ジャパリまんとは、アニメ「けものフレンズ」に登場する食料である。
作中で様々なフレンズ(動物がヒト型に変化したキャラクター)が食べている、美味しそうな食料。
おまんじゅうのような形をしている。色は様々で、ピンク(2・3・8・9話)、茶色(4・9話)、オレンジ色(5話)、水色(8話)などが登場している。
「ジャパリまん」という名称が登場したのは3話「こうざん」にてトキがかばんちゃんとともに食した時が最初であり、その際にトキやかばんちゃんは、ジャパリまんの味についての歌を歌っている。だが2話「じゃんぐるちほー」においても、名称は登場しなかったもののマレーバクがジャパリまんを食べながら歩いているシーンがあった。
これら初期の話での登場時から、「中身(材料)は何なんだ?」「誰がどうやって作ってるんだ?」「どうやって流通してるんだ?」と言った多数の疑問がテレビの前のフレンズ(視聴者)たちの間で渦巻いていた。
4話「さばくちほー」では、スナネコが自分の家である洞窟の中で、地面の中から袋入りのジャパリまんを掘り出してサーバルやかばんちゃんへと振る舞った。このときサーバルやかばんちゃんが「「うわーい!」」と大変喜んでいることから、とても美味しいのであろうと推測できる。なお、このシーンを見て考察が好きなフレンズたちは「ジャパリまんってそうやって採れんの!?」「いやさすがに埋めて保存してただけだろ?」と少しざわついた。
さらに同じ4話にて登場した、人類の遺跡などを好むフレンズであるツチノコが「ジャパリコイン」を発見した際の台詞において
これはッ!ジャパリコインだッ!昔パークで使われていた通貨で!あ、あぁははぁ、通貨っていうのはだなぁ、今の、ジャパリまんのよーに、色んなものとー!
と興奮して語りだしたことで、「ジャパリまんはフレンズの間で色んなものと交換するための疑似通貨としても機能している」ということが判明した。残念ながらツチノコがここで我に返ってしまったためにこれ以上の情報は得られなかった。
ジャパリまんが永久保存できる謎食料かなにかでもなければいずれは傷んでいくだろうから、貯蓄がしにくそうな通貨である。かつて20世紀初頭、シルビオ・ゲゼルと言う経済学が得意なフレンズは消費を促進させるアイディアとして「時間経過で価値を減じていくので貯蓄するだけでは損をする」貨幣、「自由貨幣」(Freigeld)を提唱した。この自由貨幣は「減価していく」ことから「腐るお金」と表現されることもあるが、ジャパリまんを通貨としてみた場合はリアルに「腐るお金」なのかもしれない。
さらに5話「こはん」にて、木材を集めていたアメリカビーバーから
という台詞も登場。物資調達の「お礼」として通用する存在、つまり疑似通貨的なはたらきをしていることが再確認された。
「三ヶ月分」という言葉は普通に考えれば「食事三ヶ月分」という意味だろうが、「定期配給を受けており、三ヶ月分の配給量」という意味にも取れる。「配給」説についてはこの5話放映以前からも、「それぞれのフレンズがどうやって入手しているのか」を説明する方法として考察好きのフレンズの間で一説として挙げられていた。
もし配給されるものであったとすればフレンズの社会は食糧配給制ということになるが、「通貨的な存在」という点に着目すると一定の通貨が定期配給されるベーシック・インカム制度であるとも言える。さらに「配給しているのは誰なのか」という疑問も出てくるが、この点についても深読み好きのフレンズからは「ラッキービーストがフレンズたちに「ボス」と呼ばれているのは、ラッキービーストがジャパリまんを配っているからなのでは?」などという話も囁かれていた。
7話「じゃぱりとしょかん」では、フレンズらが「料理」という概念をほぼ失っているらしいことが判明。
資料から得たらしい「料理」についての情報を説明するコノハ博士らに、サーバルが「そんなの、ジャパリまんでいいじゃない。おいしいよ?」などと話していることから、料理的なものはジャパリまんしか存在していない可能性もある。
なお、コノハ博士はそのサーバルの言葉に「食べ飽きたのです。確かに、ジャパリまんは各個体向けに栄養ばっちりでお腹も満たされますが、我々はグルメなので!」と言い返している(可哀想なアメリカビーバー……)。
これらの情報を踏まえるとジャパリまんは、「それだけ食べていればフレンズが生命を維持できる」、人間でいう「Soylent」「COMP」「BASE PASTA」(いずれも実在の製品)のような完全栄養食、あるいは家畜で言う配合飼料のようなものなのかもしれない。
また、コノハ博士とミミちゃん助手は「料理」をかばんちゃんたちに作らせるための材料を用意した。画面に映ったのは各種野菜や瓶に入った何か(調味料か、あるいはワインなどの飲料?)のみだが、完成した料理がカレーライスなので米や小麦などの穀物も存在すると思われる。これらの材料について「食材って、どこから持ってきたんですか?」というかばんちゃんが質問したところ、ミミちゃん助手は「ジャパリまんの原料を作る畑があるのですよ。そこからちょいです」と答えた。つまり何者かによってジャパリまん原料生産用の農業が続けられているようだ。
8話「ぺぱぷらいぶ」では、フレンズたちがたくさん集まったイベント会場において、かばんちゃんやサーバルに同行しているラッキービーストとはまた別のラッキービーストの個体が登場した。この個体はジャパリまんが沢山入ったカゴを頭に乗せており、またラッキービーストが集まっている理由については「フレンズガタクサンイルカラネ」と語られた。上記の「ラッキービーストによるジャパリまん配給説」がやにわに信憑性を帯びてきたと言える。
なおこのとき、サーバルはこのジャパリまんを配っているラッキービーストに「ボス、ふたつもらうね!」と声をかけて、カゴから2個だけ取っている。この行動についてツイッター上の「けものフレンズ考察班」からは、「疑似通貨として流通しているものがカゴに山盛りでも余分に取ったりしないとは」「我々の世界で万札がカゴに山盛りだったら……」と感嘆する声が挙がった。また「スナネコが掘り出した時のように袋に入っておらず保存が効かなさそう、そのためこの形で沢山取っても意味が無いのかも」と、さらに考察を深めるフレンズもいた。
2017年6月7日発売予定のCD「TVアニメ「けものフレンズ」ドラマ&キャラクターソングアルバム「Japari Cafe」」には、6トラック目にたつき監督が監督・脚本を務めるオリジナルドラマ「じゃぱりまんがり」が収録された。詳細は当該記事を参照。どうやら、「じゃぱりまん」とひらがなで表記するのが正しいようだ。
アニメ「けものフレンズ」のプロデューサーである福原慶匡が2017年2月7日に放送されたアニメ「けものフレンズ」ニコ生特番『第7回けものフレンズアワー』に登場した際、このジャパリまんについても言及しており
などの内容を語った。
dアニメストアのけものフレンズ特集にて、キャラクター達にインタビューする形で疑問に答えるという企画(インタビューごっこ)があった。その中でも言及があり、
Q.ジャパリまんってどんな味? 色によって味は違うの?
A.ジャパリまんって、すっごくおいしいんだよ!この間、カバさんが食べてるジャパリまんを貰ったとき、いつもと違う味でびっくりしたなあ。(サーバル)
と、個別に味が違うことが書かれている。
「けものフレンズプロジェクト」はアプリゲームや漫画、アニメなどを軸に展開されたメディアミックス作品であり、アプリ版では「ジャパリまん」と類似した「ジャパリまんじゅう」が登場している。
ゲーム内の説明では
※ジャパリまんじゅう -けものフレンズ攻略Wikiまとめ - Gamerchより引用
とのこと。メインストーリーでは1章からパークガイドのミライさんとサーバルの会話にて触れられており、元々ジャパリパークのお土産だったものがアニマルガールにも大好評で広まったことが話されている。ゲームシステム的には、AP(ソーシャルゲームでいうスタミナ)を20回復させる回復アイテムだったようだ。
ゲーム内イラストによるとアニメ版とはデザインは違っているが、茶色・ピンク・オレンジの3色があるのはアニメ版と共通しているよう。また少なくとも茶色のものにはあんこが詰まっているように見える。ジャパまんを奪ったセーバルの口元にはあんこが付いていた。ジュゴンの物語では甘くないジャパまんをサーバルが紹介している。
味には様々な種類があり、沖縄県をモチーフとしたリウキウチホーでは、守護けものであるシーサーが催した宴において、限定フレーバーのパイナップルジャパまんが振る舞われた。またケロロ軍曹コラボイベントではサーバルがケロロ軍曹達にジャパまんの味としてチョコ味・バナナ味・高麗人参味・カレー味を紹介しており、他にもヤブノウサギのキャラクタークエストでは100名のけもの限定であるプレミアム人参味が登場している。
これら、ゲームに登場していた「ジャパリまんじゅう」(ゲーム中では主に略してジャパまんと呼ばれる)がアニメに登場する「ジャパリまん」と同じものであるのかどうかは不明。ただし以下の通り後続作品では同じものと扱われている。
けものフレンズぱびりおんではフレンズを集めるためのアイテムとして登場。デザインはアニメ版に準拠し、アニメ版のようにラッキービーストが配っている。表記は「ジャパリまんじゅう」だが、フレンズは「じゃぱりまん」とアニメ版の呼び方を使っている。一方でビャッコら守護けものは「ジャパリまんじゅう」と呼んでいる。これは守護けものが久方ぶりに顕現したのでその間に呼び名が変わったことを示唆しているが、オイナリサマは最初に実装されたからか「このじゃぱりまんという物」と発言している。このほか守護けものが不在の間に変わった味や新しい味が登場したことも説明されている。第2世代のフレンズは「ジャパリまんじゅう」または「ジャパまん」と呼ぶ。
けものフレンズ3ではフレンズを成長させる経験値獲得アイテムとして登場。デザインはアニメ版に準拠している。フレンズの6つの属性に対応した6色+属性を問わない「オール」の7種類が存在し、フレンズと属性が一致していると1.5倍の経験値が入る。ゲーム内説明文は
となっている。なおこれは「オール」のもので、属性別は「全ての」の部分が「ラブリーな」「マイペースな」に置き換えられている。
経験値獲得量毎に大中小に分かれているが、属性別が単にジャパまんが2つ、3つとまとまっているだけなのに対して、オールは1つのまま色が異なる。そんなわけで色は属性別の赤・緑・青・桃色・黄緑・水色、そしてオールの茶色(小)・黄色(中)・虹色(大)の9色。
新しい味が登場しつづけているらしく、アライさん隊長日誌5章では、色と匂いでだいたいわかることもあるけど、ジャパまんの中身は食べるまでわからないと言われる場面がある。このときはレモン味とミカン味、ブドウ味とシソ味がそれぞれ同じ色だと示唆された。一方でアライさん隊長日誌2章では水分補給できるジャパまんが登場している。中身は何が入っているんだ。
メインストーリー3部1章でジャパまんの工場を見学する場面があり、現在のジャパまんと少し形が違うジャパリパーク最初のジャパまんのレプリカが飾られている。ミライさんの話によると最初のジャパまんはスタッフ用のコンビニに置かれていた普通の肉まんやあんまんで、当時のジャパリまんじゅうは将来パークが有名になったときの名物という冗談交じりのアイデアに過ぎなかった。アニマルガールがまんじゅうを好んで食べるようになるとスタッフが手作りしてまんじゅうの種類を増やしていき、冗談がやがて現実になった。ただしアニマルガールには甘い味が好まれていき肉まんが余るようになった描写もあり、現在のジャパまんに肉まんを思わせる味がない理由も説明している。この他ジャパまん工場がパークに複数あることや、ジャパまんをきっかけにしてフレンズが料理に興味を持つようになったこと、たまにジャパまんをあまり食べない子がいることが語られている。
ネクソン版アプリにはNo.20インドゾウの紹介で『果物じゃないほうのモモ(恐らく饅頭に似たチベット料理の事)』が、No.49ニシツノメドリの紹介で『ジャパリチップス』が登場する。ジュゴンの物語では「青のり味のジャパリチップス」が登場し、匂いに誘われてセルリアンがやって来ている。
漫画『けものフレンズ ‐ようこそジャパリパークへ!』では「JAPARIまんじゅう」と蒸し器に記された肉まんがコンビニエンスストアで売られているほか、人間の食べ物をフレンズも食べており、肉食動物のフレンズはハンバーグやエビフライのような肉料理を、草食動物のフレンズはサラダを好む。この他にジャパリパン、ジャパリ豆乳が有る。
アニメ「けものフレンズ」2話ではアクシスジカが土を舐めて塩分を摂取している。
すぺしゃる動画「けいばじょう」ではサラブレッド くりげが馬の餌のペレットを食べている。
日清のどん兵衛 × けものフレンズ 「ふっくら」ではキタキツネとギンギツネが博士から日清のどん兵衛きつねうどんを渡されている。
原作者吉崎観音氏のツイッターでは、マタタビール、じゃぱりだんごが登場している。
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https://twitter.com/yosRRX/status/902784066252005376
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けものフレンズ×シャッツキステ 2017/ 6/7(Wed)~25(SUN)「JAPARI CAFE」
ではジャパリバーガーが販売されている。
アニメ「けものフレンズ2」では、ジャパリまん以外にも、ジャパリパン・ジャパリチップスに加え、ジャパリスティック・ジャパリソーダも登場した。
「けものフレンズ3」では、Lv以外の強化アイテムとして、けもけも弁当、アニマルラムネ、ステキな木の実(外見はクリとドングリ)、おいしそうなタネ(外見はヒマワリのタネ)、カラフルこんぺいとう、あまーいベリーが、ピクニック用のアイテムとして、ジャパリパン・ジャパリチップス・ジャパリスティック・ジャパリソーダに加え、ジャパリコロネも登場するほか、メインストーリー3章で「あなたたちフレンズは人間と同じ食べ物を食べられるけど、元の動物にはあげないように」と注意される場面がある。肉食は避けており、イベントストーリーでちらし寿司が登場したときも食材は全て野菜で魚介類は登場しなかった。例外として、フォト「しあわせいっぱい」では動物のパフィンが魚をくわえているほか、フォト「一点集中サーベルピック」では串料理を作るサーベルタイガーと共に焼き魚が映っている。ジャパまん誕生の話では先述の通り肉まんが登場しているが人気は下火になった。
掲示板
354 ななしのよっしん
2022/04/01(金) 15:53:14 ID: tb35w6myVy
じゃぱりまんとジャパまんで記事分けてもいいかもね、呼称的にも設定的にも
355 ななしのよっしん
2023/02/17(金) 19:34:25 ID: /lHoGuKCK5
シーズン3でジャパまんの工場が登場
さらにジャパリまんじゅうの誕生秘話が語られたがこれはガイドブック等で明かされた設定そのままな感じ…これでもジャパまんの中にサンドスターが…とかいう奴は流石におらんよな…?
興味深いのが元々は普通の肉まん等もアニマルガールに提供していたがあまり人気がなく、おそらく自然と廃れていったらしい点(それも「こっちの甘いやつの方がおいしい」程度の理由)
やはり肉食がタブー視されているという訳ではないらしい
356 ななしのよっしん
2023/02/17(金) 19:39:50 ID: /lHoGuKCK5
まあこれはフレンズの肉食の肯定というよりはフレンズが肉を食べない、肉を食べる描写がない理由(自然に肉食しにくい環境が出来上がってる)を組み立ててる感じはする
肉食自体を否定はしないけどできればあまり描きたくはない程度のことなのかなと
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 15:00
最終更新:2024/11/08(金) 14:00
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