殺戮の天使(ゲーム)とは、星屑KRNKRN(真田まこと)氏によって作成された探索型ホラーゲームである。
概要
ジャンルはサイコホラーADV。ニコニコゲームマガジン内で連載されている(全4話)。
本編や4コマギャグなど複数のコミカライズ、小説等幅広くメディア展開されている。
ジーンピクシブにて前日譚「Episode:0」が連載されていた(コミックス全7巻)。作者は本編コミカライズも担当した名束くだん。
2018年6月28日にPLAYSMよりNintendo Switch移植版が発売され、2021年4月22日にプレイステーション4およびXboxOne版も発売された。
2020年5月21日にエディの過去を描いたゲーム「殺戮の天使 Episode.Eddie」がSteamでリリースされた(アニメのBlu-ray・DVD1巻の特典を単独販売したもの)。紹介文内でゲーム実況動画の配信は控えてほしいとアナウンスされている。
あらすじ
ビル地下の最下層で目を覚ました13歳の少女、レイ。
彼女は記憶を失い、自分がどうしてここにいるかさえ分からずにいた。ふらふらと地上をめざし、ビルの中をさまよう彼女の前にあらわれたのは、
顔を包帯でおおい、死神のようなカマを持った殺人鬼ザック。「お願いがあるの お願い、私を殺して」
「一緒にここから出る手助けをしてくれよ。そしたらお前を、殺してやるよ」
二人の奇妙な絆は、
そんな"イカれた約束"をキッカケに深まっていく。果たして、ここはどこなのか。
二人は何の目的で閉じ込められたのか。
彼らを待ち受ける運命とは。
密閉されたビルから脱出する決死行がはじまった……!
登場人物
ザックに頭の良さを見込まれ、「殺してもらうこと」を条件に行動をともにする。
冷静沈着だが奇妙に人間らしい感情を失っており、ザックに「殺す気になれない」と言われて困惑する。
持っているバッグの中身は、裁縫道具と、ハンカチに包まれた何か。
その正体は、B1Fの住人である殺人鬼。
アル中の父親と、精神疾患?の母親の喧嘩を毎日というほど見ており、精神的に壊れてしまった。
ある日、喧嘩の末に母親を殺してしまった父親を、隠していた拳銃で射殺。
「理想の家族」を作るために縫い合わせる。
カウンセリングでダニーと出会い、ビルの住人として連れてこられるが、グレイの置いた聖書で、自分の罪を悟り、記憶を消して自分を殺してもらおうとする。
どうやって記憶を消したのかは不明。
B6Fの住人である殺人鬼。20歳ぐらいといわれるが詳細不明。
幸せそうな人間を見ると、つい殺したくてたまらなくなる、自称”マトモな成人男性”
あまり頭が良くないらしく考えることは苦手。だが妙に語彙が豊富。走るのも早い。
B4Fの資料、並びに本人の語りによると、幼少の頃、親に火をつけられ、上半身に火傷を負い、孤児院に預けられる。
違法な孤児院で、劣悪すぎる環境に置かれ、経営者夫妻を殺した後、逃亡した模様。
そんな生い立ちのせいか、字も読めないありさまだが、練習しようとした痕跡が残っている。
嘘が大嫌い。自分が嘘をつくのも嫌らしい。また、火に対してトラウマがある。
レイと過ごすうち、殺すことしか知らなかったザックにも次第に別の感情が現れるようになる。
最後にはまるで王子様みたいな登場の仕方をする。
柔らかな物腰と優しそうな笑顔でレイに近づくが、”美しい目”に並みならぬ執着を見せる。
レイの目が傷つかないように気遣ってくれるが、その本心は・・・?
僕の眼はアレキサンドライト。の迷言を残した、B5Fの殺人鬼。
生まれつき右目がなく、そのため周囲から疎外され続けた。
その眼のために、母親が病んでいってしまい、最終的に自殺。その”なにも映さない孤独な眼”に魅力を感じ、同じ眼をもったレイにひどく執着する。
愛情を受けられなかったため、孤独な目に愛を注ぎ続けることでそれを求めた。
重傷を負ってもなお、出口付近まで追いかけてくる執念はかなり恐ろしいものがある。
何気にザックよりも生命力が高い気がする。
B4Fで出会った男の子。
レイと同じ年くらいで、ビルで死んだ人間たちの墓を、日々作り続けている。
レイに一目惚れをしており、レイの名を刻んだ墓を造って、二人を待ち伏せていた。
頭がかぼちゃ。もしくはジャガイモ?の被り物をしている。ゲーム中では人物背景があまり出てこなかった少年。
元々墓守の一家の3男であり、自分の欲しいものは殺して、宝箱のように墓に入れる、という性質がコミック版で明かされる。
4コマではキャシーとともに割と出番が多い。だいたいキャシーのとばっちりを食らう形だが。
B3Fで出会った、自らを「断罪人」と称するサディストな女看守。
陽気に喋りながら、冷たく残虐な懲罰を仕掛けてくる。
リンチを行ううちに、レイとザックが危うい「約束」を交わしていると気づく。
ストーリー進行で、ザックの呼び方が、サド女→サドマゾ女→一人SM女と変わっていってしまう。
なお、レイに撃たれて喜んだのは、レイが罪人らしい事をしたからである。
小説版によれば、元々良家のお嬢様で、何らかの事件により没落したらしい。その後、刑務所の看守をしていたようだ。
B2Fの大聖堂の奥でレイが出会った、謎めいた初老の男。なぜかレイに対して不信感を持っている。
自らを「神父」と名乗り、ビルに関しての全体を知っているかのような素振りを見せる。
その言葉は常に謎めいており、常人には理解しがたい。
身体からは謎の甘い香りが漂っており、彼に近づくと不可思議なことが起こるようになる。
実質的な黒幕。ビルに殺人鬼と生贄を集め、”神の目線から人を眺める役目”をやっていた。
殺人鬼を”天使”と称し、人の行動を見る実験をやっていたようである。
白目おじさん。話が長いうえに思いっきり怪しいので、最初から黒幕扱いする人も多かったのでは。
ビル内で、唯一プロフィールが一切判らないキャラクターである。
→Episode:0にて、フルネームが「エイブラムス・グレイ」であることが判明。
ザックにはちょっと甘いようで、4コマでもそれをネタにされている。
ニコニコ超会議
ニコニコ超会議2016の超ホラーゲームお化け屋敷ではモチーフのひとつとして大きく取り上げられた。
入口付近でB6Fの景色が再現され、外ではザックのコスプレイヤーが鎌ドンをしてくれた。
また、N高等学校の文化祭でもある超会議はそれっぽいクオリティのポスターを大量に貼り出すのが恒例だが、お化け屋敷のポスターは漫画版の作画・名束くだん氏が、登場人物たちがお化けの仮装をした姿で描き下ろした。
ニコニコ超会議2017、ニコニコ超会議2018もホラーハウスのモチーフになった。
関連動画・関連チャンネル
関連静画
テレビアニメ
2018年7月6日から放送。アニメーション制作はJ.C.STAFF。
スタッフ
- 原作:真田まこと (ゲームマガジン)
- 監督:鈴木健太郎
- シリーズ構成:藤岡美暢
- キャラクターデザイン・総作画監督:松元美季
- 美術監督:魏斯曼(スタジオちゅーりっぷ)
- 色彩設計:田辺香奈
- 撮影監督:高橋昭裕
- 編集:近藤勇二(REAL-T)
- 音響監督:岩浪美和
- 音響効果:小山恭正
- 音楽:坂本英城(ノイジークローク)
- 音楽制作:ランティス
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 製作:「殺戮の天使」製作委員会
キャスト
主題歌
- オープニングテーマ「Vital」
- 歌:遠藤正明、作詞・作曲・編曲:じん(Lantis)
- エンディングテーマ「Pray」
- 歌:レイチェル(CV:千菅春香)、作詞・作曲:DECO*27、編曲:yuxuki waga(fhána)
放送情報
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
AT-X | 2018年7月6日 | 金曜 | 20:30 | リピート放送あり |
TOKYO MX | 22:30 | |||
サンテレビ | 23:30 | |||
KBS京都 | 24:30 | |||
BS11 | 27:00 | |||
テレビ愛知 | 27:05 | |||
TVQ九州放送 | 2018年7月7日 | 土曜 | 26:25 |
配信サイト | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Amazonプライム・ビデオ | 2018年7月6日 | 金曜 | 22:30頃 | 見放題独占配信 |
配信サイト | 配信開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
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他多数 | ||||
ニコニコ動画 | 2018年7月13日 | 金曜 | 24:00 |
インターネットラジオ
- TVアニメ「殺戮の天使」さつてんラジオ
- パーソナリティ:千菅春香(レイチェル役)、岡本信彦(ザック役)
- 配信情報:隔週土曜配信
- 配信サイト:インターネットラジオステーション<音泉>
テレビアニメ関連生放送
関連項目
関連リンク
- 公式サイト(ニコニコゲームマガジン内)
- 星屑KRNKRN - 作者個人サイト
- 殺戮の天使4コマ劇場(ニコニコ静画内 ゲーマガ編集部)
- 殺戮の天使 / 名束くだん(漫画) (ニコニコ静画 (マンガ))
- 殺戮の天使@公式アカウント@strk_tenshi - Twitter
- TVアニメ「殺戮の天使」公式サイト
- TVアニメ「殺戮の天使」さつてんラジオ - インターネットラジオステーション<音泉>
- YouTube 殺戮の天使公式チャンネル (VTuberキャシー)
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