声優 単語

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セイユウ

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声優(せいゆう)とは、演技をする俳優のことである。「ボイスアクター」とも呼ばれる。

概要

活動範囲は広く、アニメ日本語吹き替えゲーム人形劇着ぐるみショーラジオドラマCDドラマナレーションラジオパーソナリティアナウンスなどにおよぶ。それらにを当てることが仕事内容である。

基本的にはのみの出演となるが、顔出しCMなどに出演している声優も存在する。

演技だけでなく歌唱も要されることもある。特にキャラクターソングではキャラクターになりきって歌うことが要される。
最近はアイドル声優と呼ばれる存在もあり、舞台イベントを行うため、容姿も要されるようになってきている。

特にアニメゲームにおいて、キャラクターおよびその担当声優のことをキャラクターボイス(和製英語CVと略す)という。

劇団の俳優や、歌手を兼業する声優も多い。

歴史

歴史的には、日本映画会社がTV局を敵視して、映画提供しなくなったために、米国TVドラマを買ってきて放映するようになって「アテレコ」という仕事と「声優」という職業が生じたのが始まり。当時は効果音も含めて生で演じていた。1980年代まではアテレコアフレコは、舞台俳優の余技もしくはアルバイトであり、故にテレビ明期から活躍してきた多くのベテラン役者は「声優である以前に俳優」「声優は役者演技の一種」と唱えており、中には山田康雄納谷悟朗のように「声優」と呼ばれることを毛嫌いする役者もいた。
一方で一部のベテランの中には声優は専門的な職業と考えている人物もおり、神谷明は同所属劇団の先輩であった山田と納とは正反対に「"声優ではなく俳優"と言ったところで、実際に自らの生計を立てたのは仕事ではないか」としている。池田昌子は、あるTVドラマプロデューサーに「吹き替えなんて裏街道じゃないか。女優だったら表街道歩け」という声優業を蔑視する発言にを立て、「裏街道で結構じゃない」と反論している。若山弦蔵は放送劇団出身である故に舞台の経験がなく、「吹き替え業が始まってから、劇団で活動していた俳優の多くが兼任して仕事をやっていたことが立たしかった」と声優専業者と劇団俳優との違いを交えながらっている。若本規夫舞台の経験はあるものの、「それらの経験は声優業において役に立つこともなければ上達することもなかった」と皮を述べていたことから「声優は役者と別物」「声優はアーティストである」と捉えている。
このように職業としての声優の価値観が分かれやすいが、中には上記の池田榎本温子の様にその両方を重んじている者もいる。池田の場合、声優業に専念する意向を固めつつも、自身と同世代の声優と同様に役者としての基礎が固まっていなければ意味がないと苦言を呈している。榎本の場合、役者志望で声優業界に入った経緯から、役者として高いプライドと声優の専門性を重要視する考えを併せ持っているが、それ故にある著名人に声優のスキルアップに疑問視するツイートに対して反論のツイートをしてしまったこともある。

声優ブーム

第1次声優ブームは、アラン・ドロン=野沢那智クリント・イーストウッド=山田康雄トニーカーチス=広川太一郎といった具合に、TV局が俳優吹き替え声優を固定したことで、を当てる側にも人気が出たことから始まった。

第2次声優ブームは、1977年宇宙戦艦ヤマトのリバイバルヒットから始まるアニメブームと直結した。古代進=富山敬ルパン三世=山田康雄ひびき=神谷明など、ヒーロー役を演じる声優たちに人気が集まった。古谷徹アムロ・レイ)、古川登志夫諸星あたる)らが、バンドスラップスティック」を結成したり、水島裕レコードデビュー潘恵子ララァ・スンアンネット)、戸田恵子マチルダ・アジャン、カララ・アジバ)や小山茉美ミンキーモモ)が出演したアニメテーマソングを歌うなど、声優の音楽活動が立ち始めた。特に潘恵子オリジナルアルバムを4枚出しているため元祖アイドル声優と言われる。

ただしこのころまでは、アニメキャラクターと演じる声優の年齢・容姿がかけ離れているのが一般的であり、一部の熱心なファンを除けば、まだアイドル的なブームとは言えなかった。

1990年代になると、桜井智などアイドル出身、もしくはアイドル的容姿を備えた声優が登場し、椎名へきる武道館ライブを行うなど、アイドル声優や声優アーチストの時代が幕をあけ、人気の中心も若手の女性に移っていった。

2000年代後半になって、水樹奈々平野綾田村ゆかり堀江由衣茅原実里坂本真綾戸松遥など、声優業と音楽活動を並行して行うアイドル声優が数多く活躍する時代になり、雑誌モデルVシネマ女優から転身する者など、多な人材が入り乱れるようになった。朴璐美のような舞台俳優兼業の声優は、現在ではしくなりつつある。

2008年水樹奈々新宿コマ劇場イベントを行った際に、しい声優仲間に出演を呼びかけた。その際の反応の多くが「舞台なんてできない」「私がコマに立つなんておこがましい」であったという。このことが時代の変遷を徴している。もっとも、実際に若手声優たちがコマで演じた舞台は、とても素人が本業の合間に作ったとは思えない完成度と自由奔放なアドリブで観客を楽しませた。今でも声優の本質役者であることを明した出来事だったともいえる。

モーニング娘。を最後に'70〜'80年代アイドル歌手TVの中でほぼ絶滅した現在において、アイドル声優は、音楽的にもマーケット的にも、それに代わる存在となりつつある。SME系のアニプレックスミュージックレインフジサンケイ系のポニーキャニオンが「かんなぎ」や「けいおん!」のCDスマッシュヒットを飛ばしたことも、声優のアイドル歌手化を表す動きのひとつである。

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