伊勢(いせ)とは、旧日本海軍の戦艦及び航空戦艦、「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。
CV:大坪由佳
概要とかどうかな?いける?
伊勢型航空戦艦の一番艦「伊勢」がモデルの艦娘。他の多くの戦艦系艦娘と同様、巫女服ベースのアレンジ衣装をまとっており、見落としがちだが帯刀しているのが特徴。妹の日向との外見の差異は髪型で、伊勢はポニーテールのようになっている。
最初は普通の戦艦だが、育てていくと航空戦艦として改造できるようになる。同型艦の日向の項目にもある通り火力は下がるが、それ以外の性能は向上し、瑞雲による開幕爆撃も可能となる。また、改造するとセリフと見た目が変化し、航空戦艦という特殊な艦種に自信を持つようになる。
立ち絵でわかる通り巨大な砲でハリネズミのような状態になっているが全然重くないらしい。温和な話し方や表裏のなさを感じさせるお姉さんだが、母港では振り向きざまに砲塔をぶつけてしまったり呼ばれても一瞬気づかなかったりとちょっと抜けているところも。
出撃時やMVP時などことあるごとに姉妹艦の日向に構っている。が、日向さんのほうは少しウザがっているよう。
余談だが戦艦時のあの巨大な砲塔はお腹についているわけではない。よく見ればわかるがちゃんと左手で持っており、航空戦艦に改装すると飛行甲板になる事からもお分かり頂けるだろう。
ちなみに、立ち絵ではわかりにくいが上着の下に黒インナーを着用しており、着用者の身体の凹凸を隠さないムッチリさを想像して轟沈する提督も多い。興味がある人はGoogleで「黒インナー」を画像検索してみよう。
四コマ『吹雪、がんばります!』での活躍
駆逐艦たちの演習監督を務めることが多いが、好き勝手やっては日向に怒られている。
『吹雪、がんばります!』第1巻 主な艦娘紹介!より引用
ファミ通コミッククリアの公式4コママンガ『吹雪、がんばります!』では、新入生でもある駆逐艦たちの良き先輩であり、指導役の教官も兼ねるポジション。高い登場頻度を有するレギュラー陣の一角となっている。
キャラとしては日向よりフランクな性格が強調されたのか、回を追うごとにすぐ遊びたがる・すぐサボりたがるキャラになっていき、その関係からコメディリリーフ・オチ要員として定着している。
海上実習に行けば(訓練なのに)水着で登場し、大掃除の日にはサボりを警戒されて日向にガン見張りされ・・・。
提督!改装航空母艦、伊勢。全通飛行甲板で参ります!
2018年6月13日、ついに改二が実装された。必要レベルは改二としては2位タイのLv88で、資源の他に改装設計図×2、試製甲板カタパルト、戦闘詳報、開発資材80が要求される。改二実装前の春の兵站奪還任務を完遂すれば必要な資材は全て入手可能だった。
「大規模if改装」と予告されており、直前まで行われていたミニイベント春の兵站奪還で試製甲板カタパルトが入手可能であったことからこれが必要であろうということは予想されていた。実装前後からイメージイラストとして全通甲板を搭載し、艦首に二基の小型の主砲塔を載せた艦としての伊勢改二も運営鎮守府及びコンプティーク紙面に登場している。
艦種が新しく「改装航空戦艦」に変わり、左上の艦種マークも「航母戦」となっている。武蔵改二と同様の5スロ艦であり、さらに艦攻以外の艦載機も搭載可能。搭載機数も5スロ合計で最大57機と改二軽空母並みであるが、第三・第四主砲を撤去して格納庫の拡張や全通甲板の整備等を行ったことから大口径主砲は第1、2スロットにしか装備できない。
ステータスは火力の最大値がさほど変わっておらず無改造の状態と比べて1低い「88」に留まり、対空・装甲・耐久も微増程度となっている(運は42と戦艦としてはかなりの高い数値だが)・・・
が、伊勢改二は昨今の改二艦に実装されている特定装備による補正が極めて多く、組み合わせ次第で運用に特化した仕様にすることが可能。
艦上爆撃機(彗星系統)や水上爆撃機(部隊名の入った瑞雲及び晴嵐)、二式艦上偵察機を装備する事で火力と回避や装甲が+補正される。当然ながら航空戦における火力にも補正が付くので状況次第で開幕攻撃は空母とほぼ同等のダメージが期待できる(艦攻が装備出来ないので最終攻撃力は劣る)艦戦が装備出来る上に第3、4スロットの搭載機数が22機とかなり多いため制空や索敵も非常に強力で空母が編入できないorルート制限が掛かる海域の攻略に極めて有効。
減った火力も彼女の関連任務で入手出来る「41cm三連装改二」を装備すると補正火力が最大「+31」(フル改修+電探装備)になるのでほぼ金剛型改二と同等程度まで引きあがる。
使用可能な装備は格段に増えたが「改」時代に装備出来たWG42が装備不可になっており、明石の改装工廠での担当では12cm30連装噴進砲の改修が出来ないので注意。
なお、名乗りこそ「航空母艦」と言っているがあくまで空母ではなく改装航空戦艦なので、扱いとしては航空戦艦に準じたものとなる。ルート分岐や遠征などの艦種指定では航空戦艦扱いとなる(現時点)、砲撃戦では艦載機ではなく主砲での攻撃を行う。イメージとしては無印の戦艦レ級が近いかもしれない(性能はさておき)。対空カットインも武蔵改二同様補強増設施設に12cm30連装噴進砲改二を装備する事で発生する特殊カットイン(自艦への航空攻撃無効+対空射撃)もある
ちなみに基本射程が戦艦系としては初の「中」。通常は大口径主砲や補正が大きい彗星22型系統を装備することで射程が「長」以上になるので気にならないが、今後のイベント海域で空母の編成制限があるときに伊勢改二に艦戦ガン積みするというような場合は長射程の他の艦を先に行動させられるということでメリットになりうる特徴である。
ビジュアルや艤装が改までの衣装から大幅に様変わりし、金剛型や扶桑型に似た巫女装束に近い姿になり航空甲板を模した前掛け(他の空母艦娘同様、末尾に「いせ」と付いている)や左肩に背負った空母の象徴である弓と航空甲板が大きな差異。主砲も初期装備である試製41cm三連装砲を右側のみ装備する(1.2番スロットのみの装備を現している)なお、上記静画もはっきり判る伊勢型の象徴である黒インナーは健在であるので安心されたし。
2019年3月27日に相方である日向改二が実装、同日新システムとして伊勢改二・日向改二専用として『海空立体攻撃』『瑞雲立体攻撃』が追加。発動条件は日向改二の同項目を参照。
砲撃戦時の弾着観測射撃とのトレードになるが、伊勢改二は主砲・艦爆・瑞雲系統の補正が大きくそれぞれの上位装備で固めると「瑞雲立体攻撃」の1.35倍でも弾着観測射撃(1.5倍)と同等の火力維持出来る上に、どちらも同日アップデートで敵艦隊の対空射撃による被撃墜率が大幅に低下(部隊名付きやエースパイロット部隊、熟練搭乗員乗りなどの上位機種のみ)
航空戦での火力向上も含まれるので(理論値であるが)総合的なダメージでは弾着観測射撃を上回る。
以上からも冒頭の「戦艦の火力と軽空母並みの航空運用能力」を見事に体現した姿と云える
ガーン!せっかくの飛行甲板が…
戦艦伊勢は大正3年(1914年)5月6日に神戸川崎造船所で起工、同5年11月12日進水、大正6年(1917年)12月15日に竣工した。名前の由来は伊勢国(三重県の旧国名)から取られている。
当初は扶桑型戦艦三番艦として建造されるはずだった伊勢だが、まだまだ厳しい日本の財政事情でなかなか予算が下りず、起工が大幅に遅れてしまった。が、逆に扶桑型の反省から数々の改良が取り入れた改扶桑型とも言うべき設計になり伊勢型戦艦の一番艦として建造されることになる。
そのため扶桑型とは主砲の配置など大きな違いはあるものの全体的に似た雰囲気の艦となった。反省を生かした甲斐もあって欠陥らしい欠陥はなかったようだが乗組員の居住性は激悪だったらしい(元々当時の帝国海軍は少ない数で米英と渡り合う事を想定していたために個艦の戦闘能力を重視しており、また日本近海での運用が前提のため居住性は切り捨てられていた)。
一度近代化改修を受けて迎えた太平洋戦争だが、初戦の真珠湾攻撃により対抗する米戦艦が壊滅、燃料事情が厳しい日本海軍において戦艦としての出番は乏しく、開戦後も内地で訓練に勤しむ日々が続く中、1942年5月5日、伊予灘へ射撃訓練中に僚艦の日向が砲身爆発事故を起こす。そして1942年6月、日向ともどもミッドウェー海戦への参加が決まる。試作品とはいえ伊勢と日向にはレーダーが搭載されており、それを頼られての参加だった。しかしレーダーは活用されず、日本海軍は大敗を喫する。残された伊勢はアリューシャン方面を攻撃している第二艦隊と合流し、横須賀へ帰投した。
4隻の正規空母を熟練兵共々失い海上の航空機運用能力(ハード・ソフト両面)が明らかに不足していたにもかかわらず、新しく艦を建造するにも時間が、特に雲龍型に代表されるように、大出力のボイラーとタービンの製造に時間が掛かる苦難を抱えていた(製鉄能力の問題)。
そこで立案されたのが『既存戦艦に航空機運用能力』を持たせるというアイデアであり、大きさに余裕のある伊勢型・扶桑型の航空戦艦への改造が計画され、実際に伊勢型の2隻はその様に改造されることとなった。1943年2月呉海軍工廠で改造開始。この改造で伊勢は第5、第6砲塔と副砲全門を下して航空甲板を手に入れ、1943年8月24日に航空戦艦として生まれ変わる。
しかし肝心の搭載機「瑞雲」とカタパルト発進型の「彗星」の開発・生産が遅延、おまけに生産されたらされたで他の空母や基地航空隊に供出されてしまい、航空戦艦としての機能はあるが、活かす術がないという状況に。そのため日向とともに輸送任務にあたることとなり本来航空機を収めるはずだった格納庫には物資を満載して活躍する。
1944年10月にようやく瑞雲35機が伊勢に割り当てられ、念願の艦載機を手に入れられた・・・と思いきや、二週間後の台湾沖航空戦で見事に消耗してしまい支給されなかった。
10月25日のエンガノ沖海戦において米軍は空母が全滅した後に残る大型艦である伊勢や日向に攻撃を集中させる。しかしここで第四航空戦隊司令官松田千秋少将発案の弾幕回避を実施、のべ527機の米軍機に攻撃されながらも敵を寄せ付けず、ほぼ無傷で切り抜ける(この史実がゲーム内の伊勢、日向の高い回避ステータスに反映されている)
因みにちょっと対照的な話であるが、この回避運動の時に伊勢はひたすら取舵、日向は面舵に徹して敵弾をことごとく回避したという逸話も存在する。このあたりは偶然であろうが少し面白い話である。加えて敵機を寄せ付けなかったあたりは高角砲16門、25mm機銃104門、多連装噴進砲6基と、大和型を除けば最多の対空兵装も貢献している。
捷一号作戦終了後に帰投した伊勢はついに「砲撃の邪魔」ということでカタパルトを撤去されてしまい、今度はその格納庫を活かした輸送任務に就くこととなる。1944年11月8日、日向とともに呉からマニラへ軍需品を輸送していたが、13日のマニラ空襲により寄港不能となってしまう。このため新南諸島に寄港し、輸送船に軍需品を託した。
物資輸送を終わらせた伊勢はシンガポールへ寄港。そこで航空燃料やゴムを満載し、輸送船団とともに内地への帰還を目指す北号作戦に参加する事となる。出発直前の2月6日に伊勢が触雷し小破するも、作戦は強行された。2月10日、シンガポールを出撃。
道中、連合軍潜水艦に発見され、執拗な追跡や攻撃を受ける。雷撃を受けるも、伊勢は回避。他にも対空砲で潜水艦を追い返したり、伸びてくる魚雷を破壊するなどをして追跡を振り切り船団は呉軍港に辿り着く。上層部からも成功が絶望視されていた作戦だったが、1隻も欠ける事無く帰ってきた伊勢たちを見て狂喜乱舞したという。伊勢たちが持ち帰ったこの資源は、日本に届けられた最後の資源だったとされ、本土空襲を行う米軍機を迎撃する日本軍機の燃料に使われた。
こうして輸送戦艦として活躍した伊勢だが、燃料不足からついに呉の倉橋島に繋留され浮き砲台となり、他の残存艦艇とともに奮戦する事になる。3月1日、第四航空戦隊が解隊され、呉鎮守府第一予備艦となる。
同年7月24日、28日に起きた二度目の呉軍港空襲で、伊勢は合わせて20発の命中弾を受ける。開戦劈頭から戦地を駆け抜けてきた伊勢はその巨体を右へ15度傾け、ついに着底。上部構造物がほぼ全壊し、三番砲塔天蓋が貫通されていた。第二主砲塔に一発だけ弾が装填されていたため、最大仰角で発射。この防空射撃が日本戦艦による最後の主砲発砲であった。艦長を含め190名が死亡した。
そして8月15日の終戦を迎える。11月20日、除籍。伊勢はしばらく放置されていたが、1946年10月9日より播磨造船の手で解体開始。1947年7月に解体作業が完了し、日向とともに戦艦としての数奇な生涯に幕を閉じる。
因みに戦艦伊勢が正式に除籍され、軍艦旗を下ろす際に何かの原因で降下せず「伊勢はまだ戦うつもりなのだ」と、多くの乗員が涙したという。数奇な生涯であったが最後まで奮闘した戦艦の1隻であったのだろう。
現在呉市長迫公園に日向と共に慰霊碑があり、着底地点にほど近い呉市音戸町に浮揚解撤記念碑(日向と合祀。その銘の通り解体作業を行った際に慰霊の為に海軍工廠の施設を引き継いだ飯野重工業によって建立された)
その後海上自衛隊のひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦の二番艦「いせ」として名前が受け継がれているが、こちらは「ひゅうが」が先に就役しており姉妹関係が逆転している。因みに海上自衛隊でも伊勢型の名前継承は意識しているようで、一般公開パンフレットでは「伊勢」と「いせ」が並んでおり、実は全幅全長の寸法が結構似通っている。
そして2013年11月22日、台風30号により多くの犠牲者を出したフィリピンにおいて自衛隊による救援活動を行うため、輸送艦「おおすみ」・補給艦「とわだ」を伴った「いせ」は実に69年の時を経てレイテ沖を再訪することとなった。かつて先代が米軍と砲火を交えた地の人々を救うため、今度はその米軍と手を携え「サンカイ(現地語で友達)作戦」を展開する。
どんどん書いてきなさいな
二次創作や公式四コマでは若干アホの子が入ったお姉さんというキャラ付けがほぼ定着しており、そのゴツい見た目とともに愛されている。
砲塔、飛行甲板を前に持っているため胸は見えないし妹の日向を見るとむしろ目立たない大きさなのだがなかなか立派なバストで描かれることが多い。大型艦船だから仕方ないね。最近だと改二(の中破)で見事な胸部装甲を披露しているのである意味正解だったとも。
また本人の言動もあってか日向との絡みもよく描かれ、最近の公式媒体だと何かと生真面目で背負い込みがちな日向のフォローをしたり、持ち前の社交的な性格で大型艦同士での仲介役などのバイプレーヤとしての役割も大きくなっている・・・のだが、瑞雲祭り関連の彼女と日向の姿を見ていると堅物に見える日向も案外似た者同士なのかもしれない
え?また私の関連静画が一番なの?どーなのさぁ日向、大人しいじゃん!
黒インナーって、どうかな?いける?
改二もいいんじゃない?
結構バッチリじゃない、この関連商品ってば!
提督に関連コミュニティです…忙しいのね…
関連項目、発艦急げ!
- 艦隊これくしょん
- 艦これアーケード/日向と共にビジュアルリーダーを務める
- 日向(艦これ)
- 黒インナー
- 彗星(航空機)/本来予定された搭載機
- 瑞雲/同じく搭載予定。
- 神戸川崎艦娘(戦艦仲間として榛名が在籍)
レイテ沖海戦 - エンガノ岬沖海戦 / 小沢艦隊 瑞鶴 瑞鳳 千歳 千代田
伊勢 日向
球磨 五十鈴 大淀
秋月 初月 ほか艦娘たちの戦後 - 呉軍港空襲終戦組 鳳翔 天城 葛城 龍鳳
伊勢 日向 榛名
青葉 利根
北上 大淀 鹿島 - 北号作戦(完部隊) - 日向 伊勢 大淀 霞 初霜 朝霜
- 4
- 0pt