストを見てSkebを知った人が登録する」という連鎖に入ったのかユーザー登録数もクリエイター登録数もどんどんと増え続け、2021年2月にはユーザー登録数100万人、クリエイター登録数5万人を突破した。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/skeb_jp/status/1359519634274193409
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/skeb_jp/status/1364225558389739524
有名であったりプロであったりするイラストレーターにも登録者は多い。中には、ニコニコ動画やニコニコ静画への投稿者だったりしてニコニコ大百科に記事がある人物も(この記事の「関連項目」参照)。
なお翻訳機能を利用しての海外からの利用者も増えつつあり、開始から2週間時点でクライアントは3664名と全体の約20%を占めた。日本語以外では英語圏の利用者が最も多く、韓国語・中国語繁体字・タイ語・中国語簡体字と続くという。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/skeb_jp/status/1074376902872166400
ただし、現状(2022年3月27日現在)では報酬の振込先には「日本の銀行口座」あるいは現在日本語のみ対応しているウォレットアプリ「Kyash」のみが対応しており、クリエイターとしてリクエストを募集するにはメールアドレスの登録と日本の銀行口座が必要とされている(Kyashで受け取るためにも、その前に一度は銀行口座経由での報酬の受け取りの実績が必要[3])。そのため、現状では「海外のクライアントが日本のクリエイターに依頼する」ことはできても、「日本人のクライアントが海外のクリエイターにリクエストする」用途には使い難い。
クライアントの操作は概ね以下の4ステップのみ。
この操作で、相手のクリエイターにリクエストが飛ぶ。リクエストが飛ぶと、クリエイターが登録しているメールアドレスにもメールで通知される(1日最大1通)[4]。Skebは依頼料から手数料を受けとるビジネスモデルであるため、最大9.8%の手数料が差し引かれた金額がクリエイター側には提示される。
なお、リクエストが飛んだだけの時点ではまだクレジットカードは決済されないが、デビットカードやプリペイドカードの場合はリクエストを飛ばした時点で一旦決済されてしまう(リクエストが成立しなかった場合は後日返金はされる)。そのため「おすすめはしません」とのこと[5]。
あとはクリエイター側の納品まで待つだけ。納品期限はリクエスト送信から、クリエイターが設定した「納品締切日数」経過するまでとなっており、クリエイターのユーザーページで日数が確認できる(14日~120日と、クリエイターによって設定に大きく幅があるので注意)。期限切れなどで納品されなかった場合、その時点で依頼料は返金される。
納品後には、依頼料を任意で追加払い「ブースト」することができる。必須ではないが、ブーストされた作品は検索された際に黄色の枠付きで表示されるため、作品ごとにブーストの有無は容易に判別できる。お礼のコメントも付けられるので、少額でもブーストしておくとお互いに以後の印象が良くなるだろう。ブーストされたクリエイター側の評価が上がるのはもちろん、ブーストしたクライアント側も「追加ブーストをしてくれる人」ということで今後の依頼を受けてもらいやすい。
なお、納品された作品について修正を要求することはできない。また、作品はあくまでクリエイター自身に帰属するため、クライアントが勝手に他に公開することはできない。
まずはクリエイター登録を行う。現在は「イラスト」「ボイス」「テキスト」「ムービー」「ミュージック」「アドバイス」の6通りの作品タイプで登録することが可能である。
クリエイターは飛んできたリクエストを見て、「このリクエスト内容/金額ならば受けたい」と思ったならばリクエストを承認する。承認が行われた時点で、クレジットカードが決済される。承認されないまま30日間経過したリクエストは消滅する。
承認後、クリエイターはリクエストを受信してから納品締切日数分経過するまで(自分で事前に120日までで設定、正確には翌日の9:00まで)にSkebを通して作品を納品する。納品した時点で、手数料差し引き済みの金額がクリエイターのアカウントに移動する。なお、現状のSkebはデジタルデータでの納品のみに対応しており、例えば物理的なキャンバスなどでの納品は不可。
誤って別の作品を納品してしまった、他の依頼と間違えて納品してしまったなどの場合は、納品期限前であれば再納品(作品の差し替え)ができる。ただし、上限回数が定められている上、納品の差し戻しはできないため新しい作品で差し替えるまで納品ミスした作品は表示されっ放しになるので注意。
納品が行われずに期限が過ぎてしまった場合やクリエイターがギブアップした場合にはキャンセル扱いとなる。依頼料が受け取れないのはもちろん、各クリエイターのアカウントページには「締切厳守率」がきっちり表示されるので安請け合いは許されない。
リクエスト自体は受けたいがリクエスト内容を一部のみ変更して欲しい(資料が見つからない、NSFW設定の付け忘れなども含む)場合は、「再送要請」機能でリクエストの再送を依頼することができる。納品期限切れ後の期限延ばしにも使える機能ではあるが、締切厳守率はきっちり減るので注意。
納品された作品は、クリエイターの個別ページにて公開され、トップページの「新着作品」にも表示される。このとき公開されるのは依頼文の原文と翻訳文、作品みで、金額は公開されない[6]。クライアントが依頼の時に「非表示」に設定していればその作品はクリエイターページでも公開されないが、これはSkeb内で公開されないというだけであり、作品の権利がクリエイターにある以上、クリエイターは例えばTwitter、pixivなどといった場で自由に再掲することはできる[7]。
クリエイターのアカウントに移動した金額は、クリエイターが登録した銀行口座またはKyashへの出金申請が可能となり、申請後は銀行口座の場合は最短で翌日、最長で翌月末に振り込まれる。Kyashの場合はさらに早く、原則として申請後すぐに出金が完了する。ただし出金申請一回につき458円(Kyashへの出金申請の場合は254円)の事務手数料が別途取られるため、今後もリクエストを受け付ける予定のクリエイターは金額が溜まってから一度に出金した方がお得になる。
なお、サービス開始当初は利用していた銀行のシステムの都合から、出金するには出金可能残高が1万円以上必要となっていた[8]が、2019年1月7日から1万円未満の残高でも出金できるように改善された[9]。
また同じく、サービス開始後は出金申請ができるまでに30日経過しないと出金申請が可能とならず、また出金申請した後に実際に振り込まれるのは翌月末になるという長めのタイムラグがあった。これには、クレジットカード会社からの振り込みに1か月かかり、またクライアントからの返金依頼に備えるための期間も必要という、やむを得ない事情があったようだ。[10]しかし2019年1月中旬には「遅くとも出金申請の翌月の最終営業日」に振り込まれるようになり、[11]また2019年1月下旬には納品後に即時で出金申請ができるようになり、納品から振り込みまでの時間が最短で1日となるように再改善された。[12]ただし振り込み処理は自動化されておらず作業として行われているため、1日となるのはあくまで最短の場合で、最長では翌月末になるとのこと。[13]さらに、2019年5月に行われたウォレットアプリ「Kyash」との提携後は、クリエイター側がKyashとSkebを連携させており自動出金機能申請機能も有効にしていれば、納品後約10秒でKyashへの出金が可能となった。[14]
メインとなるのは「サービス手数料」であり、クライアントが支払った依頼料から、Skebへ手数料が一定比率で差し引かれる。その他、出金やブーストの際などにも手数料が掛かる。
元々は手数料15%であったが、複数回価格が改定されており、現在は以下の通り。
ただし、ブーストの手数料は13.6%と基本料金の手数料より多くなるので注意。
また、総登録者数100万人突破などのタイミングで、「リクエスト手数料無料キャンペーン」が行われている。この期間は手数料が無料となり、クライアントが支払った全額がクリエイターに届くようになる。
なお、既に終了済ではあるが、2021年6月には「想定を著しく超える収益が発生しているため」との理由でSkebは全ての手数料を完全に無料化すると発表。2021年6月1日から7月末まで手数料無料となった。法人化による節税の一環ではあったようだが、2ヶ月もの間唯一の収入源である手数料を無料にするという異例の事態に当時は大きなニュースとなった。
Skeb(スケブ)。
でも「スケベかと思った」「スケベと読んでしまう」と言う人はスタートしてからの数日でもTwitter上で軽く百人は超えていた。スケベと読んでしまったあなたの心が特別汚れているわけではない。
運営会社の社長もそう読んでしまう人が多いだろうことを先読みしていたらしく、「https://ske.beでも飛べます!」という謎の下準備をしている[15]
高いか安いかは個人の感覚や比較対象によって変わるので何とも言えないが、「ボッタクリ的に高い」と感じる人も居れば「良心的に安い」と感じる人も居る。Skebのサービススタート時には、双方の意見のツイートをまとめたTogetterまで作成されたほど。
このTogetterにサービス開始当初の手数料が13.6%だった時点での議論が挙がっているが、この時点でも「安い」という意見の方が多数派だったようだ。
運営会社の社長は、「高い」という趣旨の意見に対して、各種経費について述べたうえで「この手数料でも月1000万円売上がないと赤字」というしょっぱい現実を語っている[16](ただしその後、画像配信ネットワークを見直すことでサーバー維持費を大幅に下げることができたため、売上528万円(運営側の手数料売上は約52万円)だった2018年12月でも少し利益を出すことが出来たという[17])。とりあえず暴利を貪るためのボッタクリ価格というわけではないようだ。
また、上記のようにSkebサービス開始時に「Skebの手数料13.6%は高いか、安いか」という議論が巻き起こったことを受けて、ウェブサービスを複数作った経験がある人物が経費などから考察した、説明記事なども投稿されている。
ちなみに他サービスで9.8%より高い例を挙げると、スマートフォンアプリプラットフォームのAndoroidの「Google Play」やiOSの「App Store」やゲームプラットフォームの「Steam」は最大30%、「依頼して何かしてもらう」という類似サービスの「ココナラ」は最大25%+税、「SKIMA」は最大20%。コンテンツ販売プラットフォームの「FANZA」は最大67%(ただし非常に低額のものを売るなど、極端に割高となるケースのみ)、「DLSite.com」は最大50%(こちらもFANZAと同様、極端なケースのみ)。同人誌委託販売業の「メロンブックス」は30%、「とらのあな」は36%。
逆に9.8%前後、もしくはそれより安い例を挙げると、クリエイター支援サービス「ファンティア」は10.8%、「Patreon」は約5%+決済手数料(多くの場合5%で、合計10%)、「OFUSE」は9%。「pixivFANBOX」は5%(2019年から。2018年中は無料)、「BOOTH」は3.6%。
(以上全て2018年12月時点。長期利用で、あるいは金額が多くなることで、などと様々な条件で上記の最大料金より安くなるものなども多い、詳細は各々のサイトで。)
なお、コミッションサービスの競合最大手である「pixivリクエスト」は10%とほぼ同額。ただし、こちらは上記のようにTwitterにURL記載等の条件を踏めば減額され、しばしば無料キャンペーンも実施している。
運営会社が明示されていて、その社長は運営会社のウェブサイトで実名と顔写真を公開している。
さらに、この社長は以前ドワンゴに所属していた頃「ニコニ立体」の開発に関わった、との記載があるが、その職歴についても過去にニュースサイト「CNET Japan」が掲載した「ニコニ立体」開発者インタビュー記事において、写真付きで確認できる。
そして、この人物が9年前から使用しているTwitterアカウントでSkebに関するツイートを盛んにしており「名前や写真を勝手に使われただけで実際には関わっていない」という可能性もほぼない。
これらの材料から、少なくとも詐欺目的ではないと判断できるのではないだろうか。
Skebの「利用規約」(2022年4月1日版)には、第7条「禁止行為」に
とあり、それを噛み砕いて表現したものとして
重要なポイント
他の方に迷惑がかかる行為はしないでください。二次創作の場合は、各作品の二次創作ガイドラインに従ってください。(略)サービスの持続可能な運営を困難にする行為が発見された場合、予告なくアカウントを凍結、削除する場合があります。
と記載されている。
2018年12月5日現在までのところでは、上記の通り「二次創作ガイドライン」でコミッションが許可されている作品(東方Project、UNDERTALE)のリクエストが複数成立している。
なお、ボイス・ミュージック・ムービーについては商業書籍の朗読は規定で明確に禁止されている。ボーカロイドなどの合成音声もNG。
「NSFW」設定が可能な時点で、エロいイラスト/ボイス/小説等はある程度許容されていると思われる。
ただし「利用規約」(2022年4月1日版)の第7条「禁止行為」において、
5.過度に暴力的な表現、露骨な性的表現、人種、国籍、信条、性別、社会的身分、門地等による差別につながる表現、自殺、自傷行為、薬物乱用を誘引または助長する表現、その他反社会的な内容を含み他人に不快感を与える表現を、投稿または送信する行為
が禁止されている。
Skebが何をもって「露骨な性的表現」とするのかは明記されていない。
日本の法令を遵守し、クレジットカード会社さんが怒らない範囲であれば、自由に表現してもらって大丈夫です!早々は引っかからないと思います[18]
クレカ会社さんが怒らない範囲であれば「NSFWのリクエストを募集する」をアカウント設定でオンにした上で募集いただけます[19]
とのこと。
コミッションで公開された作品、及びクリエイターについてはページ上部にテキスト検索のフォームがある。
しかし、これについては率直に言ってそれ程使いやすいものではない。テキストの検索しかできず、タグ検索も検索された作品のソート(並び替え)もできない。デフォルトの並び順もかなり乱雑で、検索結果を逐一チェックしていない限りどれが新しい作品かも判別困難になっている。
好きなキャラクターや作品名、シチュエーション、作者名など一通りの情報を検索することはできるため辛うじて致命的ではないが、表記揺れに対応できなかったり、評価の高い作品だけをピックアップして見られなかったりと、大手の作品公開サイトと比較するとその差は歴然としている。
これについては単なる技術不足や優先度の問題という訳ではなく、運営のなるがみ氏が「クリエイターを検索、比較することは単価の低下を招くので、検索機能を拡充させたり(略)することは今のところありません。」と述べており、人気クリエイターや安いクリエイターを選別されないようにする措置の一環であることが明言されている。
とは言え、それを抜きにしても使いづらい部分も多く、上記の内容もある程度(技術や手間の理由がより強い上での)建前が含まれているのでは、と見る向きは無い訳ではない。
ちなみに、公式サイト内、「Skeb」のアカウントページにも、おそらく翻訳リクエストの例示として、「Японские девушки」というロシア語リクエストを「日本の女の子」と翻訳した上で描かれた、「牛野缶詰」氏による和服の女の子のイラストが掲載されている。
ただし「トップページのイラストやこの和服少女のイラストが素敵だから、この作者さんにイラストを依頼したい」と思った場合でも、この「Skeb」のアカウントページでリクエストするより「牛野缶詰」氏のアカウントページでリクエストした方がよいと思われる。
サービス開始から間もない2018年12月9日時点では、Skebのトップページ「新着作品」に表示されている48作品中、「ケモノ」「獣人」ジャンルとみなせる作品は約12作品(獣耳のみの絵や、通常の動物の絵を除外した場合。基準があいまいであるため「約」が付く)。
「ケモノ」「獣人」ジャンルがメジャーな大人気ジャンルというわけではないにもかかわらず、「最近コミッションが成立した作品の1/4がこれらのジャンルの作品」という状況は確かに偏りがあったように思える。しかしこの偏り現象の理由は推測可能である。
そもそも、「ケモノ」「獣人」のジャンルは日本よりもむしろ海外での方が活気があるジャンルとされる(英語圏ではこれらのジャンルは「Furry」「Anthro」などと呼ばれる)。そして海外では日本よりコミッション文化が根付いている。
よって、以前から「ケモノ」「獣人」ジャンルのイラストを好む日本国内の人々はイラストを探すうちに海外の「Furry」「Anthro」文化に至りやすく、その結果としてコミッションに関する知識にも触れやすかった。また日本国内の「ケモノ」「獣人」ジャンルのイラストの描き手が、海外からコミッションの依頼を持ちかけられることもあった。
このような経緯から、「ケモノ」「獣人」ジャンルを愛好するクリエイターもクライアントも、ともに元々コミッションへの知識があって心理的障壁が少なかった。そのため、Skebを初期から積極的に利用していく人の比率が他のジャンルより多くなったのだろうと思われる。
なお、ケモノ・獣人系のイラストも得意とするフリーランスのとあるイラストレーター(「晒し」扱いとならないよう名指しは避ける)のツイートによると、「矢継ぎ早にコミッションが」「海外からが8割なのも想像してなかった」とのこと。海外のFurry/Anthro好きな人々がコミッション申し込みに熱心であることがうかがえる。
ただしその後、Skebの知名度が上がりユーザー数が激増していくにつれて「ケモノ」「獣人」のジャンルへの偏りは最初期ほどのものではなくなったようだ。
上記「コミッションの流れ」でも触れたように、プリペイドカード「Vプリカ」を、あるいはスマートフォンアプリ「Kyash」で発行したバーチャルカードを[21]、VISAカード扱いで使用できる。
Vプリカはネットで、あるいはコンビニで購入することができる。詳細はVプリカ公式ページを参照。
Kyashも、ネットやコンビニで、あるいは銀行ATMでチャージが可能である。詳細はKyash公式ページを参照。
Kyashについては、Skeb公式からもアナウンスがなされており、
ただしKyashのクレジットカードをSkebアカウントに登録する際には、与信確認の関係上、最低10円はKyashにチャージされた状態でないと登録が通らないことには注意。[22]
また、VプリカやVisa/Mastercardのデビットカードを使用した場合は、決済されるタイミングがクレジットカードとは異なる。[23]
さらに、2022年10月1日以降は『Skebポイント』を事前購入する形で、銀行振込・Pay-easy・コンビニ決済(ローソン・ファミリーマート・デイリーヤマザキ・ミニストップ・セイコーマート)での支払いが事実上可能となった。ただし、いずれの支払い方法においても150~220円の決済手数料が必要となる点に注意。
Skebのサイト内には、類似サービスにあるような「こういった作品なら○○円から引き受けます」といった詳しい価格表を載せられるような機能は全く付いていない。
これは意図しての仕様であり、異常な低価格の価格表を掲載するユーザーの登場によってサイト全体で依頼価格に安くなるような圧力がかかることの予防、と言う意図がある。この問題は既存のクラウドソーシングサービスで既に前例があるとのこと。[24]
ただしそれだけではクライアント側からは「いくらくらいで注文すればよいのかわからない」という不安が生じ、またクリエイター側にも「リクエストを待つだけの気軽なサービスのはずなのに、TwitterのDMで頻繁に価格を聴かれてしまって煩雑だ」という問題が生じかねない。
そのため運営としても、Twitterなど「Skebのサービス外で」価格表を載せることは全く問題ない、と表明している。[25]
過去には上記のような発表もあったが、現在では価格表の提示は明確に禁止事項とされている。価格による完成度保証に繋がるためであり、現在はクリエイターが依頼をキャンセルした理由を提示することも可能となっている。「安すぎるかもしれない」は気にせず依頼を投げてみて、価格理由によるキャンセルであれば値段を上げて再送するとよいだろう。 [26]
Twitterの仕様の関係上、「1時間に最大1回、ログイン時に非同期に取得される」とのこと。[27]
1時間待てない場合は、アカウント設定のところにある同期ボタンから手動で同期できる(こちらも即時ではない)。
Skebではクリエーター側が作品の権利を保持しつづけるので、クライアントに納品した後で自分のサイトやSNS、pixivやニコニコ静画などにも作品を掲示することができる(規約に明記してあるため、クライアントもそれを承知の上で依頼している)。
そのためニコニコ静画にも、Skebでのコミッションによって描かれたイラストが投稿され始めている。
掲示板
8565 ななしのよっしん
2024/11/10(日) 18:35:24 ID: 0kg3nkIfHO
平均納品2週間の人に承認すらされないままもうすぐ1ヶ月
もう諦めてキャンセルすべきか?
8566 ななしのよっしん
2024/11/11(月) 08:59:34 ID: Awsxm0eZfo
絵のクオリティ高くて金額設定も良心的な価格なのにたった2作品しかないのか、と思ったら厳守率10%台・・・
8567 ななしのよっしん
2024/11/12(火) 16:09:04 ID: 0U4ahLY9GH
>>8562
リクエストのNSFW率が95%くらいのクリエイターに全年齢のリクエスト送ったら運営に「保留」にされたことはあるな
リクエスト内容を人の目で確認してNSFWの指定忘れを防ぐためだったのかも
数時間後に無事に全年齢のリクエストで通った
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/13(水) 10:00
最終更新:2024/11/13(水) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。