パチスロとは、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の適用を受ける第4号営業
店(パチンコ
店等)に設置されるスロットマシン
に似た遊技機のことである。「パチンコ型スロットマシン」の略称。法律上は「回胴式遊技機」と称するが、業界としての正式名称は「オリンピアマシン」とすることが1981年4月に決定している。
概要
パチンコ店にあるスロットマシンだからパチスロと呼ばれている。しかし、現在のパチスロは本来のカジノにあるようなスロットマシンとは独自に変化を遂げており別物に近くなっている。
まずパチスロはパチンコ店に設置できるようにパチンコ台と同じ横幅に設計されているものが多く、小型である。
カジノのスロットマシンは右側に大きなレバーがあり、それを手前に引くとリールの回転が始まるが、パチスロは手前にある小さなレバーを下に押すことでリールを回転させる。
パチスロは1980年代の中頃から普及していった。まだこの頃は見た目はアメリカのスロットマシンに近い洋風のものが多かったが、2000年代に入るとアニメ・漫画などを題材とした台が急激に増え、演出を楽しむために用意された大きな液晶画面も登場するようになった。この現在のパチスロはカジノのスロットマシンとはもはや別物である。
遊び方
基本的な遊び方は以下の通り、
- 「メダルを現金で借りて、遊技機に投入する。」
- 「レバーを引くと、定められた一定の確率で抽選を受ける。」
- 「リールが回転し、ボタンで止める。前述の抽選が当たっていれば図柄が揃う。」
- 「当選時には何かしら方法でメダルが払い出される。」
- 「払い出されたメダルは、ホールで景品と交換できる。」
パチスロで注意すべきなのは、絵柄が揃うかどうかはリールをボタンで止めた時に決まるのではなくて、メダルを入れてレバーを引いた時にすでに決まっていることである。レバーを引いた時にハズレの抽選を引いた場合は後はいくら狙ってリールをボタンで止めようとしてもハズレはハズレである。多くの人間がこれに騙されている。
- 「全ての役が当選しても、プレイヤーが図柄を定められた組み合わせでリールを停止させないと(目押し)メダルの払い出しを受けることができない」(パチンコは全て自動停止)
- 「主基板、サブ基板の2種で出玉に関連する抽選を行っていること」(パチンコは主基板のみ。サブ基板は演出の選択のみ)【が、5.5号機より制限が入り、サブ基盤での出玉への抽選関与は禁止された】
- 専門の用語が多い。
ほぼ全自動のパチンコに比べ、初心者は1の理由(技術介入性)により、またある程度慣れてくると2の理由(知識介入)によって敷居が高いと感じる場合もある。
逆にパチスロ愛好者は、上記の点に加え、小役や大当たり当選時のリール制御や、液晶演出で一喜一憂している部分でもある。
最近では、家庭でのパチスロ機の購入も容易になり、家庭で遊技する愛好家も増えてきている。
主な用語
パチスロやパチンコには、様々な専門用語がある。ここでは主なパチスロ用語について記載する。
- 目押し
回っているリールを目で見て任意の絵柄で止めること。
大昔のスロットマシンは本当に目で見て任意の絵柄でいつでも止めることができたが、現在のパチスロではコンピューター制御されており、抽選で当たった時にしか目押しは必要ない。パチンコと違い小役やボーナス等が当選しても、図柄を定められた組み合わせで揃えないとメダルの払い出しやボーナスゲームが発動しないため、しっかりと狙って揃える必要がある。特に、小役は当選したゲームでそろえないと、メダルの払い出しを受ける権利を失うので気をつける必要がある。
過去には成立ゲームで揃えられなければボーナスの権利を失うようなマシンもあった(現行の規制ではSIN以外のボーナスフラグの消滅は禁止されている)。
しかし、スロットは適当にリールを停止させても、リールの制御により当選した小役を勝手にそろえてくれるので、目押しが必要になるのは、当選率の低い例外的な小役や、ボーナスゲームを始めるときがほとんどである。
ちなみに、毎ゲーム適当にリールを停止させて打つ方法を「おやじ打ち」と呼ぶ。
(→技術介入性)
- 天井
天井とは、決められたゲーム数を消化すれば、プレイヤーに有利になるシステムのこと。
有利になるシステムとは、次回ボーナスが当選するまで、メダルが減らない、微増するや、ARTが次回ボーナスまで発動し続ける等様々あります。かつては、天井時にボーナスが当選する機能があったが現在は法規で否定されている。
このゲーム数を知ることとが最近のパチスロの王道ともいえる。(→知識介入)
なお、現行法規上でパチンコでも可能であり、過去に天井に相当する機能を搭載した機種も販売されているが、確率変動機能をスポイルすることになり普及にいたっていない。
- 技術介入性
技術介入性とは、目押しの性能(頻度、重要性)が出玉に影響する度合いのこと。
最近のスロットは、技術介入性が低い機械が多い傾向にある(技術介入性が高い機械が法規上作りにくい、売れない)。
僅かながらとは言え、この部分がパチンコとの遊技性の違いとなり、打ち手のテクニックにより出玉が変わる部分である。また、現在は出玉性能を「完全技術介入」にあわせて設計されており、「ヘタクソはそれだけ損をする」システムになっているのも事実である。ただ、この特徴のためか、意図的にパチンコ客を蔑む様な差別思想が一部のパチンコ雑誌やメーカーを含むパチスロ関係者に蔓延しているという指摘もある。
- 知識介入性
知識介入性とは、スロットのシステムの理解度が出玉に影響する度合いのこと。
最近のスロット(特にART機)は、知識介入性が高い機械が多い傾向にある。
現在のスロットはサブ基板でも出玉に関係する抽選が行える為、設定、天井のゲーム数や、内部モード等によりプレイヤーが状況を判断する必要性がある。そのため”当選しないからと言って遊戯を終了すると実はあと数ゲームでボーナスゲームに突入する可能性があった”と言うように損をする場合もあるのでその機種に対する知識を持つというのは非常に重要になることがある。
なお、スロットには知識介入性がほぼ0の機械も存在する。
- 号機
号機とは、法規の改正を繰り返してきたスロットの大まかな区別のこと。
最近のスロットは、6号機と呼ばれる。
整数部分には、法規を変えたときに更新され、小数点以下の部分は、法規の解釈、業界の自主規制等による法規の変更を伴わないスロットの変更の際に更新される。過去には0、1、1.5、2、3、4、4.1、4.5、4.7、5、5.5、5.9号機がある。
視聴者側の用語
- こぜ6
「これ、ぜってぇ設定6」の略。 いかにも調子がイイ状態の時に言う。 - さす1でも
「さすがに設定1でも」の略。 普段は期待できないモノでもココだけは違うぞという意味。 - さす6
「さすが設定6」の略。 設定6でも、期待薄そうなんだけど当たってくれる場面で言う。 - 事故
ARTにおいて凄い数が上乗せされた場合に言う。 - ハイワロ
「ハイハイ、ワロスワロス」の略。 当たるワケがないという意味。絶望的である。 - ハズプロなし
「ハズれるプログラムがなし」の略。 これは当たっただろうという意味。 - 平常運転/いつも通り
ARTがあっさり終わった時に言う。 - 妖怪1G遅い
さっきこの演出来いや!という意味。 主に、ART終了直後やチャンスゾーン終了直後に激アツ演出が来た時に言う。
出目の美しさとは
すみません。この項目はマニアックな内容です。その点ご理解ください。
>>228 や >>229 が「『出目の美しさ』ってなに?チャンス目の事?リーチ目の事?」って書いてある。「あー。5号機からの人ではそれは仕方ないなぁ」と思いながらそんな人にも理解できるように記載してみる。
いきなり別角度からのお話だけどパチスロの楽しい瞬間って何だろう?ゲーム性がいいとか、キャラがかわいいとかそんなのも大事だけど、要は勝つことだよね。
では、勝つためにはどうしたら良いかというと(ホールに行かないは置いといてorz)、運の話をしたら高設定台に座る事か、事故らせる事。運以外の事だと、台の情報を持つこととロスをしない事かな。
それを知っている昔からのスロッターは、運の要素はあきらめて、実力で勝ちに行くため、とにかくロスをすることを徹底的に嫌った(=いち早くボーナス当選を察知したかった)+他人にボーナス当選したことを知られたくなかった(=他人に情報を与えたくなかった)訳なんです。
普通「出目」というものは、リールをすべて止めて現れる図柄の停止型。言い方かえたら入賞処理が終わった時の図柄の並び。なんだけど、『出目の美しさ』で問われているのはそれだけじゃなくて、抽選、ストップボタンを押した場所、各リールのすべりコマ数、そしておまけに演出。これらを加味して『出目の美しさ』(≒俺しか知らないリーチ目、激熱目)というんだ。(すべりの概念はわかってほしい…なぁ)
分かりやすい例(これはぬるい例えなんだけど)で言えば、4号機の山佐ニューパルサーRで、はさみ押しで
|.7 |↓ |チェ |
|ベル|↓ |リプ |
|リプ |↓ |BAR|
と止めると、中リール上段か中段に7が止まればボーナスで、下段に止まるとただのハズレ。(中リール中段オレンジでもボーナス(ほぼBAR))
なんだけど、実はこの出目はハズレ時は一生懸命狙っても約1/16しか止まらないんだ。
するとこう止まった瞬間おっ?って思わない?
さらに、右リールが4コマすべって、この形になると「なんでわざわざ4コマすべるの?…っていうことは!!」と、なるわけだ。(まだ確定ではないけどほぼボーナス)
でも、その激熱を知っているのは、打っている本人だけ。ここに昔からのスロッターはカタルシス(大げさ)を感じるわけだ。ここを、大家紋アタック演出やら、花火柄激熱演出やら、「あたたた、ほぁちゃー」で煽られると「はぁ…無粋だなぁ+他人に教えんなよ!」と感じてしまうわけだ。
で、ここまでの内容で一喜一憂するためには「台の情報を持つ」「ロスしない」を理解していないと分からない訳だ。
すると、上記の出目は美しく思えないかな? 私は美しいと思えるんだけどなぁorz
まぁそんな感じです。もっと詳しい人は追記しちゃってください。
スロットの現状
スロットはかつて法規で設置比率も決められており、「ホールの片隅に設置されている異質でマニアックな機械」であり、これが長く続いていた。現在でもホールの主力機はパチンコであり、スロットはそれに続く扱いである。
法規でスロットは「遊技機」と認めてもらう代償に、出玉率からリールの回転速度、図柄の大きさまで法規でがんじがらめにされているの現状である。また、メーカーの開発力で、法規の範囲内でホールやプレイヤーが望む瞬発力を付与されては法規が改正されたり自主規制が行われて水泡と帰すを繰り返すのは、もはやは風物詩である。
4号機以降、獣王やアラジンA,ミリオンゴッド等、そして北斗の拳・吉宗が大ヒットしていた時期はパチスロ専門店もかなりあり、パチンコ・パチスロ併設店での設置面積も相当なものであった。しかしパチスロ氷河期とも言える5号機時代、今では6号機時代になり、再び「ホールの片隅に設置されている異質でマニアックな機械」に戻ってきた。実際ユーザーの数は大幅に減少傾向にある…。
最近はテレビゲームやアニメとタイアップした機種が増えており、テレビCMでパチスロの宣伝をよく見かけるようになった。これは、スポンサーが減りすぎてこれまで放送コードで規制していたパチンコ機やパチスロ機のCMをTV局側が流さざるを得ない状況になったことも関係している。
意図的に台パンをして、確率を操作しているような言い訳に近いアドバイスをする者がいるが迷信である。また周囲に大変迷惑である。
敷居が高く感じられる点や、朝鮮絵合わせという蔑称がネットで蔓延しているところはパチンコと同じ。
機種一覧
「パチスロ機種一覧」を参照。
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関連項目
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