モズカッチャン単語

9件
モズカッチャン
4.9千文字の記事
  • 2
  • 0pt
掲示板へ

モズカッチャンMozu Katchan)とは、2014年生まれの日本競走馬鹿毛

騎手を務めた和田竜二ミルコ・デムーロの間でちょっとした因縁のバトル(?)を繰り広げた、ミルコく「一番可かった」。

な勝ち
2017年エリザベス女王杯GⅠフローラステークスGⅡ

概要

*ハービンジャーサイトディーラーキングカメハメハという血統。
2010年キングジョージを大差勝ちしたことで知られる。種牡馬としてもディアドラペルシアンナイトブラストワンピースノームコアナミュールなどを輩出し成功を収めた。モズカッチャンはディアドラペルシアンナイトと同じ3年産駒
は不出走。伯母南部杯などを勝ったダートの名ゴールドティアラがいる。モズ軍団オーナーの所有で、産駒は全てモズ軍団である。モズカッチャンは第3
は説明不要の非SS系筆頭の大種牡馬

2014年2月27日日高町の目黒牧場で誕生。代表夫婦と数名のパート従業員からなる牧場で、同牧場の育成部門として立ち上げられたばかりのステーブルキズナの第2期生として育成された。
オーナーモズアスコットモズスーパーフレアなど「モズ」冠名を用いるキャピタルシステム

名意味は「冠名+人名称」なのだが、「カッチャン」というのはオーナー知人男性渾名で、なのに男の名前を間違えて付けてしまった」とのこと。

ローズS以降の戦を務めたミルコ・デムーロはモズカッチャンについて「めっちゃ可かった、あの」「顔も可かったけど、お尻がすごくキレイだった(笑)。もうね、トモがムキムキプリプリなの! 丸くて本当にきれいなおをしてたね」と語っている。
また厩舎で担当した古川秀太調教助手いわく「初めて会った時にモズカッチャンは、すごく気が強くて、結構うるさいところがあったんで、ちょっと怖かったです」「でもやっぱり、レースが終わった後はちょっと甘えてきたりとか、そういう可愛い面もありましたね」とのこと。

カッチャンは女の子

2歳~3歳春:リュージの悲願はまた届かず

シルクフェイマスやパドトロワを管理した、東の鮫島一歩厩舎に入厩。入厩当初の評価は「そこそこやれるかな?」ぐらいの感じだったそうである。
2016年12月24日阪神・芝1800mの新馬戦藤岡康太上にデビューしたが、当初の注度は低く、75.5倍の10番人気という低評価だった。レースも特に見せ場なく6着に終わる。

明けて3歳、1月京都・芝1800mの未勝利戦ではさらに評価を下げて131.5倍の13番人気。しかし和田竜二上に迎えたモズカッチャンは、内から鋭く脚を伸ばして3着に好走。
再び藤岡康太と向かった2月小倉・芝1800mの未勝利戦では4.4倍の3番人気まで評価を上げると、後方から捲っていって突き抜け2身半差の快勝で勝ち上がる。
3月中山・芝1800mの500万下ではまた和田竜二が手綱を取り、スローペースを前で進めると4でもう先頭に立ち、そのまま押し切って連勝。

この連勝でオークスすことになり、和田竜二の進言もあって府中フローラステークスGⅡへ。37.2倍の12番人気という低評価だったモズカッチャンだったが、最内から中団のインに構えると、直線で群を捌いて前を追いかけ、最後のひと伸びで前2頭を差し切って勝利目黒牧場は嬉しい重賞初制覇となった。

というわけで和田竜二とともに優駿牝馬GⅠに参戦。この年のオークスは、桜花賞レーヌミノル距離が厳しいと見られ4番人気、1番人気桜花賞を断然人気で3着に敗れたリベンジに燃える良血2歳女王ソウルスターリング。そのソウルスターリングと同じ1の最内1番に入ったモズカッチャンは15.0倍の6番人気となった。
レースソウルスターリングを前に見ながら前インで進める絶好のポジションを確保。直線で先に抜け出したソウルスターリング標に脚を伸ばし、一度はかわしたかに見えたが、併せにいくモズカッチャンに対してクリストフ・ルメールソウルスターリング体を離してそこから突き放し、モズカッチャンは食い下がったものの1と3/4身差で悔しい2着和田竜二テイエムオペラオー以来の悲願となる中央GⅠ制覇をまたも逃した。

3歳秋:デムーロvsリュージ

夏休みを挟み、秋華賞してローズステークスGⅡから始動したモズカッチャン。しかしその上にいたのは和田竜二ではなく、この年絶好調のミルコ・デムーロだった。リュージが久々に中央GⅠ勝てそうなお手なのに!NTRやんけ!とリュージのファンがみしていたが、乗り替わりは競馬界の常なので仕方ない。
さてそのローズS、モズカッチャンは皐月賞1番人気だったファンディーナに次ぐ2番人気に支持されたが、パドックでイレ込んでしまったためかか、直線で群の中からインを突いて抜け出しを図るも伸びず7着。勝ったのは和田竜二ラビトランで、がみしていたリュージのファンは溜飲を下げた。

迎えた秋華賞GⅠソウルスターリング天皇賞(秋)に向かったこともあり、アエロリットファンディーナディアドラリスグラシューらで大混戦ムード。モズカッチャンはその4頭に次ぐ8.6倍の5番人気に支持された。
レースで重馬場の中、ローズSで2着に逃げったカワキタエンカが1000m591のハイペースで飛ばす展開。今回も内から前インにつけたモズカッチャンとミルコ・デムーロは、4コーナーで前が苦しくなるとめに並びかけに行き、直線入口で先頭に立つ。め先頭で押し切ろうとしたが、後方から強襲してきたディアドラリスグラシューにかわされ3着。実は1コーナーと2コーナーの間で右前脚を落鉄しており、ずっとそれを気にしながら走っていたそうで、それもあってめの仕掛けで押し切ろうとしたのだったが……アンラッキーで悔しい敗戦となった。

続けてエリザベス女王杯GⅠへ。ドバイターフを勝ったヴィブロスが頭ひとつ抜けた1番人気で、2番人気からは割れる中、モズカッチャンは7.7倍の5番人気
インズミラーグロクロコスミアが後ろを少し離して逃げ1000m通過は620というスローだが縦長の展開。モズカッチャンはインの好位でレースを進めた。直線、2番手からクロコスミアが抜け出して押し切りを図るのを、内からマキシマムパリ体を併せて脚を伸ばす。外からは2年前の二冠牝馬ミッキークイーンが追い込んできて、最後はクロコスミアと3頭横並びとなったが、モズカッチャンがクビ差クロコスミアを差し切り、ミッキークイーンの追撃を振り切ったところがゴールだった。
オークス秋華賞の悔しさをらしたモズカッチャン。ミルコ・デムーロはこの年の中央GⅠ5勝を挙げ、鮫島師は開業18年で悲願のGⅠ初制覇。「グランプリ」冠の息子グランプリボスで先を越されていた「モズ」の北川オーナーは、こちらも嬉しいGⅠ初制覇となった。もちろん目黒牧場も初制覇である。
そして差し切られて2着のクロコスミア上は和田竜二。リュージのファンがまたもがみしたのは言うまでもないが、ミルコ和田から奪う格好になったモズカッチャンで和田クロコスミアを差し切っての勝利にはちょっと引けを感じたようで、ゴール後に上で和田から「おめでとう」とをかけられ「ごめんなさい」と返したそうである。でも謝られてもリュージも反応に困ったんじゃないかなあ。

4歳~5歳:挑戦と善戦と

明けて4歳はドバイ遠征を標に定め、京都記念GⅡから始動。昨年のダービーレイデオロ皐月賞アルアインって出走してくる中、アルアインを抑えて2番人気に支持されたが、スタートでやや後手を踏みいつもより後方からのレースとなってしまい、直線で内ラチ沿いから抜け出しを図るも競り負けて4着。

とはいえ事にドバイから招待が届き、レイデオロサトノクラウンとともにドバイシーマクラシックG1に参戦。上はミルコではなくクリスチャン・デムーロとなった。クラウンゲート内で立ち上がったり隣のホークビルもそれに釣られて立ち上がったりでゲート内で待たされたのもあったのか、最内からスタートですぐに前を塞がれてしまい、スローペースの中で群に閉じこめられて後ろに下げられる展開となってしまってはさすがに厳しい。直線内ラチ沿いで食い下がったものの6着。

してしばし休み、札幌記念GⅡから復帰。上はミルコに戻り、混戦ムードの中6.9倍の4番人気。ここもゲートの出が悪く、大外もあって中は一番後ろからに。直線がひとかたまりの大混戦になる中、群を捌いて大外に出し追い込んで、最後はサングレーザーマカヒキと3頭横並びでゴールに飛び込んだが届かず3着

叩き良化ということもあり、もう1戦府中牝馬Sいてエリ女に向かう予定だったが、熱発で府中牝馬Sは回避となってしまい、そのままエリザベス女王杯GⅠに直行。今回も混戦ムードの中、ノームコアリスグラシュー人気を分け合ったが、3.6倍の1番人気に支持された。……実はこれが初めての、そして最初で最後の1番人気である。
レース久々に悪くないスタートを切れ、前ポジションを確保。スローペース逃げから下り坂でロングスパートを仕掛けたクロコスミアを内ラチ沿いから追いかけたものの突き放され、リスグラシューにもあっという間にかわされて、最後はリスグラシュー悲願のGⅠ制覇の後ろ、2着クロコスミアから3身離された3着念。

年末は有馬記念GⅠに挑戦。オジュウチョウサンの参戦が話題を呼ぶ中、オジュウとともに好スタートを切って前につけたが、直線伸びず8着まで。デムーロは「距離が長いです」とのコメントであった。

明けて5歳金鯱賞GⅡから始動。デムーロペルシアンナイトに取られて久々和田竜二に手綱が戻ったが、見せ場なく9着。レース後、右前浅屈腱炎を発症、現役引退となった。通算15戦4勝 [4-1-4-6]。

ちなみに2回エリザベス女王杯でもし1番人気になっていなければ、史上初の「生涯1番人気経験のない古GⅠ」になっていたところであった。

引退後

引退後は故郷の目黒牧場で繁殖入り。モズのなので初年度のお相手はグランプリボス。2年サンダースノーをつけ、3年からはモズアスコットをつけているが2年続けて不受胎に終わっている。モズスーパーフレアと並ぶモズ軍団の代表として、良いを出していけるだろうか。

血統表

*ハービンジャー
2006 鹿毛
Dansili
1996 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Hasili Kahyasi
Kerali
Penang Pearl
1996 鹿毛
Bering Arctic Tern
Beaune
Guapa Shareef Dancer
Sauceboat
サイトディーラー
2006 黒鹿毛
FNo.10-a
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファ *ラストタイクー
Pilot Bird
*ベストブート
1999 栗毛
Storm Boot Storm Cat
Aliata
Bright Tiara Chief's Crown
Expressive Dance

クロスDanzig 4×5(9.38%)Mr. Prospector 4×5(9.38%)Northern Dancer 5×5(6.25%)

関連動画

関連リンク

関連項目

関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

【スポンサーリンク】

  • 2
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

チャージマン研! (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: ケフィア
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

モズカッチャン

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • モズカッチャンについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!