さあ、物語をつづけましょう。
『劇場版魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』とは、『魔法少女まどか☆マギカ』の完全新作となる劇場用アニメ作品である。2023年9月10日の特報映像で2024年冬公開と発表された。2024年8月16日に2025年冬公開に延期されたことが発表された。
☬ 概要 ☬
2012年公開の総集編『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語 / [後編]永遠の物語』、2013年公開の新作『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』から8年ぶりに発表された、映画第4作にして完全新作映画。
2021年4月25日に開催された『魔法少女まどか☆マギカ』放送開始10周年記念イベント「『魔法少女まどか☆マギカ』Anniversary Stage」において、サプライズ発表された。『叛逆の物語』の正統続編として制作され、キャスト・スタッフもこれまでのシリーズから続投する。
脚本家である虚淵玄は2013年10月6日から2014年9月28日にかけて放送された『仮面ライダー鎧武』を終えた直後、『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』にとりかかる直前に、既に本作品の脚本を脱稿済みであったことを明かしており、本人曰く「可愛い女の子の台詞を書けていた頃の最後の本」となるらしい(本人Twitterより)。
なお、上述イベントでは本映画の発表に先立って10周年記念企画が数多く発表されており、関連グッズの発売を始め、2021年秋からは東京・松屋銀座での開催を皮切りに全国各地で10周年記念展を開催。
書籍関連では芳文社からは10周年を記念したアニバーサリーブック全3巻やテレビアニメのコミカライズ版の新装版上下巻、キャラクター原案の蒼樹うめの画集などが、シャフトからはアニメ誌などに掲載された版権イラストの画集や『叛逆の物語』のKEYANIMATION NOTEが発行予定。
さらにゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』では、ニトロプラス所属のシナリオライター下倉バイオを迎え、暁美ほむらが時間を繰り返してる時にいたもう1人の魔法少女の話である「魔法少女まどか☆マギカscene0」が制作されることが発表された。
コンセプトムービーに関するスタッフインタビュー
2016年12月22日から25日まで行われたシャフト40周年「MADOGATARI展」内で上映された「コンセプトムービー」について、総監督の新房昭之とシャフト代表でプロデューサーの久保田光俊は、2015年12月10日に発売された「月刊NewType」では以下の様に答えている。
- 久保田:アニメの制作に入る前には、 "イメージボード" と呼ばれる作品の雰囲気をつかむための一枚絵を用意することがあるが、そのムービー版。
- 久保田:以前から Magica Quartet のメンバーで『新作』のためのミーティングを重ねており、『MADOGATARI展』は情報を明かすよいタイミングだという話になった。
- 新房:この映像は『こういうふうにつくる』という現時点での作品の "核" のようなもの。映画でいうなら、限りなく "予告編" に近いもの。
- 新房:まどかがバレエを踊っているのも『新作』の本編にある。マミは『三国志』の関羽のようなイメージで、さらに強くなる予定。
具体的なイメージが固まっていたことからまどかのバレエ衣装キービジュアルがあった時点で決まっていた事になる。叛逆の物語のオープニング映像「カラフル」でほむらが絶望の淵でありながらまどか達が踊っているのは伏線だったと思われる。
特報映像(2023年9月)
その後、2023年9月10日に特報映像第1弾とティザービジュアル第2弾が公開され、劇場公開が2024年冬であることが発表された。公開時期の詳細は後日発表予定。
公開された特報映像では、鳴り響く備え付け電話の古めかしいベルと受話器を生み出しをそれを受ける悪魔ほむら、受話器から聞こえる謎の声、翻弄されながらもリボンを力強く握りしめる巴マミ、顔の下半分に包帯を巻きつけた美樹さやか、などが見られた。
同時に公開されたティザービジュアル第2弾では、宝石でできた蛇の頭やするどい爪を備えた手や脊椎の骨格が透けて見えるグロテスクな受話器が前面に出され、その後ろには微笑むほむらと対峙するリボンほむら、さらにその奥には鹿目まどかの後ろ姿が見える。
☬ 登場人物 ☬
各登場人物の詳細は、それぞれの大百科記事を参照。
主要人物
- 鹿目まどか (かなめ - ) - 声:悠木碧
- 本シリーズの主人公(のはず)。
- 全ての魔法少女を救うために概念≒神に近い存在となり、世界を再構築することを選んだ少女。
- 前作『叛逆の物語』では悪魔ほむらに囚われ、神としての力を失い、人間の身に戻された。
- 暁美ほむら (あけみ - ) - 声:斎藤千和
- かつて鹿目まどかを救うために何度も時をさかのぼり延々とループを繰り返していた魔法少女。
- まどかが概念となってからは唯一彼女の存在を覚えていた。
- 『叛逆の物語』では鹿目まどかを思うがあまり、彼女を人間に戻すために悪魔ほむらと化し、まどかを堕として世界を再構築した。
- 巴マミ (ともえ - ) - 声:水橋かおり
- まどか達の先輩兼ベテランの魔法少女。
- 美樹さやか (みき - ) - 声:喜多村英梨
- まどかの友人。
かつては魔法少女から魔女と化してしまった悲劇の少女。まどかの世界再構築によって魔法少女のまま魔力を使い切り、まどかの作った【円環の理】に救われた。 - 『叛逆の物語』では鹿目まどかの使徒としてほむらの前に現れた。悪魔ほむらが世界を構築したのちも唯一記憶を維持し抵抗しようとしたが、結局それができないまま懐かしい日常に埋没させられた。
- 佐倉杏子 (さくら きょうこ) - 声:野中藍
- 魔法少女としてマミの後輩にあたる人物で、風見野からやって来た。
- キュゥべえ - 声:加藤英美里
- マスコット(?)的なキャラクター。
- 百江なぎさ (ももえ - ) - 声:阿澄佳奈
- 小学生の魔法少女で、見た目の年齢の割には大人びた話し方をする。
- 『叛逆の物語』から登場した魔法少女であるが、その正体は【円環の理】によって救済された「お菓子の魔女」。
- さやかとともにまどかの使徒として活動していたが、悪魔ほむらの世界再構築後はやはり日常に埋没させられている。
☬ スタッフ ☬
原作 | Magica Quartet | |
---|---|---|
総監督 | 新房昭之 | 『魔法少女リリカルなのは』(第1期)『コゼットの肖像』など |
脚本 | 虚淵玄(ニトロプラス) | 『鬼哭街』『沙耶の唄』など |
キャラクター原案 | 蒼樹うめ | 『ひだまりスケッチ』 |
キャラクターデザイン | 谷口淳一郎 | 『おおきく振りかぶって』など |
異空間設計 | 劇団イヌカレー | 『さよなら絶望先生』『化物語』など |
音楽 | 梶浦由記 | 『NOIR』『MADLAX』『舞-HiME』『ツバサ・クロニクル』など |
アニメーション制作 | シャフト | 『ぱにぽにだっしゅ!』『化物語』など |
関連動画
☬ 関連項目 ☬
☬外部リンク☬
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 巴マミ
- 鹿目まどか
- 美樹さやか
- 暁美ほむら
- キュゥべえ
- 志筑仁美
- 魔法少女かずみ☆マギカ
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
- 上条恭介
- 魔法少女おりこ☆マギカ
- 魔獣(魔法少女まどか☆マギカ)
- ショウさん
- サニーデイライフ
- 魔女(魔法少女まどか☆マギカ)
- メモリーズオブユー
- 中沢(魔法少女まどか☆マギカ)
- 早乙女和子
- 鹿目タツヤ
- 鹿目知久
- 魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
- フェアウェル・ストーリー
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ
- 魔法少女まどか☆マギカ オンライン
- The different story
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
- 魔法少女すずね☆マギカ
- 魔法少女たると☆マギカ
- 百江なぎさ
- 魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
- 魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra
▶もっと見る
- 11
- 0pt