百江なぎさとは、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』に登場するキャラクターである。
概要
9月3日に公開されたキービジュアルで初お披露目された銀髪の少女。
巴マミのパートナーとして叛逆の物語に登場するべべの真の姿であり、その正体は大方の予想通り「お菓子の魔女」Charlotte(魔法少女まどか☆マギカ)の元になった魔法少女だった。
美樹さやかと同様、すでに円環の理によって導かれ、その一部となった魔女である。そのためか、見た目の割には大人びた話し方をする。 かわいい
暁美ほむらを救済するため、まどかのカバン持ち(補佐役)として赴く。その際、適切な時期が来るまで正体を隠しつつ、まどかの重要な情報を預かるという役割をさやかと共に担った。この役目を引き受けた理由について、本人は「もう一度、(大好物の)チーズを食べたかっただけ」と語ったりと、飄々とした性格がその言動から窺える。かわいい
作中ではさやかと共に、誰よりも状況を理解していながら敢えて口裏をあわせて行動していた。小学生の姿そのままでは中学生である5人と私生活で接点が持てないためか、魔女の姿でマミと同居し、マスコット的立ち位置にしては不気味かつ怖い姿で行動を共にしていた。ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットの仲間としては、ナイトメア救済の仕上げを主に担当する。
物語中盤で、今の見滝原は魔女の結界内にある紛い物であると気付いたほむらに、結界を作りうる唯一の存在である魔女という点から「結界を作った元凶である」とあると疑われ、ほむらとマミの戦闘の切っ掛けとなる(この際マミが割って入ったことで逃走に成功し、真の使命における相棒であるさやかを呼びに行った)。
その後、百江なぎさの姿でマミの前に現れ、事情を説明して協力を求める。やがて真相に気づいたほむらが、インキュベーターの企みを阻止しようと結界内で自滅しようとした際には、仲間たちと共にほむらを救うために奮戦した。
物語の終盤では、「悪魔」と化したほむらの暴挙の結果、意図せず円環の理の一部であったさやかと共に、現世へ引き戻されてしまう。再構成された世界ではランドセルを背負い、友達と楽しそうに登校する姿が見られた。かわいい
現時点では魔女ないし魔法少女の力がどうなったか、自分が円環の理の一部であることをどこまで忘れたかといった詳細は不明。
公式ガイドブックではソウルジェムの指輪は失ってるとの記述があり、ムック本では虚淵氏が「普通の女の子になって、魔法少女の世界とは無関係になったんじゃないか」という発言をしている。
再改変後の世界においてもマミとは面識がある様で、ラストシーンでは二人一緒にいる姿が描かれた。
漫画版ではマミさんの出待ちをしており、仲良く手をつないで歩くという微笑ましい場面がみられる。
能力と役割
物語序盤ではべべの姿を保ち、ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットによる救済の仕上げを行っていた。ナイトメアにされた人間を元の姿に戻し安らかな眠りにつかせるというもので、その役割はまんま魔法少女もののマスコットキャラのそれである。
尤もその方法は「満足したナイトメアを呑み込んだ後吐き出す」という中々ショッキングなもので、吐き出された人間は妙に柔らかそうな生首の姿になる。ゆっくりしていってね!
……腹の中で何が起きているかはあまり想像しない方がいいかもしれない。
Homulillyとの戦いでは魔法少女と魔女、両方の力を使いこなす戦闘スタイルを見せた。
魔法少女としての武器はシャボン玉を撃ちだすラッパ。ファンシーな見た目と非常にマッチしている。かわいい
作中ではこのシャボン玉でほむらの魔女結界にヒビを入れており、かなりの高威力である。
劇中では皿に載せた使い魔を顔だけベベにした状態で食らうといった技も披露している。(魔法少女としての能力なのか、体の一部分のみを魔女化させたのかは不明だが。)
それ以外にも、円環の魔女から借り受けた使い魔を使役・統制してHomulillyの使い魔達に対抗させるといった能力も発揮している。同じ能力(というか協力?)はさやかも持っている模様。
また、顔だけベベ状態で目を回しながら仰向けで横たわり、「見えた!」という声と同時に顔だけベベ状態を解除している描写があることから探知機能を持ってる可能性もある。まあ単純に目を回していて、目覚めた時にキュゥべえの顔が見えたので驚きのあまり顔だけベベ状態を解除しただけかもしれないが。というか直前にマミのティロ・フィナーレ(特盛)に巻き込まれていたため、単に目を回していただけの可能性が高い。
(不意を突いたとはいえ)最強クラスの魔法少女である巴マミを食い殺した魔女しての実力を存分に示しており、頼もしさを感じると同時にトラウマを突っつかれた観客もいたのではないだろうか。
さやかとは同じ円環の理に導かれた者同士であり仕事仲間であるが、作戦の性質上、劇中で絡むことはあまり無かった。しかし「今が一番幸せ」と語った巴マミの発言を、その場に不在だったさやかが認識していた点から、なぎさとさやかはお互いを非常に頼りにし、密な連携を取りながら活動していたことがわかる。あるいは互いに情報を共有するデータリンク能力とか持っていたのかもしれない。
このように、作中では物語のキーパーソンとして非常に重要な役目を担っていた。
しかし、インキュベーターの目を引いてはならない立場であったこと、またベベとしての顔や形態で戦っていた場面が多かったことから、人間態のなぎさとしては今ひとつ印象が薄いと感じた観客もいたようである。
魔法少女としてのなぎさ
猫耳状の突起のある黒い帽子と、バルーンスカートにオレンジ色の上着、水玉模様のタイツ、といったコスチュームをしている。そしてへそ出し。かわいい
シンボルはキャンディで、ソウルジェムの色は薄紫色。装着位置はベルトのバックルとなっている。
叛逆の物語においては魔女としての能力が主だったので、さやかの治癒や杏子の幻惑といった魔法少女としての固有能力は明らかにされていない。シャボン玉を射出するラッパを武器にしていたことが分かるが、それ以外は不明である。食い殺しが能力だったとか……ないよね……?
また変身する直前に「パ・パパパパパパパルミジャーノ・レッジャーノ!」という奇声を上げているが、多分ムーンプリズムパワーメイクアップ的なかけ声だと思われる。これも同居人の影響なのだろうか。
ちなみにパルミジャーノ・レッジャーノとはイタリアを代表するチーズの一つ。この幼女、とことんチーズ好きである。
どこを取っても可愛らしいキャラなのだが、変身シーンがまたキワモノでベベから吐き出されたなぎさの下半身がお菓子と一緒にミキサーに放り込まれドロドロの液体と化し、それが型に嵌められ成型されるというもの。
変身シーンはイメージ映像のようなものかもしれないし、ああいう能力の持ち主なので問題は無いのかもしれないが冷静に見るとエグイ。なまじファンシーな画であるのも奇怪さを助長させている。
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
かつて希望を運び、いつか呪いを振りまいた者。
やがて「円環の理」に導かれ、今はその使者となって神浜へと舞い降りた。
チーズに対して強い執着を持ち、使命があるにも関わらず、ふとした拍子で頭の中はチーズでいっぱいになってしまう。
『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』では2018年10月29日より期間限定で実装。実装に当たっては読売新聞・朝日新聞の一面広告で大々的に告知、PR号外も主要な駅の街頭で配布されるなど、宣伝に力がかなり入れられていた。
とはいえ、なぎさの扱いは先にもあるように円環の理ことアルティメットまどかの使者なので、メインストーリーには基本的に関わらず、現時点ではイベントストーリーのみとなっている。
で、そのイベントストーリー「百江なぎさは願いを叶えた」ではマギレコの時間軸でのなぎさの過去を描いており、有名人であったが精神を病んだ母親から虐待を受けていたこと、性格はかなり暗かったことが明かされている。ちなみにこのシナリオ、あのショウさんらしき男性もちょい役で登場。
一方、続いての初のレイドイベント「神浜チーズパニック!」では円環の理の使者として神浜市を訪れた物の、何の弾みかお菓子の魔女が大量発生、神浜の魔法少女たちを巻き込みながら魔女退治を行うことになるが、この時の性格は「叛逆の物語」同様の肝が据わって達観しており、時折皮肉も言ったりする。なお、なぎさのお目付役としてピンクのキュゥべえが登場。なんつーものを作ってるんですか円環さん。
また、自身の魔法少女ストーリーでは因縁の関係というか、マミとの交流が描かれており、2020年のバレンタインイベントではバレンタインver.のなぎさが実装されると共になんとメインがマミなぎ。歓喜する人が多かったりする。
以降もイベントストーリーで基本的に見滝原組メインの話に登場、マミなぎの関連性や杏子との似たり寄ったりな性格などで話に関わりながら、いろはたち神浜組とも交流を持つようになっている。2023年夏イベントでは水着ver.も実装、髪型がシャルというかベベを模していてかわいい。
一方2023年10月から開始の「魔法少女まどか☆マギカ scene0」では意外な形で登場する(以下ネタバレ)。
ほむらが共闘するようになった愛生まばゆとお菓子の魔女と戦う中、突如としてその姿を変え、なぎさが登場する。なんとまどかがお菓子の魔女の無念を晴らし絶望から解放するため契約、その願いによって無念の残滓がなぎさの姿となって現れることになった。このため、通常時も魔法少女の服装のまま、さらには服の色合いがオリジナルと異なり、さらに腹部のソウルジェムが無い。
まどか・ほむら・まばゆはなぎさの願いを叶えてあげようと奮闘するも、ほむらの心無い言葉でなぎさは飛び出してしまう。そんな折り杏子が現れ、なぎさがお菓子の魔女から生まれた存在であり、そしてマミを殺した魔女だとして糾弾。だがなぎさは混乱のあまり暴走、杏子を殺してしまう。魔女だったことを思い出し、マミと杏子を殺した罪悪感に苛まれる中、ほむらの謝罪やまばゆの過去の思い出を切り取る能力によってなぎさは救われる。
なぎさはまどかたちとワルプルギスの夜に立ち向かうも歯が立たず。しかし共に魔法少女という形で戦えた事で絶望から解放されたなぎさは笑顔を浮かべながら消滅していった。
キャラクター性能はアクセル偏重型のマギアタイプ。「円環マギア」という名称にはなっているが、これはなぎさの設定上の都合によるもので、ステータス的には通常のマギアタイプと変わらない(同様にバレンタインver.も「円環サポート」。なぜか水着バージョンは「サポート」で円環の2文字がない)。コネクトでは相手に霧の効果と回避無効を付与、マギア・ドッペルはランダムで複数の敵を攻撃しつつ(しかも防御無視あり)霧の効果を与える。
最大の弱点は防御力が低く耐久性に乏しいことなのだが、それを補うのは専用メモリア「闇に包まれた病室」。一回のみ致命傷を食らっても瀕死の状態で耐えることが可能。またやけどと拘束を無効化できるため、マミがティロ・フィナーレを放った時の追加効果であるこの2つを打ち消すという点で言えば、やっぱりマミにとって相性が悪い相手となる。
ファンからの扱い
放映前から「マミさんとのカップリング相手になるのではないか」とまことしやかに囁かれており、イラストなども多く描かれていた。実際、劇中ではマミさんとの強い結びつきを持つキャラクターとして活躍し、二次創作においても2人をセットにする作品は数多い。(→マミなぎ)
特にこの2人の場合は、まどほむや杏さやに多く見られるような恋愛関係のそれではなく、姉妹や親子のような繋がりが主流となっている。温もりを求めたなぎさがマミさんに甘えたり、逆にはっちゃけたマミさんがなぎさに突っ込まれたりと、今までにはあまり無かった歳の差故の微笑ましさが魅力である。まあ相手はリアルに小学生なので、真剣に百合的・性的な絡みは描き難いというのもあるだろうが……
放映後はさやかとのカップリングも描かれるようになった。(→さやなぎ) お互い、まど神様のフォローに奔走したり愚痴を言い合ったりと、仕事仲間としての絡みが多い。こちらも恋愛要素は薄め。
なぎさ自身については『利発そうなお子さん』といったキャラクターが主で、一部を除けば濃いキャラ付けや二次設定などはあまり為されない傾向にある。見かけ通り幼い小学生として描かれる事もあれば、ませた一面を見せて大人ぶったりと様々。でも基本的には良い子。
ただCharlotte時代を引きずってか、マミや他の魔法少女をチーズに見立て色んな意味で食らおうとする困ったちゃんと化す事も……
マジョ○○○カマンベール!マジョ○○○カマンベール!
ベベの姿の際に発せられる謎の言葉。
人それぞれ聞こえ方が違うようで、
「なんで○○○って言ってんの?」
「言ってねえよ!」
「モジョモットカマンベールって聞こえる」
「マジョマンボ…かな…」
「モジュモップだろ、多分…」
「アスミスがそんなこと言う訳ないだろ!いい加減にしろ!」
(…言われたらモジャ○○○カマンベールにしか聞こえない……)
といった様々な声が寄せられている。
ハノカゲ漫画版でも該当する台詞が無かったため確認できず、今のところ真相はスタッフのみぞ知るである。
お絵カキコ
関連動画
関連動画「百江なぎさ」でタグ検索
※まどか☆マギカMADリンクの項目も参照。
関連静画
関連商品
※魔法少女まどか☆マギカの関連商品一覧の項目も参照。
関連コミュニティ
関連項目
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
- 魔法少女まどか☆マギカ
- 阿澄佳奈
- Charlotte(魔法少女まどか☆マギカ) / ベベ
- 巴マミ(同居人)
- 美樹さやか(相方)
- マミなぎ/さやなぎ(カップリング)
- 千歳ゆま/環うい/里見灯花/柊ねむ(幼女キャラ繋がり)
- なぎこれかわいい
- 円環の理
- チーズ
- 神名あすみ
※魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧の項目も参照。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 巴マミ
- 鹿目まどか
- 美樹さやか
- 暁美ほむら
- キュゥべえ
- 志筑仁美
- 魔法少女かずみ☆マギカ
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
- 上条恭介
- 魔法少女おりこ☆マギカ
- 魔獣(魔法少女まどか☆マギカ)
- ショウさん
- サニーデイライフ
- 魔女(魔法少女まどか☆マギカ)
- メモリーズオブユー
- 中沢(魔法少女まどか☆マギカ)
- 早乙女和子
- 鹿目タツヤ
- 鹿目知久
- 魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
- フェアウェル・ストーリー
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ
- 魔法少女まどか☆マギカ オンライン
- The different story
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
- 魔法少女すずね☆マギカ
- 魔法少女たると☆マギカ
- 魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編]
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉
- 魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra
▶もっと見る
- 14
- 0pt