電気自動車単語

デンキジドウシャ
7.7千文字の記事
  • 4
  • 0pt
掲示板へ

電気自動車(Electric Vehicle)とは、電気エネルギーとし、モーターを回して走るのことである。
略称は「EV」。

概要

一般的な電気自動車は体内に二次電池(充電式電池)を搭載し、外部から充電器を通して電気エネルギーを蓄積。その蓄積したエネルギーを使用してモーターを回し走る。

ここでは燃料電池自動車トロリーバス
プラグインハイブリッドカー(PHEV)等については触れない
ものとする。

内燃機関搭載車との違い(メリット・デメリット)

メリット

デメリット

日本国内で入手可能な量産電気自動車

日本国内で入手可な量産プラグインハイブリッドについては、PHEVの記事を参照されたし。

2017年5月現在斜体は新販売終了

水色背景ミニカー
背景軽自動車
背景トライク、要はサイドカー付きの軽二輪登録車両
色付けし→普通車

トヨタ自動車

トヨタ車体

日産自動車

三菱自動車工業

本田技研工業

光岡自動車

タケオカ自動車工芸

日本エレクトライク

テスラ

BMW

メルセデス・ベンツ

フォルクスワーゲン

充電対応方式について

ここでは日本での展開・日本仕様のみについて記述。
PHEVもここで取り扱う。

充電方法は大きく分けると普通充電と急速充電の2種類が存在。
さらに細かく分けると、普通充電100Vと200Vの2電圧、
急速充電はチャデモ方式とテスラスーパーチャージャーの2種類が存在する。 
日本での普通充電のコネクタは「J1772」という規格に準拠している。 

対応状況は以下のとおり(PHEV含む)。
例 ◎:標準装備 ◯:対応(要変換アダプタ) :ディーラーオプション ×:不可

普通充電 チャデモ テスラSC バッテリー容量 充電所要時間 航続距離
(PHEV電気のみでの航続距離)
トヨタ・プリウスPHV ◎(30系~) ◎(50系以降、Sナビパッケージ・Aグレード以上)
(50系以降、Sグレードのみ)
× 4.4kwh(30系)

8.8kwh(50系)
30系
100V普通:3時
200V普通:1.5時

50系
100V普通:16時
200V普通:2時間20分
チャデモ:20分(80%まで)
30系
26.4km

50系
68.2km
トヨタeQ × 12kWh 100V普通:8時間
200V普通:3時
チャデモ:15分(80%まで)
100km
トヨタ車体・コムス
100Vコンセント直結。
販版は中にあるJ1772コネクタは非対応
200V J1772コネクタ対応は存在するが現在販していない。
× × メーカー 100V:6時 50km
日産・リーフ × 24kwh 100V普通:28時間
200V普通:8時間
チャデモ:30分(80%まで)
前期(2012/11まで):200km
後期(2012/12以降):228km
日産・e-NV200 × 24kwh 100V普通:28時間
200V普通:8時間
チャデモ:30分(80%まで)
7人乗りワゴン:185km
5人乗りバン・ワゴン:188km
2人乗りバン・ルートバン:190km 
三菱・i-Miev ◎(グレードGとX全て、Mの2013年12月以降生産分)
(グレードM2011年11月2013年12月以降生産分)
× M:10.5kwh
X:16kwh
100V普通:14時間(M),21時間(X)
200V普通:4.5時間(M),7時間(X)
チャデモ:15分(M,80%まで),30分(X,80%まで) 
M:120km
X:180km 
三菱・ミニキャブミーブ ◎(2015年7月以降生産分)
(2011年12月2015年6月生産分)
× 10.5kwh(バン・トラック)
16kwh(バンのみ)
100V普通:14時間(M),21時間(X)
200V普通:4.5時間(M)・7時間(X)
チャデモ:15分(M,80%まで)・30分(X,80%まで)
バン10.5kwhモデル:100km
バン16kwhモデル:150km
トラック:110km
三菱・アウトランダーPHEV × 12kwh 100V普通:13時
200V普通:4時
チャデモ:30分(80%まで,2017年1月生産分まで)
チャデモ:25分(80%まで、2017年2月以降生産分)
60.2km
ホンダ・フィットEV × 20kwh 100V普通:23時
200V普通:6時
チャデモ:20分(80%)
225km
ホンダ・アコードPHEV × × 6.7kwh 100V普通:4.3時
200V普通:1.5時
37.6km
テスラロードスター × ×
(ただしロードスター専用の
ハイパワーコネクター
というものが存在する。) 
56kwh 100V普通:46時
200V普通:14.5時
ハイパワーコネクター:4時間 
394km
テスラモデルS
(200Vコンセントに繋ぐ充電器は標準付属。
中にある一般的な「J1772」コネクタ採用の充電器を使用する場合は、
ディーラーオプションの変換アダプタが必要。) 

(日本仕様のみ変換アダプターが標準付属品に加わる。
アダプターを介する関係上、充電器メーカーとの相性問題が発生しており、
ハセテック製は基本的にダメな模様。
日産製はオーバーヒート問題がありフルパワーが出せない模様。
メーカー充電器での不具合報告は今のところい模様。)

(60・75kwh仕様のみ。
85・90・100kwh仕様は標準装備。)
60kwh
75kwh
85kwh
90kwh
100kwh
100V普通:48時間以上
スーパーチャージャー:1.25時間(30分あれば
80%までは回復)
60kwhモデル:381km
75kwhモデル:466km
85kwhモデル:502km
90kwhモデル:512km
100kwhモデル:594km
BMW・i3 × 21.8kwh(2016年9月生産分まで)
33.2kwh(2016年10月以降生産分)
200V普通:8時間
チャデモ:30分(80%まで,016年9月生産分まで)
チャデモ:45分(80%まで,2016年10月以降生産分
229km(2016年9月生産分まで)※レンジエクステンダー(ガソリンタンク容量9L)使用で300km
390km(2016年10月以降生産分)※レンジエクステンダー(ガソリンタンク容量9L)使用で511km
BMW・i8 × × 5kwh 200V普通:3時 35km
メルセデス・ベンツ・Sクラス S550 PHEV × × 8.7kwh 200V普通:4時 33km
メルセデス・ベンツ・スマート ft EV × × 17.6kwh 200V普通:8時間 181km
ポルシェカイエン S PHEV × × 10.8kwh 36km
ポルシェパナメーラ S PHEV × × 9.2kwh 100V普通:10時
200V普通:2.3時間 
33.2km
フォルクスワーゲン・e-Up! × 18.7kwh 200V普通:8時間
チャデモ:30分(80%まで)
185km
フォルクスワーゲンゴルフ GTE × × 8.7kwh 200V普通:3時 50km
BMW・X5 xドライブ 40e × × 9.2kwh 200V普通:4時 30km
BMW・7シリーズ 740e × × 9.2kwh 200V普通:4時 42km
BMW・3シリーズセダン 330e × × 7.7kwh 200V普通:4時 36.8km
BMW・2シリーズアクティブアラー 225xe × × 7.7kwh 200V普通:3時 42.4km

充電インフラ網および会員認証について

日本では会員制の充電器が存在する。非会員ではクレジットカード決済のみで、更に高い額が徴収されるのがど。

定額制の有は以下のとおり。
◯:どのプラン無条件全定額あり :条件付きで全定額あり ×:定額制なし

カード 普通 急速
NCS(合同会社日本充電サービス) × ×
日産ゼロミッションサポートプログラム2(ZESP2) ×
トヨタPHVドライブサポートサポートプラス 非対応
三菱電動車両サポート ×
BMWチャージナウ
※最初の1年間のみ

※最初の1年間のみ
テスラスーパーチャージャー 非対応 非対応
JTBおでかけカード ×
エコQ電
WAON ×

NCS(合同会社日本充電サービス)

プラン の基本料
普通充電器専用カード 1400円
急速充電器専用カード 3800円
普通&急速両対応カード 4200円

充電ごとの課金

会員
普通:1分2.5円
急速:1分15円

非会員
普通:120円+1分8円
急速:250円+1分50円

な設置場所:有料道路SAPA道の駅コンビニ、商業施設、公共施設 等。日産三菱トヨタホンダディーラー充電器もこれに加盟しているのがど。

特徴:トヨタ日産三菱ホンダが共同出資して設立。日本国内の充電ネットワークで最大級の規模を誇る。
普通充電器緑色ゾウさん、急速充電器ピンク色ゾウさんのマークが記されている。もしに7時間20分以上普通充電するのであれば後述のJTBおでかけカードに加入したほうがおトク

日産ゼロエミッションサポートプログラム2(ZESP2)

プラン 額料
使いホーダイプラン 2000円
つど課金プラン 1000円

充電ごとの課金

NCS普通:1分1.5円
NCS日産ディーラー急速:1分15円
つど課金プランはどこの充電器も対使いホーダイプラン三菱ディーラー充電した場合のみ課金

特徴:日産ディーラーおよび、全NCS加盟の急速充電器、約5300箇所(2016年9月時点)が僅か2000円ポッキリで使い放題というプランが売り。これまでは新購入時しか加入出来ず、中古EVサポートプログラム(EVSP)という別プログラムであったが、旧ZESPおよびEVSPを統合し値下げしたのがこのプランである。

トヨタPHVドライブサポート・充電サポート

30系用

プラン 額料
基本プラン 無料
プラスオプション
(NCS普通利用権)
300

充電ごとの課金

トヨタディーラー:無料(1ディーラーにつき、1日1回1時間のみ)
NCS普通:1分1.5円

50系用

プラン 額料
定額プラン 1080円
従量プラン 無料

充電ごとの課金

NCS普通:従量プランのみ1分2.7円 定額プランは使い放題。
NCS急速:1分16.2円

特徴:30系プリウスPHVオーナー用は、(1日の回数制限はあるが)無料充電カードが貰えるのが特徴。30系プリウスPHV普通充電しか使えないためサポートカード普通充電専用。
50系プリウスPHVオーナー用は、額維持費がかからないプランもあるが、その場合は普通充電も従量課金制になる。6時間37分以上NCSネットワーク普通充電するのであれば定額プランに入ったほうがおトク

三菱電動車両サポート

プラン 額料
ベーシック(個人専用) 500円
プレミアム(個人専用) 1500円(そのうち無料充電500円ミコ)
コーポレート(法人専用) 1000円

充電ごとの課金

NCS普通
ベーシック:1分1.4円
プレミアム:無料
コーポレート:1分1.2円

三菱ディーラーの急速充電器
プラン:1分5円

NCS急速カテゴリA(高速SA道の駅コンビニ等)
ベーシック:1分12円
プレミアムコーポレート:1分8円

NCS急速カテゴリB(三菱以外のカーディーラー)
プラン:1分15円

特徴:料が変則的なのが特徴。普通充電は使い放題だが、急速充電日産と違い使い放題じゃないのが玉に瑕三菱自動車日産自動車事実上の下に入ったので、プラン定が待ち望まれるところである。

BMWチャージナウ

プラン 額料
普通充電専用カード i8,X5 xDrive40e,330e,225xe 最初の1年間無料、それ以降2500円
普通・急速両対応カード i3 最初の1年間無料、それ以降5000円

充電ごとの課金(1年経過後)
急速:1分15円

特徴:加入から1年間使い放題は魅的ではあるが、無料期間経過後はJTBおでかけカードと全く一緒。1年間でを買い換えられる御大尽な人にはいいかもしれない

テスラスーパーチャージャー

条件
2017年1月15日までにオーダーされた車両 永久無料
2017年1月16日以降オーダーされた車両 1年間400kwh分の電提供
それ以上は時間課金

無料提供過後の課金
充電ワット数が60kw以上:1分32円
充電ワット数が60kw未満:1分16円

放置ペナルティ
充電終了後から5分以内に車両を移動しなかった場合、日本国内の場合1分43円の罰が課せられる。
ただし、東京都千代田区の「丸の内」(パレスホテル東京)と、東京都港区の「六本木」(六本木ヒルグランドハイアット東京)に限り、このペナルティは課せられない

特徴:テスラモーターズが独自に構築している充電ネットワーク。自社独自規格コネクタにより、日本流のチャデモ方式よりも急速で充電が行える。また、前述のとおり放置ペナルティがあるのが特徴。永久無料サービスが縮小されたのは残念なお知らせである。どうしても永久無料にしたいなら、中古を狙うしかない

JTBおでかけカード

プラン 額料
レギュラー 2500円
プレミア 5000円

充電ごとの課金
NCS普通:無料
NCS急速:1分15円

特徴:旅行会社のJTBが発行している提携カード。もしに7時間20分以上普通充電するのであればNCS本家よりもおトク。ちなみに、一時期テスラモーターズが会社全額負担で日本国内のオーナーにこのカードを期間限定で貸し出していたことがある。

エコQ電

充電ごとの課金
場所により異なる。無料のところもあれば有料のところもある。
※例として、三菱ディーラーでのNCS非会員充電エコQ電で行う。(30分500円)

特徴:関西電力子会社エネゲート』が全展開しているネットワークNCSにも加盟している所がど。設置数はNCSには負けるが、かなり多い。

WAON

充電ごとの課金
普通:無料(1回60分)
急速:場所により異なる。現状0円のところもあれば既に有料化され1回300円のところもある

特徴:較的大イオンモールイオンのお店に設置。イオンタウンマックスバリュいところがど。論、有料使用分に関してはWAONポイントが貯まる。なお、イオン充電器で認装置のあるところは全てNCSに加盟しているので、車両プランによってはWAONを使わずに自動車メーカーの提携カードを使うほうがおトクな場合がある

関連動画

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 4
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

電気自動車

537 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 18:40:59 ID: R64N5Nx365
終わりが見えてきてしまった日本自動車産業
2030年までに市場はほぼ全にEVの時代になるので、日本メーカーはいったん底を見てから再出発

上海モーターショーで「日本ガラパゴス化」が鮮明に…! この残酷な現実トヨタはどう受け止めるのか
https://gendai.media/articles/-/109482exit
👍
高評価
0
👎
低評価
2
538 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 18:42:16 ID: R64N5Nx365
https://twitter.com/YusukeSumi/status/1650595032003670016exit
テスラを長期テストして「これを日本企業やるのしんどいな」と端的に思ったのは、巨大なモニターに映る地図上にスーパーチャージャーマッピングして現在チャージャー情報を表示して案内し、着いたらアダプターを差し込むだけで体の認から決済、急速充電まで行われるという体験です。

それだけ。たったそれだけのモノを作れない。技術的には言っては悪いが大した話しじゃない。ただ、この機最低でも電、通信、自動車融という4つの「ギョーカイ」を跨ぐ要素がある。
仕様の取りめと機から産まれる利益をどう分配するかを自分が会議開いて取りめると想像してみて下さい。
👍
高評価
1
👎
低評価
1
539 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 18:47:07 ID: y1MOqooiC5
残念ながら日刊ゲンダイソースにするのはリジェクトです
👍
高評価
2
👎
低評価
0
540 ななしのよっしん
2023/04/29(土) 21:20:07 ID: vb2ATxlPL6
今日高速道路走ってたら、トンネルで電欠起こしたリーフ立ち往生してて、大渋滞を起こしてた……ガス欠と違って電欠質悪いわ……
👍
高評価
0
👎
低評価
0
541 ななしのよっしん
2023/05/01(月) 20:42:07 ID: R64N5Nx365
>>539
中国自動車工業協会(CAAM)の発表によれば、昨年の中国の新販売台数は、前年2.1増の2686万4000台。一方、自動車調会社マークラインズの発表によれば、昨年のアメリカの新販売台数は、前年7.8減の1390万3429台。

日本自動車販売協会連合会と全軽自動車協会連合会が発表した昨年の日本の新販売台数は、前年5.6減の420万1321台。インド自動車工業会の発表によれば、昨年のインドの新販売台数は前年25.7増の472万台だったので、日本インドに追い抜かれて、世界4位に転落した。5位はドイツで、マークラインズの発表によれば、前年1.1増の265万1357台である。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
542 ななしのよっしん
2023/05/01(月) 20:43:44 ID: R64N5Nx365
中古EVでもっとも人気があるのは当然テスラ。だが中古EVを購入するために売られているクルマで一番多いのはトヨタトヨタは顧客の流出が止まらない
https://intensive911.com/japanese-car-brand/toyota-lexus/272726/exit
👍
高評価
0
👎
低評価
0
543 ななしのよっしん
2023/05/09(火) 16:34:43 ID: qevgeVAnTv
わざわざ中古を買う為に質を売るのか
👍
高評価
0
👎
低評価
0
544 ななしのよっしん
2023/05/27(土) 14:52:19 ID: V+L0cN8dFv
電気自動車って何年保つもんなんだろうね
内燃機関車なら20年乗ってるとかザラにあるけど
👍
高評価
0
👎
低評価
0
545 ななしのよっしん
2023/05/27(土) 15:21:56 ID: R64N5Nx365
“逆”の中国市場 日本自動車メーカー危機
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230526/k10014078831000.htmlexit

日産自動車 内田社長
「いま起きている変化のスピードは想定をはるかに上回っていることを肌で感じた。中国市場の生産・販売の減少をほかの市場カバーしきれない」

ホンダ 三部敏社長
「われわれが想定する以上に中国メーカーが先を行っている。特にソフトエアの領域はさらに進化している」

ことし1月から4月までの各社の販売台数は去年の同じ時期とべて、日産自動車がー29.9ホンダがー29.8と大きく落ち込み、トヨタ自動車もー2.4と小幅ながら減少しました。

マツダなどほかのメーカーも苦戦しています。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
546 ななしのよっしん
2023/05/28(日) 03:22:31 ID: JKAslMXTQ1
中国市場においては徐々に縮小していくガソリンパイ日本メーカーが奪い合う状態となったか。

中国ナンバープレートの交付枚数を管理しており、ガソリンは取りにくく、EVは容易に取れるという状況らしい。大気汚染が深刻だからな。
なので利用者の自由意志による選択でEVが伸びているというわけでもないけど、今後国家管理のもとで増えるという未来が予測しやすいのになぜEVを入れなかった?とも思う。
👍
高評価
0
👎
低評価
0