Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀単語

58件
サンダーボルトファンタジートウリケンユウキ
1.8万文字の記事
  • 17
  • 0pt
掲示板へ

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(サンダーボルトファンタジー トウリケンユウキは、2016年7月から9月にかけてテレビ放送された武侠ファンタジー人形劇である。

niconicoにおいても、1期がテレビ放映から約1週間遅れでニコニコ生放送で配信された。

概要

ゲーム・アニメ特撮など様々なジャンルで活躍する脚本家虚淵玄」と、台湾で圧倒的な人気を誇る人形劇布袋劇エンターテインメント霹靂布袋劇シリーズ」の制作会社「霹靂際多媒股份有限公司」(霹靂社)のコラボレーションによって生まれた、日台合同映像企画

霹靂」は「雷」や「雷鳴」を意味する言葉であり、タイトルの「Thunderbolt」や、T.M.Revolutionの歌う主題歌RAIMEI」もここからとられている。

中国台湾では数年前から「布袋劇」という人形劇伝統芸能として存在していた。そして1970年ごろから台湾では、現代的な演出を加えた布袋劇テレビ放映やビデオソフト化され、人気を集めるようになった。その代表が霹靂社による「霹靂シリーズである。

この「霹靂布袋劇」は手なアクション美麗人形の造形、そして幻想的なストーリーによって台湾のいわゆるオタク層の中では確固たる地位を築いている。だが、日本では「知る人ぞ知る」といった存在であり知名度は低い状態が続いていた。

だがある時偶然「霹靂シリーズを観た虚淵玄はその映像に驚嘆した。それと同時に日本での知名度の低さにも疑問を抱いたことから、日本での展開を持ちかけるためにすぐさま霹靂社にコンタクトを試みるが、時同じくしてなんと霹靂社の方も虚淵氏とのコンタクトを取ろうとしていた。実は虚淵氏が布袋劇を観覧し、感銘を受けたことが台湾の地元で報じられており、それを見た霹靂社もすぐさま行動を起こしたが故に起きた偶然だった。このことから双方大いに前向きな姿勢で企画スタートしていったという。

原案・脚本・総監修は虚淵玄で、ストーリーは彼による全新作。監督人形操演・撮など映像制作はもちろん霹靂社である。

さらに、キャラクター武器デザインには虚淵玄が所属するゲームメーカーデザイン事務所ニトロプラス」が、そして人形造形にはフィギュアメーカーである「グッドスマイルカンパニー」が協力しており、人形舞台などの制作霹靂社に所属する職人たちの手作業によって行われた。
また、劇中音楽は『機動戦士ガンダムUC』『進撃の巨人』などで知られる「澤野弘之」が担当した。

2016年7月8日放映開始。全13話。最終話テレビ放映された9月30日に、続編の制作が発表された。

2017年4月7日小説Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 外伝』が発表。このうち前日譚に当たる殺生編と、虚淵玄による書き下ろしの後日譚である殤不患編が映像化され、2017年10月2日劇場版Thunderbolt Fantasy 生死一劍exit」として発表。同年12月2日より開された。

2017年2018年エイプリルフールでは、ニトロプラス原作をつとめるゲーム刀剣乱舞』とのコラボムービーが1日限定で開。2017年には三日月宗近(刀剣乱舞)が、2018年には千子村正(刀剣乱舞)と殤不患が、それぞれ中の人繋がりで対決した。

2018年8月31日宝塚歌劇団組の演として「異次元武侠ミュージカル」と題して舞台化。ゆずる、丹を綺咲愛里が演じる。また日本以外にも第三回宝塚歌劇台湾演として上演される。

2018年10月1日より『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 2』と題し2期放映開始。全13話。最終話の放送された12月24日放送内で3期制作決定が発表された。

2021年4月3日より第3期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 3』がTOKYO MXBS日テレにて放送された(全13話)。

2024年10月5日より第4期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 4』がTOKYO MXにて放送。

2025年完結編となる劇場版Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 最終章』の開予定。

あらすじ

第1期

か昔、人類の滅亡を狙って魔界の軍勢が大挙して人間界に押し寄せ、壮絶な戦争「窮暮之」(キュウボノセン)が起こった。
強大な力を持つ魔神を前に、追い詰められた人類は神仙の教えを受け、無双の力を持つ武器「神誨魔械」(シンカイマカイ)を鍛造し、闘の末に全ての魔神を撃退することに成功した。

それから長い年が流れ、僅かに現存する神誨魔械はその常の力が世を乱すことのいよう、「護印師」(ゴインシ)と呼ばれる守護者の手によって守られていた。しかし、神誨魔械の中でも最強の力を持つ」(テンギョウケンが物にせんとすの組織「玄宗」(ゲンキシュウを守る護印師「丹衡」「丹兄妹を襲撃。丹衡は敵の手に掛かり、からくも逃げ出した丹絶体絶命の窮地に立たされるが、偶然行き合った「」「殤不患」の助力を得てなんとか難を逃れる。

運命に導かれるように出会った3人は玄宗の頭「蔑骸」を討つべく、彼の居である「七罪」をすのであった。

第2期

災いを招く危険な秘宝「魔剣録」を携えて、流浪の旅を続ける剣士、殤不患。
、西を離れて東離の地に落ち延びたことで一時の安息を得た彼だったが、その消息が「禍世螟蝗」(カセイメイコウ)に知られたことで、再び身辺に危険が迫る。
かな西より続々と送り込まれる異異形の刺客たち。
そんな殤不患の窮地に、の装束に身を包んだの吟遊詩人が現れる────

第3期

魔脊山の谷間に転落した婁震と七殺行方を捜して、底を捜索する殤不患たち。
だがそこで彼らが迷い込んだのは、奇怪な植物の生い茂る広大洞窟だった。
かつて魔神復活の野望を阻まれた妖女・刑が、西邪教宗門『神蝗盟(シンコウメイ)』と手を結び、いま再び周到なるり巡らせてと殤不患の前に立ちはだかる!

第4期

世神によって刑の野望を無界閣と共に地の底へ葬り去った殤不患。しかし、崩壊から脱出する一行の中にき吟遊詩人の姿はなかった。
き吟遊詩人――浪謠は、にして法へ復讐すべく、魔界へと足を踏み入れた。
魔界では魔宮貴族による内紛の予兆が生じ、さらには禍世螟蝗までもが魔界探索に法師を差し向けた。
混沌の坩堝と化した魔界で、復讐に燃える浪謠を権謀術数が待ち受ける!

登場人物

シリーズの主要人物

読みは基本的に日本語(一部台湾公用語である語(=中国語)の併記有り)。
文字は念布袋劇人形舞台に登場する際に歌われる、台湾語の)。

  • リンセツア/リン・シュエヤー) - CV鳥海浩輔
    • 匿形不謂隱 明是迷觀 虛如一 
      (闇に紛れた画策は隠形にあらず光の中で惑わせる事こ真の力。虚実紙一幻惑の裏の素顔誰が見抜けるだろうか)
    • 通り名はリョウフウセツジン/ルゥフェンチエチェン。故あって普段は(キチョウ/グイニャオ)という偽名を名乗る。
      常に煙管を吹かすめいた人物。非常に博識で、丹装を見ただけでその素性を見抜いた。蔑骸とは面識があり、彼の手に神誨魔械が渡ることを阻止するために丹に力を貸すことを約束する。
      たまたま出会った殤不患を言葉巧みに誘導して丹を助けるように仕向け、玄宗と戦わざるを得ない状況へと追い込んだ策士。かなり複雑な過去があるらしく、多な人脈を持っている一方で様々な人物から相当な恨みも買っており、「殺したがる人間を集めたら行列ができる」とさえ言われる始末。
      術や炎を操る術などを身に付けている。
    • 作中屈の大悪人。悪党相手に重な宝をかっさらう盗賊で、く「明かりを浴びてを落とさず、を踏んで足跡を残さず、地の理さえも欺いて奇計妙策を巡らす」。更に的は「悪党を欺いて陥れて屈辱を味わわせる」事であり、最高の愉悦と称する。外伝では殺生や刑との過去が明かされたが、有体に言って胸糞が悪くなるような事をやらかし、しかも楽しんでいる。
      本物と寸分たがわぬ贋作を作る腕前を持ち、の達人でもある。しかし修行の中で「極める程に果てが見えなくなる」事に嫌気がさしてやめてしまった。終盤では蔑骸を文字通り膚なきまでに叩きのめしたが、彼が自害という手段で自分から逃げた時には(理不尽な)怒りを露わにしている。ラストでは殤不患を狙い現れる悪党を的とし、彼を追いかける形で旅立った。悪党逃げて。
  • 殤不患ショウカン/シャン・ブーファン - CV諏訪部順一
    •  遊人浪跡不休 地滂沱如何渡 衣褪盡任濁流
      傘が折れるほど嵐にあっても、流浪の旅人の足は止まらず。滂沱た雨をいかに渡るべきか蓑を脱いで濁流に身を任せよう)
    • 通り名はジンムホウ/レンウーフェン)/ 太歳(タンケンタサイ
      「西」([1]というから旅をしてきた頼の客。の口に乗せられて成り行きで丹を助ける羽になり、玄衆の追っ手を切りせたことで追われる立場になってしまった巻き込まれ系主人公
      旅人であるために物語舞台である「東離」の常識には疎く、彼が何かを聞いてかがそれに答えるという形で視聴者への説明役を担っている。また、男女の機微にもやや鈍い。の腕前について同行者から疑わしく見られており、しまいには捲から侮蔑の意味を込めて「鋒」の通り名をつけられたが、かえって気に入ってしまった。しかしそのにはある秘密が隠されている。
    • 彼が持つ銀色に塗った木である。しかし気功術により鋼を容易く断ち切る武器となり、一振るいすればあらゆる敵を殺戮する。本人は「を軽々しく振るうものではない」とし、しかし自らに枷を課すのが「面倒くさい」ために、あえて木を携えていたに過ぎない。
      西において下を乱した魔剣36振を封印した魔剣を所持しており、その録を安全な場所に捨てたいが為に旅をしていた。終盤に復活した妖荼相手にも全く動じず、録から呼び出した魔剣須彌・劫荒」にて時の彼方に吹き飛ばして再封印。鍔と柄を丹に託して旅立った。
    • 第二期では丹紹介で護印師の砦・仙鎮を訪れ、伯陽侯ハクヨウコウ)に録を委ねるが、瓔珞に魔剣を二振奪われてしまう。之世』は狂狷から取り返し、『七殺』は持っていた婁震抵抗で彼と共に行方不明となる。しかし、伯陽より三振の神誨魔械を預かることとなり、1期の時から魔剣録のが二振増えてしまった。
    • 第三期では禍世螟蝗との過去が描かれており、東離へ向かう要因となった戦いが明らかとなる。
      更に過去世界に飛ばされた彼は白蓮という男と出会い、神誨魔械が作られた経緯を知ることとなる。
  • ロウフヨウ/ラン・ウーヤオ) - CV西川貴教
    • 筋為弦 脈為鼓 息如笙歌 以命 譜章 邪音不容
      (筋は弦、脈は鼓、呼吸は笙のしらべの如し。が生命という楽曲に、悪の雑音が混じる余地はない
    • 燃えるように衣装が特徴の吟遊詩人。西では殤不患の相棒だった。
      通り名は弦歌斷邪(ゲンカダンジャ/シアングードゥアンシエ)。
      かつての敵・禍世螟蝗(カセイメイコウ/フオシーミンファン)が手の者を放ち、東離に潜入した事を知らせに来る。
      寡黙かつ無表情で、感情表現は携えた聆牙」を奏でる事で示す。またの音は広範囲に及ぶ破壊を可とするなど、尋常ならざる技を持つ。「生死一」にも登場している。
    • 籟吟者テンライギンジャ/ティエンライインチャ)という称号を嘲より与えられていたが、殤不患との出会いを切っ掛けに彼と行動することを決めた。そのため西では殤不患と共に追われる立場となる。
    • 生まれた頃より魔性のを宿していると言われているが、彼のは西皇女でありながら魔族法の子供を身籠っていた。両を彼に奪われたは宮中を脱出、落ち延びた先で謠を産み育てた。
    • 故に法はであり、を奪ったである。謠はを倒すため殤不患一行から離れ、魔界へ旅立った。
  • 聆牙リョウガ/リンヤー) - CV小西克幸
    • 謠の用の。棹の先端に顔がついており、人語を介して尚かつ喋る。
      謠の代弁者的な位置にあり、皮な態度が特徴。く、魔力の籠った浪謠の言霊を浴び続けた結果、こうなったという。

主人公一行(第一期)

  • (タンヒ/ダン・フェイ) - CV中原麻衣
    • 丹心承命 身負恩行 裂棄柔綺羅 付盡情寒兵
      真心をもっ天命を承り、讐を背負い湖を往く平穏な生を示絹を裂き捨て、冷た刃を手に掴むのみ)
    • の「鍔」を守護する護印師。蔑骸率いる玄宗の襲撃を受け、絶体絶命の窮地に陥った所をと殤不患に助けられた。以降は紆余曲折を経て彼らと共に旅をすることになる。
      由緒正しい護印師の柄のお嬢様で、生とした性格だがやや世間知らずで天然性善説を信じるお人よし。ほどではないが剣術の心得があり、丹に伝わる「(タンキケンケツ)」という技を用いる。
      かわいいかわいいので視聴者からの人気がある。ニコニコ生放送での本作放映時は、OP映像中の丹の場面で「たんひたそ」というコメント群による弾幕が発生していた。
    • 自分の実力が不足している事を知りつつ、せめて一太刀なりとも蔑骸に浴びせようと七罪していた。しかしにはめられる形で捕らえられ、屋に閉されてしまう。
      が破壊され、もはや妖荼を止められないと絶望していたが、殤不患のおかげであっさりと解決。新たなる守護を使命と心得て旅立つ彼を見送った。捲を夫に迎え、彼に丹を伝授せんとする。
    • 第4期では護印師の長を引き継ぎ、護印師たちを導する立場になる。
  • シュウショウ/ショウユンシァオ) - CV小山力也
    • 不能視物 隻眼千里 凝成箭 奪人不避之命
      眸あっても何も見えぬ者あれば、隻眼にて千里を見通す者もあり目を凝らせば視線は矢となり、逃げきれぬ者の命を奪い取る)
    • 通り名は鋭眼穿エイガンセンヨウ/ルイイェンチュアンヤン)
      世に名高い英雄にして隻眼弓使いか遠くからでも凄まじい精度で敵を射抜く驚異の腕前を持つ。また、の達人でありながら格闘術にも優れ、3人がかりで襲い掛かった獵魅たちを軽く退けて見せた。
      言い出したら聞かない分については割と放任義。
    • 世に名高い英雄とは偽りで、本性は度し難い悪党。外伝では依頼で殺生を絶望叩き落とす手伝いをしている。丹に力を貸したのも、を奪って一けしようという胆からだった。ただし捲に対する態度はではなく、子として期待を寄せていた。後に刑と組んで丹を裏切り、捲と戦い右を射抜いて退ける。丹からの鍔を奪い取って蔑骸に引き渡すが妖荼復活を知り、慌てて阻止しようとして刑に殺された。
  • ケンサンウン/ジュエン・ツァンユン - CV鈴村健一
    • 人笑良胥 意堅行 不夕 沙染身時
      能天夢と笑われようが俺はこ雲の志を貫く。うわっつらの虚しい名を追いかけるより、死ぬ時まで心残りなく生きたい)
    • 通り名は寒赫カンカク/ハンハー)。ただし自称
      霄のことを「兄貴」と呼んで付き従う使い。シリアスブレイク定評がある
      性格は軽薄で類の女好き。丹を気に入って言い寄っているがまるで相手にされていない。だが口先だけではなく実力も確かで、狩霄からもその点は認められている。
      「江[2]名のうちはまだ生まれていないも同然」と強く考えており、功名のためなら命をも惜しまないで頑固な一面もある。
      その「愛すべき馬鹿」っぽい性格から視聴者からの好感も得ており、ニコニコ生放送コメントなどでは「ケンちゃん」の称で呼ばれることもあった。
    • 後に本性を現した狩霄に滅し、丹から救出。彼女の為に戦うが右を射抜かれて敗北する。
      助けに来た殤不患に、自分の不甲斐なさから八つ当たり気味に「鋒」と呼び、お前にはお似合いだと告げるが逆に気に入られる始末。凋命率いる玄宗の追手に取り囲まれて絶体絶命となるが、の力の一端を露わにした殤不患の腕前をそので見て心する。
      最後は後事を任され、丹結婚して婿入り。妻の厳しい導の下、新たなる護印師として修行の日々を送る事となる。
  • (ケイガイ/シン・ハイ) - CV大原さやか
    • 妖歌吟 鴆蜜 鎮亡 惑永寐之 生人舞 屍婆娑 麗之界 不聞人語 月光
      (妖魔の歌毒の蜜夜に惑魂を鎮め、永遠の眠りについた屍も魅了する。舞踏とは生者のみの楽しみでなく、死者も同じ。美し幽冥界において人語は聞こえず、ただ月の光を知るのみ)
    • 通り名は泣宵(キュウショウ/チーシァオ)
      かつて魔界から人間界へやってきてそのまま居着いてしまった妖魔。人付き合いが下手で社交性に乏しく、普段は「夜魔」に引き籠っている。に踏み込んでくる者には容赦しないが、入口に忠告を用意する優しい所もある。
      世間では邪悪な妖魔として有名で、内容の贋はさておき「子供の生き胆で若返りの仙を作る」「理想の生き人形を作るために美男子100人を切り刻んで部品を集めた」と、魔女のように噂されている。
      とは過去に色々とあったようで「顔を見ただけで臓腑をられるよう」「金輪際関わり合いになるのは御免」など、蝎のごとく嫌っている。当然ながら仲間に加われという要請も突っぱねたが、の話を聞くと態度を一変させて自ら協力を申し出た。高名な死霊使いであり、を使った近接戦闘もこなす。
    • 的はに封印されていた妖荼復活。蔑骸と手を組み、これを阻もうとした狩霄をで絞殺した。遂に本願を果たして「がことなれり」と歓喜し、の崩落に巻き込まれる形で姿を消した。
    • 第二期の終盤で打倒・殤不患で思惑が一致した西の神蝗盟と同盟を持ちかける。そして第三期で「無界閣」を敷設し、東西の往来を容易にすることで殤不患らを追い詰めようとした。その最中、姉妹である照君臨と再会。以降は彼女体を取り戻そうと尽力した。
    • を操っての味方殺しや殤不患の身柄確保、照君臨復活と順満帆に事が進むも前二点はの謀略で台しに。後者も照君臨が殤不患らに敗れて宇宙の彼方へ消失して失敗に終わる。
    • その後は法に従事し、彼の命で浪謠と共に魔界へ向かった。
    • 外伝では過去明らかにされた。八仙樓(ハッセロウ)に暮らし、男を誑かせる魔性の美女レンジウシ/リャンニァンジー)と協力関係にあり、美と若さを保つ仙と引き換えに生き人形の「部品」の提供を受けていた。
    • しかしの「お前を気に入っている、共に人の世で暮らそう」と大嘘をつかれてその気になった挙句、子との関係が破綻して窮地に陥る。更にからは「気に入ったのは本当だ。からかい甲斐がある獲物としてな」と言い放たれた。そりゃ絶対殺すウーマンにもなろうってもんよ。
  • (セツムショウ/シャ・ウーション) - CV檜山修之
    • 訴生死 生執迷 江宿命人悟 一終末
      朝啼い鳥が生死を告げたが、衆生はいまだ迷っている。湖の宿命を悟る者誰もおらず我がが終末をもたらすのだ)
    • 通り名は決殺メイホウケッサツ/ミンフォンジュエシャ)
      二振の暗器を用いる殺し屋。かつてに「命より大切なもの」を奪われたらしく、それ以来執拗に命をつけ狙っている。杳として知れないの居場所を掴むため、彼に縁がある人間を片っ端からり捨てるという大胆な手口で手がかりを探していた最中、廉を手にかけて彼の持っていた文とを奪った。紆余曲折の末、七罪のある魔脊山の山頂での首を刎ねるという条件で一行に加わることになる。
      社会では知らない者はいない有名な客で、近接戦闘の実力は手加減をした状態でも狩霄や捲を上回る。その上、強いと噂される人物とは戦わずには居られない厄介な性質を抱えているため、これまでにった人間は数知れない。その結果、を飲む相手も久しくいない程度に孤高を貫いている。その一方で逗留先の宿で自分の悪名を知って客が逃げた事に対して貸し切り料を支払っており、案外いい人である。
    • 後にの首を取るべく七罪に踏み込むが、蔑骸を前に「は必然の探、決して勝てぬと悟った以上は実際に負けてみなければ気が済まぬ」と対決敗北居合わせたに「貴様とて土の旅路は避けられぬ、先に待つ」と告げて死亡した。
    • 外伝では過去明らかにされた。彼が生まれた時にが死に、に捨てられる。頭蓋を割られ瀕死の状態だった所を客・(テッキセン/ティエディシアンに拾われて育てられ、の技を磨くうち、殺し屋としてのを歩む事となる。しかし本人はそんな生き方とは決別したいと思っていた。
      そんな中と知り合い、彼の用心棒として3年間共に過ごしていた。を「」と呼び信頼を置き、彼の勧めで技を競う「」に出場。優勝して「」の称号を得る事で汚名をらし、っ当に歩む為に生まれ変わろうと考えていた矢先、の使い手によって出場者の大半が殺されるという事態に陥る。それでも大会は開催され、遂に決勝戦では仙と対峙する。
    • しかし一騎打ちの最中に仙は足に矢を受け、同時に殺生の放った一撃に倒れる。狩霄を雇って参加者を殺戮し、師を殺した悪党に仕立て上げられて絶望する中、は彼に「を破綻させ、殺生の誇りと未来を奪う」という3年がかりの計画を暴露。「徒名や称で呼ばれるなどとても居心地が悪い」と言い放ち、姿を消した。そりゃ絶対殺すマンにもなろうってもんよ。

玄鬼宗

東離に蔓延る悪党。魔力が宿る魔脊山の中の七罪拠点とし、魅という猛禽を操り各地と七罪を往来することが可
第1期でを持つ丹兄妹を追い詰め、介入した殤不患を捕らえようとする。

神蝗盟

西を脅かす邪教結社

  • 禍世螟蝗(カセイメイコウ/フオシーミンファン) - CV:水奨
    • 神蝗盟の教祖い蝗の描かれた石碑から威圧的なを発する。
    • 恐るべき外法の達人であり、殤不患と浪謠、命の三人相手に圧倒。魔剣を使わせるよう煽るなど、明らかに策があるような言動で殤不患に魔剣を使わせなかった。
      善悪に与せず、力を持とうとするいわゆる「自分こそがルール」という考えを持っている。かつて西で猛威を振るった魔族復活すら細なことでしかないと認識している。
  • 瓔珞カツエイラク/シエ・インルオ) - CV高垣彩陽 
    • 上逐力競鋒芒 莽夫之浮誇 玉藏一點香 死亡之凝
      の鋭さや技術を競うのは、大過ぎて愚の頂。先に隠された一滴のこそが、に洗練された死の芸術である
    • の紋章を持つ美女高飛車な笑いが特徴。
      通り名は「蝕心(ショクシンドッキ/シーシンドゥジィ)」。を操るほかの群れを召喚、細身ので戦う。
      「生死一」にも登場し、殤不患の命と魔を狙って襲いかかる。
    • 魔剣を二振奪うも、片方は裏切った狂狷に奪われ、もう片方の七殺は精神を狂わせるヤバいであった。諦の説法や殤不患との戦いを経て、魔剣の魅了から脱する。そして神蝗盟から足を洗おうとした矢先に七殺に魅入られた諦に殺されてしまった。
  • 軍破(バングンハ/ワンチンホー) - CV:塚明夫
    • 負蔑清名 豈識初心未曾改 明朝浴血不義 之大
      (汚名を背負い、己の名誉が地に落ちても、が初心は決して変わらない。大義の為、明日血を浴びることになったとしても後悔はしない。己の大義は己が決め、実行するのみだ
    • 百足の紋章を持つ戦士
      通り名は「
      撃成義(ヒャクゲキセイギ/パイチチェイイー)」。大小二振りに分離する青龍刀「虎山河」を武器とする。
      かつては西の武将で、部下たちからの信任も篤い傑物だったが、腐敗する西皇女・嘲とそれを黙認する皇に失望して神蝗盟に加わった。
    • そのため宮中では将軍でありながらスパイという立場だが、中間管理職としての苦悩も垣間見れる。
      西では嘲から無理難題示を出されるも、婁震の登場で救われる結果となった。また、西で猛威を振るった照君臨の復活阻止すべき考えを持つ軍破のに対し、「捨て置け」と一蹴した螟蝗猊下の判断によって挟み状態となっていた。
    • 魔剣録を手にした軍破は皇軍・神蝗盟の部下を束ねて打倒・照君臨を決意。魔剣を以て殤不患と共闘した結果、魔剣の代償で全身が燃える程の満身創痍と化していた。照君臨を追い詰めた英雄は最後に皇と対峙するが、正体に気づいた時は既に遅し。逆賊として討ち取られることとなった。
  • (カムショウ/ファーウーツォン) - CV:バトリ勝悟
    • 殺人不見鋒 武最高 敵有福命 至死未曾知
      すら見せぬ殺しこそ至高の武芸の技である。私の敵は幸福なことに、死してなお殺されたことに気付かない。
    • 蜘蛛」の紋章を持つ神蝗盟の法師。
      通り名は「八羅(ハチラゲン/パールオフアン)」。鏈子(鎖)を蜘蛛の糸のようにり巡らして戦うことを得意とし、禍世螟蝗より授かった神誨魔械「レイロウケン」を武器にする。
    • 元は盗賊であるが、皇の秘密を暴いたことを機に神蝗盟に加わる。計略を得意とするが、女性蔑視が強い。特に、伎芸以外の才覚を伸ばそうとする女性への当たりが強く、覇王玉とは何かと対立する。
  • (キダツテンコウ/クイトゥオティエンコン) - CV:田耀
    • の狭間に居た老科学者。第3期にて初登場。
      婁震の為に義手を作り、現世への帰還を企てる。しかし、婁震が紛失した鉄屑呼ばわりしたために、彼によって時の狭間に閉じ込められてしまう。
    • 第4期で現世に帰還した彼は、魔界探訪の野心を果たすべく神蝗盟に加入。
      禍世螟蝗に魔界へ向かう秘術を授け、覇王玉とを魔界へ送り込む。
    • 工詭とは因縁があるらしい。

魔界の魔族

や照君臨と異なり、窮暮之後の200年間を魔界で過ごした者。
実力義の魔界においては、武勲を立てた者が評価され、上位の者は貴族としての扱いを受ける。魔宮の序列は魔王一位とし、二八位まで定められている。

窮暮之の後、魔王人間界への侵攻や魔族同士の私闘を禁止した。そして多くの者を魔神への祈祷に動員させ、表向きは「平和」となっている。

  • アジベルファ/アーペイルーファ) - CV:木眞一郎
    • 魔宮第八位の魔族。時間と間を操る魔術で、自在に魔界と人間界を行き来できる事が可。魔界の意向よりも己が関心事を優先して人間界に関わってきた。近年人間界に関心がかったが、魔界に飛ばされた浪謠の歌を聞き、謠に接触する。
    • 謠のであり、・聆言(リョウバクゲン)の視界を奪った本人。
      彼の興味事は息子の浪謠で、照君臨への協力はついでである。魔界の門を開いたのも照君臨への加勢は建前、本命は自身をとして見ている浪謠を魔界に誘い出すことにあった。
    • 魔界の現状を「退屈」と評しており、息子である謠を利用し、魔界に内乱を起こそうと画策する。
  • 安索アンサァト/アンスオーヤット) - CV:津和幸
    • 魔宮第四位の魔族蜘蛛のように多数の足を持つ。
      他人の眠りの中でを操作する魔術を得意とする。このは智める者に新たな啓発をもたらす反面、極めつけの悪夢記憶し、精神を崩壊させかねない危険が伴う。
    • 魔王には従するものの魔界の現状に不を懐く過激派魔族同士の私闘が禁じられた魔界において、神蝗盟の覇王玉・と協力関係を築くことで法の排除を論む。
  • (キャレイ/チアーリー) - CV:辺明乃
    • 魔宮第七位の魔族
      流血を好む荒くれ者で魔獣狩猟趣味。武人気質で強者との闘いを好む。
    • 狩りの標的である魔獣・悍狡(かんこう)を浪謠に狩られたため、謠を狩ろうとする。しかし、魔族の力を発揮した謠に為すすべなく、討ち取られる。
  • 休德里安(キュウチリアン) - CV:島健児
    • 魔宮第二位の貴族
      魔王従し魔界の現状を良しとする穏健。冠位を持つ魔族においては頭一つ抜けた実力者であり、普段は魔王の相談役も務めている。同胞の叛意を探り、必要とあらば冷酷に粛正する処刑人でもある。武器として切っ先のない断頭を用いる。
  • 爾雷フジライ) - CV:水理沙
    • 魔宮第三位の貴族
      魔王従し魔界の現状を良しとする穏健。志を同じくする休德里安と結託し、常に魔宮貴族の中に離反者が出ないからせている。少女趣味嗜好で、洋武器として用いるほどだが、その実力は魔宮三位の座に恥じない。

「1」の登場人物

「2」の登場人物

「西幽玹歌」の登場人物

「3」の登場人物

「4」の登場人物

スタッフ

主題歌

関連動画

 

 

>>「東離劍遊紀」を動画でタグ検索exit_nicovideo

二次創作(公式)

関連リンク(日本)

関連リンク(台湾)

関連記事

脚注

  1. *物語舞台である東離と「歿之地」という呪われた荒野を挟んで隣にある。この二は元々「輿」という一つのだったが、現在は行き来が出来ない状態にあるとされる。)
  2. *本来は大きなのこと。転じて、広い世間や社会一般をす言葉。
  3. *えんおうえつ。三日月を2つ組み合わせたような形状の武具で、両手に一つずつ持って使う。八卦掌でよく用いられ、相手を切り裂いたり武器を受け止めて絡め取ったりと攻防に幅広く活用される。

【スポンサーリンク】

  • 17
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

天乃鈴音 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: Haereticum
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

1210 ななしのよっしん
2024/11/11(月) 15:35:27 ID: hdOyzgPreS
一期とかもうラスボスの本拠地乗り込むのすぎてどうすんの?ってなってたな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
1211 ななしのよっしん
2024/11/13(水) 15:44:22 ID: jGFbpRfBH7
が本当に魔族なのかという偽はまだわからんが、をあしらえたのは
謠と同じく半魔族(しかも未覚醒)だったので特効効果も半減or発動しなかった…とかかもな。
みにしてるのも、かつて自分を貶めた相手が種として格下だと思ってる人間なら
屈辱の極みだが同族なら仕方ない…っていうかあの悪辣さも納得いく
…みたいな感じなのかも。
👍
高評価
1
👎
低評価
0
1212 ななしのよっしん
2024/11/16(土) 23:09:41 ID: FTRt3WWevW
あいつら弁当食って帰ったぞ!

それはそうと殿下一行?すら利用しようとするキセル野郎怖すぎる
👍
高評価
1
👎
低評価
0
1213 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 08:40:12 ID: poLk8SB6+r
から見れば殿下みたいなタイプは騙し甲斐とかいのかもね。
そういや命はと初対面だが、色々知ったらどうなるか……。
👍
高評価
1
👎
低評価
0
1214 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 10:06:50 ID: 8R75hLtedX
虚淵の考える未来改編の落とし穴を垣間見れるのはすごく面い…
生き方を変える干渉というのはよくあるがされたこと以外何もわからなくなる虚なんて初めて見た
👍
高評価
1
👎
低評価
0
1215 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 13:10:40 ID: NQnzGUPeXk
そんなに苦労したい・苦難のある人生を味わいたいのなら地位を捨ててもう一度人生やり直そう!て自分でやればいいのに結局たまたま会うことになった自分の血を引いた浪に苦渋を肩代わりさせて自分は安全圏で浪の苦労する姿を見て浪が自分を殺しに来るのを待ってるのが本当にくそで気持ち悪いアジ野郎
👍
高評価
1
👎
低評価
0
1216 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 13:49:38 ID: QcgHnw/DGS
CV17歳お母さんは壮絶な子育て強いられるのがデフォなのか
👍
高評価
0
👎
低評価
0
1217 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 21:20:03 ID: QcgHnw/DGS
>>1214
やっぱり現実にはないファンタジー要素を出すからには作者が自分なりの理屈や答えを持って出してきてくれる方が面く見られるな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
1218 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 21:34:56 ID: 0tzj21yX/w
>>1215
アジベルファの理屈ではその心機一転すらも以前の自分がそう進むように仕組んだレール上のことなんだよなぁ・・
だからこそ存在を一切知らず改変の外の浪に期待している、と
浪のことまで実は改竄が及んでる可性はないのか?という疑問はあるけど

しかし浪のことは魔界の均衡をぶっ壊すための鉄砲玉としか考えてないと思ってたら、思いの外重い感情ぶつけておる
いやいい迷惑もいいところなんだが
👍
高評価
0
👎
低評価
0
1219 ななしのよっしん
2024/11/18(月) 12:55:00 ID: QcgHnw/DGS
>>1218
本当に自分の安寧だけ考えるなら浪謠の母親からややこがいると聞かされた時点で過去に飛んで子供が出来ないよう細工するだろうしな
👍
高評価
0
👎
低評価
0