毛利蘭(もうり らん)とは、漫画『名探偵コナン』の登場人物の一人である。(CV:山崎和佳奈)
概要
本作のヒロイン。
高校生探偵工藤新一の幼馴染で、帝丹高校の2年生。
父親に探偵の毛利小五郎、母親に弁護士の妃英理がいる。
名前のモデルは「怪盗ルパン」で有名なフランスの
小説家モーリス・ルブランから。
作中では蘭(新一、小五郎、園子等)、蘭ちゃん(和葉、佐藤刑事等)、蘭姉ちゃん(コナン、元太)、蘭君(阿笠博士、目暮警部)、蘭さん(光彦、高木刑事)、蘭お姉さん(歩美)などと呼ばれている。
人間関係
優しい性格で慕われており、鈴木園子とは幼稚園の頃からの親友で、遠山和葉、世良真純とも友人。
幼馴染である新一とは好意を寄せ合っているが、
お互い素直になれない。
新一が姿を消した後も彼の帰りを一途に待っているが、
ふらっと帰ってきたらガツンと蹴りを入れてやりたいらしい。
(それを聞かされたコナンにとっては気が気ではない)
……が、物語が進展していくにつれ、自分から恋心をオープンにし、新一からロンドンで告白され、
ついに第1004話ではロンドンでの新一の告白に、清水寺の舞台で新一の頬へキスすることで返答した。
江戸川コナンに対しては姉のように接する。ただし、彼の正体が新一であることに薄々感づいているような描写が多々ある。本人に問い詰めたこともある。というか、あれだけチャンスがあって気づかないほうがどうかしてる
友人には、クラスメートである鈴木園子、服部平次の幼馴染の遠山和葉などがいる。
容姿
容姿端麗でよくモテる。細身だが意外と胸があり、安産型。
ちなみに、同じ青山剛昌の漫画「まじっく快斗」のヒロイン、中森青子と顔がそっくりだが、作中での描写では新一や快斗のような瓜二つという設定はない。
身体能力
空手が得意で、帝丹高校空手部の主将を務めている。都大会や関東大会の優勝の経験もある実力者。
ヒロインとしての宿命か、しばしば人質になったり犯人に狙われたりするが、その度返り討ちにしている。コナンや小五郎は彼女の実力を身にしみてよく知っているため、逆に犯人の方が心配されることも。
また、身体能力とは少し違うが、強運の持ち主でもある。ポーカーやマージャンなど運の絡むゲームでは基本的に無双し、商店街の福引やくじ引きをよく当てては、小五郎や園子と旅行に行ったりしている。なお、その旅行先で事件に遭遇することも多々ある。運が良いんだか悪いんだか……。
使用した技
手技(突き技メイン)
●正拳中段突き
拳を握りこみ、拳頭部(人差し指と中指の付け根)で腹部に突き込む技。
(対物):電柱・電灯等に実行。左手のけん制程度の突きで電柱の表面を粉砕し、
多少力を入れると 金属製の電灯を切断する威力。
なお、電柱の表面を粉砕した突きは俗にいう「刻突き(ジャブ)」であるが、
柳田理科雄氏によると、この突きの速さは時速580kmに達し、威力は91tになるとのこと。
蹴りは突きの威力の約5倍といわれるので、455tの威力の蹴りを繰り出せることになるが、
よく考えて欲しい。これは刻み突き(ジャブ)であることを。
もし渾身の右の突きがこれ以上の威力を出すということになるとこの数値は更に跳ね上がる。
蘭もまだまだ強くなる可能性を秘めているのだ。
ちなみに平成仮面ライダーの必殺技で言えば、仮面ライダー龍騎サバイブのファイナルベント「ドラゴンファイヤーストーム」の450tを5t上回る。この上にランクされるのは「エターナルカオス(仮面ライダーオーディンのファイナルベント/500t)」、「音撃刃・鬼神覚声(仮面ライダー響鬼装甲/500t)」、「魂ボンバー(仮面ライダーオーズ・タマシイコンボ/1000t)」など数少なく、仮面ライダーのモンスター・怪人程度であれば、通常の試合のつもりで戦えばコンスタントに勝てるレベルの強さとなってしまっている。どーすんのこれ…
(対人):誘拐犯・風戸先生等に実行。大概くらった相手は腹を押さえるが、
アイリッシュには大きなダメージは与えられなかった。
●正拳上段突き
基本的な部分は正拳中段突きと同じだが、上段突きの狙いは顎・人中(鼻の下)・顔面。
(対物):パンチングマシーンに使用。元ボクシング部を上回る威力を出していた。
(対人):イギリスの荒くれ者・フォー○元海兵隊に使用。
伝統派の追い突きのように使用することもあれば、
無門会空手のように、体のしなりをフルに使い、拳を眉間にぶち当てることも。
●正拳上段振り打ち
ボクシングで言うフックは鉤突きというが、
こちらは肘の角度を固定せずにラフに腕をしならせて打つ。某国スパイに使用。
●中段下突き
某酉の市被害者犯人・○ォーゼ元海兵隊等に使用。
上記の二人には胃の方に突きを入れている。
作中では大概ステップインしながら打っているのだが、
某映画では怒りのあまり 突進しながら打っていた。
酉の市の方は腹部が陥没し、元海兵隊の方は打突時に何かが折れる音が聞こえ、腹筋に拳がめり込んでいた。
●中段掌底打ち
手のひらの掌の部分で元来は相手の腹部や、上段の場合は顎を強打する技。
鈴木財閥の某美術館のコンクリート壁に使用。美術館が破壊されたときに作動する絵画の保護装置に、絵画「5枚目のひまわり」が美術館の鉄製誘導ポールごと引っかかってしまったとき、蘭がポールが引っかかっている壁の一部分を粉砕し、「5枚目のひまわり」を見事救出した技。
壁は先にコナンがキック力増強シューズで半壊させており、亀裂が入った状態ではあったが、蘭は約0.5~1m四方の壁を粉砕した。
蹴り技
●飛び掛け蹴り
跳躍して、踵を内側から廻して引っ掛けるように頭部を蹴る。
誘拐犯に使用。一発で気絶、歯が一部欠けた描写があった。
●踵落とし
内回し蹴りのように蹴り足を内側から頭上まで振り上げ、踵を大上段から振り落とす。
某犯人、ヤ○ザに実行。
●掛け蹴り
踵を内側から廻して引っ掛けるように蹴る。ヤ○ザに実行。
●内回し蹴り
足刀(足の外側)を足の内側から半円を描くように振り、頭部に直撃させる。中国製高木某犯人に実行。
●(足刀)横蹴り
足刀を相手に真っすぐ蹴り出し、頭部・頸部・腹部などに直撃させる技。某犯人に実行。
顔面に直撃させられた犯人は意識を失っていた。
●蹴込み
横蹴りとほぼ同じだが、足刀(足の外側)を当てるというよりは、かかと側を内側に傾けて腹部にめり込ませたり、足裏を見せるときもかかとを突き出し、腹部・頭部の急所に蹴り込む技。
上段・中段ともにドアに使用。強制アバカム。
また、迷宮の十字路では、犯人グループの一人の顎を蹴り上げていた。
●上段廻し蹴り
足を相手の顔面or側頭部に、足の甲(背足)もしくは中足(足指の付け根)で蹴りあてる技。
ヤ○ザ・某国SP等に使用。京極とのタッグで、50人のヤ○ザを鎮圧する際に使用。
SPには中段突きでガードを下げさせた後、もろに顔面に当てていた。
●上段飛び廻し蹴り
上段廻し蹴りを跳躍しながら行う技。
風戸先生・元海兵隊等に実行。風戸先生は吹っ飛ばされ回転し、二回ほど頭部で着地した後、滑って止まった。
元海兵隊は首を強打され、泡を吹きながら床とほぼ平行に吹き飛び、柵のガラスに激突した後、
(もちろんガラスに大きくヒビが入ったことは言うまでもない) 危うく上りのエスカレーターに落下しそうなったところをFBI捜査官に救出捕獲された。
交通事故ですか?
・縦蹴り
上段廻し蹴りの一種で、主にブラジル人系の選手が行う、通称「ブラジリアン・ハイキック(首蹴り・首切り)」と、ブラジル人に比べて膝関節が固い日本人用の通称「マッハ蹴り(名付け親は内村光良と言われている)」の二種類が存在する。
ブラジリアン・ハイキックは上段廻し蹴りの膝を掻い込んだ状況から、軸足のカカトを真正面に相手に向けるように回転させ、上体を上段廻し蹴りの状況から変化させずそのまま足先を振り落とすように膝関節を伸ばす。
ただしその場合、膝関節に多大な負担がかかるのと、日本人の膝関節では足先を簡単に振り落とせないため、蹴る瞬間に体を倒し、体側をアコーディオンのように伸ばしてから蹴る。
ちなみにこれらの蹴り方だと、一般的な上段廻し蹴りのガードを通過して上から相手の頭部を直撃できるため、相手が居着いた瞬間を狙えば、距離さえあっていれば無抵抗のまま直撃できることもしばしば。
母を誘拐した犯人の一人に実行。蹴りの時の体の返しなどの描写はなかったが、靴の足先を犯人の顎に当てていた。
●中段廻し蹴り
鈴木財閥某美術館にて鉄製の誘導ポールに使用。何の変哲もない鉄製のポールをこの技で切断した。
切断されたポールは数メートル上の天井に吹っ飛び、少し深めに突き刺ささっていた。
●下段廻し蹴り
基本は上段廻し蹴り・中段廻し蹴りと一緒だが、狙いは主に足の側面や脚の裏。
サバイバルナイフに実行。ナイフの刃を切断するという信じられない威力を見せた。
なお、この威力については柳田理科雄氏が、
NHKラジオ『すっぴん!』2016年5月27日放送分の「柳田理科雄の空想科学相談室」において、
304tと計算結果を発表した。
※ちなみに、この威力に匹敵する平成ライダーのライダーキックや必殺技は、
龍騎のドラゴンライダーキック(300t)など数少なく、
フォームチェンジをしても最強フォームであっても威力が桁違いで追いつかない主役ライダーが多く存在する。
●胴廻し回転蹴り
某酉の市犯人に実行。体を斜めに回転させ踵を大上段から振り落とす。
餓狼伝説のテリー・ボガードの必殺技、クラックシュートに近い。
●逆・横回転胴廻し回転蹴り
某国スパイに実行。飛び蹴りの蹴り足を踏み切り側の足として使い、
横回転でしかも下から顎を踵で跳ね上げるという、とんでもない技を見せた。
●上段飛び廻し膝蹴り
シャイニングウィザード。
男子部員が遊びで使っていた技を即プロレスラーに実践し、さらにK.Oしてしまった。
その後、とある回でシャイニングウィザードの低空飛行版を出し、しゃがんでいた誘拐犯の一人の顔面に決めていた。
その他の技
・三角跳び
先日、京極真の項で解説しているが、蘭もこの技を劇場版名探偵コナン『絶海の探偵(プライベートアイ)』で使用している。遠目ではあるが、某国スパイがナイフを振り攻撃しているときに、めくりジャンプからの跳び蹴りをしているように見えるが、あれは三角跳びの一種と考えられる。
三角跳びは元来は松濤館流の「燕飛(エンピ)」、「明鏡(メイキョウ)」に見られる動作で、本来は相手の衣服や体の一部を掴んで跳び上がり、方向転換することにより発生する遠心力で相手を投げたり、位置を変えたりする技となっている。なお、多くの型分解で投げ技の一部と解釈される三角跳びなので、打撃に使うのであれば、跳躍と位置替え、および方向転換が肝になる訳であるから、めくり攻撃のような動作になるであろう。
関連動画
関連お絵カキコ
関連静画
関連項目
- 名探偵コナン
- 江戸川コナン/工藤新一
- 毛利小五郎
- 妃英理
- 鈴木園子
- 京極真
- 遠山和葉
- 新蘭
- 山崎和佳奈
- ニド蘭
- 2011年 Helloween Ver.
- 2011年 Christmas Ver.
- 迎春 2012年 Ver.
- 七瀬美雪…『金田一少年の事件簿』のヒロイン。
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