『やる夫で学ぶ第一次世界大戦』は、第一次世界大戦の流れ、各国の内情を詳しく描いたやる夫スレ。5年4ヶ月の期間をかけて投稿された大長編。
スレ作者は ◆WW.IweeeIE 氏。ニコニコ動画において bellbell 氏が動画化。
クリスマスまでには終わらなかった
概要
“ 戦争を終わらせるための戦争 ” とまで言われた第一次世界大戦。それまでの戦争とは全く桁違いの血を流し、人命を失わせていった大戦争だが、日本においてはこのリターンマッチである第二次世界大戦、および自らが起こした太平洋戦争のほうが圧倒的に認知度が高く、そもそも第一次世界大戦に参戦していたこと自体、あまり知られていないと言わざるをえない状態である(関与の規模が違うと言ってしまえばそれまでだが、第二特務艦隊の地中海輸送護衛戦はもっと知られるべき)。
本作は、ドイツ・オーストリアの中欧同盟とイギリス・フランス・ロシアの協商陣営(連合国)、そしてそれぞれに加担するヨーロッパ諸国が繰り広げた、血で血を洗いつくす戦闘、善意と錯誤・陰謀が交錯する外交を活写した大作である。動画化によって、その活写ぶりに躍動感が加わった。
現在の国際関係は第二次世界大戦ではなく、第一次世界大戦に由来しているものが少なくない。本作の描写の大半はヨーロッパの戦争であって、第一次世界大戦がもたらした100年後の負債(パレスチナ紛争など)にまで深く言及されているわけではないが、そもそも馴染みの薄い第一次世界大戦を知るための入り口にしてはどうだろうか。
各話
| 第一夜 | サラエボ事件 | 第十一夜 | 第二次イープル | 第二十二夜 | イタリア参戦 |
| 第二夜 | シュリーフェン・プラン | 第十二夜 | ゴルリッツ | 第二十三夜 | カポレット |
| 第三夜 | イギリス参戦 | 第十三夜 | ガリポリ(3) | 第二十四夜 | 第三次イープル |
| 第四夜 | パリ防衛戦 | 第十三.五夜 | セルビアの内幕 | 第二十五夜 | カンブレー戦車戦 |
| 第五夜 | タンネンベルク | 第十四夜 | セルビア崩壊 | 第二十六夜 | アメリカ参戦 |
| 第六夜 | ガリシア | 第十四.五夜 | サロニカ裁判 | 第二十七夜 | ロシア脱落 |
| 特別編 | 戦艦ゲーベン | 第十五夜 | ヴェルダン | 第二十七.五夜 | グレーナー伝 |
| 第七夜 | 第一次イープル | 第十六夜 | ブルシロフ攻勢 | 第二十八夜 | バラバラの連合国 |
| 第八夜 | 東部戦線1914冬 | 第十七夜 | ソンム | 第二十九夜 | カイザー戦 |
| 番外編 | クリスマス休戦 | 第十七.五夜 | 戦車登場 | 第三十夜 | 行き詰まるドイツ軍 |
| 第八.五夜 | トルコ参戦 | 第十八夜 | ルーマニア敗北 | 第三十一夜 | ドイツ暗黒の日 |
| 第九夜 | ガリポリ(1) | 第十九夜 | ロシア二月革命 | 第三十二夜 | 休戦 |
| 第九.五夜 | 英・トルコの内幕 | 第二十夜 | ニヴェル攻勢 | 最終夜 | ヴェルサイユ条約 |
| 第十夜 | ガリポリ(2) | 第二十一夜 | ロシア十月革命 | エピローグ | 墓標 |
登場人物
|
この項目の加筆にご協力ください。 |
中欧同盟陣営
ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟(1882年締結)は、墺・伊の外交関係のもつれから機能しなかった。
ドイツ帝国
| 人物 | キャスト |
役処
|
|---|---|---|
| ルーデンドルフ | やる夫 | |
| ファルケンハイン | やらない夫 |
小モルトケの後任の参謀総長。
|
| ヴィルヘルム2世 | (窪塚洋介のAA) ※オバマではない | |
| ヒンデンブルグ | 麻呂 | |
| 小モルトケ | キモオタ |
開戦時の参謀総長。
|
| ヴィルヘルム皇太子 | ニート君 (第15夜のみ夜神月) | |
| ベートマン | 長門有希 | |
| ホフマン | キョン |
開戦時の第8軍参謀。後の東部方面軍参謀長
|
|
開戦時の第1軍団長。
|
||
|
マッケンゼン
|
開戦時の第17軍団長。
|
|
|
開戦時の駐露大使
|
||
|
ショルツ
|
開戦時の第20軍団長
|
|
|
ゼークト
|
ドヤが夫
|
マッケンゼンの参謀長。
|
|
グレーナー
|
できる夫
|
|
|
開戦時の海軍大臣
|
||
|
クルック
|
||
|
ビューロウ
|
||
|
ハウゼン
|
||
|
エミッヒ
|
||
|
ルプレヒト王太子
|
L
|
|
|
機関長
|
||
|
機関士
|
||
|
軍医
|
||
|
ゲーベン
|
||
|
シェファー
|
善行忠孝
|
ロッヅ戦時の予備第25軍団長
|
|
ヴェルダン戦時の第5軍参謀長
|
||
|
ローワ
|
||
|
ムドラー
|
||
|
ヴェッツェル
|
||
|
ツィンメルマン
|
もっさりさん
|
大戦中盤の外務大臣
|
|
メッケル
|
||
|
後藤喜一
|
||
|
シュターブス
|
参謀本部鉄道課セッションⅡa責任者 | |
|
労働組合員
|
グレーナーが折衝する労働組合員 | |
|
エーベルト
|
オーストリア=ハンガリー帝国
| 人物 | キャスト | 役処 |
|---|---|---|
| コンラート | でっていう(無能) | 開戦時のオーストリア軍参謀総長 |
| フランツ・ヨーゼフ1世 | ダディクール | 開戦時のオーストリア=ハンガリー帝国皇帝 |
| フランツ・フェルディナント | 麻生太郎 | サラエボ事件で暗殺されたオーストリア=ハンガリー帝国皇太子 |
| ソフィー・ホテク | ウルトラマンゾフィー | フェルディナント大公夫人 |
| カール1世 | 鬼太郎 | ヨーゼフ1世死後のオーストリア=ハンガリー帝国皇帝 |
| ボロイェヴィッチ | でっていう(有能) | イタリア戦線における猛将。 |
| 将軍、政治家全般 | でっていう | フェルディナント大公(第4軍司令官)、ダンクル(第1軍司令官)など |
オスマン帝国(シリーズ内では一貫してトルコと表記)
| 人物 | キャスト | 役処 |
| エンヴィル | DIO | 青年トルコ革命の指導者 |
| ケマル | 新城直衛 | ガリポリ戦で活躍した英雄。後のトルコ共和国建国の父 |
| サンダース | カーネル・サンダース | トルコ軍に派遣されていたドイツ人顧問 |
| ジェマル | おじゃる丸 | ガリポリ戦時のトルコ海軍大臣 |
| タラ―ト | フミカ(シゴフミ) | ガリポリ戦時のトルコ首相 |
| ムスタファ・サブリ | ハートマン軍曹 | ケマルの幼年学校での数学教官 |
| フェイジ・ベイ | 守原英康 | ガリポリ戦時のブレア方面軍司令官 |
| アプデュルハミト2世 | ウィルソン・フィリップ上院議員 | 当時のオスマン帝国皇帝 |
ブルガリア王国
| 人物 | キャスト | 役処 |
| フェルディナント1世 | サウザー | ブルガリア国王 |
| スタンポリスキー | ケンシロウ | ブルガリアの農民指導者 |
▼
協商国(連合国)陣営
いわゆる「三国協商」(英仏協商・露仏同盟・英露協商)に基盤を置く諸国連合。イタリアは三国同盟より離脱し、協商陣営に加わった。アメリカは1917年より参戦し、ロシア(ボリシェヴィキ政権)は革命により1918年戦線離脱。
大英帝国
フランス共和国
| 人物 | キャスト | 役処 |
|---|---|---|
| ジョフル | 園崎魅音 | 大戦前期のフランス軍総司令官。 |
| フォシュ | 前原圭一 | 大戦後期の連合軍総司令官。 |
| ペタン | 北条沙都子 | 大戦後期のフランス軍総司令官。 |
| デスパレ | 竜宮レナ | 開戦時は第1軍団、マルヌ会戦では第5軍司令官。 |
| ガリエニ | 園崎茜 | マルヌ会戦でのパリ防衛軍司令官。 |
| ニヴェル | 鷹野三四 | ジョフルの後任のフランス軍総司令官。 |
| カステルノー | 野比のび太 | 開戦時の第2軍司令官 |
| リュフェイ | モハメド・アヴドゥル | 開戦時の第3軍司令官 |
| ラングル | ジャン=ピエール・ボルナレフ | 開戦時の第4軍司令官 |
| ランルザック | 園崎詩音 | 開戦時の第5軍司令官 |
| ボー | 花京院典明 | 開戦時の第10軍団所属師団長 |
| パリのタクシー運転手 | 葛西辰由 | マルヌ戦で前線に兵士を輸送したタクシー運転手 |
| ライナル | リルル | ヴェルダン戦時のヴォ―堡塁司令官 |
| ポアンカレ | 古手梨花 | 共和国大統領。 |
| クレマンソー | 小此木(ひぐらしのなく頃に) | 大戦末期の首相。 |
| サレイユ | 大石蔵人 | サロニカ派遣軍司令官。 |
ロシア帝国 / ポリシェヴィキ
| 人物 | キャスト | 役処 |
|---|---|---|
| ニコライ2世 | ちよ父(シャア版) | ロシア帝国皇帝。 |
| ニコライ大公 | 木村先生(あずまんが大王) | ニコライ2世の叔父 |
| ブルシロフ | 榊さん(あずまんが大王) | 開戦時のロシア第8軍司令官。東部戦線の名将 |
| ヤヌシュケビッチ | 水原歴(あずまんが大王) | 開戦時の参謀総長 |
| レンネンカンプフ | 黒沢みなも(あずまんが大王) | 開戦時のロシア第1軍司令官 |
| サムソノフ | 谷崎ゆかり(あずまんが大王) | 開戦時のロシア第2軍司令官 |
| ルツスキー | 春日歩(あずまんが大王) | 開戦時のロシア第3軍司令官 |
| イエバンチン | 福田康夫 | ロッヅ戦時のロシア第3軍団長 |
| サクハノフ | かおりん(あずまんが大王) | ブルシロフ攻勢時の第11軍司令官 |
| シェルバシェフ | 神楽(あずまんが大王) | ブルシロフ攻勢時の第7軍司令官 |
| ケレンスキー | 美樹さやか | ロシア二月革命後の臨時政府首相。 |
| コルニロフ | 佐倉杏子 | 臨時政府のロシア軍総司令官。 |
| レーニン | 鹿目まどか | ボリシェヴィキ指導者。 |
| トロツキー | キュウべえ | ボリシェヴィキ政権の外務人民委員。 |
| スターリン | 暁美ほむら | ボリシェヴィキ幹部。 |
| 将軍、政治家全般 | クマ― | アレクセイエフ(参謀総長)、ロジャンコ(帝国議会議長)など |
アメリカ合衆国
| 人物 | キャスト | 役処 |
|---|---|---|
| ウィルソン | 宮藤芳佳 | 合衆国大統領(民主党)。 |
| ハウス大佐 | 坂本美緒 | 大統領の政治・外交顧問。 |
| パーシング | シャーロット・E・イェーガー | ヨーロッパ派遣軍総司令官 |
セルビア王国
| 人物 | キャスト | 役処 |
|---|---|---|
| プトニック | 黒沢(最強伝説黒沢) | 開戦時のセルビア軍参謀総長。 |
| ディミトリエヴィチ | 赤木しげる | セルビアの秘密組織「ブラックハンド」指導者。 |
| パシッチ | 伊藤カイジ | セルビア首相。のちユーゴスラビア首相。 |
| タンコシッチ | 天貴史 | サラエボ事件首謀者の一人 |
| シブコビッチ | 一条聖也 | ホワイトハンド首領 |
| 第6連隊長 | 利根川幸雄 | 1903年のクーデターでディミトリエヴィチに協力した連隊長 |
| ペータル1世 | 兵藤和尊 | 大戦時のセルビア国王 ※シリーズではピーター表記 |
ベルギー
| 人物 | キャスト | 役処 |
| アルベール1世 | ドーラ(天空の城ラピュタ) | ベルギー国王 |
| レーマン | ムスカ(天空の城ラピュタ) | リエージュ要塞司令官 |
| アデルペール | ハク(千と千尋の神隠し) | 仏大統領ボアンカレがベルギーに派遣していたフランス軍大佐 |
イタリア王国
| 人物 | キャスト | 役処 |
| エマヌエーレ3世 | マリオ | イタリア国王 |
| カドルナ | ルイージ | 大戦前期のイタリア軍参謀総長。通称「兵站大将」 |
| ブルサティ | クリボー(擬人化) | イゾンツォ戦時の第一軍司令官。カドルナの命令に背き更迭される |
| ディアツ | ピーチ姫 | 大戦後期のイタリア軍参謀総長。 |
ルーマニア王国
| 人物 | キャスト | 役処 |
| フェルディナント | 鳩山由紀夫 | ルーマニア国王 |
兵器・施設
| 名前 | 元ネタ | 説明 |
| リエージュ要塞 | ラピュタ | ドイツとベルギー国境の要塞 |
| ビッグ・バーサ | 巨神兵 | ドイツ軍の攻城用42㎝臼砲 |
| ナミュール要塞 | ア・バオア・クー | フランスとベルギー国境近くの要塞 |
| ドイツ軍総司令部 | ネルフ司令部 | コブレンツに作られたドイツ軍総司令部 |
| 旧式砲 | ロボット兵 | 後備混成第6旅団に配備された旧式砲 |
| ゲーベン | ホワイトベース | 地中海に派遣されたドイツ巡洋戦艦 |
| ゲーベンの機関部 | エヴァンゲリヲン初号機 | 巡洋戦艦ゲーベンの機関部 |
| ブレスラウ | サラミス | 地中海に派遣されたドイツ防護巡洋艦 |
| インドミタブル | グワジン | イギリス地中海艦隊所属の巡洋戦艦 |
| グロスターなど | ムサイ | イギリス地中海艦隊所属の防護巡洋艦 |
| イタリア駆逐艦 | ザクレロ | イタリア海軍の駆逐艦 |
| トルコ水雷艇 | エルメス | トルコ海軍の水雷艇 |
| マークⅠなど | 王蟲 | イギリス軍が開発した戦車シリーズ |
| ドーモン堡塁 | お台場ビックサイト | 激戦となったヴェルダン要塞の堡塁の1つ |
| ヴォ―堡塁 | 第6司徒ラミエル | ヴェルダン要塞の堡塁の1つ |
| トトラサイア要塞 | 天守閣 | ルーマニア南部の国境の要塞 |
関連項目/関連リンク
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 10
- 0pt



