木曾(きそ)は、ソーシャルゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。 モデルは日本海軍球磨型軽巡洋艦五番艦「木曾」。
イラストレーター:UGUME CV:佐倉綾音
当然の概要だ。別に騒ぐことも無い
標準的な入手難易度の軽巡洋艦なので、序盤からお世話になる人も多いだろう。
改装などをすると「水上機? 要らないねえ、そんなものは」と言う。そう言いつつ改造するとその水上機を持ってくる辺りが何とも。上記にある『陸軍機収容能力を捨て、水上機運用能力を持たなかった』点を反映しているものと思われる。ただし天龍型や夕張、改二勢と異なり他の軽巡同様に水上機の運用自体はできたりする。
総じて能力的には、良くも悪くも標準的な軽巡洋艦のそれを逸脱するものではない。
2017年11月29日のオンラインアップデートで改造した状態であれば中型バルジの装備が可能になったので、装甲を高めることができるという特徴がある。軽巡で中型バルジが装備できるのは多摩と木曽のみで、さらにこの2隻は北方迷彩(+北方装備)の性能にボーナスがかかるので、回避性能も大きく上昇させられる。
服装的には球磨型の1番艦「球磨」、2番艦「多摩」と同じ、青緑のラインの入った丈の短いセーラー服を着用。ちらりと見えるおへそがセクシー。「天龍」と同じく一人称が『俺』なのだが、「球磨」や「多摩」がズボンなのに対し、木曾はスカートである。意外に乙女?
なおデザインについて、東方Projectのキャラクター「村紗水蜜」に似ている部分があるという声がちょくちょく挙がるが、木曾をデザインしたイラストレーターのUGUME氏が村紗の熱狂的ファンである事が関係しているのか、はたまたただの偶然なのかは定かではない。
長女クマーな「球磨」、猫じゃないにゃの次女「多摩」、マイペースな「北上」、クレイジサイコレズ北上さん大好きな「大井」とイロモノ個性的な面子が揃う球磨型にあって数少ないしっかり者であることはよく知られているが、アルバムが連番でないことからか実は彼女が末妹であることはあまり語られない。
また、このことから上の姉二人の語尾キャラに倣い「木曾だキソー!」といった二次ネタも存在する。などと言ってたら結構早い段階で公式化してしまった。
言動については全般に強気で、男気溢れる感じ。何しろ参加しての第一声が冒頭の通りである。MVPをとっても「当然の結果だ、騒ぐこともない」とクールである。その一方で秘書にすると「不安なのか?」とこちらを気遣ったりする辺り、結構包容力もあるのだろう。
「まるゆ」の時報でもカレーを作ったことがない彼女に作り方を教えていたりと、面倒見の良さが伺える。
また、夜戦時には敵艦に対して「お前らの指揮官は無能だな!」と(演習時はともかく、実戦では深海棲艦に指揮官がいるのかどうかは別にして)言い放ったりする。これが『俺の有能な指揮官と違って』という意味とも取れるため提督の事は気に入っているのではないかとする意見もちらほら聞こえてくる。
そしてまさかのお触り容認どころか歓迎派である。「そうこなくっちゃな。スキンシップも大事だな」と言ってくれる。
もっともセリフが男前過ぎるので色気とはちょっと縁遠く感じるかも…ただ後述の改二になると「いいぜぇ。俺とお前の仲じゃないか」と意味ありげな物に変化。放置ボイスでも「らしくない」ことを呟きかけている。
公式4コマ漫画「吹雪、がんばります!」では初登場時は「天龍」と廊下で演習をやっているバトルジャンキーっぽい描写がされていたが、その後は概ね姉の「球磨」「多摩」に振り回されたりテンション高い「那珂」の後ろで影を背負っていたりと、どうにも苦労人ポジションにおちつきつつある予感。
轟沈したことで頓挫してしまったが「大井」や「北上」と同様に雷巡への改装計画があったと言われている。また、扶桑型の航空戦艦化は破棄された改装計画を実現したものであり、このことから『木曾も更なる改造で雷巡になるのではないか』と常々語られており、実際に2013年秋に軽巡改二の実装の発表があった際にはプレイヤーの間で有力候補として挙げられ、期待も高まったが、実際に改二となったのはご存知の通り改造レベルが不自然に低いことからもう一方の有力候補と目されていた彼女だった。
こうして改二への夢は一旦絶たれたかに見えたが、Febri Vol.20に掲載された田中Pのインタビュー記事にて「三隻目の雷巡の登場予定」が語られた。「雷巡化の計画があったあの艦娘」とはまさに木曾を指す言葉であり、実装への期待が高まる中、2013年12月11日のアップデートで実装されたのは・・・?
そして雷巡へ
前情報の通り、「木曾」は「木曾改二」として、史実では幻に終わった重雷装巡洋艦への改装が実装された。
改造可能レベルは65。
雷装値こそ生粋の雷巡であった姉の「北上」、「大井」の2人には届かない(姉が限界139なのに対し「木曾」は110)が、それでも巡洋艦の枠を大きく飛び出た高性能である。
さらに、雷装が低い代わりに、雷装と運以外の全てのステータスが姉2人よりも高水準となっており、特に対空は限界72と大きく差をつけ、防空駆逐艦や防空巡洋艦を除けば有数の対空性能を持つようになった。
地味に弾薬の消費量も姉2人よりもほんの少し少ない。
雷装絡みの火力特化艦となっている姉2人に対し、「木曾」は雷装寄りの高性能万能艦になったと言える。
だいたいどこに行かせても困らないであろう器用さの代わりに、敵主力艦に対する切り札としての火力としては不足になる場面がある。フラ戦や、同航戦の時のフラ重巡など、姉でもギリギリ雷撃ワンパンだった相手は「木曾」では撃ちもらしてしまう局面も出てくるであろう。
イベントにおいても、最近のイベントボスや随伴艦はやたらと耐久や装甲が固い上にこちらの攻撃系の数値が相手の防御力を上回らないと割合ダメージ(通称カスダメ)なってしまう仕様もあって、可能な限り高い攻撃性能が求められる事が多い。そしてルート固定の都合で雷巡の最大枠が決まっているマップが多く、雷装値と運という雷巡に最も必要な値で劣る木曾はどうしても三番手になりやすい。
さらに、量産可能な中で最強の魚雷である61cm五連装(酸素)魚雷の主な入手方法は「北上」「大井」「木曾」を改二にする事なので、設計図の要らない姉二人の改二ばかりが量産され、影が薄くなりつつあった。
しかし、2016年の6月末に実装された新要素「潜先制爆雷攻撃」により状況は一変。
他の雷巡な姉より若干高い対潜値のお陰で、四式ソナー+三式爆雷+甲標的という対潜先制と先制雷撃の両立をレベル99までで可能とする(木曾はレベル96、大井と北上は101)唯一の雷巡となり、一気に戦略的価値が高まった。
複数の大井北上コンビとケッコンできるブルジョワ提督以外にとっては出撃制限のあるイベント等で貴重な戦力となるため、ぜひ育てておきたい。
本人が「水上機?いらないねえ」と言っている通り、改二に際して他の雷巡と同じく水上機そのものを搭載できなくなっている。弱体化と言えば弱体化だが、たった1機の水上機はほぼ役に立たないので大した影響は無いだろう。
史実では近代化改装時にカタパルトが撤去されているので、本来なら改の時点で搭載数0になっているはずだが。
雷巡になっても中型バルジは装備可能なので、生存能力という点でも大きく差をつけることとなった。
そして何よりも、提督たちの心を沸き立たせたのはそのビジュアルである。
元から中二っぽい(いい意味で)出で立ちと言動だった「木曾」だが、改二になって大気圏を突破するレベルでそれが突き抜けてパワーアップ。
黒いマントを肩から羽織り、軍刀を手に持ち佇むその姿は艦これ界のイケメン枠を根こそぎ掻っ攫うのに不足は無く、大勢の提督をその虜にしてしまっている模様(イケメン的な意味で)。
あまりにイケメンすぎたのか、実装されて間もない2013年12月中旬ごろには、「木曾」だけで検索すると、wikipediaの木曾(軽巡洋艦)のページよりも、艦これwikiの木曾改二のページとまとめブログの木曾かっこよすぎワロタスレの記事が先に来てしまっていた有様である。
ちなみに、マントの裾や左足のブーツ、背中の艤装が白と黒の模様になっているのは、史実の木曾に施された「北方迷彩」をあらわしている。
なお、公式4コマ漫画「吹雪、がんばります!」(第24話)で、木曾改二(の予想図)を見た球磨型の姉たちの反応はというと…
- 多摩「それはちょっと… ちゅうにっぽいにゃ」
- 球磨(目を逸らしながら)「クマはよくわからないクマー?」
- 北上「眼帯なうえに外套と刀はちょっとねー」
- 大井「ごめんなさい 私たちそういうのじゃないから」(彼女だけフキダシが黒い)
…と評価は散々。「ウソだろ…めちゃめちゃカッコイイじゃねえかよ…」とひとり落ち込んでいた。でも密かに天龍のみは彼女の改二イメージに賛同していた様子。類は友を呼ぶ。
しかしその後の第82話にて練習巡洋艦・香取が鎮守府にやって来た際、香取の制服の肩にある「金色のやつ」を球磨と多摩が羨ましがり、「木曾だけずるいニャー!」と手の平を返されている。
(「金色のやつ」があるのは香取が練習巡洋艦だからではと言う話から。木曾は球磨多摩と違って練習巡洋艦の経験があるという共通点もあった)
中破すると服装がボロボロになるのは恒例だが、通常時は鞘にしまっていた軍刀を抜き身で持つ。
ついでに眼帯が取れてしまうのだが・・・今まで謎だった眼帯の下は隻眼ではなく(傷はあるが)、金色に光る眼があった。「古鷹」のようなサーチライトなのか、色彩が違う本物のオッドアイなのかは不明だが・・・。
ちなみにマントの上、肩部分に付いている金色の縄の装飾は「飾緒(しょくちょ、海軍読みではかざりお)」と言うもので、軍服の飾りの一種。多くの場合式典などの礼装用として使われ、場合によっては勲章や階級を表す意味合いを持たされる事もある。
色や止め具の数などで細かく分けられており、特に日本海軍では、木曾改二が付けているような金色のものは将官(准将以上の将が付く階級)が正装の時に付けるものとされている。
眼帯と黒マントに軍刀という出で立ちは海軍というより海賊じみていたため、海賊繋がりでキンケドゥさんならぬキソケドゥさんなんて言われることも。
戦史だ。よく読んでおけ
球磨型軽巡洋艦「木曾」は1919年に長崎造船所で起工され、1921年5月に完成。 初期には格納庫と滑走台を持ち、陸上機を発艦できるようになっていたが実用性が乏しかったことから後に撤去された。その後、「球磨」や「多摩」といった5500トン級軽巡洋艦は近代化改修を受けた際にカタパルトを設置し水上機運用能力を持ったが、それに対して「木曾」は水上機運用能力を持つことはなかった。
煙突上部にそろばん型の雨水除去装置を設置しており、これが同型の姉妹艦との特徴的な外見の相違となっている。
就役後まもなくシベリア出兵に参加、その後も旅順を拠点とし、北方での沿岸哨戒の任に当たっていた。
太平洋戦争開始後も暫くは「多摩」と共に北方水域で活動していたが、1942年4月にドーリットル空襲を受けると、「木曾」は空襲を行ったアメリカ艦隊追跡の任務につく。しかしながらこの時は、結局敵艦隊の発見はできなかった。
1942年5月にはアリューシャン列島攻略作戦に参加、その後も北方での活動を続けるが、1943年のキスカ島撤退作戦への参加を最後に、北方海域に別れを告げ、活動を南方に移す。
1944年11月13日、マニラ湾に停泊中に米軍機の空爆を受け、沈没。1945年3月20日に除籍となった。
なお、船体は戦後の1955年から1956年にかけて浮揚解体が行われている。
関連動画、ありだな
本当の関連静画ってヤツを教えてやるよ!
改二
そうこなくっちゃなぁ。関連コミュニティも大事だ
俺に勝負を挑む関連項目はどいつだ?
- 艦隊これくしょん〜艦これ〜
- 球磨型軽巡洋艦 / 球磨型姉妹
- 那智(艦これ) - 第五艦隊旗艦 麾下- 第二一戦隊 第一水雷戦隊(阿武隈(艦これ) 第二一駆逐隊 等)
- キスカ島撤退作戦 / キス島撤退作戦
- イケメン
- 眼帯
- 眼帯のカッコイイ方(本記事へのリダイレクト) ⇔ 眼帯のかわいい方(天龍(艦これ)へのリダイレクト)
- 眼帯の怖い方 ⇔ 眼帯の怖くない方
- 木曾ファンの聖地
- 村紗水蜜 - 事実上のモデル
- お銀(ガールズ&パンツァー) - 中の人繋がり&外の人繋がり&海賊繋がり
- クロスボーンガンダム
- 宇宙海賊キャプテンハーロック
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