夜桜四重奏とは、ヤスダスズヒト原作のマンガ、そして同名のテレビアニメである。
正式名称は夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~
ツンツン デレツン デレツンツン♪
概要
人間と妖怪が共存する桜新町で続発する奇怪な事件を解決する町長とその仲間達による新感覚ハートフルアクション。
原作マンガは講談社発行、月刊少年シリウスで好評連載中。
テレビアニメは2008年10月にスタートした。放送局はTBS系列。
さらにMBS、RKBでも2009年1月より放送された。
こちらは1クールで壮大なバックグラウンドをシンプルな形にまとめるため、各種アレンジが施されている。
TBS系列版では、大人の事情により物語の舞台は桜真町となっていた。
その後は、2010年から2011年発売の単行本のOADとして新たなスタッフで3作品を制作。
上記OADからほぼスタッフ継承の流れで、2013年10月から『夜桜四重奏-ハナノウタ-』 のタイトルで放映。
これは前テレビアニメの続編ではなく、再製作という形をとっている。 放送局は独立局系。
OADおよび「ハナノウタ」はお色気描写が解禁されている。
登場人物
- 槍桜ヒメ(やりざくら ひめ) CV:福圓美里
- 桜新町町長。16歳。あの町歌を考案した張本人。人間離れした身体能力を持つが、一応人間。「麺食い」を自称し、一日6食食べる大食らいの上、麺類は別腹。(ほんとに人間かこいつ?)そのため、宝々蘭のお得意様。実は妖怪で、町長になったその日に、八重に頼んで街全体からその記憶を封印していた。龍脈の具現である龍槍を扱える。
- 比泉秋名(ひいずみ あきな) CV:梶裕貴
- 比泉生活相談事務所所長。18歳。性格は穏やかだが、本気で怒るとすごく怖い。お役目を継ぎ、調律(チューニング)ができるが、真人間なため身体能力は並。そのため戦闘では主にサポート役。気配りがよくでき、みんなを支えているが、決めるときは決める。チューニング発動中は髪が伸びる。
- 七海アオ(ななみ あお) CV:藤田咲
- 比泉生活相談事務所所員。15歳。サトリで、他者の心を読んだり、アオの方から精神干渉も出来る。広域読心(サテライト)で広範囲の探査もできるが、妖力を使いすぎると空腹で倒れる。優しく面倒見のいい性格で、主にツッコミ担当。獣耳に見えるのはアンテナで、本来の耳は別にある。
- 五十音ことは(いそね ことは) CV:沢城みゆき
- 比泉生活相談事務所バイト兼副所長。16歳でヒメたちとは違う学校に通っている。半妖の言霊使いで、言葉を物質化出来る。言霊に目が行きがちだが、半妖のため、身体能力もヒメと張り合えるほど高く、1対多ならヒメより強い。眼鏡は伊達で、コンタクトレンズ併用。
- 岸恭助(きし きょうすけ) CV:小野大輔
- 桜新町町長秘書兼お目付け役。18歳。鬼で、怪力を誇る。冷静で真面目だが、熱くなりやすい。ややシスコン気味。ヒメには、日常的に、お嬢様、或いは町長と呼び、敬語で接するが、たまに取る「休憩」中は、砕けた接し方になる。枷をつけていれば力は抑えられるが、それでも細かい作業は得意ではない模様。
- 岸桃華(きし とうか) CV:戸松遥
- 恭助の妹で、兄と同じく鬼。16歳でヒメと同じ学校に通う。秋名に好意がある様子。恭助と同じく枷をつけて力を抑えているが、それでも抑えきれず、なんども事故を起こしている。その制御できない力を疎んでいる様子。
- V・じゅり・F(ヴィクトル・じゅり・フランケンシュタイン) CV:大久保藍子
- 町唯一の妖怪医。ナース服だがドクター。24歳。人間。いつも明るく笑顔だが、怒る時も笑顔。怖い。ヒメ以上に人間離れした力を持つが、本人曰く体の使い方らしい。ヒメにとっては姉的存在。フランケンシュタイン博士直系の子孫。
- V・りら・F(ヴィクトル・りら・フランケンシュタイン) CV:茅野愛衣
- 魔女?その実態は姉のじゅりに狂的な愛情を捧げるクレイジーサイコレズである。
- 士夏彦雄飛(しなつひこ ゆうひ) CV:松本さち
- 桜新町のある区の区長で、区の土地神。200歳以上。基本は、土地神として、「つかず離れずただ見守るのみ」というスタンス。見た目は少年だが、本来の姿は青年で、歳相応にオヤジ臭いところがある。彼も調律が出来る。
- 士夏彦八重(しなつひこ やえ) CV:桑谷夏子
- 桜新町の土地神で、雄飛の妹。シスター。強力な力を持ち、町の妖怪が使う枷やお札の制作も請け負っている。土地神故、町で事件が起こると、体に異変が起こる。彼女がその気になれば、町の問題は大抵なんとかなるが、そのあといつも兄に折檻されている。
- マリアベル CV:田中理恵
- 雄飛の付き人。寡黙で大人びた雰囲気だが、少々抜けている。雄飛の趣味で、常に何かのコスプレをさせられいている。本人もまんざらではない様子。
- 館林水奈(たてばやし みな) CV:高垣彩陽
- 妖怪の双子。5歳。関西弁で、性格は勝気でストレート。やや短気。吸血鬼と人魚のハーフで、血や水を飲む。それだけでは飽きると言って、酒も飲む。水奈は人魚の血が濃いため、水に浸かると成長する。
- 館林火奈(たてばやし かな) CV:いのくちゆか
- 妖怪の双子。5歳。気弱でおとなしく、口数は少ない。水奈の言い過ぎを諌めようとすることもしばしば。こちらは、吸血鬼の血が濃いため、血を飲むと成長する。
- 観月獅堂(みずき しどう) CV:加瀬康之
- 警察官で、館林姉妹の保護者。28歳独身の狼男。気が弱く、一見おとなしいが、強大な力を秘めており、人によっては、町で一番強いと評する。桃華のように力の制御に悩んでいたが、徹底的に力を鍛えることで、逆に傷つける力を押さえ込んだ。
- 東鈴(あずま りん) CV:又吉愛
- ラーメン屋「宝々蘭(ほうほうらん)」の住み込みバイト。彼女の作るオリジナルメニューには定評がある。15歳。いわゆるキョンシーで、お札替わりの名札を身につけていないと、死人同然。
- 円神(えんじん) CV:関智一
- 桜新町で起きている事件の黒幕。その正体は、かつて人柱としてあの世に送られた比泉分家・円陽の子孫。そのため秋名と同じく、堕とす力と祓う力(チューニング)を持っている。また、アオの兄、ギンの体を乗っ取り、その力を利用している。
ハナノウタ9話で誰?ってなった人へ
本作のアニメは無印とハナノウタの間に、ハナノウタのスタッフが作ったOAD(ホシノウミ:全3話)がある。
これがハナノウタ8話ラストから9話冒頭の間にすっぽり収まる話であり、9話OPでダイジェストされているものの、原作未読・OAD未視聴の視聴者にとって、エピソードがまるまる一つ飛ぶことになる。
- 狂巻 ざくろ(くるまき ざくろ) CV:水原薫
- チャイナドレス。死霊使いで半妖。16歳。元々鈴の親友だったが、堕ちたことで離別。その後妖怪ハンターとして桜新町に現れ、紆余曲折を経て(詳しくはOADで)秋名に払われ、桜新町に住むことになる。桜新町では、鈴と共に宝々蘭に居候中。堕ちているときは好戦的だが、本来優しく穏やかなネガティブ思考。半妖としては、身体能力は高くないが、物質を腐らせたり、生物の死期を早め死体にして操る。死体が操り易いが、その気になれば生者も操れる。
用語
- 桜新町
- 本作の舞台。人間と妖怪が共に暮らす町。町を取り囲む七郷が名物。人と妖怪が共存する、特殊な事情ゆえ、町長は世襲で、ヒメの年齢も特例。
- 町歌
- ツンツンデレツンデレツンツン。余談だが、原作者ヤスダスズヒト氏がイラストを務める、成田良悟氏の「デュラララ」では、紀田正臣がこの町歌を知っているような描写がされた。
- 七郷
- 桜新町を囲む、七本の巨大な霊桜。この世とあの世の2つの次元にまたがって存在しており、調律の目印となる。
その実態は、あの世に送られた円陽が、復讐として次元融合を起こすため送り込んだ楔。
- 妖怪
- 本来この世とは別の次元、あの世に暮らす生き物。本来死ぬことなく、人間にない力を持つが、この世で、イレギュラーに存在を続けることで、力が不安定になったり、力が弱っていき死んだりする。天災のような形で、人間が堕ちてなることもあり、その場合、自我は薄く、妖力を暴走させる危険な存在となる。
- 半妖
- 一度堕ちてから、奇跡的に生還した人間。堕ち方が浅ければ、妖力を祓われて人間に戻れるが、堕ち方が深いと祓いきれずに半妖となる。人間でありながら妖力を持ち、様々な力を持つ。堕ちて生還するのはかなりのレアケースで、大半は祓いきれず死んで調律される。
- 言霊使い
- ことはの能力。言葉にしたものを実体化する力。大声を出せば通信機越しでも使える。単純なものは名前だけで呼び出せるが、ある程度複雑な人工物は材質や構造などを詳しく述べないと実体化できない。一度舐めて、味を覚えた物は、辞書登録(ショートカット)してキーワードで呼び出せるようになる。
- 枷
- 妖力を制御できない妖怪の力をを封じるために八重が作った道具。たまに抑えきれず暴走する。特に桃華はなんども暴走させ、八重に新調してもらっている。
- 調律(チューニング)
- 代々比泉家が受け継いできたお役目。七郷を目印とし、妖怪を本来存在するべきあの世へ送る力。RPG的に言うとニフラム。実際は、この世から完全に消滅し、あの世に行って帰ってこられなくなるため、比泉家の人間は、調律を人殺しとして認識している。使い続けると術者自身がこの世とズレていくので、この世の人間と手をつないで元に戻す必要がある。
- 元老院
- 区の最高機関で、自称人間の味方。事情次第で、人間のために妖怪を切り捨てられる組織であるため、桜新町の妖怪関係者からは、敬遠されている。
夜桜四重奏-ハナノウタ-
2013年より10月より12月まで放送された。前作の続編ではなく一からの再製作。放送局がTBS系列から独立局系列に変わり、お色気描写などの表現も解禁された。全13回。
2014年10月3日毎週木曜22時からニコ生で再放送されることが決定された。なお、2015年1月2日まで期間限定で全話無料で視聴可能になっている。
各話リスト
スタッフ
放送局
主題歌
- TBS系列版 OPテーマ 「JUST TUNE」
- 作詞 - ああ 作曲・編曲 藤田淳平
- 歌 - savage genius
- TBS系列版 EDテーマ 「ナガレボシ」
- 作詞 - 伊藤利恵子 作曲・編曲 - 北川勝利 ストリングアレンジ - 櫻井康史
- 歌 - ROUND TABLE featuring Nino
- ハナノウタ OPテーマ 「桜のあと (all quartets lead to the?)」
- 作詞・作曲 - 田淵智也
- 編曲・歌 - UNISON SQUARE GARDEN
- ハナノウタ OPテーマ2 (第9話・ホシノウミOP) 「kid,I like quartet」
- 作詞・作曲 - 田淵智也
- 編曲・歌 - UNISON SQUARE GARDEN
- ハナノウタ EDテーマ 「ツキヨミ」
- 作詞・作曲 - ヨシダタクミ
- 編曲・歌 - phatmans after school
- OADシリーズ ホシノウミ EDテーマ 「Hello Hello」
- 作詞 - いしわたり淳治 作曲 - 末光篤
- 歌 - SUEMITSU & THE SUEMITH
- OADシリーズ ツキニナク OPテーマ 「ノンフィクションコンパス」
- 作詞・作曲 - 田淵智也
- 編曲・歌 - UNISON SQUARE GARDEN
- OADシリーズ ツキニナク EDテーマ 「シャンデリア・ワルツ」
- 作詞・作曲 - 田淵智也
- 編曲・歌 - UNISON SQUARE GARDEN
WEBラジオ「夜桜四重奏」Web Radio「木曜から夜ザクラ」
アニメイトTVで2013年9月12日から隔週で配信していたWEBラジオ。
前回あった桜真町町内放送に続いてパーソナリティは槍桜ヒメ役の福圓美里と比泉秋名役の梶裕貴の2人。
聴いたことあるリスナーの皆さん&新規リスナーの皆さんは、桜新町の町民という“体(テイ)”でお楽しみ下さい!
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関連項目
外部リンク