プロジェクトシルフィード単語

• 概要
• 二行で分かるストーリー
• 装備一覧
• 自機以外のメカについて
• キャスト
• 関連動画
• 関連項目
• 外部リンク
• 掲示板

プロジェクト シルフィード(PROJECT SYLPHEED)とは、スクウェア・エニックスが販売したスペースコンバットシムである。

概要

2006年9月28日に発売された、宇宙戦争を舞台としたゲームアーツ開発のXbox360専用ソフト。
製作・販売はスクウェア・エニックス、開発はゲームアーツ及びセタ(旧：戦船。現在は倒産)。
2007年11月1日にプラチナコレクション(2,940円)が発売、2010年7月13日にはゲーム オン デマンドでの配信(1,360MSP/1,900円)も開始された。
ぶっちゃけ、大して売れなかったが、だからか「隠れた良作」との声もある。

ジャンルはシューティング、スペースフライトコンバットシミュレーション。
誤解を恐れずに例えれば、宇宙空間を舞台にしたフライトシューティングゲームである。
タグとしては「スペースコンバットシム」が機能している。

『シルフィード(SILPHEED)』シリーズだが英語綴りは「SYLPHEED」となっている。
作曲陣はゲームアーツ側から西隆宏、尾崎景吾。スクエニ側からはアインハンダーで知られる福井健一郎、デュープリズム等の仲野順也、チョコボシリーズやFFクリスタルクロニクルシリーズを手掛ける谷岡久美が参加。
DLCでは福井健一郎や細江慎治による新曲やアレンジ版が追加されている。

一人プレイがメインであり、数十発の板野ミサイルが飛び交う戦場で、単機で何十もの敵機や敵艦を倒していくその一騎当千な内容から「宇宙無双」や「宇宙エースコンバット無双」などと言われる。
敵機・敵艦に重量が設定されており、撃墜数のみならず総撃墜重量のギガトン達成という実績まで存在するのも一つの特徴。
入手した様々な装備をあれこれと組み替えながら自機デルタセイバーを自分好みの機体にカスタマイズしていく要素もある。

特殊マニューバに必殺技、板野ミサイルやホーミングレーザー、ロケットにガトリング、波動砲モドキに対艦隊級爆雷と様々な武器とスタイルで楽しめる数少ないフライト系STGとして極一部のファンに愛されている。
Xbox360ソフト、低い知名度、人を選ぶジャンルの中の更に規模の小さいカテゴリ、ガチ難易度、3タイプある操作タイプのどれもがパッドのボタン全てに機能が割り振られている忙しさ、と元々プレイヤー人口が少ない構造を突っ走っている為、これは致し方ないことであるが、ファン的には残念なことである。
加えて開発会社のセタが倒産してしまった為、続編や同ジャンル新作なども期待出来ないのが現状。
発売から時間が経過しているにも関わらず、何故かXbox Liveで2010年2月のオススメ作品に加わっていたのは続編フラグ……と妄想してもいいのだろうか？
ミッションを連続で何度も失敗しているとミッションをスキップ出来るようになる珍しいシステムをもつ為、プレイヤーの腕に関わらずエンディングまで到達出来る。
初心者は「補給しようとして母艦に激突して死亡」を繰り返す内に自然と操作に慣れ、徐々に本作の楽しさに目覚めていく、ハズである。
僚機は攻撃指示や待機指示を与えているのに勝手に動いたり、それこそ自機の前に飛び出して射線を塞ぐという困った挙動をするAIプログラムで動いており、少弾数武器が僚機にヒットして無駄弾になる、広範囲攻撃弾が僚機に当たって自機や護衛対象が撃墜、といった事態もまま発生する為、邪魔に思ったら早めに撃墜しておく方が楽な局面も。

尚、戦闘機版のガンダムSEEDとも例えられるストーリー演出はこのジャンルのゲームをする人間と相性が悪く、その面での評価は本作ファンの間でも低い。

全6ミッションのDLCが後日追加され、チャレンジミッションとミッションクリアに伴うボーナス装備、新曲が追加された。
またチャレンジミッションに限りオンラインスコアランキング対応となった。が、現在ランキングは過疎である。
残念ながらDLCの新曲・アレンジ曲はサントラに収録されておらず、ゲーム中で聞くしかない。
DLCの追加ミッションはガチ難度であり、中には敵出現及び配置がランダムという運ゲー要素すら含まれるミッションも存在する。
その分、クリアで入手出来るボーナス装備の性能はバランスブレイカー級のものが揃っている。
恐ろしい事に本作の体験版はこの追加ミッションの一つを抜き出したもので、初心者ガン無視・初見バイバイ難易度である。 一体誰だこんな事をしたのは……。
注意事項としては、Xboxガイドから起動しないとDLCを認識しない、本体紐付けの為に本体を変えるとDLCが使えなくなる、といった仕様上の制約がある。

二行で分かるストーリー

訓練飛行中、突如敵軍の攻撃を受ける主人公と最新鋭戦闘機デルタセイバー、そして新型空母アクロポリス。
気がついたら主人公たちは(エースコンバット5の)ラーズグリーズ隊になっていたw

舞台背景は中央集権体制を維持しようとする地球と、独立を掲げるアダン自由同盟というありがちな構図である。
地球統合軍の主人公らが訓練中に自由同盟軍が宣戦布告して襲い掛かって来た、というこれまたありがちな導入部となっている。

装備一覧

プレイヤー操る新型機デルタセイバーは装備換装システムが特徴の機体であり、任意の装備の組み合わせで出撃出来る。 各装備は条件を満たした後に開発するか、ステージクリア報酬。 強力な装備は開発コストや入手難度が高い。
ノーズウェポン、メインウェポン1、メインウェポン2、メインウェポン3、の四箇所に装備が取り付けられ、武器の重量により機動性が変化する。
シールド装置に影響されない実弾系とシールドで軽減されるエネルギー系に二分される。
(敵のみならず護衛対象であるアクロポリス等も属性の影響を受けている)
武器個々にオーバーヒート(一定時間使用不能になる)のなりやすさが設定されており、連続使用の可否や上手な組み合わせを手探りする楽しみも。
『視線追従』は簡単に言えば武器が横や後ろを向く機能。
ロックについては、ロックオン数、ロック対象(戦闘機・艦船・汎用)、ロック速度、単体への多重ロックオン(ロックオンオーバーラップ)の可否、ロック範囲といったパラメータが存在。
タイトルアップデートによりオーバーラップ速度は下方調整されている。
※威力欄を赤文字で表記した武器はチャージ武器。溜め時間により威力が変化する。

ガン

機関砲やショットガン。主に機首に装備される。短射程で低威力。
実弾連射に快感を感じるトリガーハッピー向け。
シールド装置で威力が低減されない為、その破壊にも役立つ。

ビーム

粒子砲。艦船のシールド装置により威力低減される。
ホーミング性能をもつものもあり、扱い易い。
中でも全武装中最高額のロングスピアHBPは価格相応のバランス崩壊レベルの使い勝手を誇る超兵器。

レーザー

光線砲。艦船のシールド装置により威力低減される。
ノーロック武器で、照射時間で攻撃するタイプ。
管理が下手だとオーバーヒートに陥りやすい。
DLC追加武装のデバイダーL3GPは別格の破壊能力をもつ。

汎用ミサイル

戦闘機と艦船の両方をロック出来るタイプ。
コンドル105AMを筆頭に大量のミサイルを発射する姿は板野サーカスを彷彿とさせる。
使い勝手の良い装備。

対艦ミサイル

艦船への専用大型ミサイル。高威力。
ゲーム的に対艦攻撃が多いのでお世話になる。

爆弾・ロケット

ノーロック武器。
ロケットは火力に優れ、シールド装置破壊から敵艦撃沈まで活躍。
威力と弾数のバランスに優れたコルドロン50にお世話になったプレイヤーは多い。
爆雷は機体速度に比例して弾速と射程が延びる。
それを活用するとメ弾ことメイルシュトローム爆弾が更なる超兵器に化ける。

キャノン

ノーロック武器。高火力で長射程。
ロケットとの違いはキチンと狙って撃つタイプの武器であること。
フルチャージのグラヴキャノンXGSは超大型艦すら簡単に撃沈する最も威力の高い攻撃の一つ。

特殊

武器というよりも特殊な機能を付加する装備。
組み合わせによっては大きな効果を発揮する。

ジャミングシステム

敵戦闘機のロックオンを阻害出来る……という噂。
自機の機動性だけで敵ミサイルを回避出来る為、本当に効果があるのか不明な装備。

シールドダブラー

シールドゲージを回復──ではなく、出力を向上させて防御能力を向上させる装備。
発動後、約15秒間攻撃を無効化するという無敵化装置。
但し、衝突ダメージは受けるのでFox4には注意。

ブースター

装備することでアフターバーナー時に近い速度で飛行出来るようになる装備。
「ヨー」　「ロール」　「ピッチ」の性能も上がり機動性アップ
勿論ABすると更なる速度が得られる。
この状態で爆雷系を投射すると超弾速・超射程に。

ファイアコントロールシステム

武器の照準を自動補正する装備。
機首真正面にしか発射されないノーロック武器が発射方向を微調整するようになる。
レーザー兵器と相性が良く、デバイダーL3GPと組み合わせた時はバランスブレイカーに。
なお、トール砲システムはファイアコントロールシステムの恩恵が受けれない仕様となっている

リジェネレーター

機体耐久度を回復させる装備。
これを装備させるなら母艦に戻って回復する方が良い、という程度。

カートリッジホルダー

装備している武器の装弾数を倍にする。
コルドロンやグレイヘッドT76Hなど高威力で弾数もそこそこある武器との併用に向く。
10ロック毎に1発消費という特殊な弾数システムをもつコンドル105AMの場合は最大2000発に!?

自機以外のメカについて

自機デルタセイバーの元となった現行機はアローヘッドと言うが、この名はR-TYPEの自機R-9A アローヘッドの影響が考えられる。チャージ型で一撃必殺の威力を誇る武器グラヴキャノンXGSも同作の『波動砲』を思わせるもので、スタッフの遊び心やSTGの名作に対するオマージュではないかと推察される。

ゲーム中ではあまり大きいと思わないが、母艦アクロポリスは全長1700mである。
それよりも遥かに巨大な敵のボス格である超大型戦艦のサイズは果たして……。

キャスト

関連動画

関連項目

• Xbox360
• シルフィード
• スクウェアエニックス
• ゲームアーツ
• セタ(戦船)
• ゲームのタイトル一覧
• スペースコンバットシム

外部リンク

• SQUARE ENIX 公式ページ
• XboX.com - プロジェクトシルフィード
• Wikipedia - PROJECT SYLPHEED
• Stardog's Nest SPACE COMBAT Wiki

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