Undyne(アンダイン)とは、ゲーム製作者Toby Fox(トビー・フォックス)氏が開発したRPGインディーズゲーム『Undertale』に登場するキャラクターである。Royal Guardの隊長であり、人間である主人公を執拗に追い回す。
ネタバレ注意。これからUndertaleをプレイしようと思ってる人は読まずにバックする事を推奨する。
概要
国王Asgore直属の王国騎士団「Royal Guard」の隊長を務める魚人型モンスターの女騎士。Waterfallに住居を構える。魔法で産み出す槍を巧みに使いこなし、大量の槍を放ち弾幕を張る。また、常識外れな怪力の持ち主でもある。
子どもの頃はヒーローに憧れる悪ガキだった。腕っぷし自慢のモンスターに成長したUndyneは腕試しとしてAsgoreに挑み、一太刀も喰らわせる事も叶わず完敗、逆に「私を倒す方法を知りたくないか?」と弟子にスカウトされる。修行の末にAsgoreに勝利したが、負けた事を逆に喜び成長っぷりを称賛するAsgoreの姿に感服し、以降も修行を続けRoyal Guardの隊長にまで登り詰めた。
この立身出世っぷりから、地元Waterfallや近場の町Snowdinではご当地ヒーローとして知られており、Monster Kidなど子ども達からは憧れの目を向けられていた。本人も人々の期待と希望の目を向けられている事を理解し、ヒーローであろうと心掛けている。
凄まじい怪力を誇る。戦闘中に「岩にスープレックスをかます」というテキストが表示されたり、TPルートのEDでコンクリートを片手アイアンクローで砕いてばら撒くシーンなど、馬鹿力を示すシーンは多い。
人間の歴史に強い興味を示し、貪欲に知識を蓄えている。しかし、それはAlphysが収拾したアニメ(いちおう今まで地下世界に落ちて来た人間のデータも)を元に構築された歴史観で、超人じみた戦士や魔法少女が飛び交うファンタジーチックな世界を想像している。展開次第ではその間違いを正す機会もある。
名前「Undyne」(アンダイン)の由来は、魚人系ということで水の精霊の「Undine」(ドイツ語読みウンディーネ、英語読みアンダインまたはアンディーン)かと思われる。
なお、「寿司の臭いがする」らしい。そんな訳で付いたあだ名は「寿司ネキ」。
外見
青色の体色をした魚人のような見た目のモンスター。体には鱗で覆われているらしく、頭には大きなヒレが見える。目付きは鋭く、赤いアイシャドウを引いている。白目の部分は黄色で黒目は縦に細長く、爬虫類の目のような形をしている。左目は欠損しているようで、通常は眼帯で隠している。口内には鋭い牙が生えており、凶暴な雰囲気を漂わせている。
髪の色は赤で、ポニーテール状に纏めている。全身鎧時は兜から髪だけ出している。
ゲーム中で表情はコロコロ変わり、豪放な性格である事がよく分かる。
性格や怪力の持ち主であるがそれに似合わずスレンダーな体型。戦闘時はゴツい鎧で身を固めているが、日常時はタンクトップ・ジーンズ・ブーツのラフな服装を見せてくれる。Alphysデートイベントではジャケットを羽織り・スカーフを巻き・前髪を垂らしてオシャレをした真新しいUndyneを見る事が出来る(ただしやってる事はいつもと変わらない)。
性格
好戦的で豪快快活な性格で己を飾る事はしない。追い駆けっこしている最中でも電話に出た主人公に対し通話が終わるまで待つ妙な律義さを持つ面も。
Asgoreを尊敬しており、王が進めている7人の人間のSOULを集めその力で地下を出る計画にも賛同している。そのため、人間に対しては一切の容赦をせず、地下の人々のためにSOULを差し出す事が唯一出来る善行だと思っている。和解した場合はFriskとの触れ合いの後に人間にもいいヤツはいると考えるに至っており、状況次第では考えを改める柔軟さも持ち合わせている。
モンスターに対しては優しく度量が広い。自らがヒーローとして見られている事を自覚しその責務を果たそうとする責任感を持つ。ただし、地位や名声に対しては興味は無い様子。芸能人という分類にもあまり快く思っておらず、地下世界のスターであるMettatonの事も良く感じていない。
Papyrusの夜通しの直談判に根負けし修行をつけている。ただし、Papyrusのお人好しの性格は戦士としては致命的(Undyne曰く「笑いながら殺されるのがオチだ」)と考えたため、なるべく戦わせないようにしており、修行内容は料理である。師匠となるUndyneの料理の方も、野菜は砕け散り・パスタは粉微塵になり・鍋は潰れ・家が燃え盛るとても恐ろしいモノである。
Alphysとは知り合って以降お互い敬意を持ち特別な存在と感じ合っている。Undyneはオタク的なモノには興味は無いと言っている(アニメは大好きだが本人は人間の歴史映像だと思っている)が、Alphysの好きなモノに対して真剣に向き合いとことん極めようとする熱意に惹かれている。Undyneの家にある炭酸飲料はAlphysのために用意したモノであり(Undyneは炭酸系が嫌い)、「オタクは立ち入り禁止」な自室に「入っていいオタク」は誰であろうAlphysの事。条件を満たすと直筆ラブレターを用意し、True Pacifist Route(通称Pルート)のEDではAlphysにキスをして彼女をノックアウトしている。
彼女もまたDetermination(決意)の力を持つ人物である。ただし、主人公の持つソレがSAVE能力なのに対して、Undyneのソレはどんなにボロボロになっても立ち上がる不屈の精神である。決して諦めない心の結果なのはどちらも同じである。
戦闘
Undyne attacks!
(アンダインがおそってきた!)
戦闘前に前口上と謎のかっこいいカットインがあるが、本人曰く上手く決まるように練習したらしい。また、途中で前口上を打ち止めたのは台詞を忘れたから。
戦闘BGMは"Spear of Justice"。Undyneのヒーローとしての面を表現した勇ましさとカッコよさ溢れるBGMである。余談だが、彼女の地元であるWaterfallで店を営むGersonという人物はかつて人間との戦争にも参加したモンスターの英雄であり、現役時代は”Hammer of Justice”と呼ばれていた。幼少期UndyneはそんなGersonに憧れ、彼の後についてだいぶ大雑把な感じのヒーロー活動をしていた。彼女の戦闘BGM名は彼、Gersonを意識しているのかもしれない。
魔法で槍を作り出し、それを武器として戦う。手に巨大な槍を持つが、戦闘ではもっぱら無数の槍を弾幕風に撃ち出して攻撃してくる。Undyneの攻撃における最大の特徴は手に持つ槍を振るう事でSOULを緑色に変える所にある。緑色になったSOULは動けなくなり、迫りくる攻撃には付属する盾で防がなくてはならない。撃ち出される槍には水色と黄色の二種類があり、黄色の槍は着弾直前に正反対の位置へ移動してプレイヤーを混乱させてくる。
和解するためにはSOULが赤色の時に逃走コマンドを選択してHotlandの給水所エリアまで逃げなければならない。Undyneの攻撃パターンが最後まで至ってない場合は追い付かれて再戦闘突入直後にSOULを緑色にして逃げられなくする。逃げた主人公をUndyneは追うが、鎧を着込んだ状態でのHotlandの暑さは過酷で、給水所エリアでついに倒れ込んでしまう。ここでUndyneに水を掛けて助けると大人しく引き下がってくれる。
さらにモンスターを誰一人も倒していない場合、Undyneの家を訪問するとデートイベントが発生し、紆余曲折と料理(という名の破壊)の末に友情を結ぶ事になる(Pルートを目指す場合は必須)。以降はPapyrusの家に押しかけ(家から走って来た)、電話コマンドのPapyrusの欄にUndyneが追加され、電話を掛ければエリア毎のよりカオスになった会話イベントを楽しめる。
当然ながら倒す事も可能。ただし、攻撃し続けてHPを0にしても体力を若干回復して無理やり復活してくる。何度も倒し続ければやがて力尽きるが、とても嫌な気分になる結末である。
Undyne the Undying(ふじみのアンダイン)
The heroine appears.
(ゆうしゃがあらわれた。)
モンスターを一定数以上殺し続ける事で成し遂げられるGenocide Route(通称Gルート)において、地下世界の脅威に対して立ち塞がったUndyneの新たなる姿。Undyingとは不滅・不朽という意味で、文字通り死の淵から復活した事を示す。
殺意溢れる主人公の魔の手からMonster Kidを庇い致命傷を負ったUndyne。少年を逃がした後に体が塵と化し崩壊していくが、類稀なる決意によって崩れる体を繋ぎ留め、新たな姿となって主人公に戦いを挑む。
ハートのような模様が刻まれた、Asrielの最終形態の形状によく似た鎧で身を包む。髪は逆立ち鬼気迫った表情を見せており威圧感溢れている。眼帯は外れ、目があったと思われる真っ黒な部分からは鋭い光が漏れ出している。
HP攻守共に恐ろしいほど強化されており、難易度は恐ろしく高い。攻撃手段はほとんど同じで、スピードの緩急が入り混じった青色槍攻撃・枠外からの槍攻撃・下からの槍突き上げ・直前で真逆方向へ移動する黄色槍攻撃・新技のSOULを円形に囲むように配置される槍攻撃の5パターン。大量に来たり青色槍攻撃に混ざって来る黄色槍攻撃が最も危険か。Undyneのステータス自体が大幅強化されているので、殺戮の末にLVが上がった状態でもかなりキツい戦いになる。
戦闘BGMは"Battle Against a True Hero"。悪に立ち向かうUndyneの姿をカッコよくも切なく表現している。まさに、(Undyneが)負ける気がしないBGM。
彼女とGルートのラスボスとなるSansの二人はGルート鬼畜ボスと総称され難所として恐れられている。Undyneを超えられずに諦めたプレイヤーも多いとか。
関連静画
公式では髪の毛は後頭部から伸びているもののみだが、二次創作においては、なぜか髪の毛が頭頂部にまでかかり、より人間の女性の髪型に近い容姿であるものが多い。
関連項目
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