シリーズ最新作『ラチェット&クランク パラレルトラブル』はPS5にて発売中!
ラチェット&クランクとは、主にインソムニアックゲームズが開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメント[1]が発売しているゲーム『ラチェット&クランク』、または『ラチェット&クランク』シリーズの総称である。
略称は一般的に『ラチェクラ』や『ラチェット』など。本項では以下『ラチェクラ』とする。
概要
シリーズの第一作目となる『ラチェット&クランク』は、プレイステーション発売8周年の節目の日であった2002年12月3日に発売された。プレイステーション2との同梱版の『アクションパック』も発売されていたので、「これがPS2で一番初めにプレイしたゲームだった!!」という人も少なくないだろう。また、PS2時代に放映されていたテレビCMは、ユニークでインパクトが強い内容のものが多かったので覚えている人も多いのではないだろうか。
ストーリー
端的に言うと、主人公であるラチェットとクランクが協力し、数々の惑星をめぐりながら悪者と戦い、銀河の平和を守るというよくある王道ストーリー(シリーズの作品のほとんどはこういった内容)である。しかし、キャラクターたちの会話が独特で面白く、時にブラックジョークを含んだ展開があり、それが病み付きになる人も少なくない。また、ストーリーが分かりやすく、小さなこどもでも大人でも楽しめるような構成となっていて、これもまたプレイヤーを惹きつける一因となっている。
システム
攻略
主に惑星を探索し、手に入ったアイテムや他の惑星の情報を元に次の惑星へ進んでいくというシンプルなものである。だが、惑星攻略の道中には、補助ガラメカを使ったパズルや、ちょっとした謎解き、SASUKEのようにアクションを駆使するパート、個性豊かなミニゲームなどがあり、シンプルながらもステージ全体を通して飽きない設計になっている。
難易度
どの作品も、普通に敵を倒して強いガラメカを使っていけばどんな人でも簡単に攻略できる程度の難易度である。特に2以降はアップグレードにより武器・体力がどんどん強くなっていくので、何回もやっていれば小学生でもクリアできる。4th、FUTURE外伝以降の作品には難易度選択が追加されていることも。
しかし、ラチェクラはぶきガラメカの使いかた次第で難易度が驚異的に変わるのが大きな特徴だ。例えば、各作にある最強のぶきガラメカを使えば、どんな敵(ボス)でも一瞬で撃破してしまうほどのヌルゲーになってしまうし、まったく攻撃系のガラメカを使わない(標準装備であるオムレンチのみで戦う)となれば、ザコ敵でさえ一苦労の詰むこと間違いなしの苦労ゲーにもなる。アクションゲームが得意な人も、そうでない人も楽しむことができるゲームというわけだ。
やりこみ
特に2以降はやりこみ要素が非常に多いのも特徴の一つ。
- ホバーボードやバイクを使ったレースなど、数々の「ミニゲーム」
- 特別な行動をすると獲得できる「スキルポイント」
- 各惑星に隠されている「おタカラ(ゴールデンボルトやRYNOの設計図など)」
- 2から実装された、経験値をためるとHPやガラメカが強化される「アップグレード」
などやりこみ要素が満載。この豊富なやりこみ要素を一つ一つクリアしていくのもラチェクラの醍醐味であると言える。
これらのやりこみ要素をクリアしていくと、特典としてさまざまなおまけ要素が解禁される(ラチェットの服装・顔サイズ変更、ステージ反転など)。そして、最後の最後までやりこんだ人しか見ることができない『インソムニアックミュージアム』(文字反転)なども用意されている。
チャレンジモード(二週目以降)
ラチェクラは、前述したようにやりこみ要素が非常に多い。その中でもアップグレードなどには多額のお金(ボルト)がかかる。また、ナノテック(体力)やガラメカを最大までアップグレードさせることも大変な作業である。これらをすべて達成するために同じところをひたすら往復して1週目でこなすというのは大変なうえに面倒だろう。
そこで、ラチェクラにはチャレンジモード(実質2週目)というものが用意されている。ストーリーはまた初めからになってしまううえ、敵がさらに強力になるものの、ナノテックやガラメカがさらにアップグレード、ボルトや経験値が大量に獲得できるなどの特典が付く。このチャレンジモードの爽快さから、「ラチェクラは二週目から」という意見も多い。
インソムニアックミュージアム
ラチェクラシリーズにおいて、最後までやりこんだ人に与えられるご褒美、それがインソムニアックミュージアムである。インソムアックミュージアムは、主な開発元である『インソムアックゲームズ』の会社内部を基にしてあり、没キャラや没アイデアを見ることが出来たり、隠しミニゲーム、爆発のエフェクトテストなど、ここでしかできない楽しい仕掛けが盛りだくさんである。ラチェクラプレイヤーにとってぜひ一度は行っておきたいところである。
Q.出現しない……
A.まず、これが出現する作品は限られている。現在確認されているのは『2』『3』『5(名称がクライムツリーハウスとなっている)』『クランク&ラチェット(同)』『FUTURE2』『THE GAME』のみである。これらの作品で出現しない場合、まだやりこみが足りていない可能性が高い。スキルポイントなどをよく確認してみよう。また、それらの条件をクリアしていなくても出現する隠し方法がある場合もある(ヒント:ワープ、時間)。
※出現しない作品でも、開発秘話を聞けたり、特別ムービーを見られたりできるようになる。
ガラメカ
ラチェクラシリーズでは、ストーリーを進めるのに必然的にガラメカを活用することになる。ガラメカは一つ一つが個性的な特徴を持っていて、バリエーションが豊富である。そのたくさんのガラメカを、場面に応じて使えるようになることで、攻略は一気に楽になる。「そのガラメカがどのような特徴を持っているのか」を把握しておくのは攻略にとって重要なことだ。
シリーズに登場するガラメカの説明はこちらで→ラチェット&クランクシリーズのガラメカ一覧
シリーズ
ラチェクラシリーズは、現在、外伝を含めると10作以上ゲームが発売されている(作品ごとの解説はウィキペディアも参照)。
『ラチェット&クランク FUTURE』以降はナンバリングの仕切り直しが行われている。
2000年代発売
ラチェット&クランク
2002年12月3日に発売。PS2。
後のラチェクラシリーズの根幹なのは言うまでも無い。HPが最大8しかないことなどから難易度は「高い」という意見が多く、途中の中ボス攻略、ゴールデンボルト・スキルポイント集め(これは後の作品にも言える)、ホバーボードレース、後半のステージの攻略などには誰もが苦労したことであろう。また、何かと便利なスライド移動も今作にはまだ存在していない。
ラチェット&クランク2 ガガガ!銀河のコマンドーっす
2003年12月11日に発売。PS2。
アップグレードや、やりこむと出現するインソムニアックミュージアムが初登場。特に、アップグレードは体力にも適用され、経験値をためると体力が上がるというRPGのようなシステムが追加されたため、前作のようなシビアさは一応無くなった。
また、チャレンジモード(実質二週目)後の特典が大幅に追加され、やりこみ甲斐のあるゲームへと進化を遂げたと言える。また、他にも『マキシゲーム』という、ゲーム中のミニゲームをメニューから選びすぐやることができるショートカット機能もあった。
ラチェット&クランク3 突撃!ガラクチック★レンジャーズ
2004年11月25日に発売。PS2。
いわゆるミッション方式が増えたのが大きい変化と言える。仲間のレンジャー部隊と共に戦い、複数の任務をこなしていく『フリーミッション』が登場していることからもそれが分かる。
ストーリーもアクションゲームながらよく練られていて、ここでドクター・ネファリウス、ローレンスが初登場。アップグレードはさらに進化し、レベルさえ上げればかなり楽にラスボスまで行けるようになった。他には、3つのモードがある4人対戦が初登場。アメリカではオンライン対戦が実装されていたが、日本ではマルチタップを使っての対戦にとどまっている。
ラチェット&クランク4th ギリギリ銀河のギガバトル
2005年11月23日に発売。PS2。
今作は過去作とは一風違い、『ドレッドゾーン』と呼ばれる闘技場からの脱出を目指すという設定であり、これまでのように宇宙船を使って自由に惑星間を移動する事はできない。また、前作のミッション方式がゲーム全編に適用されており、ラチェットの行動範囲は限られ、今までのように惑星を探索するような感覚はない。クランクも背中にいないので自由に飛べず、アドバイスをするのみである。
アップグレードの進化はさらに進み、LV99までレベルアップするようになった。その他に今作は、5段階の難易度が設定されていて、一番難しい難易度だとHPがMAXでも即死するほどの難しさである。今作も4人対戦はあり、前作よりも内容は増えている(5つのモード、ステージの拡大・数増加など)。また、この4人対戦を用いた全国大会も行われた。
色々と賛否両論が多い作品だが、海外ではオンライン対戦をメインにした外伝作品だったのをローカライズの際にナンバリングタイトルにした事が大きな理由かもしれない。
ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団
PSP版は2007年6月28日に発売。PS2版は2008年7月3日、PSPDL版は2009年1月22日発売。
今作は、過去四作品を開発していた『インソムニアックゲームズ』でなく、その子会社である『ハイインパクトゲームズ』が開発している。初めてのPSP作品となったわけだが、容量の関係なのか惑星数が8しかなく、一周が非常に短く終わってしまう。また、バグ・理不尽なミニゲームなどによりなんだかもったいない作品になってしまった。でも、ルナがいるので売り上げは安泰です。
ラチェット&クランク デジタル銀河の大脱出!
ラチェクラシリーズ初のフューチャーフォン向けの作品。開発は『Handheld Games.』
プロデュース、ゲームデザイン:ソニーピクチャーズモバイル 日本版ローカライズは本編と同じ鶴見六百(六百デザイン)が手がける。
「物質転送マッスィーン」の発表会に招かれた2人が機械の誤作動に巻き込まれ、気づけばメモリー空間にいた。Vコミック『マル秘エージェント・クランク』の中を冒険しながら、現実世界のアルと協力して元の世界に戻る事を目指す。途中アルがラチェット&クランク5を遊ぶ描写がある。
ラチェット&クランクFUTURE
2007年11月11日に発売。シリーズ初のPS3発売の作品。
5までナンバリングが続いていたが、ここで一新の意味を込めてか新しくFUTUREの名を付けて発売された。その内容は、まさに「FUTURE」にふさわしい内容となっている。グラフィックもPS3仕様に進化し、ガラメカのエフェクトもより一層迫力を増した。まさに『PS3パワー』を生かしている作品である。
また、ガラメカの他に戦闘を補助する戦闘アイテムが購入できる他、ラリタニウムというアイテムを消費して武器の特徴を強化するラリタニウムアップグレードが追加された。
そんな今作は、今まで謎だったラチェットの種族『ロンバックス族』の秘密について取り上げている。銀河を救い、その後忽然と姿を消したロンバックス族…その秘密が徐々に明かされていく。
ラチェット&クランクFUTURE外伝 海賊ダークウォーターの秘宝
2008年8月21日に発売。PS3。
ラチェット&クランクシリーズ初となるダウンロード専売作品で、FUTUREから直接的に続く内容になっている。従来の惑星探索ではなく、惑星メルデグロを船で探索するという内容である。値段も1500円だが、割とすぐ終わるので1500円の価値があるかどうかは意見が分かれるところだろう。
クランク&ラチェット マル秘ミッション☆イグニッション!
2008年11月20日に発売。PSP。
スピンオフ第二弾。再びハイインパクトゲームズが開発している。ちなみに、日本では発売されていないがPS2版もある。
今作はエージェントクランクことクランクがメインで、一部を除き彼を操作することになる。なんと、今回のクランクは立派にガラメカを扱うことが出来る。なら最初からそうすればいいのに……。途中の音ゲーや、隠れて尾行するところは苦労した人も多いのではないだろうか。クオリティー的には5より良くなっている。
ラチェット&クランクFUTURE2
2009年11月19日に発売。PS3。
外伝を含めるとFUTUREシリーズ3作目となるゲーム。FUTUREシリーズは3部作とされていて、今作が最終作となる。FUTURE、外伝で明かされたラチェットとクランクの背景の掘り下げや、ドクター・ネファリウスのシリーズ復帰などが注目ポイントだろう。今回もファンの期待を裏切らない良作。
2010年代発売
ラチェット&クランク オールフォーワン
2011年10月20日に発売。PS3。
シリーズ初の4人協力プレイはオフラインだけでなく、オンラインにも対応!もちろん一人プレイにも対応なので安心!ラチェット、クランク、クォーク、ネファリウスの"グダグダカルテット!?"の冒険が今始まる!!
ラチェット&クランク1・2・3 銀河★最強ゴージャスパック
2012年9月6日に発売。PS3。
初代三作品がHDリマスターかつ3Dに対応して帰ってきた!ディスク版は1、2、3がセットになっており、PSストアでは各作品が別売りされている。4thHDは発売中止が2013年10月10日に発表された。
- ラチェット&クランク HD
- ラチェット&クランク2 HD ガガガ!銀河のコマンドーっす
- ラチェット&クランク3 HD 突撃!ガラクチック★レンジャーズ
- ラチェット&クランク4th HD ギリギリ銀河のギガバトル(発売中止)
ガチンコヒーローズ
2011年3月24日に発売。PS3。
番外編。『ラチェット&クランク』のラチェットとクランクが謎の力で異世界に!その先にいたのは『ジャック×ダクスター』『怪盗スライ・クーパー』の主人公達だった!?ということでシリーズ初のクロスオーバータイトル。そしてこれまたシリーズ初だが、PSMOVE対応である。異世界に飛ばされてはいるが、ステージはそれぞれのゲームから登場する。
プレイステーション オールスター・バトルロイヤル
2013年1月31日に発売。PS3、PSVITA。
番外編。ラチェットはどうしても見たいテレビがあったが、そのためにはとあるアイテムが必要だった。ラチェットはプレイステーションを代表する様々なキャラクターに勝ち、ポリゴンマンからそのアイテムを奪うことはできるのか!?クロスオーバータイトル2作目。32タイトル(2013年1月現在)もの作品が登場する。詳細は プレスタ を。
ラチェット&クランク 銀河戦隊Qフォース
2013年6月6日に発売。PS3、PSVita。
ダウンロード専用タイトル。シリーズの生みの親インソムニアックゲームズ社の集大成。そのあまりの力の入れようは"雰囲気を盛り上げるためだけにPVのナレーターを変えちゃうほどである"(←公式)。また今作はPS3とPSVITAのクロスプレイ(PS3版とVita版でマルチプレイ可能)、クロスバイ(PS3版かVita版のどちらかを買うともう片方もダウンロードできる)、クロスグッズ(PS3版とVita版でDLCの共有)にシリーズ初の対応となる。
ラチェット&クランク INTO THE NEXUS
2013年12月12日に発売。PS3。
ダウンロード専用タイトル。インソムニアックゲームズ開発。新要素として、重力を使ったアクションが追加。
宇宙魔女ヴェンドラという宇宙犯罪者が逃亡。ラチェットとクランクは力をあわせて今回も銀河を救うため、悪に挑む!なお、今作は『ラチェット&クランク FUTURE』シリーズの後日談を描いている。
ラチェット&クランク 銀河★最強トライスターパック
2014年6月12日に発売。PS3。
これまでに発売された2つのダウンロード専用作品を一枚のディスクに収録している。
ラチェット&クランク THE GAME
2016年8月9日発売。PS4。
今作は初代『ラチェット&クランク』のリブート作品。圧倒的なグラフィック!新しい惑星!新しいガラメカ!PS2時代からすべてが新しくなっているまさに新時代のラチェット。超★スペシャル限定版には映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』のBDとのむらしんぼ先生による書き下ろしの漫画が同梱。開発はもちろんおなじみインソムニアックゲームズ!「あのPS2時代のラチェットが好きだ!」「あのノリが溜まらない!」というファンの期待に応える為に、PS2時代のローカライズを色々なツテを辿り再現しているという。
日本版開発者「今回ははっきり言ってどのPS3時代のラチェットよりもラチェットらしいものに仕上がっています。ご期待ください」
ラチェット&クランク パラレル・トラブル
2021年6月11日発売。PS5及びPC(Steam,Epic Games)。
5年もの期間を経て発売された今作は、PS5の先進的なマシンスペックをフルに活用した作品になっている。4K向けに緻密に描画されたグラフィックスはレイトレーシング機能によってより精彩を放ち、ゲームプレイでは高速SSDの恩恵で目まぐるしく切り替わる場面や、『デュアルセンス』コントローラーの触覚技術を用いてラチェットたちの行動をより体感できるようになった。
物語に一石を投じるのはラチェットのパラレルツイン(別次元の自身)であるリベットの存在。INTO THE NEXUSから続くストーリーは、ベテランヒーローであるラチェットとクランクを次元の混乱で引き裂き、ドクターネファリウスが"勝利"した別次元で展開される。次元と次元が刻々と歪む中で、本来出会う事のなかった二人のロンバックスとクランクがネファリウスに立ち向かう…!
キャラクター
ラチェット(声:津村まこと)
シリーズの主人公。超極太の黒マユゲが目印。実はこの特徴は日本版のみのもので、北米版ではマユゲは茶色でやや薄い。眉毛が黒い日本人のプレイヤーにも馴染みが持てるように配慮したとのこと。
惑星ベルディンの廃ガレージにたった一人で住んでいた。メカニック技術は独学ながら、独自に宇宙船を作ったり、オムレンチやガラメカを自由自在に扱える。たまにツンデレっぽい一面を見せることも。今までに多くの銀河を救っているが、テレビカメラの前でのドラマやコマーシャル撮影は苦手なため、あまり待遇は変わっておらず、いつもどおりの生活を送っている。彼の種族であるロンバックス族には実は大きな秘密があり……。
クランク(声:大川透)
ラチェットの相棒にしてもう一人の主人公。惑星カルトゥの戦闘用ロボットの製造工場で不良品として製造されてしまい、廃棄されかけていたところを逃げ延びてラチェットに拾われる。クランクはラチェットが付けた名前で、シリアルナンバーは『B5429』。ロボットなので賢いが、空回りすることも。初めてラチェットに会ったときは頑固でしっかり者だったが、ラチェットと行動を共にするうちにだんだん性格が変化していく。度々誰かしらにさらわれてしまったり、壊れてしまったり、雷に打たれてしまったりと、何かと不憫な目にあうキャラでもある。
ラチェットとは対照的に巧みなトークスキルのおかげか、『3』からは人気ドラマの主演俳優として有名人になっている。 彼の誕生の秘密はFUTURE2で明かされいる。
リベット(声:本泉莉奈)
パラレルトラブルから登場する新たなロンバックス。ラチェットのパラレルツイン。
"皇帝"ネファリウスがヒーローを打倒し支配する次元で、レジスタンスとして活動している。ラチェットよりもシニカルな性格だが、内に秘めたヒーローの資質は負けていない。右腕は黄金色の義手になっている。
キット(声:引坂理恵)
パラレルトラブルから登場するロボットでクランクのパラレルツイン。
とある惑星で見習いシスターとして活動していたところをラチェットと出会い、後にリベットとコンビを組むようになる。クランクに似た明晰さを持つが自己否定的な面が目立つ。"皇帝"ネファリウスとは浅からぬ因縁があるらしく……。
キャプテン・クォーク(声:乃村健次)
誰もが憧れる、宇宙のヒーロー!!……実際は口だけが達者でヒーローとしての能力には疑問が残る(一応身体能力は高い)。ゲバゲバ戦隊Qフォースの隊長や銀河大統領、アリーナのMCに俳優業、挙句に女装までこなす芸達者。宇宙の危機はラチェットに丸投げするが、肝心なところで出しゃばりミスを犯すことが多い。成果を果たすこともたまにはあるけど。
何気にナンバリング作品では皆勤賞(4thは声のみ)であり、出番がなかったのはFUTURE外伝や携帯電話の作品のみ。
ドクター・ネファリウス(声:山野史人)
3から登場している天才ロボ科学者。有機生命体を「ナマゴミ」と呼び、銀河から絶滅させようと考えているマッドサイエンティスト。クォークとは高校からの因縁(と自身の野望がジャマされた事)があり目の敵にしていて、3で対決したラチェットとクランクにも敵意を持っている。
意外なことにドラマ好きで、エージェントクランクシリーズやメロドラマ『ランスとジャニス』がお気に入り。ネファリウスが怒りのあまりフリーズする際には必ずランスとジャニスとワンシーンが再生される。
パラレルトラブルでは彼のパラレルツインとして、"皇帝"ネファリウスが登場する。ドクターよりも背が高く怒りでフリーズしない、まさに完璧な悪党としてリベットの住む次元を支配している。
ローレンス(声:福田信昭)
ネファリウスの執事ロボット。誰にでも慇懃無礼な態度であるが、おつむがナマゴミなネファリウスを特に見下しており、無礼な態度や行動を禁止するプログラムが組み込まれているので表向きはネファリウスの命令に忠実に従っているが強烈に皮肉っている。ネファリウスがフリーズした際に思い切り叩いて再起動させるのが彼の役目で「これが唯一の楽しみ」と溢すほど。意外にも趣味はロックバンドでの演奏。
タルウィン・アポジー(声:黒河奈美)
探検家マックス・アポジーの娘。ポララ銀河の小惑星帯に居を構えており、クロックとゼファーという二体の年寄り戦闘ロボットを従えている。ラチェットとはロンバックス族の秘密を追う中で知り合い、以後は良きパートナーとして付き合っている。INTO THE NEXUSではある悲劇が彼女を襲う……。
スマッグラー(声:白熊寛嗣)
ポララ銀河で活動する密輸業者。怪しげな外見に違わず怪しい事業を手広く行っている。RYNOシリーズの組み立てやガラメカの調達、古代文字の解読もお手の物。常に肩に乗せているオウムは海賊スラッグ船長との賭けに勝って得たらしい。
アリスター・アジマス(声:森田順平)
FUTURE2の重要人物であり、ラチェットの父の親友でもあったロンバックス。科学者でありながら将軍を務めていた事もあり、双頭のオムレンチ一つで大立ち回りを繰り広げる武闘派でもある。
過去に起こした"大きな過ち"からラチェットのいる次元に置き去りにされ、それをやり直すためにラチェット達に協力する事に。同族への仲間意識は強いが、頑固で精神的に危うい面を持つ。
ふとっちょアル(声:高戸靖広)
惑星ケルバンに『Mr.アルのロボ工房』という店を構えている。太い体格が目印で見た目のままのメカマニアである。腕はかなり立つなようで、ラチェットやクランクにさまざまなものを提供してくれる。3ではクォークとの縁があったからかQフォースに参加。4thでは、ラチェット達を救うために命の危機に陥ってしまう……。
スキッド・ミックマークス(声:高木渉)
1、3、THE GAME、パラレルトラブルに登場する。田舎暮らしのラチェットでも知ってるホバーボードレースのプロで、自身の名を冠した『ツイスティ・ミックマークス』というトリックまで持っている。ある惑星に不時着したところをラチェット達に助けられ、彼の持つホバーボードを譲ってもらった縁がある。その後Qフォースに何故か参加。軽い身のこなしとハッキング技術を武器に"ニンジャ"を自称するが、敵に捕まり悲惨な目に遭った。
でかケツ(声:宝亀克寿)
でかいケツをもった配管工のオヤジ。1で登場した単発キャラかと思いきや、2以降もほぼ全ての作品に登場している。設備のメンテナンスのためなら、戦場にも空中要塞にもアメーバだらけの臭い下水道にも、果てはクランクの精神世界の中にまで登場してくるすごい人物。登場のたびにメタネタがひどくなったりRYNOシリーズとの関係も浮かんでくる始末。3での情報によれば所帯持ちらしい。
チューン工房Xの人(声:青山穣)
2、3、5、クララチェで登場。ラチェットの持っている武器やシップに強力なチューンを付ける改造をしてくれる。素顔を見せていないので、どんな人物なのかは誰にも分からない。どれだけ改業してもチューン工房と呼ばれる難儀な人。
アフィリオン(声:前田ゆきえ)
ロンバックスが開発した宇宙戦闘機……とそれに積まれているAI。ギャルのようなかるーい口調で話すが戦闘機としては高性能で、Xウィングのように翼を広げた戦闘形態で宇宙を駆ける。クランクに負けず劣らず不幸体質だが、きっちり強化されて復活する幸運な面も。
ダーラ・グラッチ(声:園田恵子)
次の惑星の情報を示すインフォポットやナビデータ映像などで登場するレポーター。危ないところでのレポートが多く、身の危険が彼女のすぐ後ろにまで迫っている状態で映像が終わるが、その後の別の映像でも必ず登場して状況を冷静にレポートしている。
アナウンサーの人(声:小杉十郎太など)
2で登場。テレビ番組『あのヒーローは今!?』やメガコープ主催のバトルアリーナなどでアナウンスを勤めている人。テレビ番組がその後の伏線となることもあるので侮ることなかれ。
ヘルプデスク(声:田中敦子など)
主に序盤で、操作方法や攻略についてのヒントを健気にアドバイスしてくれる初心者にはとてもありがたい人。しかし二週目以降になって操作も慣れてくると、アドバイスを△でキャンセルされてしまったり、挙句の果てには「しつこい」「うるさい」といわれたりされる始末。※アドバイスの有無は設定で変更できる。
舞台
ズガガ銀河(Solana Galaxy)
惑星ベルディン
1、3に登場。ラチェットが育った辺境の星で、手つかずの機材が至る所に存在している。どういうわけか悪役の野望の標的にされやすいので、ラチェットは野望を止めることに奮闘せざるを得なくなる。
惑星ケルバン(ケルヴァン)
1、3、FUTUREに登場。Mr.アルのロボ工房などがある未来の都会の惑星。他の星でもそうだが、車や電車のレールが宙に浮いて走っている。下が見えないほどのたくさんの超高層ビルが惑星全体に立ち並んでいる。
ガガガ銀河(Bogon Galaxy)
惑星エンダコー
2に登場。ケルバンと似た近未来的な惑星で、メガコープに雇われたラチェットとクランクのマンションが存在する。
ポララ銀河(Polaris Galaxy)
惑星ファストゥーン
FUTUREに登場。ロンバックス族がかつて居住していた惑星で過去の帝王タキオンの攻撃によって廃墟と化している。ラチェットとも縁深い場所で最終決戦の舞台でもある。
惑星イグリアック(イグリアク)
FUTURE、NEXUSに登場。ポララ銀河の首都惑星で近未来的な(ry。重要な惑星なのでタキオン軍の攻撃や異次元のバケモノの侵略に曝される事になる。NEXUSではシリーズのヒーローと悪役の活躍を展示した博物館が存在する。
映画
Blockade EntertainmentとRainmaker Entertainmentの製作により映画化が決定したことが2013年4月24日に発表された。2015年の前半にアメリカで公開予定だったが、2016年4月29日に延期。
現在はNetflixやAmazon Primeなどで配信されている。
日本での展開
ゲームと同じ声優陣による日本語吹替版を国内独占先行で「ラチェット&クランク THE GAME」の「超★スペシャル限定版」に同梱される。映画はPS4「ラチェット&クランク THE GAME」と同じストーリーを元にした内容になる。
登場キャラクターは現時点でラチェット、クランク、クオークが判明している。
実写映像
かつての「クラッシュ・バンディクー」のように今作はラチェットの着ぐるみを用いた実写映像が多く作られている。
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ゲーム動画
関連項目
クオォォォォォォォォォォォォォクタァスティィィィィィィィィィィィィィィィィィッック!!!!!!!!!! |
脚注
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