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ナランフレグ
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ナランフレグとは、2016年生まれ日本競走馬である。栗毛

名の意味はモンゴル語で『太陽+速く飛ぶ』。馬主西城雄→村木成。

ダート戦での実績が顕著なゴールドアリュール産駒で初めて、そして現状一芝GI勝利した競走馬である。

な勝
2022年:高松宮記念(GI)

概要

ゴールドアリュールリーズビューティブライアンズタイムという血統。

SS産駒ではしかったダートでの活躍種牡馬としてもダートの名を多数送り出した。
船橋で3勝、血統的には曾祖母ホウヨウボーイがいるくらいで立つファミリーではない。しかし牝系は非常に古く、10代小岩井農場が明治40年に輸入した基礎の1頭フラストレートである。
90年代を代表する種牡馬ナリタブライアンマヤノトップガンの印が強いがとしてもとしてもダートの方が活躍が多い。
総じてダートにしか見えない血統であるし、BTに加えタマモクロスとあって中長距離っぽさもある。しかしリーズビューティ南関東ダート1200-1500mで4勝、ビューティークロスに至っては中央の芝1000-1200mで4勝した生スプリンターであった。ナランフレグの適正はこの辺りから来ていたのかもしれない。

初代オーナー西城氏は2021年5月に逝去し、相続人は馬主資格を引き継がなかった為、西城氏と仕事交があった村木氏に引き継がれることになった(スポーツ記事その1exit,その2exit)。ナランフレグとアーバンイェーガーという二頭のを引き継いで馬主となった村木オーナーだが、この二頭は以前のを失ったことで奮起したのか、引継後に複勝圏内入りを連発する。ちなみにアーバンイェーガーはその流れで2022年初春ステークス勝利し、総額1億3000万余円を稼いでいる。

太陽へ駆けろ

2018~2019年

宗像義忠厩舎に入厩し、2018年10月宗像師の子である「マルちゃん」こと丸田恭介騎手としてデビュー戦(ダート)を勝利。しかしその後、9か勝利に見放される。

やっと2勝を挙げたのは2019年7月、芝に転向した新潟1000mの閃光特別(1勝クラス)(戸崎圭太騎乗)。上がり最速で馬場のどん中をぶち抜く新潟千直のセオリーを外れた快走であった。続く1200mの飯豊特別(2勝クラス)も勝利し、芝短距離戦線に専念する方向性が固まる。12月上が丸田騎手に戻った浜松ステークス(3勝クラス)も2身半差の勝で制し、オープンに昇格したところで3歳を終える。

ここまで12戦4勝、丸田騎手はその内の6戦2勝を担当。浜松Sの翌週、日頃は記者の取材にいろいろとよく答えるマルちゃんはナランフレグの素質を感じ取ったのか、珍しく小声でこう語ったという。exit

先週のGIを勝てるかもしれません」と……。

2020~2021年

4歳初戦にして重賞初挑戦となるシルクロードステークス(GIII)。ナランフレグは8番人気に反し、アウィルウェイの3着と好走する。

が、正直この後の戦績に関しては特筆することがない! なにしろ2021年12月のタンザナイトステークス(OP)を勝つまで13戦、丸2年も勝ちから遠ざかってしまうのだ。馬券内に入ったのも2着が3回だけ。この間、馬主の交代があったのは前述したとおり。

ただ、着順は置いといてレース内容を見てみると、シルクロードSからタンザナイトSまでの14戦中、なんと9戦で上がり最速を計時している(他、上がり2位・3位を2戦ずつ)。基本戦法が後方からの差し・追込で、結果的に届かないという流れが多く、右回りに難があったとはいえ、と切って捨てるには惜しいものがあるのも事実であった。そしてレースを重ねるごとに右回りにも対応していったことから、党からは密かに注されるとして知られていく。

2022年

6歳初戦は2度シルクロードS。ここをメイケイエールの3着と好走すると、続くオーシャンステークス(GIII)も鋭い末脚でジャンダルムの2着。相手なりに走れるようになり、収得賞金も加算したことから、営は遂に念願の初GI高松宮記念への出走を決める。

22年高松宮記念:日輪が輝く時

当時の短距離戦線はグランアレグリアダノンスマッシュモズスーパーフレアが一挙にターフを去り、新鋭ピクシーナイトも負傷療養中と、役が不在だった。人気G1合計2着5回の善戦ウーマン・レシステンシア、初6ハロングレナディアガーズシルクロードSで本を破っているメイケイエールが集め、4番人気以下は混戦。

ナランフレグは27.8倍の8番人気に落ち着く。最近調子を上げているとはいえ実績は薄く、前2走は外差しでの好走だったのに入ったのは12番であることを考えれば妥当な人気であろう(ちなみに過去10年間の高松宮1は着外9回、3着1回(ロードカナロア)の「死の」である)。だが、丸田騎手はタンザナイトSで「群を割っての差し切り勝ち」を収めたナランフレグを信じ、「自信を持ってインコースに行こう」と心に決めていたという。

前日の大雨が残り重馬場の本番。スタートしたナランフレグはなりでインの後方に落ち着く。レースレシステンシア逃げる波乱の展開で、メイケイエールは中団、グレナディアガーズは後方の競馬となる。前半3ハロンは334と重馬場にしては流れ、群は横に広がった状態で直線に突入。外が軒並み伸びあぐねる中、ナランフレグはそのままいた最内を突いて進出。レシステンシアと2番手を追走していたジャンダルムが直線半ばで力尽き、内で脚を貯めていた各馬場ん中から殺到し接戦模様となったところに、レシステンシアの外をすり抜けるようにして飛んできたナランフレグが勢いそのままに抜け出しゴール。初重賞制覇をGIで成し遂げた。

横に広がっている!その内から2番!ナランフレグ!広がってゴールイン
最後は内から、ナランフレグだぁっ!! ナランフレグです!丸田恭介
の間を捌いていって、最後の一突き届いています!

ラジオNIKKEI 山本直アナウンサー

2着にゴルシ許嫁ロータスランド(5番人気)、3着にキルロード(17番人気)が突っ込み、3連単2,784,560の大波乱となった。

デビュー16年丸田騎手、開業30年にして定年を3年後に控えた宗像師、馬主1年村木オーナー、生産者の坂戸牧場全員が初GI制覇。馬主だけなんかあっさりとか言わない。[1]更にゴールドアリュール産駒では初の芝GI制覇であり、ついでにタマモクロスを血統内に持つ競走馬GI制覇も初と、初物づくしの大金星となった。師匠である宗像厩舎のGI勝利を果たしたマルちゃん上で感極まり、ファン援を受けて(「もっと喜んでいいよ」と援が飛んだらしい)ガッツポーズ必死にこらえて勝利インタビューに臨み、馬券を外して心中阿鼻叫喚だった観客達も、遅咲きながらオオカンの中で見事な大輪のを開かせた人双方に温かい拍手で迎えたのだった。

(宗像厩舎にとっても初勝利を届けることができました。それについてはいかがですか?)
そうですね……先生には、ずっとお世話になりっぱなしで……。何か、一つでもと思ってたんで、こういう大きな舞台で、恩返しできたと思うと、とても幸せです。ありがたいです……

丸田恭介


次走は安田記念を選択。1600mはデビュー2戦ダート戦・カトレア賞以来となり、芝では初となる。さらに番は前走から一転して大外18番に放り出されたこともあり、12番人気となった。
丸田騎手距離延長を考慮したのか、内を回るコース取りをするが、それが災いして他に阻まれ、最後の仕掛けが遅れてしまった。結果は9着だったが、レース内容自体は決して悪いものではなく、ある程度の距離延長にも対応できることを示した。

2022年スプリンターズステークス:負けてなお強し

は休息を取り、はスプリンGIの大一番・スプリンターズステークスへ直行。セントウルSを勝ち悲願のGI獲りに挑むメイケイエールを迎え撃つ立場となっていたが、前走で対戦したシュネルマイスターの上りテイエムスパーダやこの年の桜花賞3着に短距離重賞で抜群の実績がある3歳の俊英ナムラクレアを前に5番人気に。レースは最後尾からの追撃で上がり最速の末脚を見せるも3着、ジャンダルムの同レース史上初の子制覇に3/4及ばなかったが鋭い脚を見せ、前人気を覆してのスプリント王の意地を見せた。

次走は暮れのスプリント大一番、香港スプリントへの遠征。昨年2頭が予後不良になる事故が起きた同レースだが、6歳にして手に入れた勲章を引っ提げスプリントの本場に挑んだ。結果は10着だった。

2023年

7歳初戦はオーシャンステークス(GIII)。上がり2位タイの33.2の末脚も全く届かない9着。本番の高松宮記念(GI)不良馬場。上がり2位の35.1を繰り出し、4着を確保する。前年に引き続き安田記念(GI)に挑むも、全く見せ場ない17着。キーンランドカップ(GIII)は上がり3位タイの35.6を繰り出すも、位置取りが後ろすぎたか、10着。そして、スプリンターズステークス(GI)で9着となり、これをもって引退となった。今後はヴェルサイユリゾートファームにて種牡馬入りの予定。

かつて丸田騎手が語り、その宣言通り、そしてと自身のその名前の如く快速プリンGI勝利という力強くを掴み取ったナランフレグ。今後、彼の快速を受け継ぐは出てくるだろうか。

血統表

ゴールドアリュール
1999 栗毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ニキーヤ
1993 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
special
Reluctant Guest Hostage
Vaguely Royal
リーズビューティ
2001 青毛
FNo.1-b
*ブライアンズタイム
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
ビューティークロス
1991 栗毛
タマモクロス シービークロス
グリーンシャトー
コミヤマビューティー *ノーザンテースト
ホウヨウクイン

クロスHail to Reason 4×4(12.50%)Northern Dancer 4×5(9.38%)

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脚注

  1. *オーナー西城氏は重賞勝利経験がなく、氏の馬主デビューから数えれば20年をえる。
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ナランフレグ

150 ななしのよっしん
2023/10/07(土) 13:50:27 ID: kV3B5ys0iz
お疲れさま 丸ちゃんとのコンビ忘れらんねえよ 最高だった
しかしゴールドアリュール産駒の数少ない芝ってどんな子供が生まれるか全く想像つかんな
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151 ななしのよっしん
2023/10/07(土) 14:00:33 ID: ygzh0oRv1+
明日ヴェルサイユに移動するみたい
SNS元気な姿を沢山見れそうだから嬉しい
https://twitter.com/Versailles_Farm/status/1710518570105671938?s=19exit
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152 ななしのよっしん
2023/10/07(土) 19:28:08 ID: YTndVQvqJS
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153 ななしのよっしん
2023/10/07(土) 23:51:58 ID: ge9CU6bhEJ
丸田騎手にとっては感謝してもしからんだろうなあ
ナランフレグ高松宮記念勝てなきゃ今年のダービー出ることもなかったんじゃないかな
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154 ななしのよっしん
2023/10/08(日) 08:56:43 ID: yWSHMFikcX
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155 ななしのよっしん
2023/10/08(日) 13:21:05 ID: ge9CU6bhEJ
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156 ななしのよっしん
2023/10/23(月) 18:38:09 ID: WvsSwZv8tp
二代ヤギの王
https://twitter.com/Versailles_Farm/status/1716314139621310565exit
>ナランフレグ✖️ヤギ
>ここ最近色んなヤギと仲良くしています
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157 ななしのよっしん
2023/10/26(木) 20:30:40 ID: ha2FnSUncr
シャトルとドトウさんに次ぐヤギの王が出てくるとは…
合わせするくらい接触してる(ややヤギ優勢?)し何を話してたのかなぁ
凄い平和優しい世界って感じが好き
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158 ななしのよっしん
2024/01/09(火) 18:59:46 ID: q9MF4EzNsN
芝で走ってGⅠまで届いたゴルア産駒で血統的にはダートも出来るって感じだからやり方次第ではゴルア後継上位行けそうな気はしないでもないが
観光牧場で著名なヴェルサイユに入れたあたり、産地は冷ややかなんだろうか
やっぱゴルドリやクリソベリルが来た中で晩成なのがアカンのか?
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159 ななしのよっしん
2024/08/24(土) 19:21:39 ID: uwezgojHtr
ウマが合うのかエタリオウと仲良さそう
同じゴールドの名を持つ父親同士、何か通じるものがあるんかな
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