鎌田大地 単語

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カマダダイチ

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鎌田大地Kamada Daichi,1996年8月5日-)とは、愛媛県出身のプロサッカー選手である。
イタリアセリエASSラツィオに所属。サッカー日本代表

「かまた」ではなく「かまだ」である。

180cm72kg。ポジションに攻撃的MF。FWやボランチなどもこなすことがある。

経歴

プロ入り以前

愛媛県伊予市出身。小学校時代に地元のキッズFCに入団。くから才を開されており、小学6年生のときに全大会優勝を経験。2009年には、U-13 Jリーグ選抜にも選出されており、JOMOカップ韓国戦に出場している。

中学からは地元を離れて祖母に住み、ガンバ大阪ジュニアユースに進む。しかし、同じポジション井手口陽介ら多くのライバルもいたことやの怪もあってレギュラーを取れず、ユース昇格はならなかった。

高校京都の東山高校に進学。3年のときに将を務め、高円宮杯プレミアリーグウエストにおいて低迷するチームの中でも10得点記録した。卒業後、いくつかのJクラブから接触があったが、最も熱意を示したサガン鳥栖への入団を決意する。本人は当時について、2017年ホーム浦和戦後海外移籍セレモニーで「鳥栖だけがを拾ってくれました」とっている。

サガン鳥栖(2015年~2017年夏)

2015年サガン鳥栖への入団が正式に決まり、背番号は「24」となる。当時鳥栖監督を務めていた森下仁志監督に評価され、5月10日J1第11節ホーム松本山雅戦で後半27分から出場し、プロデビュー。後半アディショナルタイム鳥栖を敗戦危機から救う同点ミドルシュートを沈め、デビュー戦でプロゴール記録プロ1年の年はJ1リーグ戦21試合に出場し、3得点記録した。 

2016年には、監督イタリア人のマッシモ・フィッカデンティに交代したものの、レギュラーとしての地位を確立4月1日J1 1stステージ第5節FC東京戦ではシーズンゴールとなるボレーシュートを試合終了間際に決めて勝利に貢献。6月18日1stステージ第16節ガンバ大阪戦では、プロになって初となる1試合2ゴール記録。中盤をダイヤモンドにしたトップ下のポジションプレーメーカーとしての才を見せ始め、リーグ戦28試合7得点記録。緻密な守備から連動性ある攻撃につなげるフィッカデンティの戦術において中盤と前線を繋げるリンクマンという重要な役割を果たし、全に鳥栖の中心選手となった。オフにはかねてから希望していた海外移籍を模索していたがオファーは届かず、鳥栖に残留する。

2017年背番号を7番に変更し、不動のトップ下としてリーグ戦16試合3得点記録5月27日の第13節コンサドーレ札幌戦では、決勝点を決めて自らの結婚を添えている。日本でのラストマッチとなった6月25日浦和レッズ戦でアシスト記録している。

フランクフルト(第1次/2017年夏~2018年夏)

2017年6月24日長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトへの全移籍が発表される。背番号は40。DFBポカール1回戦エルンテブリュック戦で公式デビューブンデスリーガ開幕戦フライブルグ戦にも出場したが、結果を残せず、3試合出場にとどまった。

シント=トロイデン(2018年夏~2019年夏)

2018年8月31日チームの構想外となったことでベルギー・ジュピラ―リーグシント=トロイデンVVレンタル移籍する。背番号「15」。9月16日ジュピラーリーグ第7節AAゲント戦において、途中出場でデビュー戦。その試合で得点を決める活躍を見せ、勝利に貢献。その後、2トップの一としてレギュラーに定着すると、攻撃をリードする存在となる。前半戦だけでゴール数は二桁に到達、同胞の冨安健洋遠藤航らとともに、シント=トロイデンの中心選手として活躍し、最終的にリーグ戦24試合12得点という素晴らしい記録を残す。公式戦全体でも36試合16得点9アシストという数字となった。

フランクフルト(第2次/2019年夏~2023年夏)

ベルギーでの活躍が認められ、2019-20シーズンは、保有先のアイントラハト・フランクフルトへ復帰。当初はアドルフ・ヒュッター監督の構想外とされ、放出が確実視されていたが、練習を通じて監督に認められ、監督との会談により残留を決意。背番号も40から「15」に変更。

8月11日のDFBポカール1回戦でゴールを決めてに定着。特にUEFAヨーロッパリーグ(EL)での活躍が覚ましく、グループリーグ第5節では強アーセナルを相手に2得点の大活躍を見せ、大金星に貢献。第6節のビトーリSC戦でもEL2試合連続となるゴールを決め、チームを決勝トーナメント進出に導く立役者となる。決勝トーナメントに入っても勢いは止まらず、ラウンド32のレッドブルザルツブルク戦でハットトリックの大活躍。現在6得点でEL得点ランクトップに立っている。一方、ブンデスリーガではなかなかゴールが生まれずにいたが、5月26日SCフライブルク戦で待望のリーグ戦初得点が生まれる。さらに、5月30日VfLヴォルフスブルク戦でも2試合連続となる得点を決め、6月13日の第31節ヘルタ・ベルリン戦では、ドリブルでDF3人を次々とかわしてアンドレシウバゴールを演出するスーパーアシストを見せている。 シーズン終了後、アドルフ・ヒュッター監督から「今年もっともポジティブな存在だった」と評されている。

オフシーズン契約延長交渉が難航し、移籍話も浮上するが、契約を延長したことで2020-2021シーズンフランクフルトに残留することとなる。開幕からシャドーの位置で定着すると、2020年10月3日のホッフェンハイム戦ではシーズンゴールを決めるなど躍動し、ドイツビルト誌から最高評価の1が付けられると共に第3節のベストイレブンに選出される。12月5日ドルトムント戦では、先制ゴールとなる技ありのゴラッソを決めている。リーグ折り返し時点でアシスト数は8を記録し、攻撃の核としてチームを牽引する存在となる。2021年2月20日には、王者バイエルン・ミュンヘンを相手に1ゴール1アシストの活躍を見せ、チーム金星獲得に貢献する。惜しくもCL出場権獲得は逃したものの、5位と上位で終えたチームの攻撃の中心として躍動し、アシスト数はリーグ3位の12アシスト記録している。

2021-22シーズンは移籍問題や監督交代のもあって開幕から絶不調に陥り、定位置を失うことに。だが、ELで2試合連続でゴールを決めるなど結果を残したことでスタメンに返り咲くと本来のプレーレベルを取り戻す。2021年12月15日の第16節ボルシアMG戦ではブンデスリーガシーズンゴールとなる逆転ゴールを決め、勝利に貢献。しかし、年明けの後半戦になるとチーム状態と共に調子が下降線を辿るようになる。2022年2月19日の第19節ケルン戦では後半から途中出場しながら試合終盤に交代させられたうえに衆の面前でグラスナー監督から厳しく叱責されている。しかし、3月9日のELラウンド16 ベティス戦でゴールを決めると、3月12日のボーフム戦では公式戦2試合連続ゴールとなる逆転ゴールを決め、その後は復調するようになりレギュラーを奪還。強FCバルセロナと対戦することとなったEL準々決勝では、2試合を通して高いパフォーマンスを披露。4月14日2nd legでは決勝ゴールアシストし、大金星となる準決勝進出に貢献している。さらに、4月28日の準決勝 1st legウェストハム戦でも後半9分に決勝ゴールマークチーム2nd legも勝利し、クラブ史上初の決勝進出を果たす。ELでは5得点1アシストという成績を残し、特に決勝ラウンドに入ってからの活躍が覚ましく、チームの42年ぶりの優勝の立役者となる。

2022-23シーズン契約最終年ということもあって移籍が確実視される中、フランクフルトシーズンの開幕を迎えることになる。2022年8月13日の第2節ヘルタ・ベルリン戦ではボランチの位置で出場し、シーズンゴールとなる同点ゴールを決める。さらに8月21日ケルン戦では直接FKを決め、2試合連続でのゴール記録。移籍市場が閉まる8月下旬にはSLベンフィカへの移籍話が浮上するが、結局残留を決断する。9月17日シュトゥットガルト戦でも直接FKを決めるなど、1ゴール1アシストの活躍によって勝利をもたらす。初出場となったUEFAチャンピオンズリーグでは、10月12日グループステージ第4節トッテナム戦で初ゴール記録する。10月15日の第10節レヴァークーゼン戦ではPKによる2ゴールを決めて通算6得点とし出場9試合にして自身のブンデスリーガでの最多得点記録更新する。10月26日オリンピック・マルセイユ戦ではCL2試合連続ゴールを決め、公式戦の得点数が二桁に到達。さらにグループステージ最終節のスポルティングCP戦ではPKを決めたことでCL3試合連続ゴール記録し、フランクフルトの初のグループステージ突破の立役者となる。しかし、ワールドカップ後は低調なパフォーマンスが続き、契約延長を拒否していることも重なって次第にスタメンから外れるようになる。そして、2023年4月12日シーズン終了後にフリーで退団することが発表される。シーズン終盤に入って復調し再びスタメンに名を連ねるようになると、フランクフルトでの最後のシーズン公式戦16ゴール6アシストという成績を残す。

フランクフルト退団後、イタリアACミラン契約寸前と報じされたが、ミランSDであるパオロ・マルディーニが突如退任したことで契約白紙となり破断となる。その後も複数のクラブが移籍先として名前が挙がるが、なかなか移籍先が決まらずにいた。

ラツィオ

2023年8月5日イタリアセリエASSラツィオへの全移籍での加入が発表される。契約期間は2025年までの2年契約とされ、背番号は「6」。
セリエA開幕戦から右のインサイドハーフの位置でスタメンの座を掴むと、9月2日の第3節では前年度の王者SSCナポリを相手にセリエAゴールとなる決勝ゴールを決め、チームシーズン勝利に貢献する。

日本代表

2015年に自身初の代表選出となるU-22日本代表に選ばれ、2016年トゥーロン国際大会に出場。しかし、この大会でアピールができず、リオデジャネイロオリンピック本大会のメンバーからは落選。

ベルギーでの実績が認められ、2019年3月キリンチャレンジカップに挑むメンバーとして初選出。3月22日コロンビア代表戦にてデビュー10月10日カタールワールドカップ2次予選モンゴル戦では、代表初ゴールを決めている。2020年11月おこなわれたパナマ戦に途中出場、メキシコ戦ではスタメンで起用されてインパクトを残し、ポジション争いがしい2列で存在をアピールする。2021年3月25日韓国戦でもスタメンで起用され、前半27分に個人技から代表2得点となるゴールを決めている。

2022 FIFAワールドカップ アジア2次予選では攻撃の中心として躍動していたが、最終予選になり初戦のオマーン戦と第3節のサウジアラビア戦にスタメンで出場したものの精を欠いたことに加え、チームトップ下を置かない4-3-3に変更したこともあって序列が大幅に下がってしまう。2022年に入っての終盤の4試合には代表メンバーにすら招集されず、悪い流れを引きずったままとなった。だが、代表から外れた間にELで活躍しチーム優勝に貢献したことで待望論が浮上し、最終予選後に復帰。6月2日パラグアイ戦ではIHで起用され、圧巻のパフォーマンスから1ゴール1アシストの活躍でアピールに成功する。9月23日アメリカ戦ではトップ下で起用され、先制ゴールを決めるなど攻撃の中心として躍動し、チームの中での存在感を増す。

2022年11月2022 FIFAワールドカップカタール大会でも攻撃の中心として期待され、全4試合にスタメンで起用されるが、チームが堅守速攻の戦術を採用したもあってフランクフルトで見せるハイパフォーマンスを見せることが最後までできなかった。グループリーグ第3節のスペイン戦、ラウンド16のクロアチア戦では途中で交代になるなど、本人にとっては不本意な大会となった。

個人成績

シーズン クラブ リーグ 試合 得点
2015 サガン鳥栖 J1リーグ 21 3
2016 サガン鳥栖 J1リーグ 28 7
2017 サガン鳥栖 J1リーグ 16 3
2017-18 フランクフルト ブンデスリーガ 3 0
2018-19 フランクフルト ブンデスリーガ 0 0
シント=トロイデン(loan) ジュピラー・プロ・リーグ 24 12
2019-20 フランクフルト ブンデスリーガ 28 2
2020-21 フランクフルト ブンデスリーガ 32 5
2021-22 フランクフルト ブンデスリーガ 32 4
2022-23 フランクフルト ブンデスリーガ 32 9
2023-24 ラツィオ セリエA

プレースタイル

攻撃的なポジションなら全て経験しているが、もっとも適性が高いポジショントップ下、もしくはセカンドトップシャドー)。攻撃的な役割ならマルチにこなすことができ、鳥栖時代は攻撃の起点となるプレーメーカーとしてパスセンスの高さが立ち、細かいステップによるドリブルで相手を抜き去ることもできる。味方を使いながら、自らスルっと抜け出してゴールを決める得点もあり、ドルトムント時代の香川真司に近いタイプの選手というが多い。ベルギーブレイクして以降は、むしろシャドーストライカーとしての特性が注されている。

細身ではあるものの守備側を背中に背負うポストプレーのような形でタメを作るプレーを得意としており、ワンタッチで味方に落とすプレーの正確性は久保建英堂安律などよりも明確に優れている。背中に迫る相手の勢いを逆に利用し、ターンで前を向くプレーも多く見られる。

守備面でも、前線から相手にプレッシャーをかけ、中盤に戻ってブロックを形成することもできるなど、貢献度が高い。

課題は、ドリブルで持ちすぎてボールロストしてしまうことがあること。プレーの判断が遅くなることもあり、フィジカルコタクトへの耐性が低いためすぐに潰されてしまう。また、シーズンごとにプレームラがあるのが大きな欠点で、不調でスタメンを外れる時期がある。

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