Asgoreとは、Toby Fox(トビー・フォックス)氏が開発したRPGインディーズゲーム『Undertale』及び『DELTARUNE』に登場するキャラクターである。地下世界を治めるモンスターの王で、自身の居城にて主人公を待ち構える。
また、『Undertale』作中で流れるBGMの曲名でもある。
概要
フルネームAsgore Dreemurr(アズゴア・ドリーマー)。地下世界にあるモンスターの国を治める国王。地下世界に封印されているモンスターの現状を打破するべく、7つの人間のSOULの力で結界を破壊し地上に進出しようと考えており、現在6つまでを集めている。残る1つを手に入れるべく、地上に帰ろうとする主人公の前に立ち塞がる。
魔王のような風貌と肩書や人間狩りの政策だけだとAsgoreがおっかないヤツだと思ってしまうが、実際は親切で穏やか、他者への気遣いを忘れない、のほほんとしたお人好しな性格。王の事を語る者は誰もが「すっごいお人好し」と好感を抱いており、モンスターからの支持は抜群で愛されている。命を狙っている主人公と対面した際の紳士的な対応や心境を案じる言動からも、モンスター達からの評価は正しい事が分かる。
ただし、優しい性格ゆえに、どこかで人間が来ないで現状のまま過ぎてほしいと考えている節もあり、結界はモンスターと人間のSOULが1つずつがあれば通り抜ける事が可能で、「1つ目のSOULが手に入った時点で地上に出て残り6つのSOULを集めて結界を壊せばよかった」(人間１人のSOULを取り込んだ時点で多くの人間を殺せるぐらいの力が手に入る)のにそうしなかった所にAsgoreの現状維持を望んでいた面が見て取れる。事実Torielと再会した際にその事を指摘され認めている。ただしおそらく息子と最期にキチンと会話できなかったが為にToriel達は「Asrielが身に宿したタマシイが人間たちを殺そうとAsrielの身体の主導権を奪いかけていたのをAsrielが必死に抑えていた間に人間達から致命傷を受けてしまった」という真実を知らない為、この案の欠点の一つとして『宿したタマシイに主導権を奪われる・反発等をされる可能性がある』ので実際はAsgoreも息子のようにタマシイが反発などをしてきて抑えている間に殺される等の危険性などがある為にこの案も必ずしも正しいとは言えなかったりする。
首都をRuinsにあるHomeからNew Homeに移したのは彼。両方とも命名したのはAsgore(周囲からは命名での評判はイマイチ)。
Gersonのような古参キャラクターからはmuu-muu王とあだ名で呼ばれている。
外見
今まで登場したモンスターの中でも特に大柄な体格を誇る。全身真っ白の毛に覆われた羊のようなモンスターで、垂れ下がった大きな耳と、頭には巨大な白い角が目を引く。頭髪・髭の色は金。全身を隠すほどの金の装飾が施された立派なマントを羽織っている。王様なので頭には王冠が燦然と輝く。
戦闘時は鎧に身を包み身の丈以上の大きさの真っ赤な槍(トライデント)を武器に立ちはだかる。
PルートEDではシャツと半ズボンを着たラフな格好のAsgoreを見られる。
家族
ゲーム開始時は一人暮らしだが、かつては幸せな家庭を築いていた。
Ruinsで出会う事になるTorielは元妻で、Asriel Dreemurrは二人の間に産まれた実の子・ある日地上に落ちて来たfirst humanも実の子同然に育てた。平穏な家族の生活はモンスター達に希望を与えたという。
しかし、ある日悲劇が起こる。first humanが病を発症し、地上の花畑を見たいと言い残し死亡。さらにAsrielが最期の願いを叶えるべくfirst humanのSOULを吸収し遺体と共に結界を越えて地上に行き、結果無抵抗なまま人間達のリンチを受けて帰還後に死亡してしまう。一瞬で2人の息子を失うという悲劇に見舞われた両親とモンスター達は大いに悲しんだ。やがて、Asgoreは全ての人間を悪と断じ、地下世界にやって来る人間は例外無く殺してSOULを回収し、7つのSOULの力で結界を破壊する政策を打ち出した。夫のこの行動にTorielは落胆すると共に猛烈に反発。やがて完全に決別し夫の元を離れRuinsで隠遁生活に入ってしまう。なお、Asgore自身は悲劇からかなりの年数が経っていると推測される本編での全ルートで人間に対する恨み言を一切言わないどころか本当は力など欲していない。誰も傷つける気も無かった。民たちに希望を持ってほしかったと戦闘後に告白していることからAsgoreが掲げた宣言と政策は民たちを鼓舞し希望を与えるべく、外の人間を殺す方針を取ったに過ぎなかったのである。むしろ当時はAsgoreは王としてその方針を取るしかなかったのだろう。事実、その後は民に希望が戻ったと発言していたり、Nルートの一つにTorielが戻ってきた際に人間を受け入れるような政策を掲げた際にUndyneによる反乱で追い出され革命を起こされるエンディングがあることから当時Asgoreが人間側に変わらぬ方針を掲げた場合モンスターが反乱を起こすという可能性は十分あり、二人ともども王位の剥奪、最悪殺されるおそれすらあったと思われる。しかし、Torielは民たちに対しての扱いや認識がAsgoreとは違う為(RuinsにいるFroggitが「トリエルに はなしかけるなんて おそれおおいケロよ」と言っていることからTorielは長らくRuinsに住みながらもモンスターたちとの交流が全くなされていない)、Asgoreの真意に気づくことがなく去っていったのは、子どもたちを失ったのに続き今度は愛する妻が去ってしまったのはAsgoreの更なる不幸とも言える
別れた現在もAsgoreは元妻Torielの事を想っており、True Pacifist Route(通称Pルート)で再会した際は嬉しそうに愛称で呼び掛けていた。しかし、Torielの方から冷たい反応と批判を返され、さらに駆け付けたSansと親しそうに会話した際には涙目になっていた。
昔のTorielとの関係は仲睦まじいを越えてラブラブの域で、お互いを愛称で呼び合い公務の時間でも人目を憚らずイチャイチャするため周囲からは呆れられ、二人が別れた際には心を痛めながらもどこかホッとした気持ちもあったという。
PルートEDでは最終的にTorielとは一応の和解が叶ったのか、Torielは念願の教師として地上の学校で働いている中、そこの庭ではAsgoreも庭いじりをしてTorielの教師としての活動をサポートする事になる。
戦闘
「Human…It was nice to meet you.Goodbye.」(人間よ…君に出会えて本当に良かった。さようなら)
初っ端から槍でMERCYコマンドを破壊し逃走・停戦不可能にし、どちらかが倒れない限り戦闘が続く状況に追い込まれる。この戦いではどんなに不殺を貫こうが攻撃しAsgoreのHPを削り切る以外に戦いを終わらせる方法は無い。ACTコマンドの話すを数回行うとAsgoreのステータスを下げる事が可能。また、序盤の選択次第で手に入るTorielお手製の「バタースコッチシナモンパイ」を戦闘中に使うとAsgoreのステータスが最大限低下する。手に入れてないプレイヤーは頑張って戦うしかない。
攻撃はTorielのモノと酷似した魔法で炎を作り出し攻撃してくる。しかし、攻撃方法はより多彩になり、難易度は比較にならない程上がっているので、避け切るのは至難の業。また、槍を最大3連続振るう攻撃も行う。槍はSOULが動いていると被弾する青攻撃と止まっていると被弾するオレンジ攻撃の二色を宿しており、これらを使い分けて攻撃してくる。何色がどの順序で来るかは攻撃直前の目の色で判別可能。これらの攻撃はAsgoreのHPが減るほど攻撃のスピードが上昇し、より苛烈になる。
AsgoreのHPを削り切るとMERCYコマンドが修復され、ようやく見逃せるようになる。攻撃してトドメを刺す事も可能。どちらを選んでも今後進む道に変わりはないが、キャラクターの会話が変化する。
戦闘BGMは「Bergentrückung」の戦いを望まない憂いを帯びたようなBGMから始まり、「ASGORE」の決意とどこか悲しさを感じさせる曲に展開する。
Pルートでは戦闘直前にToriel達が止めに入るため、戦闘そのものが発生しない。
DELTARUNEでは・・・
こちらではPルートEDの様に花屋を営んでおりそこで暮らしている。元々は警察署長を勤めていたらしいと警察署の掲示板に記載されている。Chapter1で初めてきた時はUNDERTALEのN・Pルートでアズゴアと邂逅した際と同じセリフが展開される。花屋の2階に各個にケースに納められた7色の花があり、UNDERTALEでの人間の魂と同じ色をしている。また花屋である一階こそ綺麗な店構えであるが、彼のプライベートルームと思われる2階は明かりもないのに加えてベッドではないうえにキングサイズでもないマットレスややたらとボロい冷蔵庫(中もピクルスの便が一本のみ)や埃まみれのテレビなど前作の彼の家とは打って変わってみずぼらしい部屋であり、また実際にお金に余裕がなく食事も満足に取れない程に貧相な暮らしをしているようである。
以前はトリエルとは同居していたが現在別居中で、トリエルに花を渡しては捨てられる流れが幾度か展開される。
Chapter4ではキャロル（ノエルの母）の家の手入れをしているが、そこでは意味深なセリフが度々出てくる。お客さん向けに展開されたお菓子を追い出された後も勝手に食べたり(おそらくは満足な食事を取れてない為)、色々気になる部分がある。
また教会には大きい人が入る裏口があり、アズゴアが来ているものと推定されている。
関連動画
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