[プロトコル4000-ESHUに基づき編集済]とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
まえがき
このオブジェクトはやや特殊な形をしている。通常、SCPというのは何らかのアイテム番号を与えられているわけであるが、このオブジェクトは[プロトコル4000-ESHUに基づき編集済]となっており、報告書のアイテム番号も『プロトコル4000-Eshuに基づき制限されています。』と記されている。そして、このオブジェクトにリンクしている『SCP一覧4000-4999
』の最初のオブジェクトは『禁忌』となっている。
しかし、このページ『SCP一覧4000-4999』のタイトル通り、本来、最初にしてSCP-4001のひとつ上のオブジェクトはSCP-4000であるはずである。実際、このオブジェクトは栄えあるSCP-4000のナンバーを決める『SCP-4000コンテスト』の最優秀賞を受賞し、見事SCP-4000の栄冠に輝いた記事である。その記事が、よりにもよって『SCP-4000』と記されないのである。もっと正確に言うなら、SCP-4000というページを開こうとしても、リダイレクトされてこの『禁忌(taboo)』のページに飛ばされてしまう。
本項でも、元々のSCP-EN及び各国支部の形式を尊重し、ニコニコ大百科で本来あるべき『タグで最も多く使用されている表記を元ページとし、それ以外をリダイレクトする』という形ではなく、タグで最も多く使用されている表記『SCP-4000』をリダイレクト扱いとし、本ページに飛ばされるようにしている。SCP-4000のタグから飛んできた人は驚いたかもしれないが、原典を尊重するという都合からご理解を頂きたい。
概要
| [プロトコル4000-ESHUに基づき編集済] | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Keter |
| 収容場所 | N/A |
| 著者 | PeppersGhost |
| 作成日 | 2018年7月2日 |
| タグ | 4000 ファクトリー メタ 儀式 名もなきもの 場所 変容 情報災害 樹木 異次元 精神影響 |
| リンク | [REDACTED PER PROTOCOL 4000-ESHU]
|
| SCPテンプレート | |
本項で解説されるべきSCPとは、危険な名辞現象を含む多数の異常な性質を示す、余剰次元の森林地帯である。このあやふやすぎる表現で示される森は林床に据えられているボロボロのレンガで出来た井戸から、手順4000-ハロウェイなる手続きを行うことで入ることができる。常識はずれのこの森は唯一信用可能な道を除き、線型空間としての常識に縛られず、探検ごとに異なるルートが記録され、交差していておかしくない場所も交差しておらず、逸脱すれば調査隊との即時の通信途絶に陥る。地図を作成することもかなわないが、最初に入ってきた井戸は泥でできた一本道の両端にある。進入者がこの不思議のダンジョンめいた森から安全に帰還可能な方法は、先述したルートを反対端まで歩ききり、反対にある始点から脱出することである。
……このカラフルな第一パラグラフの表記はなんやねん、そう思った人も多くなってきただろう。実はこれこそが、「まえがき」で述べた、この主題たるオブジェクトがナンバーで呼ばれない理由である。緑文字で表記してきたエリアそれ自体、エリアに通じるポータル、外れてはいけないルート及びその内部にいる固有の各実体に名前をつけたとき、その名前をつけた人は頭痛とともに先述の環境・実体群に関する幻視・幻聴を経験し、心因性の健忘をおこし、非人間的身体的特徴が発現するとともに、その名前をつけた場所や媒体には生態要素が産まれ、そして先述の4000-ハロウェイ手続を使用しない名無しどもの巣に飛ばされ、その建築空間や植物、あるいは土着実体群との融合を果たす。……この記述で理解できただろうと思うので、ここからはややこしさを低減するため財団世界の記述法ではなく、外宇宙での記述法に変えていこう。
要は本来『SCP-4000』と呼びたいのはとある異次元の森であり、このSCP-4000に行くにはとある森の中の井戸から、手順4000-ハロウェイという儀式を行うことでワープできる。この森は通常の線型空間から逸脱しているため、各人が同じ方向にあるいても、バラバラになってしまい、二度と元の地点に帰還できなくなる。ただ、この森の中を通る唯一の泥の道を通り、反対側の端っこまで歩き切れば元の井戸にたどり着け、そこから現実世界に帰還することができる。しかしこの森は森そのものや井戸、泥の道、そして中で会える人たちに名前をつけると、様々な身体的不調を引き起こした挙げ句、近くのものや森の中のものと自分の名前を入れ替えられ、同時に体をその人達に乗っ取られてしまう。名前をつけただけで自分と森の住民が精神的に入れ替わってしまうのである。
だからこの森を『SCP-4000』なんて名付けてはいけない。これが故にこのオブジェクトは「名前なんてついていませんよ」とされ、リンクはSCP-4000ではなく『禁忌』であるわけだ。……しかし、SCP-4000と呼ばれる名誉を勝ち取ったオブジェクトが「SCP-4000と呼んではいけない」オブジェクト、というのもなかなかひねくれている。以下は外宇宙からメタ的に描写するため、森をSCP-4000と呼称するが、財団世界ではそんな呼称は一切されないし、SCP-4000なるナンバリングがそもそもなされていないことに留意されたい[1]。
森の中を歩いてみよう
森に入るには、先述の4000-ハロウェイ手続という名前の儀式が必要である。これは、どこでもいいから身近な炉に着火し、オスのアカギツネ、成熟したオスのライオン、ヒゲクジラ亜目の骨の粉末を混ぜてそれを火に焚べ、更に自分の大事な私物(燃えやすいもの)を投げ込む。更にカラス属に分類される鳥の黒い羽を3枚注意深く入れ、煙道を上昇させると、炎が声を発する。対象者は長子・中間子・末子(または一人っ子)で異なる回答を求められ、正解を述べればはしごが降りてくるのでそこから森の中の井戸に進入できる。
- 長子
長子が聞かれるのは「お前が掟を犯すなら?」。回答は「私は代償を払うだろう」。 - 中間子
中間子が聞かれるのは「あなたは誰?」。回答は「きみは知っていると思うよ」。 - 末子、または一人っ子
末子と一人っ子が聞かれるのは「礼儀に気をつけるが良い」。回答は「どうかお願いします、逍遥を」。
森の中を進むと、妖精に出会うことがある。この妖精は道を塞ぎ、旅人に話しかけてくる。この会話には絶対に応じないといけない。この妖精は結構短気であり、何種類も存在する。この妖精が先程の名前をつけることによる異常性(以下、名辞災害)を起こしているようで、妖精を特定の名前で呼ぶか、自分の名前を教えると入れ替わられてしまう。
森の中のあるきかた
森を歩くにも、守っておかないと危ないルールがある。このルールを『4000-SEP』と呼称しておこう。このルールでは以下の様なことに気をつけないといけない。
まず、森の中では持ち込んだ食料以外を食べてはいけない。武器を持ち込んだりしてはいけない。建物に入るときは必ずノックをして、中の住人に招かれてから入る。招かれずに入った場合は見つかってはいけない。長子は価値の有りそうなもの(通貨・貴金属・貴石・有用なアノマリー・武器等)を受け取ってはいけない。中間子は妖精たちから好意を示されても応じないこと。妖精が中間子に愛情や恋愛感情を抱くと主張する場合、それはウソである。末子及び一人っ子は気まま・贅沢・快適な行為をしないこと。なので踊る、タバコを吸う、おもちゃで遊ぶ、水以外を飲む、音楽を聴く、ふかふかのベッドやソファで寝るなどはしてはいけない。中で夢を見たら日記を書こう。夢と同じようなランドマーク・妖精に出会ったら、その夢を事実として扱おう。
ここから分かる通り、この森は西洋の童話に出てくるようなおとぎ話の森である。なので、長子・中間子は甘い誘いに乗って失敗し、末子は苦労をするがその果てに成功する。『三匹のこぶた』なんかをイメージしてみよう。おとぎ話なので怪しいものはとことん避けないといけない。以下も同様におとぎ話をイメージしてみればわかりやすい。
妖精と会ったら丁寧におじぎをするのだ。心のこもった会話をしろ。嘘をつくな。相手を見下したりバカにするな。なにかしてくれたら感謝をしなさい。その後見返りになにかをしてあげなさい。困っている人は助けなさい。ただしその人が魅力的な場合は見過ごしなさい。お腹が空いている妖精には常に食料を差し出しなさい。妖精が名前をつけようとしてきたときは丁重に断り、会話の中であなたを指す特定呼称があった場合はその会話はなかったかのように無視しろ。機密を聞かれたり、目的地を聞かれても謝罪して頭を下げておけ。
物質的な贈り物を差し出されたら両手で受け取れ。ただし長子は先述のルールに従え。価値が無いと思っても捨ててはいけない。非物質的な贈り物を差し出されたり、取引を持ちかけられても丁寧に断ること。食べ物は受け取っていいし、先述のようにお腹をすかせた別の妖精に提供しても良い。ただし自分では絶対に食うな。妖精の住居に招かれた場合はその住居内で寝るな。住居内で寝て良いのは招かれずに入った場合だけだ。
ここまでは「まあ、そうなるな」という話だ。しかし最後にいちばん重要なことがある。それは「俺はこの森の住民じゃないんだ!」と言ってくる肉体がない人型実体と出会った場合は、これまでの全プロトコルを無視して指示に従えということだ。
財団はなぜ、森を探索するのか?
この森は明らかにおかしい空間だが、それ以上におかしいのは財団の方である。この森の住民たる妖精たちは、名前というものをキーとした魔法を使うことができるようだ。実際、財団は過去幾度もの探索の中で、「ナンバーをつける」「暫定的に呼称を与える」「感嘆表現を連呼する」などで失敗してきた。
ナンバーをつけたときは、名付け親は床に沈みはじめ、他のエージェントは逃げ出す前に金縛りにあい、煙突と同じ長さに引き伸ばされて融合し煙を吐き出すようになった。報告者も無線機を飲み込もうとして死亡。
他の事例でも、書いていたときの机と名前を入れ替えられて消失、血と骨髄を嘔吐して死亡、骨だけの実体と入れ替わり死後に自身のそっくりさんが森に出現といろいろ起き、しまいには家の名前をつけた結果家そのものになってしまった。最後のケースではその同僚たちの名前が無くなっているが、財団はある博士が「ミーム的変造で我々は名前がない人というのを異常に感じていないが、なんかおかしい気がする」とか言い出している。影響を受けた人は名前をなくしたとしても他者からその状態をおかしいと思われることすらないらしい。
妖精たちの魔法にかけられた時の症状は千差万別だが、これは妖精たちが気まぐれだから、というのが大きな要因であるようだ。個々の実体は相手の好き嫌いや嗜好が変わる。主として自身をトリガーにしてくれた場合は入れ替わることを優先するようだが。このオブジェクトの名前(SCP-4000)はつけられず、代わりに『プロトコル4000-Eshu』となっているが、このEshuはナイジェリアのヨルバ族の神話に登場する、トリックスターのような神様である。気まぐれだから、「4000-Eshu」なんてプロトコルの名前がついているのだ。
そして、民間人が蛇の手や放浪者の図書館を通じて森に入ることもあることがわかる。しかし、逆説的に言えばこの森を知っているのは財団と蛇の手程度。更に、妖精たちは名前をトリガーとした魔法を使えるようだが、逆に言えば森に入ったりしないで、誰にも知らせなければこの森から妖精が抜け出すことも困難のようである。そして調査としても大きな変化は見られないことがわかっている。こういうオブジェクトの収容方法は、「基本行かない、たまに行く人がいたら戻ってきたそいつを捕まえて閉じ込めろ」であろう。なのに、財団はこの鬱蒼とした、帰ってくるのも困難で、帰ってきてもリスク要因にしかならない森に、あろうことか毎年調査隊を送り込み続けている。
ジェイパーズ博士のケース
さて、こんな森に送り込まれる調査隊だが、一度収容違反が起きれば大事故が起きるため、Dクラスを送るわけにも行かない。そこで、話し方の訓練を続けてきた財団エージェント・あるいは研究員が送り込まれる。
ユージーン・ジェイパーズ博士もそんなひとりであった。彼は、2005年から2013年にわたりこの探検を続けていた。しかしこの探査記録はおかしなことに、O5指令で一般文書から除去されている。何があったのだろうか?
ジェイパーズ博士は2005年、SCP-4000探索中にウサギの獣人に出会った。このウサギの獣人も、この森に住む妖精である。このウサギはタバコをくゆらせつつジェイパーズ博士に名前はどうだと尋ねた。当初本名を聞かれたと思ったジェイパーズ博士は回答を拒否したが、「名前の調子を尋ねているだけだ、私の名前はラズベリーの香がしてくる気がする。まあ形容し難いが努力している」などと追及され、うっかり「私の名前は酸い味がする」と回答してしまう[2]。
このときはあまり会話をせず立ち去ったものの、次の機会にはより深く話をすることにした。ウサギはこのときは「どの森から来たんだ」と尋ねた(これもウサギの作戦)。ジェイパーズ博士は回答せず逆に問い返した。「自身の名前を形容し難いとはどういう意味であったのですか」と。ウサギは答える。自身はかつて高貴な名前を名乗っていた。今はその名前とは別離している[3]と。ジェイパーズ博士はウサギに何処から来たのか再度問われたので、事実だけを回答した。『今歩き回っている小道の果てにある、古いが非凡な井戸を通ってきました』と。ウサギはこれに若干躊躇を見せ、ジェイパーズ博士に親族について問うたが回答を拒否。ウサギは古き盟友(=人間族)は死んだのだと思っていた、と言うと笑ってジェイパーズ博士を見送った。
そして三度ジェイパーズ博士とウサギは邂逅する。ウサギは学者の友(ジェイパーズ博士が名乗らないので、ウサギは終始ジェイパーズ博士をこう呼ぶ)、と語るジェイパーズ博士に話す。人間と妖精との間にはかつて戦争があった。妖精はかつて井戸の反対側(=SCP-4000の外)で生活していた。しかし……躊躇するウサギにジェイパーズ博士は「学者仲間ではありませんか」と話を促す。人間とともにあるファクトリーと戦争をし、人間を支援したが、人間は妖精を殺し、あるいは名前を奪って森に放逐したのだ、と。無論、人間すべてが妖精に敵対的でも、妖精すべてが人間に敵対的でもないことはわかっている、と。そして茶が冷めるとジェイパーズ博士は発つことにした。しかし急にウサギは困惑しながら行かないでくれ、私の名前はどうなったのだとジェイパーズ博士にすすり泣きしがみつく。しかしジェイパーズ博士は丁重にそれを断ると、「申し訳ないが、帰るべき時間をとうに過ぎてしまったのだろう」と回答し、退出する。そしてひとこと。
ふむ。たしかにかなり酸いな。
[プロトコル4000-ESHUに基づき編集済] - SCP財団
,2022/06/09閲覧
あれぇ!?ジェイパーズ博士が名前を酸い味がするといったのはあくまでその場のごまかしでしかない。それを今この場で再度発現する理由は一体なんなのか。そしてなぜウサギは急にすすり泣いたのか。私の名前はどうなったのだ、と。……そう、「学者仲間」。これが名辞災害のトリガー。ジェイパーズ博士がウサギに対して自身のことをこう形容した。これでウサギとジェイパーズ博士は入れ替わることができたのだ。ウサギがなんどもジェイパーズ博士を学者の友と呼び、それをジェイパーズ博士が受け入れてしまったのでウサギはジェイパーズ博士と入れ替われたのだ。ジェイパーズ博士(ウサギ)は自身の毛皮を脱ぎ捨てた。妖精族は人間と近い見た目をしていることが明らかになり、今や人間の姿となったウサギは人間社会に紛れ込んでいる。
ウサギ自身はジェイパーズ博士、そして人間族に敵対的ではない。しかし同時に、人間族への恨みや敵意をもつ妖精族がいることを明確に言及している。そんな妖精族に出会ったとき、そして入れ替わられたとき、妖精族は人間に何をするのだろうか。
人間は妖精に何をしたのか
SCP-4000だけを読んでも、この人間が妖精にしでかしたことは理解しにくいと思われる。このオブジェクトは過去のSCP-001提言やいくつかのオブジェクト、そしてこのSCP-4000の執筆されたあとの「プロジェクト・パラゴン」と密接に関わっている。ここではいくつかのストーリーを解明していこう。
ウサギは「ファクトリー」というなにかに言及した。これは「SCP-001 ブライトの提言 - ファクトリー」にリンクされている。このブライトの提言は、ある老O5が、秘密に近づきすぎたエヴェレット・マン博士に「そんなに知りたければ教えようとも、だがその代償として今度は貴方が私の仕事を引き継ぐのだ」と財団の秘密を語る1つのTaleである(Taleでありながら001提言なのだ)。そのなかで、老O5は「あるアノマリーをたくさん作る工場」について言及した。そして、その工場は妖精族と結託した軍部に接収され、その軍部はやがて財団となる。しかし財団は用済みとなった妖精族と争い、妖精族は財団を潰すところまで行った。しかし工場の中にいたあるひとりがアラビア語の青銅のドアを開けるとその先にいた悪魔と契約し、その攻撃がなくなったことになり、そして妖精族に逆襲し、彼らを虐殺した。彼はそれでうまく行ったと思ったが、彼のデスクの上にある日見つかっていなかったアノマリーが現れる。彼は人員を派遣して、財団と争った妖精族がまだ叛逆を試みていないかを調べることに決めた。
さて、その仕事を引き継ぐことを強制されたマン博士はマン博士で有名な提言(「マン博士の提言」)がある。螺旋の小道の幾何学的異常を見つけ出したアーロンや、彼が集めた博士たちが異常物を作り続けたこと、そしてそれとは無関係な自然発生アノマリーがいたこと。その自然発生のひとつである妖精族については、「Eshu 2」というTaleにおいて語られる。「ある異常存在の種族の組織的殺害」を開始したところ、アノマリーの数が増加したことから、異常存在を駆逐することが別の異常存在を増やすことにつながると理解した財団は揺り戻しを防ぐため、アノマリーを「保護する」ことが目的の組織になった。
妖精族は何かしらの異常な名辞災害を起こす能力(以下、魔法)を持っていた。これを元に、一度は財団を壊滅せしめるほどの攻撃を行った。財団はこれに立ち向かうため、彼らから名前を奪った。これにより、本質的には人間とあまり変わらないはずの見た目の妖精たちは自身の状態に概念が流入しいろいろな形質をもつようになってしまった。SCP-4000の森は、名前さえあれば無生物からさえ人が誕生する異世界である。その森からも名前を奪った。
ここで気にかかるのは、ウサギが語る「いつもあるのではないか?」というセリフである。ウサギは妖精族の迫害は今に始まったことではない、と述べているわけだ。そしてこのセリフは、SCP-2932 (ティターニアの檻)にリンクがなされている。このSCP-2932では「囚人名:Fae」のところで同じブライトの提言にリンクがなされている。SCP-2932はSCP-1000、つまりビッグフットの作り出した収容施設である。つまり、妖精族の迫害を行ったのは人間だけでなく、ビッグフットもまた妖精族の迫害を行っていたのだ。
SCP-6666 (魔性のヘクトールと恐怖のティターニア)では、このビッグフットの掘り下げが行われる。ビッグフットは何故存在するのか、なぜ人間と妖精はビッグフットに迫害されたのか。人間・妖精・ビッグフットの間にあるのは虐殺か、支配か、共存か。
関連動画
関連コミュニティ・チャンネル
関連リンク
SCP-4000
- [REDACTED PER PROTOCOL 4000-ESHU] - SCP Foundation
- [プロトコル4000-ESHUに基づき編集済] - SCP財団
- SCP-4000 - SCP Foundation
(Tale) - SCP-4000 - SCP財団
(Tale) - Taboo 2 - SCP Foundation
- Eshu 2 - SCP財団
関連オブジェクト
- ブライトの提言 - ファクトリー
- マン博士の提言 - 螺旋の小道
- SCP-1000 - ビッグフット
- SCP-2932 - ティターニアの檻
- SCP-6666 - 魔性のヘクトールと恐怖のティターニア
参考
関連項目
脚注
- *ただしヘッドカノンとして、この森とは別に『SCP-4000』なるオブジェクトが存在すると考えてもいいし、この森を自身の世界で存在しないと考えて別にSCP-4000を規定することも許されている。
- *当たり前だがこれはウサギの獣人の作戦である。ウサギはジェイパーズ博士の名前を知りたかったが、答えてくれないので別のアプローチを仕掛けている。
- *逆説的に言えば、ウサギを始めとする妖精族にとっても名前のない世界は異常であるということである。
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