シャーロット・E・イェーガー(Charlotte "Shirley" E Yeager)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
概要
リベリオン陸軍所属のウィッチ。連合軍第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズのメンバー。モデルは史上初の超音速水平飛行を達成したアメリカ陸軍のチャック・イェーガー。
リベリオンでバイクレーサーとして活躍していたが、スピードの限界に挑戦したいという志から最新鋭の魔道エンジンで空を駆ける魔女の噂を聞き、軍に志願。非番時にはユニットの調整やエンジンテストを繰り返している。
おおらかな性格で細かいことにはこだわらない。普段は緊張感がなく、どこか余裕を帯びた佇まいで常に笑みを浮かべている。他人のプライベートには頓着せず、一見いい加減な性格のようにも感じるが、実際には状況を一歩引いたところから見守っている。戦闘になるとすぐさま行動を起こす優秀な軍人。
パーソナルデータ
- 3サイズ:数値はマリリン・モンローと同じ。そのナイスバディに由来する「グラマラス・シャーリー」のあだ名を気に入っており、パーソナルマークにも入れている。
- 階級:501JFW着任当初は中尉。1944年夏の宮藤芳佳の着任時にはすでに大尉に昇進していたが、辞令の送達が遅れていたため、当人の認識ではまだ中尉であった。
- 使用ユニット:ノースリベリオン P-51Dはブリタニアのマーリン60系エンジンを搭載している。『SW RtB』4話で新型機P-51Hが届いたため、以降はこちらに乗り換えている。
- 固有魔法『超加速』:自身を加速させる念動系魔法。自身が整備した魔道エンジンと組み合わせて作中では遷音速(マッハ数0.75〜1.25)に達していたが、音速の壁を突破する域まで到達した。ただし、現在のところすべて非公式記録である。
- シルフィー・ソードフィッシュ雷撃機:ブリタニア時代、連絡機の名目で所有していた航空機。近隣基地の廃棄品からレストアしたもので、魚雷搭載機構を取り外した代わりに増槽を取り付けて航続距離を延ばした。オレンジ色に塗装しパーソナルマークを描き入れて使用している。
- ゼネラザイドモーラース GMC CCKW-353トラック:ロマーニャで手に入れた、近隣基地で使用不能となっていた2.5t汎用トラック。自ら修理のうえフレーム、サスペンションの強化とモンスターエンジンへの換装を施しており、レースカー並みのスピードを発揮可能となった。
- 服装は『SW』では白いワイシャツに緑のネクタイ、カーキ色の軍服だったが、『SW2』以降は白いワイシャツの上に紅色のジャケットを着用している。
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コレットM1911:もともと使用していたが、ローマに飛来したネウロイを撃破した功を称え、ロマーニャ公女マリア・ピア・ディ・ロマーニャよりルッキーニと揃い(ルッキーニはバレッタM1934)の紋様を刻んだ専用モデル(民間モデル)が贈呈された。後には実戦向けにと501JFW部隊章入りのミリタリーモデルも贈られている。
- 501JFWでも常識人であり、意外なほどに気配り上手。第10話で坂本少佐の負傷で気を落とすルッキーニ、エイラ、サーニャに「SPEM」をすすめたり、風呂では芳佳をフォローしてみせてもいた。
- ストライカーユニットによる高速飛行実験は、ユニットの機動力向上のためミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、坂本美緒らの幹部連も注目している。
- 陸の上でもスピード狂。トラックを運転して峠道をショートカットしてみせたりもする。
- 乗機を自身で整備・改良しており、機械いじりの技術力は高い。ストライカーユニットだけでなく航空機、自動車も問題なく扱うことができる。
- ハンバーガーとバーベキューが好き。タコが嫌い。
- 清潔好きで、扶桑式の風呂を気に入っている。
- 実はシャーロット(Charlotte)とシャーリー(Shirley)は根本的に違う名前であり、シャーロットの愛称がシャーリーということは一般的にない。海外版では名前自体がシャーリーになっているとか。
- ミドルネームの「E」は「エルウィン」とされるが、一部グッズや「501st JFW.OA」第49回などで軽く触れられた程度で、確定された設定として明言されたことはない。
経歴
- 入隊前はリベリオンのボンネビル・ソルトフラッツにてオートバイを乗りこなしており、1000cc以下の二輪車として速度世界記録を樹立した。さらなるスピード記録を目指してウィッチを志す。
- 折からリベリオン軍がウィッチ戦力の大幅強化に着手していたこともあって1943年に入隊し、訓練ののち少尉任官して欧州へ。ウィッチとしての能力は評価されたが、ストライカーユニットの無断改造を重ねて原隊では問題児扱いとなる。この頃、ちょうど501JFWから増員要請があったため、中尉昇進のうえで赴任させられることとなった。
- 隊員の自由を重んじるミーナ隊長の体制下で実力を発揮するようになり、特に部隊全体の戦力向上への貢献が大としてミーナから推薦を受け大尉に昇進。
- 『SW』でのガリア解放後はルッキーニをロマーニャの原隊に送り届けるという名目で共に地中海方面に向かった。二人でロマーニャ・アフリカを放浪し、北アフリカ戦線の31JFS<アフリカ>とも出会っている。しかしトラヤヌス作戦によるヴェネツィアの危機を知って移動中、アドリア海沿岸でバイクが故障。やむなく待機していたところ、美緒と芳佳が到着したため501JFW再結成に駆けつける(『SW2』2話)。
- 1945年初夏のヴェネツィア解放(『SW2』)後には上層部から休養・教官任務のため本国帰還が命じられていたが、ミーナとアドルフィーネ・ガランド少将、ルッキーニとマリア公女という両ルートからの交渉の結果として中途で書類が揉み消されており、それと知らぬシャーリー当人も「書類が届いていない」ことを理由に帰還命令を拒否している。
- ヴェネツィア解放後もルッキーニと行動しており、シチリア島に疎開していたルッキーニの母親のもとに居候する。しかしエーゲ海のデロス島の洞窟にネウロイが住み着いたことを受け、ルッキーニともどもエディタ・ノイマン大佐の指揮下で31JFSのハンナ・ユスティーナ・マルセイユ、ライーサ・ペットゲンと共同してネウロイの撃破にあたった。(『SW O.V.A.』Vol.2)。
- その後はルッキーニと復興中のヴェネツィアを訪れていたが、新型ネウロイの襲撃に遭遇しロマーニャの「赤ズボン隊」と共同してこれを撃破。さらにミーナから連絡を受け、ライン川戦線へと駆けつけた(『SW劇場版』)。
他ウィッチとの関係
- フランチェスカ・ルッキーニはシャーリーに母親に似た雰囲気を感じており、いちばんなついている(ルッキーニの母親はグラマラスというより巨漢でシャーリーとは似ても似つかないが)。
- 規律に厳しいゲルトルート・バルクホルンとはしょっちゅう口論になるが、本人曰く「息抜きさせるためにたまにからかってるだけ」。
チャック・イェーガーはシャーリーを知っているか?
シャーリーのイメージモデルであるチャック・イェーガー氏は『SW RtB』放送末期の2020年12月まで存命であった。WebおよびSNS等に自身のページを持っており、2008年の『SW』開始直後には本人宛にタレコミがあったり、「イェーガー氏がシャーリーのフィギュアやストライクウィッチーズのイラスト等と共に写るコラ写真」が出回ったが、基本的に本人からストライクウィッチーズやシャーリーについて公言されたことはない。
日本SF大会のスト魔女座談会にて、軍事考証・世界観設定の鈴木貴昭氏が米空軍関係者を通してイェーガー氏本人にそれとなく伝えている旨が公表されている。ただし「放映前に許諾が取られている」というのはデマ。
関連動画
関連商品
秘め声CD特典・秘め歌CD
関連コミュニティ
関連項目
- ストライクウィッチーズ
- ストライクウィッチーズ2
- ストライクウィッチーズ劇場版
- ストライクウィッチーズO.V.A.
- ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
- リベリオン合衆国
- フランチェスカ・ルッキーニ
- ゲルトルート・バルクホルン
- チャック・イェーガー
- それは尻ません
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