足柄(あしがら)とは、大日本帝国海軍の重巡洋艦「足柄」をモチーフにした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクター(艦娘)である。人呼んで『飢えた狼』。
イラストレーター:bob、CV:種田梨沙。図鑑番号はNo.057→No.193(改二)
若干ウェーブがかったロングヘアーの黒髪にカチューシャを付けた、精悍なボディの女性。
ステータス的には他の妙高型とほぼ同等である。妙高型を4隻を揃えるクエストに続いて開放される金剛型を揃えるクエストによって第4艦隊が開放されるため、4人を揃えることは必須といって過言ではない。また、4人とも改二が実装されている優秀な重巡洋艦なので、入手したら大事に育てよう。
一見おっとりとした顔に似合わず、中身は妙高型四姉妹の中で最も好戦的。出撃時には「戦場が、勝利が私を呼んでいるわ!」と声高に叫び、中破(大破)すると「ちっくしょう……この私が、ここまでやられるなんて……!」と女性らしからぬ漢らしい雄叫びを発するなど、とにかく血の気が多い。しかしその一方で、小破すると「うにゃあ! うにゃあああ!」と可愛らしい悲鳴が上がることも。
2014年4月23日のメンテナンスでは、他姉妹に先駆けて時報ボイスが収録された。
四六時中勝利だの訓練だのと連呼する「餓えた狼」っぷりが強調されている。ちなみに、夜間にイメージトレーニングと称し、ガチで寝に入る珍しい艦娘。あの、頑張って起きてる他の艦娘の立場は……
朝5時の時報ボイスでは「ムニャムニャ……もっと骨のある敵はいないの!?」とアグレッシヴな寝言を言い、朝は間宮さんに「勝利定食」なる定食を頼み、昼と夜はトンカツを揚げまくる。特に20時の夕食では、その日の夕食であるカツカレーに使うトンカツを100枚以上揚げ、その日の鎮守府を胸焼け地獄の坩堝に叩き落とした。
以上のことから、得意料理、好物は共にトンカツのようだ。好きな理由はほぼ間違いなく「カツ(勝つ)」だから。
2015年1月から放送されたアニメ版については、2014年11月7日に公開された『日常編』と銘打たれたPV映像の中で、鎮守府において駆逐艦相手に教鞭を執っている姿が公開された。突然の出演公表に加え、まさかの教師設定に度肝を抜かれた提督も多く、アニメ放映開始までこの衝撃の余波は収まらなかったようである。
そしてテレビアニメが放映されると、第2話にて座学の担任として初登場。吹雪ら駆逐艦達に酸素魚雷の有用性についての授業を行っていた。その日の宿題を忘れ、なおかつ授業態度がいい加減な夕立に対して笑顔で「ぽいぽいうるさいと、20cm砲で"ポイ"しちゃうわよ~」と凄むという鬼教師ぶりを見せつける。思わず夕立も「ぽい~!」と涙目で怯えるほどであった。ポイ確定
これに対して如月は「合コンに失敗して不機嫌だから」と発言、さらに後の第6話で鎮守府で行われたカレー料理コンテストに妹の羽黒とともに出場し、その際にはこの勝敗が“自身の女子力を証明するもの”として相手の第六駆逐隊の面々を大人げなく威圧してまで臨むなど、プライベートではやはり出会いに飢えているようである。
この辺の描写は奇しくも後述の二次設定ネタの一部を拾う形となっているが、あくまで“戦いにストイックな足柄”を期待していた提督ほかアニメ視聴者の間に物議を醸すこととなった。別に“異性との出会いを求めている”事と“戦闘狂”である事はそれほど相反する要素ではないが、アニメ1期では足柄の実戦に対する姿勢がほとんど描かれていなかったため、これが“キャラの挿げ替え”なのか“両方の設定を持たせてある”だけなのかは不明である。いろいろと議論することは楽しみの一つでもあるが、あくまでアニメ版はアニメ版独自の設定であると明言されていることに留意したい。
アニメ出演に続き、運営Twitterアカウントにおいて、2014年の12月26日のアップデートで「水上艦隊最後の勝利となった礼号作戦に参加したある重巡の改二改装を予定」という発表があった。1944年12月26日の礼号作戦に参加した重巡洋艦は足柄1隻のみである。
こうして羽黒、妙高に続き、足柄改二も実装の運びとなり、新マンスリー任務として礼号作戦をモデルにしたと思しき「水上反撃部隊」任務も実装された。
余裕のある提督は、大淀や霞達といった史実に準拠する編成を組んで挑むのも一興だろう。ただし、夜戦をかいくぐって戦艦中心のボス艦隊にS勝利を収めるという高難度の任務なので、あまりこだわりすぎてめげないように。
改造レベルは羽黒・那智と同じく「65」。服装や艤装は姉妹のものに準じつつ、首には国際信号旗を元ネタにしたと思われるスカーフを巻いている。
イギリスの観艦式に参加したことのある彼女ならでは、だろうか。
ちらりと見えるキバ八重歯もチャームポイント。
なお、足柄の約一月後に那智も改二が実装された。図鑑画面では並びあう二人が視線を交わしているようにも見える。
気になる初期装備は、妙高型改二ではすっかりおなじみ20.3cm(2号)連装砲。を、3つ。以上。
前代未聞の主砲ガン積みである。 飢えた狼の面目躍如。並ぶ真っ赤なアイコンに腹筋をやられた提督も多いとか。
性能は、妙高型改二で比較すると装甲が1位であるが、妙高の運を除けば姉妹間でそれほどの差はない。足を止めて殴り合うつもりなのだろうか。
中破絵はたわわな胸部装甲を隠そうともせず、悔しがるような、激戦に高揚し笑っているような絶妙な表情で敵を睨むもの。
この闘志、まさに餓狼伝説。ごちそうさまです。
さて、彼女は妙高型3番艦。
吹っ飛ぶ長女、酒豪の次女、ガチ悲鳴を上げる四女と濃いぃ面々の例に漏れず、彼女もネタには事欠かない。
これらの二次ネタは、某正規食う母や某まな板軽空母などと同じく、好きな人ばかりではない。
使う際には空気を読み、気を付けて使いたい。イジる系のネタは、安易に使えるものではないのだ。
妙高型重巡洋艦の3番艦として、1929年に神戸の川崎造船所で竣工。艦名は神奈川県の足柄山に由来する。
1937年には当時の英国王ジョージ6世の戴冠記念観艦式に参加するためイギリスへ派遣される。その際、その無骨な佇まいが『飢えた狼のようだ』と評され、その逸話が艦これにも継承されている。また、足柄に搭乗したあるイギリス人記者は「今日、私は初めて軍艦というものを見た。今まで私が見てきたのは客船だった」と評したという。
これは一見すると「足柄」の軍艦としての能力の高さを評価しつつ、実際には「戦闘能力偏重で、乗員の居住性など一顧だにされていない」ことをも同時に皮肉った言葉だと言われている(足柄本人は気に入っているようだが)。ちなみに当時のイギリス海軍の巡洋艦は長大なシーレーン防衛のために長期間の航海を行う事が常であり、日本の軍艦と比較すると居住性にかなり気を使った設計がなされていた。東洋の新興国家からやってきた軍艦は、当時のイギリス人に対しては良くも悪くも新鮮だったのであろう。
だが実際にはこれらの発言を残した当時の記録は日英双方に存在せず、シンガポールで英国海軍の空母「イーグル」と並んだ姿を見た『ある人(正体は不明。一般人の可能性もある)』が「イーグルは女性的だけど、足柄は狼みたいだね」[3]と見た目を比較した発言の記録が残っているのみである。
「飢えた狼」の逸話が初めて登場するのは現在わかっている中では観艦式の3年後の1940年に船舶専門誌に書かれた民間造船技師のエッセイの文中であり、恐らく足柄艦内及び日本国内で先の会話が伝言ゲーム的に伝わった結果、「飢えた狼」の逸話が生まれたのではないかと言われている。
太平洋戦争では1941年にフィリピン侵攻に参加した後、1942年には姉妹艦3隻や「雷」、「電」といった駆逐艦と共にスラバヤ沖海戦に投入される。
第2南遣艦隊旗艦としてシンガポール方面に展開した後、1944年には第五艦隊第二十一戦隊所属となり、10月のレイテ沖海戦では志摩艦隊所属となる。同海戦の敗北により日本海軍は組織的な行動を取ることが事実上不可能となった。レイテ沖海戦後は南西方面艦隊に所属。
12月26日、木村昌福司令官座乗の「霞」の指揮のもと「大淀」及び駆逐艦5隻とともに礼号作戦に参加。
ミンドロ島泊地へと挺身殴り込みをかけ、砲雷撃で輸送船1隻を大破炎上させた。さらに海岸の上陸拠点へ砲撃を行い、上陸拠点を破壊し物資を焼き払った。 この礼号作戦の成功は日本海軍が手にした最後の勝利であった。
そして帰路、往路の空襲で撃沈された「清霜」の乗員救助のため、旗艦「霞」は僚艦に退避を命じて、自身は敵前の危険も顧みず機関を停止して救助を敢行。 しかし「足柄」と「大淀」は退避命令を無視して警戒にあたり、案の定襲撃してきた敵魚雷艇の前に盾となって立ちはだかって撃退した。
その後は南方に取り残された残存艦隊を再編成した第十方面艦隊所属となった。
最期は1945年6月8日、バタビアから陸軍兵や物資を乗せてシンガポールへ向かう航海の途中、バンカ海峡北側で英潜水艦からの雷撃を受け、合計5発の魚雷の直撃により浸水、転覆の末沈没していった。
艦長を含む乗組員や陸軍兵の一部は、合流予定であった駆逐艦「神風」により救助されている。ちなみに、「神風」は姉妹艦である「羽黒」が沈んだ際にも、そちらの乗員の救助に当たっている。
そして現在の海上自衛隊においても、最新鋭イージス艦であるあたご型護衛艦の2番艦“あしがら”として、その名は受け継がれている。
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最終更新:2024/04/25(木) 01:00
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